GUN&MILITARY
公文書

'04.4.28  gun&military

初心者に良し


 なぜか初心者の方が私に「何を買えば良いでしょう」と訊ねてくることは全然ないのだが、銃趣味が全くの"さら"であれば、フルオートのガスBLKハンドガンをどれでも良いから買ってみなさいと勧めるだろう。フルオートの連射はとにかく爽快だし、コンパクトで保存にも困らない。初めてエアガンを買う初心者には、感動は単純で強く伝わるほど良い。

 但し最近作の新品に限るよ、と付け加える。間違ってもネットオークションで中古なんぞを買ってはいけない。フルオートのガスBLKはすぐくたびれる物だし、くたびれた時のメンテは逆にベテランにしかできない。

 ところがそんなことまで考えなくてもストレートに初心者に勧められるエアガンが出た。それがこのセミフル切り替え式の電動BLK、G18Cである。

電動プローバック G18C
\3,200


分かり易く良く出来たパッケージ。取り説はつまらない。


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'04.4.26  gun&military?

試しにやってみる

 ひと月ばかり前の話だが、一昨年の秋に買ったコムサイズムのフェイクレザーのパンツを引っ張り出した。ちなみに春物として買ったつもりでいたのだが、今日読み返してみると'02.9.16の小隊司令部に購入報告があった。お気に入りだがクリーニングが面倒なのが難点。5、6千円だかで買った物に千円のクリーニングというのはどうも。しかも"急ぎ"では出せないという。クリーニング屋に「コーティングものは難しいんですよ」と言われる。綿の表面にゴム状のコーティング。

 …いや、なんか他にも似たようなのを2着ほど持ってたな? 何のことはない軍用防水オートバイ兵コートと同じ仕様である。なぁんだ難しく考えることないじゃないかと思い、すぐにパンツを裏返し、風呂場でスポンジでもってゴシゴシ洗って陰干しして完了。これでいいんだ、これで。喜んで穿いているのだが、さすがにこの陽気では暑い。やれやれ。

 週末は例によって(?)深酒したせいで妻の機嫌も悪い。あまり視界に入らないように自室でひっそりビールを呑みながらガンをいじっていたら、これもふと思い付いたことである。

 中国製エアガン。性能には大変なバラつきがあるという話をネットでも交わしていたが、WELL製MP5に付属のシューティンググラスは安全なのだろうか? ひょっとして適当なプラで出来ていて、簡単に粉砕したりしやしないだろうか? ちょっと意地悪かと思いながらも、よりにもよってMAXI M712を引っ張り出して2cmの接射をする。

 果たして曇ったような跡が残るだけでひびが入ったりもしなかった。何事も実証あるのみ。実証されていることを繰り返して家人に顰蹙を買ってばかりいる私が書くのも何なのだが。

 ちなみに私には使えない。なにせサイズが小さいので。箱の表記では14歳以上用であるからもっともなことだが。


4サイトが予告編をアップ。どうせG18Cはまだ出てないしと思ってはいけない。これを見てからと見ずに買うのは絶対違う。しかもコッソリ更新してるし(笑)。


'04.4.24  gun&military

コレクション

 トイガンマニアの方に伺いたいが、何挺のトイガンをお持ちだろうか? 実のところ私はあまり正確には数を把握していない。モデルガンとエアソフトガンの合計で多分160挺程度だと思う。激しくのめり込んでいるマニアの方からすれば大した数ではないが、興味のない人からすれば少ないとは言わないだろう。途中までは割にまめにリストに付けていたのだが、半年ばかり付けずにいたら数が分からなくなりそのままとなっている。

 リストを作り初めた当初、まとまりのない蒐集をこのまま続けていて良いのだろうかという不安と不満を抱くようになった。コレクションとは、整理あれ、系統立てあれ、というものだからである。

 もっともそんなことを考えなくとも好きな種類ばかりを買っているので、メーカー違いの同じ銃がいくつもあった。そこからは何らかの系統に沿って集めることを心掛ける様にした。コンテンツにもなっているグロック、ワルサーP99の他にUSP/P8、MP5、PPK、P08などがある。あくまでも各社の基本モデルのみを買うということにして"緩い全製品制覇"を目標に集めている。全部集めなきゃとあまり思い詰めるのは自分に向かない気がするし、MGCグロックなんかは本当に全種を揃えるのはかなり困難だと思う。

