[今週のデスクサイド]拡大版 偏執的「戦前型ワルサーPPK」考

■謎のディティール
 偉そうに評をしている私だが、当然これは大半が資料を参照しているだけのことである。そんな訳で、手元の資料に載っていないことは私には分からず、このモデルでも2点分からない所がある。

 スライド前部Fサイト下の穴は戦前型の特徴らしいが、実銃の写真で見たことがない。そもそもこれは何の穴だろう。位置からしてFサイトの取付に関係あるようにも思うが、どこの分解図を見てもPPKのFサイトが別体となっているものはないのだ。

 それからマガジン背面に印刷されたアドラー(鷲)。これも知らないし、記述のある資料を見たことがない。エーレンバッフェのみのディティールであろうが、エーレンバッフェのマガジン単体を写した写真は見たことがない。

 Gun誌ならこの20年以上の間見ているし、独軍銃器のムック本はとりあえず必ず中を見ているつもりなのだが。ご存知の方は不勉強な私にどうかご教示いただきたい。


■今後
 CAWは大戦独マニアに嬉しい商品を多く出してくれている。以前のカンプピストルも狂喜乱舞ものだった。MP18はさすがに買えなかったが…。箱のデザインからして、ひょっとしたらRZM刻印モデルも出すのかも知れない。そして、あのMP18ですらBLKさせたCAWだからBLKモデルは出すのだろうと思われる。

 ともあれ、CAW万歳! 購買こそ我が名誉!


■リンク
CRAFT APPLE WORKS
今週のデスクサイド MGCワルサーPPK3型
■参考資料
E.J.Hoffschmidt「Know Your Walther PP&PPK pistols」Blacksmith corp.
坂田允編 床井雅美監修「別冊Gun Part4 世界の名銃シリーズ」国際出版
床井雅美「ワルサー・ストーリー」徳間文庫
カンプ・クルッペ・ジーベン監修「MILITARY FORCE OF THE THIRD REICH」KKワールドフォトプレス
「月刊Gun」2010年4月号 国際出版

P.1■とうとう購入 ■エーレンバッフェか、エーレバッフェンか
P.2■戦前版と戦後版の違い ■プルーフマークを読む
P.3■トイガンのワルサーPPK
P.4■この個体について
P.5■謎のディティール ■今後

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この前のは… / さて次は…