GUN&MILITARY
公文書

'03.12.15  gun&military

理由がある1挺

またも共同企画。柳の下に2匹目のドジョウなるか?



 対象年齢からすれば、'66年生まれの私にわざわざこれを買う理由はない。近年はほとんどゲームをしていないので道具として見ることも出来ないし、模型としてはやはり値段相応のモノである。更に、実は私にとってM16系はあまり関心のない銃である。それでも私はつい買ってしまった。

電動ガンBOYs COLT M4A1 CARBIN
\6,800

 

'03.11.25  gun&military

トイスター、"新星"となるか?
 11月中盤にアリイから発売されたG26は、韓国トイスターの製品である。トイスター製品は、アリイで扱っているLS金型でトイスターが製造している物を別として国内初お目見えとなる。アリイのコッキングハンドガンというと、当欄で'00年10月にH&K USPを取り上げた際にハプドン製とカンナム製が混在していると書いたが、それに更にトイスター製が加わるということになる。しかし続きナンバーではなく、別シリーズ扱いなのかも知れない。

  箱から取り出し眺め回すと、模型としての出来はかなり良い方と感じる。フォルム、成形、刻印、ギミック、いずれも申し分ないレベル。他のアジア製と較べればやや高いが、近い価格帯となるマルイ製品にも決して引けを取らない出来と言える。


定価2,600円 18歳以上/10歳以上2種有り

 さて、いつもならこの先は「以下本文」として「新製品即断速報」に繋ぐのだが今回は少々違う。記事自体は「新製品即断速報」なのだが、特集コンテンツを立ち上げてある。

 表題の通り、他サイトとの共同企画でこのトイガンをレポートするのである。

  我々はプロではないから、トイガンレポートと言っても、要するに発売されたら自分の金で買い、見えることについてだけ書く。 新発売の製品だと同時に買う人も多いだろうが、あくまでシュミのものであり、どんなに注目のモデルでも買わない人は買わない。ところがこのアリイ/トイスターG26に関しては私の周りでは盛り上がっており、既に買っている人も多い。それでいて事前に専門誌に情報などなく、しかも販路が狭いために現物を手に取れない人も多く、情報不足となっている感がある。

  そこで、アリイ/トイスターG26を購入してレポートをするトイガン系ウェブサイトを相互リンクで繋ぎ、特集コンテンツとして情報を提供する事が出来たら面白いのではないかと考え、おつきあいのある方に声を掛けさせていただいた。 正直な話、私のレポートすることだけでは伝えきれないことが多そうだからという他力本願な所もあったのだが。

  何とか専門誌の早売り発売日にはアップすることが出来たが、まさか各誌で見開きページレポートなんてやってないよな?(笑)


'03.10.7  gun&military

今野産業「プロフェッショナル ガンコレクション」

 言葉が残って実体はなくなるという物は結構ある。例えば「銀玉鉄砲」なんかもそうじゃないだろうか。馬鹿言え今でも駄菓子屋ならぬ100円ショップの店頭には並んでいるじゃあないかと言われそうだが、手に取り見ればモノは確かに往年の銀玉鉄砲だが、付属の弾は、土みたいな物を固めて銀色に塗ったあの銀玉ではなく、BB弾になっている。規格品ぽくて高級で便利なような気すらしてしまう。その付属BB弾自体は気泡が入っているしバリもあるが、もとより銃の方が、弾の径が2〜3ミリ違っても余裕で射出できる機構なのだから何も気にすることはない。要するに、「BB弾使用」イコールトイガンという時代なのだ。

 だからと言ってガチャガチャのガンまでBB弾を使う様になっているのはなんだかなぁと思っていたのだが、どうも新規格が出来たらしい。「ミニBB弾」。直径4ミリである。 作っているのはガチャガチャガン界のトップメーカー(多分)今野産業株式会社である。シリーズは1と2に分かれているが特に差はない。

