シュネルフォイアは復活したか? 後編

'01.5.4 小隊司令部発

前編
パワーチェック
後編
分解


■全体の構造

 バレルは固定で、トリガーに連動した給弾ノズルによってチャンバーに給弾される。トリガーはSA時でもひたすら重い。ハンマーSPとシアSPが、兼用で1本の太いSPになっている。また、トリガーに連動するパーツが大きいためフリクションを感じる。おおよそ「シュネルフォイア(速射)」を名乗れるような連射ができる銃ではない。しかしハンマーはリバウンドハンマーのため、ダウン時にハンマーを押してもガスを吹かない。ゲーム使用を想定すると、これはポイントが高い。MAXIシリーズの例に漏れずひたすらガス使用量が多いので、寒冷時はP38同様使い物にならないだろうが、逆に言えばバネを軽くするデチューンだけで良い塩梅にできそうでもある。


■課題


精度
 プラ製で肉が薄く軽いボルトだけがチャンバーとインナーバレルを抑えている。ボルト自体の固定も緩く、しかもその寸法も甘い。その上イモネジが丸見えである。何もこんな仕上げにしなくても良いじゃないかという位である。エジェクターを別パーツにしてカバーにすれば済むことなのに、そんなにコストアップになってしまうのだろうか。


強度
 この部分が重いハンマーで直接叩かれる。プラの上に中空なので強度的に不安。


形状
 実銃のファイアリングピン部分は給弾ノズルになっているため、トリガーに連動して前進して妙な感じがする。ハンマーはその下のインパクトプランジャーを叩く。そのためハンマー下部に突起がある。実銃でもこの部分は少し出ているので、ハンマーの幅そのままで突起を作っても全然不自然ではないのに、なぜか変な段差付きになっている。


弾込め
 弾込めはやりにくい方だ。アーチ型のリップは、片側を指で押さえないとならない。フォロアSPはきつ過ぎる。ブローバックではないので、もっと緩いバネでも充分給弾できるはずだ。フォロアストッパーがないので押さえる指が痛くなる。ダブルカラムだが、中の幅があるため列が崩れにくいのは○。また、後から発売予定の30連タイプは、どうかダイキャスト一体ではなく作って欲しい。重過ぎるであろうことは容易に想像できる。


後編付録「分解・組立」

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