作動方式:コッキング
発売時定価:3,500円

 

 不可解な(笑)廉価版シリーズ。既に同様のコッキングガン(前項)をラインナップに持っているので、どこをどうコストダウンしたのだろうと思っていたら、実は全く違うもので台湾KWC社製のOEMなのだ。だからかどうか、この「イントラッグ」シリーズ中には日本ではほとんど人気のないものも含まれていて、マーケティング的には大丈夫かいな? と思ってしまう。

 また、このグロック自体も質の悪いモールド(隅がひしゃげている)のゴム製グリップパネルとか、左右で仕上げが著しく違うスライドとか、これも大丈夫かいな? という感じだ。

 コッキングガンには珍しく、メカがユニット化されている。マガジンもボトム以外共用の様になっており、汎用性を持たせてある…。ということはコストを抑えるためと思われるが、実際はマルイより少々高い。

 

 ユニット式のコッキングエンジンは確かに面白いが、マガジンのデザインは、可動リップや自動解放フォロワなどの今の日本のエアガンではそのままではあまり使われないような旧い仕組みを採用しており、射撃性能自体も高くはないので「これで何かガンスミスでも」という気は私は起こらない。また一体成形フレームをリアルとして売りにするつもりなら、もっとリアルにしなければならない部分が多いと思う。

'99.9.3