 前にも書いたことがあったと思うが、コレクターの因果なところはコレクションのコンセプトに沿っていたら、買いたくもない製品でも"買わねばならなくなる"点にある。単品で素晴らしいと思う物のみに絞るとなると、私のグロックコレクションは多分1/4以下にシェイプされるだろう。

 しかしそんなことを考えるコレクターはネット上には少ないのか、銃種別にコンテンツを構えているところは驚くほど少ない。同好の志を見つけたいが、残念なことにそれはP99とグロックでしか実現していない。どうですか? どこかに「MP5の偉いヒト」や「PPKの偉いヒト」はいらっしゃいませんか?  (ちなみにリボルバーはKフレに絞ることにしているのだが、2挺ではね…)


豪華8サイト共同企画「電ブロG18C解体新書」は順調に進行中。既に4サイトが予告編をアップ。自分も基本構造を確認しようと思い、出たばかりの時に買っていたはずのM92Fを探そうと思ったが、そういえば人にあげてしまっていたのだった。参加サイトのコンテンツで復習中(笑)。


'04.3.26  gun&military

中国製MP5〜後編

   中国WELL製のこのトイガンは、MP5の形を一応再現しており見た目はそう酷くもない。旧型フレームに新型グリップのデタラメ、折り畳めない脱着式のストック、スリング取付部が前後共通の上に額縁用の金具の様で、コッキングハンドルのスリットがマウントのラグを切っていることなど、おかしなところを挙げると確かにキリはない。しかしこれらは価格相応であろう。サイズは概ね1/1である。実銃とサイズが異なる部分は縮尺が違うのではなく単に寸法が違うのである。

箱に入った状態。付属のプラスドライバーはアクセサリーの組み立てだけでなく、これ1本で完全分解まで出来る。

マルイのコッキングMP5と比較。少なくともデッドコピーではない(笑)。サイズも「変ではない」。
 品質管理上は難あり。シリンダーは油漬けで、逆に他の金属部は防錆が足りない。接着剤のはみ出ているところもある。最近日本製品を脅かしている"安価で素早く正確な技術力を持つ中国人工員"はここには投入されていないらしい。

 ちなみに他の中国製トイガンで聞かれる悪評〜買ってすぐコック不能になるとか〜の様な症状はまだ現れない。これはもう暫く遊んでみないことにはわからないが、確かに材質に不安を感じる部分はある。どこにもABSだのPOMだのという表記はなく、見るからに怪しい材質もあるのだが(コッキングレバー根本が気泡の入った半透明のプラで出来ている)、形状から危なさそうなところは一見するとない。
 

ストックはこの様にスライドしてはめ込む形式。機会があれば中国製他社製品との互換性を試してみたいが…。

ダットサイトもどきは角形と丸形(JIEKE製P99のもの)で違いがあった。角形の照射部のサイズが大きいのは、ここにレーザーユニットの入るモデルがあるためと思われる。
 実射については、立派な照準器(苦笑)が付いているにもかかわらずそれを使っての照準は出来ない。しかし15m弓なりの実射性能も、シリンダー内部の油を拭き取れば改善される。以前レポートしたCYMA M32の様なフライヤーもない。シリンダーの気密に問題はないので、チャンバーとバレルを日本製の物から移植すれば、結構ちゃんと撃てるのではないだろうか。今のところそこまで手を掛ける予定はないが。


しかし…ネジ位置が違うのに同じ位置にアタリが付いているのはなぜ? 角形はフタを開けるとボタン電池の入る穴がある。


格好良さげなマウントだが、レシーバーのマウントラグを避けて取り付けないと実はコッキングが出来ない。しかも前後に動いてしまう。


マガジンはマルイ製(左)を模していると思われるが、リザーブ機能はない。弾上がりはこちらの方が良いくらいだが。
内部構造はデッドコピーではないもののマルイを模していることは確かな様だ(比較用にマルイをバラす手間を惜しんでゴメン)。接着されたマズルを取らないと、モナカのレシーバーをリング状に留めているフロントサイトが抜けないため、仕方なく基部を折った。