1 MP5A3、S&W M19、デザートイーグル、XM177E2
2 UZI、イサカM37、ベレッタM92、ルガーP08

 それぞれにガンメタとシルバーの仕上げ違いがあり、拳銃・長物いずれも作動形式は一部パーツをコッキングして、引き金を引くと弾かれて弾が飛び出るようになっている。価格は100円である。 付属の印刷物に「狙った標的は外さない!!」とあるが、一歩先の人物像程度なら概ねヒットできるであろう。今野産業はこの規格を拡めようとしているのか、なんと専用ケース入りミニBB弾というのがラインナップにある。

 ところで目論見通りにガチャガチャ・ガンナーが増えると、公園などに散らばるミニBB弾が社会問題になるかもしれない。しかし次の段階で今野産業は環境問題対応型の自然の中で分解するミニBB弾を投入してくるだろう。これはおそらく既存製品を転用するものと思われる。バイオミニBB弾。しかも往年の玩具銃のシンボル・銀玉を彷彿とさせる。

 いやそれは仁丹のことなんだけど。ペッツと同じじゃねぇかと画面に突っ込んでいるあなたは鋭い。


 

'03.9.23  gun&military

BWC/KWC ワルサーP990

 私はこのモデルを店頭で見たことがない。それ以前に存在自体を知らなかった。例によってたぐちさんからに教えていただいてから探し、通販専門店で購入した。

 製造は台湾のKWC
輸入はBWC、販売はフジカンパニー、共に国内である。KWCではコッキング式も出しており、こちらはSIISブランドで輸入販売されている。同じシリーズなので外観はほとんど同じだ。


BWC/KWC ワルサーP990 実売価格は販売店によって7,980〜12,000円。

 刻印が皆無のコッキング式とは違い、モデル名とワルサーバナーの刻印がしっかり入っている。その刻印はダブルアクションオンリー(DAO)のP990のものなのだが、機構はなぜかシングルアクション(SA)となっている。DAシアのみとした方がシンプルなのにと思ったが、よく考えたらハンマーダウン=撃発という作りの方がよりシンプルに作れるのか。しかしそれでいてデコックはできないので、撃ち終えたらマガジン抜いての空撃ちが必要となる。ちなみにノンブローバックならDAOでぴったりなのだが、そちらは本国でも発売されていない模様。SAオンリーなら折角だからコッキングインジケーターを付けて欲しかった。コックしてもトリガーポジションが変わらないので余計にそう思う。

 結論として、コレクターでなければあえて勧めない。マルゼン製より安いことだけがメリットであろうが、実売価格を考えるとモノの出来からしてアドバンテージはほとんどない。機構的には珍しい(但し明らかに他社のパテントを侵害している)という点でコレクションとして価値があるのであり、その他にはとりたてて価値を見いだせない。いや、唯一あるとしたらその重さだろうか。HWプラと金属パーツをふんだんに使用してマルゼン製より重い。P99がとにかく好きか、とにかくレア物に弱い人は、上記()内の事情もあり、早い内に入手した方が良いかもしれない。


スライド刻印の比較。上からマルゼン、BWC/KWC、SIIS/KWC。後打刻でも浅くなく丁度良い。


マルゼン(左)と較べるとストロークが短いが、コッキングガンP99はほとんどこれと同様のストロークである。

後ろは左からマルゼン、KTW/Y&P、Mトレ/HFC、SIIS/KWC。手前のBWC/KWCはかなりグレーが強い。
 実はこのBWC/KWC製ガスBLKのP990の購入で、私のP99コレクションは一応のコンプリートをみた。「一応」というのは、マルゼンは初期ロットのみでタクティカルなどのバリエーションはないし、Mトレーディングもブラックのみで、コンプもサプレッサも付かないハーフシルバーでもないものだけであるためだ。基本モデルだけあればいいというのが私のスタンスなのだが、勿論それは根性無し故でもある。

