HOME プロフィール jedi RC20 小隊司令部発 リンク
実ダホン
ダホン ボードウォークD7 '05年式 (実ダホン)
 
 '09年の春から学童クラブの市内父母会役員に復帰して月2回ほど市の公民館まで通うことになった。電車では便が悪いが自転車なら15分程度で行ける。高確率で帰路呑みになるので畳んでタクシーを拾える自転車で通うことにした(つまりJEDIでは無理)。当時会社置きにしていたパチダホンを投入する計画にして、代替の置き自転車を探した。必要条件はエレベータ内で転回できる130cmの全長。

 程なくダホン ボードウォークD7を格安で譲ってくれるという話が来た。小隊関係で当時はたまに酒場で出会す位だった林檎屋君である。殆ど乗っていなくてデッドストックの様な極上程度。畳んで部屋の中に置きっ放しにしていたとのことで、劣化らしき劣化は何もなかった。パチモノではなく本物なので、区別のために「実ダホン」と呼ぶことにした。'09年4月に届き、翌5月に必要な改造を終えて乗り始めた。

 '10年10月に会社の置き自転車として配備。以後日常の足として八重洲〜神田間を中心に使用している。前任のパチダホンと較べてそれなりに走る。そこそこの距離も充分走れ、東日本大震災の際には、これのお陰で約30km離れた自宅に帰ることが出来た。


JEDIより意外に全長で3cm程長いが、このハンドルの高低差が…。

ママチャリとJEDIと並べてみた。シートの位置で揃えるとママチャリより高く、遠さはJEDIと同じ。▼が握る位置。
 
 ボードウォークD7は20"の普及モデルで、同系クロモリフレームのスピードP8の廉価版という位置付けの様だ。「海岸・河岸沿いの板張りの遊歩道」という名前の通りのんびり走るコミューターという設定の様だという事は跨いでから実感した。

 何せハンドル位置がママチャリ並に高い。調べた限りでは2000年から続いているモデルの様だが、毎年の仕様変動は他社同様。困ったことに譲り受けた'05年モデルだけが、なぜだか固定ステムになっていた。何に使うにしても、ここだけは何とかしないとということで切り詰め/アヘッド化の情報を集め始めた。

'05〜'08年の間採用されたRDのDahon NeosはRSサンツアー製。ディレーラーハンガーを介さない独自の形状となっている。52T/11-30T。
 
 ハンドルポストの切断は、ネット上の情報はあえて信用せず、まず上の方を切断してパイプの肉厚を計る所から始める。2.2mmあったので、シュレッドレスコンバーターの外径28.6mmに足し、ステム外径が33mmのところで切れば良いという結論。ところがこの部分はテーパーのど真ん中なのでパイプカッターは掛けられない。超硬歯の金ノコでゴシゴシと切る。面倒で手が痛い。

 切断部の傷と斜め具合を隠すため、ダミーのクランプを用意。しかし径が足りないので(4.4mmって結構あるね)プラ片で押し広げて填めた。ポスト内は防錆加工が綺麗に施されていたが、溶接痕があったので削る。やすった所は防錆剤を塗布した。

 シュレッドレスコンバーターは問題なく付いた。懸念していた傾きもほぼない。表面にローレット加工が施されているため、取り付けるステムに傷が付くのが難点と言えば言える。しかも寸法がきつくてプラハンマーで叩き込むはめになった。

 サイコンは、置き自転車なので最安の物だが、縦方向には取り付ける様に出来ておらず、仕方ないのでエポパテでマウントを自作。整形して3回塗りで車体色と同系色に仕上げた。小物パーツ自作からが自転車弄りなのか? コードの切り詰めが意外に楽だったのが○。

 最後にフェンダー。確かにカーブが合えば大概の物は取り付けられるが、純正でないこともありステーの切断が必須。これが思いの外大変で大型でもペンチでは文字通り歯が立たず、安物ながらも4mmの軟鉄までは切断できるワイヤーカッター導入となった。何かやる度に工具が増えるジレンマでもある。それもまあ楽しいのだが。


置き自転車配備直前のカスタム済み状態。

意外に何とかなったハンドル周り。シュレッドレスコンバーターは日東MTC-03(2,940円)。

微妙にセンターからオフセットしないと畳んだ時にハンドルポストにぶつかる。

アキ20"用ポリカーボ製フェンダー(2,835円)。EV内での取り回しのために後端カット。

更に無理矢理感増大のスタンド先端。チェーンステイ下に隠れて、こうでもしないと革靴でスタンドが立てられない。