シリンダー内部の油を拭ったところ…これ! 久々に耳掻きをした快感の様な…

デフォルトでバネが錆びている。重りも赤錆が浮いている。

いかにもヨレヨレの2本繋ぎプラバレルの内側は、なんか気持ちうねっている。
   "成年男子が夢中になる道具"ではなくあくまで"子供向けの玩具"という作りをしているが、製品としては"洒落の分かる大人が買うもの"だという気がする。2000円以下で買う分には適価と言える。

WELL MP5A7A 1,500円(ネットオークション購入価格)


やっと後編アップ。というか後編を待望してるとかそういうメールくらい誰か1人位くれんもんかなッ。いえ冗談です。すみません。どうかご覧下さい。例によって自分に厳しく課した「原稿用紙2枚分」は死守しつつ、画像が多すぎてレイアウトできんかと思った。やれやれ。

読書 吉行淳之介 著 荻原魚雷 編「吉行淳之介エッセイ・コレクション1 紳士」ちくま文庫

'04.3.18-21  gun&military

中国製MP5〜前編

 最近ネットオークションで業者による中国製MP5の出品が多く見られる。安さを売りにしたり、BB弾(多分ただの丸いプラ塊)を大量オマケしたり、図々しいのになると高性能と謳ったりしている。実は私はMP5コレクターでもあるのだが、コレもとりあえず入手しないわけにはいかないだろうと考えた(最近こんなのばっかだな(苦笑))。

 さて、ネットオークションで見る限りは中国製MP5は2社から出ている様に見える。先に日本に入ってきていたのはCYMA(司馬)のP.2000という製品。今回入手したMP5A7AというガンにはWELLとある。私は漠然と同一の物と思い込んでいたのだが、カンヤさんの「インドア野郎!」のレポートにあるP.2000と較べると相違点がある様にも見え、旧タイプレシーバーに新タイプグリップという妙な造形だけが共通している様でもあった。一方で、ダットサイトもどきなどのアクセサリー類が先日レポートしたJIEKE()P99Gと同じ物であるのが分かった。同じ製造元ではないかと思うのだが、その辺はあくまで推測である。

 調べてみると、この3社(あるいは3ブランド)のMP5は、付属品やアクセサリーの違いだけで基本的な構造は同じではないかと思われる。3種類の本体にストックやアクセサリーの組み合わせで構成されている様だ。ただし刻印はブランド別になっている。香港のオークションサイトを参考に一覧にしてみた。

 詳細のレポートは後編を期待していただくとして、この、ネットオークションが主市場となる奇妙なトイガンの私なりの相場を書いておきたい。アクセサリーの何も付いていないタイプで千円台の前半程度が適当ではないかと思われる。エアガンとしての似た物にはマルイ製品があり、あれは5900円〜6900円の価格設定であるが、性能は遠く及ばない。全くの別物であり、あくまでMP5のカタチを楽しむための玩具と考えた方が良い。

ブランド 形式 本体 ストック  付属品(弾、スリング、グラスを除く)
CYMA P.2000 SD 固定/縮んだままのリトラのコンパチ  
WELL MP5A6 A3 縮んだままのリトラ  
WELL MP5A6G A3 縮んだままのリトラ 角形ダットサイトもどき、レーザーポインタ
WELL MP5A7A K 伸びたままのPDW 角形ダットサイトもどき
WELL MP5A7D K ストックレス 角形ダットサイトもどき、レーザーポインタ、CQB風ハンドガード
WELL MP5A7G K 伸びたままのPDW 角形ダットサイトもどき、レーザーポインタ
WELL MP5A7H K 伸びたままのPDW 角形ダットサイトもどき、レーザーポインタ、CQB風ハンドガード、LEDライト、サプレッサ/コンプのコンパチ
WELL MP5A8D K+ ストックレス レール風モールド付きフォアグリップ、レーザーポインタ内蔵ダットサイトもどき、LEDライト
JIEKE MP5A8 K+ ストックレス レール風モールド付きフォアグリップ
不明 MP5A6 A3 縮んだままのリトラ 箱違いでWELLと同一に見える。
不明 No.019     SD3風 これのみ他とは明らかに異なる。造形もSFっぽい。リトラストックは縮んだままだがバー部分が筒状になっている。
    本体の造形…SD型はポンプアクションでコッキングハンドルがなく、A3型は新型ハンドガードでコッキングハンドルあり。レシーバーの造形は共通しており、クルツと異なりグリップ位置より後ろが長い。また、共にストックに縮んだままのリトラが設定されているため、フレーム側面に収納された状態のストックがモールドされているのが特徴となっている。全てのモデルはストック類をフレームに下からはめ込む形式になっており、実物のような伸縮やサイドスイングはしない。
[04.03.20] その後画像をよく見比べると、同じK型でもA7とA8に違いがあることが分かった。A8はなぜかフレームにリトラのストック部のモールドがあるのだ。WELLもJIEKEも同じである。これを「K+」として記した。
各モデルのパッケージ画像などは収集したのだが、当然ここで公開するわけにもいかない。ご覧になりたい方は下記の参照を(常に全てがあるとは限らないが)。
参考にした香港のネットオークション「eBay/氣槍」