  根性の入ったワルサーP99コレクションと言えば、おそらく有名だと思うが念のため紹介しておくと、カンヤさんの「インドア野郎!」がある。今回の購入に当たっては事前情報をいろいろ仕入れさせていただいた。またこちらのP99に関するコンテンツを読むにつれ、放ったらかしの自サイトのコンテンツを何とかしないとという焦りを感じる次第である。近々なんとかしたいと思うのでそちらは乞うご期待ということで。

9.23 午後、一部記述を訂正。

週始めで休前日となると呑みに行くには絶好の日だが、明日は保育園の運動会。程々にしておかねば。そもそもこの更新も控えているし。その更新でバックナンバーに送られるが、前回のワンボックスの話は意外に反応があり、補足をしておくのでよろしく。やはりあまり知らないクルマについては書かない方がいいかとも思いつつ、色々教えていただいて感謝。Vクラスはヴァナゴン(T4)ベースのクルマで、一昨年には生産終了が囁かれていたとか、その他色々。cydさん、tajiさん、どうもでした。やっぱVR6のV280かなぁ(懲りないコメントだな)。

 

'03.9.4  gun&military

ワルサーP38、フロントサイトのセレーション

 くろがねゆう氏といえばGun誌に「カレイドスコープ」や「モデルガン銘鑑」といった連載を持つ古参ライターの方である。少し昔のことを書いた記事は、世代としては比較的近いであろう私にとっては懐かしいテーマであることが多い。

 今月号('03.10)の「モデルガン銘鑑」はMGCのワルサーP38であった。MGCのP38というとMJQがよく取り上げられるが、普及型の金属製P38として、タニオアクションのP38として、記憶に残るモデルである。アメリカ輸入先のRMI社のオーダーで"ゲシュタポ・モデル"が製作されたり、国家鷲章付グリップが付属したりした。残念ながら所有したことはないが、雑誌広告や当時はまだ新宿にあった直営店のウインドウの中のそれを何度も眺め回したものである。

 その記事を読むうちに、おやと思う箇所があった。

 「背面にある反射防止のセレイションもキチッと再現されている」

 そう、つい先日、新製品即断速報マルゼンのワルサーP38を取り上げた際に私が引っ掛かった部分である。

 結局、そのものずばりの写真は見つからなかったが、P38実銃のフロントサイトの背にはセレーションは刻まれていなかっただろうという結論に至った。

 このことについて、私が不躾にもくろがね氏にメールで問い合わせをしたところ、ご多忙にもかかわらずすぐに返事をいただいた。

 Gun誌の記事中にも書かれている通り、MGCのワルサーP-38は輸入元RMI社所蔵の物をベースとしているが、これはリアサイトにウィンテージ調整用のネジを追加するなどのカスタムを施した物だった。くろがね氏ご自身の記憶でも実銃のセレーションの有無はあやふやとの事であるが、推測としては、実銃資料の少ない当時であり、MGCでもモデルとなったそのP38をオリジナルとは異なる部分のあるカスタムとして判断する材料もなくそのままモデル化してしまい、従ってフロントサイトについてもネジ同様の経緯で「(モデルとなったカスタムP38を)キチッと再現」してしまったのではないかというお話だった。

 更に後日、設計者である小林太三氏に確認されたところ、やはりその様な経緯であった様な記憶というお話だったそうである。

 そんなエピソードを踏まえてトイガンを手にすると、また違う楽しみ方が出来るものだなと思った。


新宿3丁目で下車したため、非常に久しぶりにHENRY'SBARに寄る。ARETHAもママが変わってしまったので行く理由がなくなり、しばらく旧末広町一帯には立ち寄る理由がなくなっていた。KEIさん健在。ZOIDのマスターの事を訊かれたので、そちらも暫く足が遠のいている旨2、3言葉を交わしていたら、通り雨の後のせいか次第に客が入って大盛況となった。久しぶりの「レオン」の前半ををぼけっと眺めた後に退出。近所の知り合いの店に顔を出して帰宅。今回のキーワードは「●」