■インタビュー/構成
小隊長@栴檀林小隊
■質問事項協力
平賀隆純氏、ぶた氏、タグチヤスタカ氏 (from GUNSMITH BBS)


 `88年〜'90年のASG業界は一つの絶頂期を迎えていた。各社がそれぞれに続々と新製品を発表し、模型メーカーであるフジミ模型、グンゼ産業などの新規参入もあり、全体に活気があった。

 モーゼルM712はそのフジミ模型の新規参入第一弾だった。模型メーカーの初ASGがBV式ガスガンというのも驚きだったが、モデルも初ASG化のモーゼルM712、他社にないセレクティブファイヤの小型BV式フルオート、内蔵/外装選択式のソース、ボルトの疑似BLK、肉厚固定バレルなど、メカ的にも話題になった。`88年末に発売。翌`89年にはシリンダーやマグに改良を施した改良版を発売。ブースターとのセットやシルバーメッキモデルなどもあった。また、木製のホルスターストックやグリップといったマニア泣かせのアクセサリーも発売、共にマルシンのモデルガン用の物をも凌ぐ出来の良さだった。

 このモデルが短命に終わってしまった最大の理由は、メーカーであるフジミ模型のASG撤退によるところが大きいが、当時でも古い形式の銃はなかなか爆発的には売れないということや、セミオートの不確実さなど作動上の不具合も聞かれた。しかしBV式は構造的に他社でもセミ不調のものが多く、むしろコンパクトで独創的なメカや、さすが模型メーカーというディティールなどと、今なお唯一のM712のASGであることも含め、現在でも根強いファンを持っている稀少なASGのひとつといえる。

 今回、栴檀林小隊では、意外なご縁で、このフジミ・モーゼルの設計者である工業デザイナー児嶋等氏にお話を伺う機会を得ることが出来、インタビューのコンテンツ化となった。わがままな依頼を仲介してくださったtake-O氏に感謝。また、この稀少な情報を広くガンマニアの皆さんと共有するために、せーの氏と平賀氏が発起人のキーサイト「C/Plus」へのリンクをさせていただくこととした。


小隊長@栴檀林小隊

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このコンテンツで公開される情報は、児嶋氏個人の好意で『栴檀林小隊 前線司令部』に提供されたものです。無断転用などはご遠慮下さい。また、これらの情報に関しての問い合わせなどには基本的に応じられませんが、ご感想その他は私、小隊長宛にお送り下さい。フジミ模型株式会社、株式会社MIMデザインは今回の取材とは一切関わりはありません。