読書 重松 清「口笛吹いて」文春文庫

'04.3.14  gun&military

ハプドン ワルサーPPK/S



 先日、初めて新橋玩具銃砲店に寄った話を書いた。その時に購入したのがこのハプドンのワルサーPPK/Sである。同店のウェブではフォルムが変であまり出来が良くないように書かれていたし、正直私もハプドン製品はアリイ/ハプドンUSPであまり好印象は持っていなかった。ところが意外にそれほど悪くもない。同セグメントの銃というとアカデミー製PPK/Sとなると思うが、比較すると一長一短があり簡単に甲乙は付けられない。

フォルム
 スライドは幅があり、細長く伸びる前部は何やらPPぽく、この分だけスライドが長い。加えてフレーム後端のカーブが最近米国で出た改良版のPPK/Sみたいに出っ張っており、余計に全長が長く見える。まさかモデルにしたか? 逆にグリップ周辺の感じはアカデミーよりリアル。ただ、パーツのガタつきがあるわけではないが、スライドとフレームの噛み合わせに隙間が目立つのは×。

パーツ別
 マグキャッチボタンの位置がまるでガバの様だが、構造までガバと同じである。これは当然ライブであり掛かり具合も良い。マガジンの形状は比較的リアルで、装填も容易だ。インナーバレルがプラなのはやはり耐久性に不安がある。ハンマーはピストンリリースにシンクロしアカデミーに遜色ない。ただし軸の位置が後ろ過ぎて回転が変である。小さいトイガンセフティがフレームにあるが、マグキャッチボタンをクロスボルトセフティにアレンジしたアカデミーよりこちらの方が良い。

総論
 PPKを集めている身としては、いろんなメーカーが出してくれる方が嬉しい。市場にとってどうかという事で言っても、冒頭で書いたようにアカデミー製品との共存理由もある。しかし流通があくまで個人輸入規模の製品では話にならない。人に勧めようにも売っていないのである。私の書いていることは言い掛かりだろうか? いやこうまでこだわるほどには良い製品なのである。普通に買えないなんて悔しい。


HAPDONG WALTHER PPK/S 8000W 購入価格約1800円

← 一緒に写っているのは、アカデミーPPK/Sと、トイガン・ワルサーPPK/Sのリファレンスモデル(と私は思う)マルシンのモデルガンPPK/S。


右端がハプドン。先端はご覧のようにあまりフォルムは宜しくない。


モールドだが綺麗なセフティ。真っ赤な嘘なのに出来が良く金属製のマグキャッチ。バナー付き。


ちなみにこのS/N、マルシンのモデルガン
と同じなんだが…。


スライド分離はトリガーとシアのピンを抜く。トリガー側ピンは抜け防止のモールドがある。ピンを抜いてもパーツが落ちないのは、それぞれピンに沿った段があり、それでユニット内で止まっているから。


'04.3.10  gun&military

トイガンレポート
 先日取り上げた中国製のP99Gは、デッドコピーではなくともおそらくは図面から起こしたのでもなさそうだった。明らかにY&Pを模したであろうセレーションなんかは、それでも新規に"掘られた"ものであることがわかる。オリジナルにはない"掘り過ぎ"の傷がスライドに付いているからだ。

 そこで考えたのだが、例えば自分は全くの新規でワルサーP99を作ることが出来るだろうか? 出来ない。それがワルサーモデル9だって出来ない。フルスクラッチまで言わなくとも、とにかくしばらく"工作ごと"をしていない。正確にはアカデミーPPK/Sのスライドの平面出しを途中までやって投げてあったり、マルシンMAXI M712の劣化でボロボロになったタンジェントサイトを補修しかけていたりするのだが、これらは工作の範疇には入らないだろう。

