小隊司令部(随筆)
公文書

'03.8.28  随筆

胸大きいね
 「お姉さん、胸大きいね」

 話の前を聞き落としてしまったらしく、気が付いた時には彼女は目の前にいるバイトの娘にそう話し掛けていた。その娘は背は高くないが全体にボリュームのある体型で、胸も豊かな方だ。まさか言われ慣れてる訳もなかろうが、驚くそぶりもなく返事をした。

 「そんなことないですよ」

 淡々とした口調の娘なのでどんな表情で言っているのか顔を見てみたいが、まず顔でないところを見てしまいそうに思えてやめておいた。

 「いいよね、谷間があって」

 私は顔を上げられなくなってしまった。わざわざ違う方向に目をやったが、他の女性客の胸元に目が行ってしまう。この店の前にも一人で呑んでいたのだが、馴染みの店員がいつになく露出の多い格好をしておりそこでも私の視線は所在がなかった。今夜はそういう晩らしい。

 「そんなないですよ」

 どうだったかなぁと考えたが、その娘が制服代わりに着ているTシャツに谷間も何もあるわけなく、従って私に見た記憶があるわけもない。そんなことを考えながら辺りを見ていたら他の客と目があったので苦笑いしてしまう。

 「私なんか全然ないよ、谷間」

 そこら辺で私は諦めて視線を自然な方向へ戻した。勢いすぐ横の彼女の胸元を覗き込んでしまった。で、話はそこで終わり。私の終電の時間が目前となってしまったからだ。もっともそれはそれで良かった。私はスマートに跡を継げる言葉を探してすらいなかったのだ。私の帰り支度は、必要以上にそそくさとしていたかも知れない。

 駆け込んだ終電から「残念ながら? 間に合いました。またいずれ」と送ったら、「また近い内に」と返ってきた。なんとなく、随分遠い所に帰る気がした。

 この27、28日はゴールデン街の納涼大感謝祭。5,000円で7時から2時まで48店舗(いや、47じゃないのか?)でハシゴし放題の呑み放題。私も行くつもりでいたのだが、事前の盛り上がり様に行くのを止めにした。朝日新聞には載ってるは、NHKの取材は入るは、当日の混乱ぶりが目に浮かぶ様。…いや、要するに私は"お祭り"嫌いなのだ(苦笑)。「行くよ」と話していた馴染みの2店にわざわざ断りに呑みに行った(笑)。
読書 角田光代「みどりの月」集英社文庫

 

'03.8.22  随筆

エールを送る
 ある日、通勤途中の駅の階段で、目の前で不審な挙動をとる人に出くわした。と言っても実はよく見掛ける状景である。腰の辺りで巻き上げて丈を短くしたスカートを穿く女子高校生が、階段を上る時に片手を後ろ手にして、手に提げた荷物で脚の付け根を隠すのである。そんな事をするくらいなら、初めから標準丈のスカートを穿けばいいじゃないかと思うし、その階下から上って行く身としては、全く根拠のない疑いの目を不躾に向けられているようで不快になる。

 不快になりながらも、これと少し似た状況を全く別の場所で見掛けるのを私はふと思い出した。

 踏切などで、無理矢理に車高を落としたクルマが妙な蛇行をして通り抜けるのを見たことはないだろうか。急いでいる時にその後に付くと、自業自得じゃないか早く通れとイライラしたりするものだ。しかし一方では元々車高の低いクルマもあり、そういうクルマのドライバーにとっては、段差の多い踏切は嫌がらせでしかない。これは勿論底を擦らないための走行法なのだが、凸部への進入角度がその程度取れたからと言ってどれ程の効果があるのだろうか疑問に思う。

 しかしこの蛇行を、そうまでして車高を落とすかと笑う者もあれば、涙ぐましい努力と温かい目を向ける向きもあるらしい。

 とすればひょっとして、階段の女子高生にも「頑張って」と心のエールを送る者もあるのだろうかと考えた。

 して階段を上り始める前に周りをさっと見渡してみたが、それらしき人は見つけることは出来なかった。むすっとして自分の足下を睨み付けて上る30代の男性(私もこうだろう)と、口を半分開けて上を見ている50代の男性がいるだけだった。女性は全く関心を示していない。

 丈の短いスカートを穿いた女子高校生にエールを送るには、私(達)はあまりに遠い所を歩いている様である。

雑誌は私も買わなくなりました。そう、Mac雑誌は皆無。GUN系も「Gun」しか買わなくなった。先日「丸」を買ったのはSTEINERさんが執筆していたから。前は「アームズマガジン」も買っていたけど判型を変えてから買っていない。判型を変えた雑誌は滅ぶ気がする。実際はそうでもない事もあるようだけど…。て、誰宛の伝言かわからなくなったな(苦笑)。
読書 吉行淳之介「娼婦の部屋 不意の出来事」新潮文庫

 

'03.8.17  日記

お盆でGO
 東京生まれ東京育ちの私だが、子供が生まれてからは年に1度くらい山梨に"帰省"する。妻方の母親の実家へ、親族が集まる時に娘を連れて行くのだ。しかしそれは大抵連休の時などとなり、当然道は混んでいる。そんな訳で先日は片道90km足らずの所から6時間かけて帰って来ることとなった。ぐずる娘2人を抱えクルマに酔った妻は、目の前のワンボックスを見ながら、「こういう時は大きい方が楽なんだろうね」と言う。「じゃ、平生はでか過ぎるから帰省の時だけレンタしてさ、家のクルマは4ドアセダンでなくて良いからキューベルで」と言うだけ言ったが、往路の暴風雨を思い起こして、ああいう時は全然ダメだなと口ごもる。視界が悪い上に叩き付ける様な雨の中100km/h以上で下りカーブでレーンチェンジ、なんてクルマの性能が安心して命託せるレベルでないとできない。

