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LOUIS GARNEAU JEDI
←'08年6月30日現在


納車当時。ノーマルのJEDI。

ヤンチャなハンドル時代。結局バランスが悪くシミーを誘発するのでラピッドホーンに戻した。

 自転車趣味のきっかけとなった1台。それなりにスポーツとして乗れる自転車を探し始め、当初は前後サスとかディスクブレーキとかのハード面からMTB寄りの物を考えていたが、結局折り畳み小径車にした。調子に乗り過ぎて遠方まで行ってへばっても、折り畳んで電車で帰って来られるからである。スポーツとか言っておいて、我ながらちっとも格好良くないのである。

 ドイツかぶれなので初めはR&M BD-1と考えていたが、東急ハンズで現物を見てJEDIに決めた。しかし最大の決め手は'05年モデルの車体色に「ジュエルグリーン」というメタリックのグリーンがあったからだった。

 モデル切り替え時期で安くなっていたということもあり通販で購入したが、ルイガノは通販だと保証が無効になるので失敗だった。実は初期不良があったのだ。しかし自分で解決していくために勉強することになったので、考えようによっては良い面もあったのかも。情報や関わりを求めてmixiのコミュにも参加したためユーザー同士の付き合いも広まった。

 

 JEDIはスポーツライン寄りの折り畳み小径車である。標準タイプのJEDIと、上級グレードのJEDI-Rという2本立てラインナップで展開されてきた。

 現行JEDIはコンポーネントにSOLAやTIAGRAを使ったロード寄りだが、'02年まではグリップシフターとブロックパターンのタイヤなど、折り畳みMTB風の製品とロード向けRの2方向展開だった。'05年には更に走り重視のJEDI-Hという設定もあった。

 ルイガノの自転車は台湾メーカー製OEMで、JEDIの製造を行うパシフィック社はR&MブランドのBD-1や、今は終了したプジョーブランドのパシフィック18の製造もしている。いずれも「フォールディングサスペンション」というフロントフォークが特徴的であるが、それらの中でJEDIだけが20"である。

 JEDIにはプジョーAllons-Yというブランド違い同型車があったが、2年程度しか生産されなかった様だ。JEDIの方は'99年の登場以来毎年モデルチェンジしながら生産され続けた。街中で偶然出会すことはほとんどないながらもカタログ落ちしないのはそれなりに売れているからだろうと思っていたが、'12年にとうとうルイガノのラインナップから消えてしまった


 結構個性的なスタイルとそれなりにある動力性能は良い。但し、折り畳んでも小さいとは言えないサイズと、サスの構造上高速安定性が低いのは宿命。シートポストは標準では長過ぎるので要カット。トップでチェーンがシートステイに干渉する個体があるのは製造精度の低さか。私のに至ってはすっかり削れてしまっている。


シミーの起きる原因の一つは横方向の剛性の低さとされているが、もっと根本の問題があった。Fサスを受ける台座が傾いているのだ。荷重が掛かれば横ブレするのは当たり前である。原因は、台座を取り付けるフォークの付け根が鋳造のままで水平が出ていないことの様だった。
 
 当初は初スポーツ車ということでタイヤを細くしたり色々しようと弄ったが、RC20購入を機にご近所車に方向転換。と言っても分解の容易な折り畳み車はご近所車にはあまり向かないのだが。その用途に合わせた主な改造点は下記の通り。

 ハンドルは、力を込められ、かつ取り回しのし易いブルホーンハンドル系に。バーハンドル用のセットが使える「ラピッドホーン」(アオイインダストリーズ)。これに伴いステムも短いタイオガのBMX用に。

 街乗りはフェンダーがないと不便なので、付けられるのは後ろだけだが、ルイガノMV2用純正品を若干加工して取り付けた。複雑な加工はないのでお勧め。チェーンステー基部への取り付けに長さ7mm程度のパイプ状スペーサーが必要だが、私はサインペンの軸を輪切りにした。取り付けステーが太くて切断が意外に難関かも知れない。