 トイガンレポートをコンテンツに持つ割と知られたサイトのオーナーの多くは大抵何かしらの工作をしているものであるが、自分は書くばかりで何もいじっていない。 一番の理由は、手が遅くあまり根気がないからなのであるが(致命的だ)。

 あとは製品に対する不満点が、ある意味大抵どうでも良いことであったりするからだ。形がリアルでなく、フライヤーが多く、マルファンクションだらけでも、道具として"困る"ことは何もない(腹を立てたりはするが)。ゲームをしていた頃はあれこれと手を掛けたものだが、コレクションで揃えている様なガンは、メインテナンス以上の手を掛けていない。

 それと、転売前提で銃を買うことはないが、オリジナルと異なる状態にするのがコレクションとして正しいことか判らなくなることがあるのだ。「あばたもえくぼ」のはずが久しぶりの再会であばたがなかったらやはり寂しいだろう。 今さらながらそんなことを考えていると、なにやら箱出しトイガンのレポートなんぞを書くのもあまり意味のないことのように感じられてきてしまう。…スランプなのかもしれない(苦笑)。


 と、書きつつ予告。ハプドンPPK/Sは近々に。そして暴挙、小隊司令部、とうとうヤクオフで話題の中国製MP5を購入!! 乞うご期待。と書いて自らを奮い立たすポーズ。

'04.3.6  gun&military

謎のP99
JIEKE P99G
コッキング式 HOPナシ
中国製
購入時価格2,000円
 モノは一見してマルゼンのタクティカルシリーズである。しかしマルゼンの外観デッドコピーという訳ではない。中国製トイガンには珍しくウエイトが若干入っているが総体では水鉄砲の様に軽い。フレームもスライドもビス留めモナカ。質感はザラザラで材質は明記されていない。削りカスの臭いでABSの銘柄を当てられる様な人でもなければ何のプラか分からない。

 このガンに関する最大関心事はそのイカサマ臭いアクセサリー類であろう。一見ダットサイト風のものはレティクルが印刷されたプラ板がはまっているだけ。バッテリーケース部分が実はレールへの取付ノブになっている。サプレッサの中は真鍮パイプで減音効果はない。

 

 今回のガンを新製品としていいのかちょっと怪しいが、日本で入手できるようになったのはつい最近のことなので、このコーナーで取り上げることにした。



'04.2.27  gun&military

新橋

 その日は時間の経つのが早く、気が付くと夕方になっていた。帰りの一杯に備えて水分をセーブしようかという時に限って、得意が出先から戻るのを待たなければならなくなる。いつもなら喫茶店にでも入るのだが、新橋が近いということで、一度は寄ってみようかと思っていた店に寄ることにした。新橋銃砲玩具店である。

 ずっと、高額カスタム専門店という認識でいたので自分には縁がないと思っていたのが、むすたんさん内藤さんの所を覗いているうちに、ちょっと寄ってみようかという気になっていた。しかもウェブをチェックすると、気になっていたアジアンコッキングガンを置いているということだし。

 大きな看板が出ており建物の入り口は分かりにくくはないが、周りから見ると異質な感じがする。あまり広くない店内は銃の箱やパーツで埋め尽くされている。入口辺りのカスタム品が目を引く。PPKやフラットサイドC96はできれば手に取って見てみたい位だが、山積みの中古品の中にも何やら埋もれていそうで見過ごせない。

 その中に妙な物を見つけた。KWC製G17のガスBLKである。エンジンはあの回転不安定な上にパテントが怪しいBWC/KWC P99と同一で、側はGGFFで酷評したKHCイントラッグと同じ物である。5,000円。こういう時コレクターは悩む。決して欲しくはないのだが(苦笑)コレクション上必要な物。でも結局今回はやめておいた。

 購入したのはハプドンのワルサーPPK/S。残念ながらシルバーしか在庫がなかった。同店のウェブレビューだとあまり出来が良くないように書かれていたが、どうしてそれ程でもなかった。詳しくは近々に改めて。

 初めての訪問ということと店主の「旦那」さんも梱包やら何やらで忙しそうだったため、そう話をしたわけではないが(というか得意に行く途中ではなかったか?)、在庫切れのモニカG23の話の時に「グロックを集めているんです」と言ったら笑われたので勝手に同好の志を思い浮かべていた(笑)。

→新橋銃砲玩具店


'04.2.7  gun&military

M712づくし???

