JEDIはスポーツライン寄りの折り畳み小径車である。標準タイプのJEDIと、上級グレードのJEDI-Rという2本立てラインナップで展開されてきた。
現行JEDIはコンポーネントにSOLAやTIAGRAを使ったロード寄りだが、'02年まではグリップシフターとブロックパターンのタイヤなど、折り畳みMTB風の製品とロード向けRの2方向展開だった。'05年には更に走り重視のJEDI-Hという設定もあった。
ルイガノの自転車は台湾メーカー製OEMで、JEDIの製造を行うパシフィック社はR&MブランドのBD-1や、今は終了したプジョーブランドのパシフィック18の製造もしている。いずれも「フォールディングサスペンション」というフロントフォークが特徴的であるが、それらの中でJEDIだけが20"である。
JEDIにはプジョーAllons-Yというブランド違い同型車があったが、2年程度しか生産されなかった様だ。JEDIの方は'99年の登場以来毎年モデルチェンジしながら生産され続けた。街中で偶然出会すことはほとんどないながらもカタログ落ちしないのはそれなりに売れているからだろうと思っていたが、'12年にとうとうルイガノのラインナップから消えてしまった。
結構個性的なスタイルとそれなりにある動力性能は良い。但し、折り畳んでも小さいとは言えないサイズと、サスの構造上高速安定性が低いのは宿命。シートポストは標準では長過ぎるので要カット。トップでチェーンがシートステイに干渉する個体があるのは製造精度の低さか。私のに至ってはすっかり削れてしまっている。
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シミーの起きる原因の一つは横方向の剛性の低さとされているが、もっと根本の問題があった。Fサスを受ける台座が傾いているのだ。荷重が掛かれば横ブレするのは当たり前である。原因は、台座を取り付けるフォークの付け根が鋳造のままで水平が出ていないことの様だった。
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