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レオパード
フレンド商会レオパード '84年製
 
 自宅お向かいのKさんから、家に置きっ放しの自転車があり、直して乗れるなら使って欲しいという話があった。20年以上前に亡くなったご主人が僅かな期間乗っていた物だそうだ。

 引き取ってから改めて調べると、「LEOPARD(レオパード)」というフレンド商会のショップブランド製品であった。ということはこれ、オーダー車なんである。そして住所氏名と一緒にテプラで打たれた購入年と思しき数字は59.1。昭和59(1984)年1月とすると25年前である。フレームサイズは私にぴったりだった。

 最近少しクロモリに興味を抱いていたこともあって弄るベースにしようか位に考えていたが、何せ遺品であるのでいきなり全塗装というのも憚られる。シャンパンゴールド基調のまま、オールドパーツをある程度活かしつつレストアすることにした。

ヘッドチューブのエンブレムとシートチューブ背面のステッカー。


ゴム製のレバーパッドはすっかり劣化。娘に「毒キノコが生えてる〜」と騒がれた。

サンツアーVx。アルミ鋳造5段変速のリアディレーラー。すっかり灰色だが動作はしっかりしている。
 
 引き取ったのが'09年9月。25年前の物にしてはかなり程度が良く、ゴム関係だけは相応に劣化していたものの一連の作業はレストアと言うよりメンテに近かった。取り敢えず遠出が出来る程度の整備が完了したのはその年の12月だった。

 手を焼いたのは劣化して固着したブレーキレバーカバーのクリーニングと、シートポストの脱着(着ける時は、古いマイナスドライバーを楔代わりに叩き込んで径を拡げた)、それから塗装面の補修位だろうか。あとはひたすら磨く作業だった気がする。

 旧車のため保守部品の調達などに手を焼くものと考えていたが、意外に身近で入手できることが後から分かった。


フレンド商会「レオパード」ロードタイプ? 1984年1月納車
フレーム 
フロントフォーク
ステム
ハンドルバー 
ブレーキ
ブレーキシュー
ブレーキレバー
シフトレバー
Fディレーラー
Rディレーラー
ボトムブラケット
クランク
クランクキャップ
チェーンリング
スプロケット
チェーン
ハブ
リム
タイヤ

サドル 

シートポスト
ペダル

片倉シルク製との説あり
タンゲ 3.A
WINPISTA 90mm
WINPISTA 400mm
ダイアコンペ DC500N
ダイヤコンペ→Magic One MG-CLB01
ダイアコンペ 164
サンツァー
サンツアー Vx
サンツアー Vx
タンゲ
スギノ super maxy
スギノ(プラ) → スギノ(現用アルミ)
スギノ50T/40T
サンツァー パーフェクト
大同
三信スモールハブ(36H)

三星 トリムライン
→ ヴィットリア オープンパーヴェEVO CG
カシマックス F1
→ ブルックス B17スペシャル
STRONG→ 栄輪業 CUSTOM-P3
KKT PRO VIC2→ MKS プロムナード
 

暗めだが綺麗な緑色の「ブルックスB17スペシャル」。適正位置で「サカエCT-P3」シートポストの刻印もよく見える。

ブルックスの革製バーテープは上巻きしたので余計なテープが付いていない。日東の「便利ホルダー」 で有線サイコンをマウント。横には旧東独製軍用ライトを加工したライト。

私は縁石にペダルを擦ることが多く、程度の良いオリジナルの「KKT PRO VIC2」では勿体ないので現行品「MKSプロムナード」にした。クランクキャップも現行品、スギノのアルミ製。チェーンガードは余ったバーテープで作った。

シューは同等品(右:純正)がなく、Magic One MG-CLB01に。今では当たり前の角度微調整ができる取り付けボルトながら、タイヤガードの突起がない形状が決め手となった。
 
詳しい作業内容や逡巡はこの時期のバックナンバーを。→'09.9.24 期せずして旧車レストア〜秋の新車2号