 今回はやっと、RAOUさんよりの支援物資の続編である。ところが前回のgun&militaryで「モーゼルM712づくしだ」と書いたら、連絡所でメインのネタをアッサリ当てられてしまった(笑)。

 ではそのメインの方からご紹介。中国製のモーゼルM712である。ただし商品名はSPORT PISTOL M32となっている。M32の意味はよくわからない。


 この数年の間にOEM以外でもアジアンエアガンが随分と入手しやすくなった。サニーがアカデミー製品を輸入・販売する様になってからそう経っていないと思うが、SIISやMトレーディングなど輸入を行う業者が増えてきている。しかしそれらの業者が扱う製品は基本的に台湾製か韓国製(もしくは韓国ブランドのフィリピン製)で、中国製は見当たらない。要は、中国製のトイガンは輸入業者がハッキリしないのである。その手の物が御徒町で売っているのを見掛けたこともあるが、怪しげな玩具屋(失礼)の店頭で仕入れルートを訊ねる訳にもいくまい。



 このDOUBLE EAGLEと称するメーカー(もしくはブランド)、怪しげである。そもそもがこのマークはCOLTの同名銃の商標であるはずが、メーカー名の様に脈絡無く使われている。

 実射性能。15m先まで飛ぶ。ホップが効いているのだろう(まさか)。3〜4発に1発だが30°左方向に飛ぶのは、水平流し撃ちに対応したホップであろうか。


 続くもう1挺のM712、ラムネのオマケというお話である。小さくてもプロポーションの良いガチャガチャガンを紹介したばかりだが、これはなんというか、こうである。例によって弾はBB弾なのだが、この弾が変。なんと直径5.5mmなのである。弾だけ5.5mmなのかというと、チャンバ(かなぁ?)もタイトで、6mmでは詰まってしまう。またしても業界を揺るがす新規格か!? それでいてインナーバレル(かなぁ?)の内径は8mmもある。

 好きだからこそ、モデルアップを発見すれば「よくぞ」と「なぜ」が混ざる複雑な思いで見てしまうM712であるが、中国はフルオートモーゼルの聖地であった。


マルシンMAXI風デザインの箱(苦笑)は、やや小振り。フルスケールではないのだなと開けてビックリ、バレルが取り外し式。ロングマグ付き。
ちなみに同梱のチラシが笑える。見るからにコピー臭い同社製品に更にコピーが存在するという警告が書かれている。


ボルト上部の不思議な突起。ボルト(と繋がったアッパーレシーバー)を引くと、なんとリターンスプリングが。


バレルとグリップが外れて3ピースになってパッケージに収まるらしい。

 ところで最近の傾向から「モーゼル」でなく「マウザー」と書きたいところではあるが、サイト内全てを書き換える手間にうんざりする(意外に自動ではうまくいかない)と同時に、メーカーの商品名が例外なく「モーゼル」なので、しばらくは静観の予定。言い訳。

'04.1.28  gun&military

第3弾

 ガチャガチャガン界のトップメーカー今野産業については本欄でも何度か触れている。最近作「プロフェッショナルガンコレクション」では4mmBB弾という新規格を打ち出しており、マルシン工業の向こうを張るメーカーとしても期待が高まっている。同シリーズの第1弾・第2弾は'03.10.7の本欄で紹介した。

 実はこのシリーズが既に第3弾に進んでいるということを最近になり知った。1と2を手に入れた時の販売機は、ひと月に2度程度しか行かない得意の近くにあったのだが、いつの間にか無くなってしまいその後の動きを追えずにいた。それがこの度心強い友軍によって入手することが出来たのである。

 同梱のカタログで見るラインナップがこれまた微妙。G3A4、トンプソン、ワルサーP38、グロック17の4機種である。…やはり微妙。なるほどとも思えるし、何でだとも思う。この内ワルサーとグロックを入手することができた。スライドをコックして弾を込め、スライドを戻してトリガーを引く。例によって私のレポートでは実射性能は重視しない(という問題ではないが)。とにかく意外と良いフォルムをしているのである。スライドと、フレーム前半/バレルが別パーツとなっている。

