■同時代の金属製ワルサーP38
MGC ダイナミックシリーズ
[アンクル]'66年発売 [ミリタリー、ゲシュタポ]'68年発売
タニオアクション/ショートリコイル無/装弾表示前期のみ有/デコック無。
設計者小林氏が参考にしたモデルが、ミリタリーベースのカスタムであったため、Fサイトにセレーションが施され、Rサイト上面には調整ネジのモールドが付加されている。タニオアクション作動用のレバー(レコイルアーム)が入るために本来2本あるリコイルスプリングは左側の1本のみとなっている。
中田
[ミリタリー、コマーシャル、アンクル]'66年発売
STD/ショートリコイル有/装弾表示有/デコック不明。
設計者六人部氏が参考にしたモデルがコマーシャルのコレクターズモデルであったため、角張って幅の狭いスライドという特徴を持つことになった。前期型と後期型があり、スライド後端が分割式から一体となりハンマーが軽量化されている点が大きな違い。
MGC MJQ
[ミリタリー、コマーシャル]'68年発売
BLK/ショートリコイル無/装弾表示無/デコック無。
六人部氏設計による唯一のMGC製品。S/N付きで約4,000挺程度の生産。通称名の由来であるスライド右側面の刻印は製造時に流れていたジャズの演奏グループ名。名作に異論はないが、前作の様な機構上の制限はないのにリコイルSPが1本だったり、バレル固定のロッキングレバーが有効なのにピンも併用しているなど、同氏にしてはリアル志向でない。
CMC
[ミリタリー、コマーシャル、ゲシュタポ]STD'71年発売、BLK'73年発売
STD/ショートリコイル有/装弾表示有/デコック無。BLK/ショートリコイル無/装弾表示有/デコック無。
資料にはSTDとBLKのマガジンは形状が異なると書かれている物もあるが確認できなかった。またスライド側面にS/Nがあり、ミリタリーは左側面セフティ前、コマーシャルは右側面前方にある。STD、BLKに関わらずデコックはしないと各種記事には書かれているが、預かった現物はデコックが効いた。
マルシン
[ミリタリー、コマーシャル、アンクル]発売年未確認
STD/ショートリコイル有/装弾表示有/デコック有。
中田製の流れを汲むと言われるが、一部ディティールや、構成も別パーツのエキストラクターなどだいぶ異なる様に思える。ただし一部パーツの互換があるのだそうだ。
コクサイ
[ミリタリー、コマーシャル、ゲシュタポ]発売年未確認
STD/ショートリコイル有/装弾表示有/デコック有。
発売年未確認ながら最後発の銃身分離式なので最短命なモデルということになる。当時他社製品のコピー問題での批難が多いメーカーだったが、これは完全オリジナル。しかし刻印などオリジナルが過ぎて雰囲気が妙になっている部分もある。
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