
右からCP、紙火薬、実銃ダミー。この画像では分かりにくいがMGCのは直径8mmしかない。

チャンバー近影。左から最初期紙火薬、後期紙火薬、CP(キットをメタル調に塗装)。フォロアーが違うのが分かるだろうか。 |
さてカートの話になるが、設計上内寸に余裕のないバレルには9パラどころではない25ACP並みの細いカートリッジが収まる。同社SIG210と共用のこのカートは、結局はMGC終焉を迎えるまで仕様を変えて延命することになる。紙火薬仕様のオープンデトネーター方式に始まり、キャップ火薬仕様、CP、CP-HWと4代に渡るモデルチェンジをした。だから「中古のMGC
P-08 BLKを入手しました」と聞いても、迂闊に面倒を見るとは言えない。何せカートは勿論バネなんかもそれぞれ違うのだ。
しかして問題のプラルガー。チャンバーを覗き込むと紙火薬仕様のオープンデトネーターが見えた。マガジンフォロアも旧いタイプのようだ。幸いにも、実のところ私が主に弄り倒したのはその代の物なのである。後日手元に余っている予備カートを差し上げる約束をして全て解決した。程度は特に悪くはないしインサートは綺麗だが、フレームの件の箇所がやや歪んでいるのでひょっとしたら未発火品ではなく、バレルレシーバーを交換しているかも知れない。それでも作動はスムーズな様なので、さすがに撃つことはないだろうから問題はないだろう。作動が売りのモデルなのに勿体ない話ではあるが、そもそも今は紙火薬自体がその辺で簡単に手に入る物ではないだろう。
なんか久しぶりに撃ちたくなってきたな。そうなると、紙火薬もあれはあれで味があっただなんて思い始めたりする。 |