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パチダホン
サイクル チャンピーi (パチダホン)
 
 モノとしては安物の折り畳みママチャリ。'06年8月にヤフオクのストア出品モノを7,250円で落札した。サイクル社製Champee-i(チャンピーアイ)という製品らしく、定価は自称24,800円。

 勤め先に私物の置き自転車として置き、近隣の用事から日々の営業活動まで利用していた。後段で文句を並べてはいるが、乗る回数で言えば所有車中ダントツだし、手を掛けている分のかわいさもあった。しょっちゅう乗るのだからもう少し良い物をと思うこともあるが、仕事用の物としては置きっ放しにしても気にならない位が実は丁度良い。何より、事務所のビルの6人乗りエレベータ内で取り回しが出来るサイズに重宝した。

 導入当初は築地の得意先へ定期の仕事で月4回程往復があり、神田の事務所から片道6km程度は晴れていればこれで往復していた。その仕事がなくなってからも東京や上野へはこれで移動していた。黒シャツとダークスーツに緑の革ブリーフケースという自転車移動ぽくない格好ながら、ツールとしてすっかり定着していた。

 新たな置き自転車の実ダホンと入れ替わりに退役。家に持ち帰っても使い分けのあてがないため、'10年11月にBBLの客Z君にあげた。しかし後に駅前放置で撤去され、廃車処分に。

エレベーターの籠内にちょうど収まる全長。同乗者がいるときは二つ折りにする。
 
 
 販売元のサイクル社は神奈川県海老名市にある。生産はアメリカの有名メーカー・ダホンの台湾工場のOEMと謳われており、確かに既存のダホン製品に似たモデルはあるが、どの程度信じて良いかは不明。そもそも車体をよく見ると「MADE IN CHINA」というシールが貼られている。台湾は中国ではないだろう!(発言に政治的意図なし。多分)

 OEMだかノックダウンだかデッドコピーだか、いずれにせよ元になっていると思われるダホン製品のコンパック(compac/HT611)とはだいぶ仕様が異なる。Fサスが付き、固定のリアが6段変速、キャリパー+バンドのブレーキが前後Vブレーキとなっており、スペック上は一見豪華になっている。しかし現物の細部を見ていくと、ネジ1本からことごとく安っぽい。ハンドル周りも省力化されている。もしOEMだとしてもダホンの名前を出して良いのかと心配になり、やはりパチモンなのではないかと考えており、そんな訳で個人的には「パチダホン」と呼んでいた。

 
 実際に乗っていると、安物自転車の常でタイヤ周りに難有り。圧に気を付けているのでパンクしたことこそないが、抜けるのは早い。

 最も困るのが、RDのバネがフニャフニャのために歩道程度の段差でディレイラー本体が跳ねてチェーンが外れること。また、いくら調整しても一気にシフトアップすると外側にチェーンが落ちる。トップの14Tだけで充分なのでシフトチェンジ自体をしなくなった。

 今までで最大の不具合はBB破損。ガリガリ鳴るのでカップ&コーン型のBBをバラすとベアリングのリテーナーが割れていた。廃棄前の日本製ママチャリからベアリングだけ移植した。

向かって右側のリテーナーが割れて、BB内で引っ掛かっていた。