 もう一つはダイヤモンドというメーカーの…ワルサーとウージー?? これは6mm弾仕様。弾が6mmだとデフォルメがきつい…というより何か別物である。まあこれは旧世代のガチャガチャガンとでも言おうか。DAになっている。

 実はこのガチャガチャガンはK'sTOYGUN BBS常連のRAOU氏のご提供である。この荷には多くの"オマケ"が付いていた。というかどちらがオマケなんだかさっぱり分からないような凄い物も含まれ、1回で紹介してしまうのは勿体ないので2回に分けることにした。

 次回は、またも繰り出される新規格BB弾仕様銃と、他に例を見ない意表を付いた機構を持つコッキングハンドガンが、いずれもモーゼルM712で登場!

P38とG17
1/6、タナカG17と。
ワルサーとウージー?

読書 山口 瞳「禁酒禁煙」中公文庫

'04.1.17  gun&military

K'sトイガン & Mustang's Treasure Room 合同オフ

 Hollow Pointは六本木にある。私の通り道でないだけでなく、完全に行動範囲外だ。したがって縁がなく、今まで足が向かなかった。メニューもサービスもバーとしては正統派かつリーズナブルでありながら、シューティングレンジがあり、壁にはエアガンが飾られており、ガン持ち込みもOKである。近くにあったら入り浸っていること間違い無しという気がする。

 それがこの度ひょんなことから、会いたい知り合いがそこに集まるということで、覗きに行くことになった。するとそれが会いたいけど会ったことのない人の集まりでもあることが分かり、これはもうイベント気分で出掛けたのである。

以下本文


六本木交差点から、本当に1分以内の立地である。借り切りオフの最中、普通のアベックが誤って(笑)入ってきた。

'04.1.4  gun&military

古い雑誌

 以前に迫撃砲班から、BMW軍用バイクのプラモを発掘したが取説がなく組み立てられないのでくれるという話があった。欲しい気もするがそりゃあ自分にも組み立てられんなと思っていた。さて数日前の年越しに会った時に受け取ったら、それはタミヤのMMシリーズだった。いや確かに私の単なる思い込みなんだが(苦笑)、「取説がなく組み立てられない」と言われれば誰でも1/9のアレだと思うだろう(笑)。

 それはともかく、その時にいろいろとオマケを貰った。いずれも古い雑誌なのだが、これがなかなか興味深い物ばかりだった。その中に雑誌「SIGHT」があった。

 「SIGHT」をご存知だろうか? いや、ストーンズのインタビュー記事が載っているロッキング・オン社の季刊誌ではなく、自費出版の隔月刊誌のことである。ロッキング・オンの雑誌が創刊した際に「その誌名アリかよ!?」と叫んだ同好の志も多かったことだろう。…いや、同好の志の間では多かっただろう、という意味だ。

 最新刊は41号だが、発行は'99年11月。ウェブサイトもあるが、こちらも'02年4月23日が最終更新となっている。1回だけ買った記憶があるのだが、部屋のどこにあるのかは分からない。今回貰ったのはそれとは違う号で22号、'90年11月15日発行とある。

 ところで迫撃砲班はなぜこの号を買ったのか? 「紅い眼鏡2 ケルベロス」の特集だったからか? 実はこの映画には小隊の市ヶ谷警務班がエキストラ出演していたのだ。それにしても変な号だ。4Pあるインタビュー記事がなぜか西原理恵子。

 その中で最も印象に残ったのはガンの記事ではなく、ブラックリスト金沢氏の「イラク軍潜入記余波 バクダッドに核はあるか?」だった。まるでつい最近書かれた話題の様にも読める。その中の印象深い一文を。

 ウラン235だけを濃縮しすことなど、9mmパラベラム弾も製造出来ない連中にどうしてもとめられよう。(中略)あらゆる工業製品、家電製品を輸入に頼らざるをえない連中が、どうやって原子爆弾を開発製造出来よう。家具と衣服以外は全て舶来製と言う異様な世界の連中が。(中略)自分で沢山の人間殺しといて、アメリカの軍隊が、バクダッド攻撃すれば、人が死ぬなんてふざけたこといってんじゃねぇ。先ず国産のボルトでも作ってから、出直して来い。くたばれサダム・フセイン(以上、原文ママ)

 13年前か。