シュネルフォイアは復活したか? 前編

'01.4.30 小隊司令部発

前編
パワーチェック
後編
分解

 マルシン モーゼルM712は、間違いなく"待望の新製品"である。好みかどうかは別の話として、これを「何でこんな機種」と言う人はいないだろうし、まさかこれを「またか」などと言う人もいないだろう。

 が、しかし「が、しかし」が付くのも事実だ。

 ある人は「ガスブローバックだったら」と嘆き、またある人は「セレクティブファイヤあれ」と叫んでいるだろう。さすがに「ゲーム向きの電動ガンであるべきだった」と言う人は希だろうが…。しかし"今のマルシン"が作るわけだから選択枝はない。私としては、ハイパワー志向のMAXIというシリーズの在り様自体に疑問はあるが、何はともあれ大歓迎のモデル化である。


初回入荷

 今回私は珍しく予約をした。秋葉原の専門店「E」では、少ない生産数とはいえ初回入荷分は予約ではけてしまうとのことだったからだ。

 4月26日に「問屋が出荷」とのことで、4月27日には「入荷しました」という連絡があった。ところがスタンダードフィニッシュは"なくなって"しまい、シルバーフィニッシュしかないがそれで良いかと言う。フジミと並べて撮る予定だったのでそれは具合が悪い。渋々、不確実なGW明けの次入荷まで待つことにした。ところが新宿の量販店「S」にはスタンダードのみ10挺程が積まれていた。

 問屋が量販店と専門店(結構大型店なのに…)を差別をしたのか、「E」が発注を間違えたのかは不明。

別売りハードディスクみたいなパッケージはちょっと萎える…。


比較

↓手前からマルシン(MAXI)、フジミ、マルシン(金属MG)。MAXIの艶消し地肌は、高級感の演出と言うよりは同時発売のメッキモデルにそのまま使えるからではないかと推測。

 この銃を話題にするとき、「唯一のエアガンM712(だった)」ということで話は当然フジミ模型のM712に及ぶ。これを買おうという方で、フジミM712を全く知らない人はあまりいない様な気もするが、現物を見たことはないという方は多いだろう。どんなものかは当サイトにコンテンツがあるのでそちらを。

フジミ モーゼルM712

右からマルシン(MAXI)、フジミ、マルシン(金属MG)。↑ 初め、MAXIのマガジンが小さいように感じたのは、底板が2ミリ程短いためだった。

 模型としての出来は、実は"出所"が同じため発売年次の違いほどに優劣の差はない。マルシンは同社モデルガンの側そのままだし、フジミはかなりの部分をマルシン製モデルガンを参考にしていた。

↑右側面の刻印はいずれも正確。並べると、MAXIはハンマーの形が変。バルブを叩くための「インパクトプランジャー」が本来のファイアリングピンではなくもっと下にあるため。

特別コーナー・パワーチェック

 CDを砕く威力〜C誌でのレポートの衝撃的な(無神経な?)写真は一部で物議を醸したりしたが、実際のところはどうなんだろうか? 当サイトにしてはかなり珍しく、パワーがどんなか見てみた次第。

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後編

 次回後編では、内部機構のレポート。バレルのガタやキツ過ぎるスプリング、そして強度がかなり不安な部分などちょっと問題山積かも…。