 その日はさすがに即寝。

 翌日の話。妻が親戚からいわゆる中元用の肉をいただいていたということだが、私が暑気払いで遅くなる日に1パックを焼いたが上手くいかなかったとか。「脂が多くて。やっぱり網で焼かないとだめなのよね」とか。…網、ということは炭ですか。我が家のキッチンは電磁調理器だしね…。そんな訳でまたもテラスでバーベキュー(!)。ただし今度は雨が降っているので、焼き方の私だけが外に。蚊の心配がなくて良いねぇ。何せ雨降ってるから。

 翌朝までセットをそのままにして置いたら、肉の臭いに釣られてか隣の猫がテラスまで来ていた。

 娘と猫を追っ払った後、テラスに変な虫を発見。見慣れたやつだが動いているのは初めて見た。蝉の幼虫である。普通、早朝しか見られないものだと思うのだが、もう10時過ぎである。テラスの端で上る所を見つけられずにいる様だったので、網戸に引っ掛けてやったら動かなくなった。「ビデオでもセットしておいたら?」と言われたが、それは面倒だしなぁ。

 そんな訳で盆休み終了。15〜17の3日間だけど。もうちっと休みたかったな。

マニュアルモードで撮れるほど

バーナーで過熱中

これが動いてる

図鑑で見た通り


>考えてみれば贅沢な話
考えなくても贅沢です! 147で昼食を摂りに出掛け、ガレージのアルファスパイダーを取りにルノーV6で行く。カー雑誌の記者じゃないんだから。…羨ましい。>jiroさん

以前ならふらっと寄る位置ではなかったのですが、最近花園神社近辺によく行きますからね…。>TENさん

'03.8.16  随筆

書店で本を買う
 少し遠目の得意先へ行く用事が出来、車中の時間潰し用に文庫本を何か1冊というつもりで書店を探した。私がいつも使う書店は決まっていて大概は得意先のテナントを利用するのだが、今日はそこへ寄る時間がない。職場の近くの書店に入った。入るのは初めての書店だ。

 ちょっと大きめの店だな位に思っていつも前を通っていた書店だが、中に入ると見た目以上に広くて驚く。文庫を買うときはいつも棚をさっと眺めて買うのだが、こんなにあっては全然選べない。

 いつだったか読んでみたいと思った本があり、あれは何だったかと思い出そうとしてみたが、著者名すら思い出せない。著者別のインデックスを眺めているうちに思い出すかと思ったが、これも多すぎて、いろんな名前を眺めているうちにますます思い出せなくなっていく。

 それから、途中まで読んでいたシリーズ物が何かあったはずだが、何巻だったかどころか何だったかも思い出せない。これくらいの書店だとたまに客が使える検索端末があったりするが、それは見当たらない。いやあったとしても何を買いたかったかは思い出せないだろう。

 ここで自分は軽いパニックを起こしているのだと考え、とりあえず違うコーナーへ行くことにした。

 棚の分類は割にちゃんとしているが、クルマ雑誌と建築雑誌が混ざっているのは何でだろう。そんなことを考えながらクルマ、コンピューター、広告と回って漫画を覗くと、ここではしばらく買っていなかったものの続きが出ているのに気付くことが出来た。そんな訳で漫画一冊買って買い物終了。

 いざ移動となり座席にも座れたのだが、観光に向かう家族連れの多い列車内で座って漫画を読む気にはなれず、結局これを書いている次第。何だかな。

読書 細野不二彦「ギャラリーフェイク」27巻 小学館ビッグコミックス
ホンットに新刊出ないんだな。まったく。

'03.8.14  日記

「これ、バーベキュー向きなんだよね」
 週末は、妻の新しい勤務先が盆休み前の恒例行事としている社屋の屋上での社員を集めてのバーベキューがあった。終わりの時間に迎えに行くと、余り物貰っちゃったよと妻はコンビニ袋一杯の肉を手に提げていた。食べ盛りの若い男性社員も多いが、生肉を持ち帰って焼いたりはしないのだろう。結局主婦数名で分けて持ち帰ることになったそうだ。「これ、バーベキュー向きなんだよね」と妻。「なんだ、庭でやるか?」と私が言うと「勿論」。

 勿論、セッティングは私の担当である。 物ぐさの私は何に付け面倒がるが、そもそも我が家のバーベキューセットはゲストの皆さんに使っていただくための物で、私自身は火の起こし方一つ知らない。…いやそんな屁理屈を妻相手にこねてもしょうがないので、夕方からビールを呑みながらセットを始める。

 まずは陣地周辺の掃討作戦から展開。コンロ設置予定地周辺の風向きを確認しながら5箇所に蚊取り線香を設置していく。

 次は火起こし。最近ダッヂオーブンに凝っている知人によれば「雨の日でもティッシュ1枚で火を起こせない様ではダッヂオーブンオーナーの資格がないそうですよ」とか。阿呆らしい、火さえ起こせりゃ何でもいいじゃないか。そんなしきたりに従い始めると、その次にはどうせ肉の置き方やら焼く順序やら、切りがないことになるに決まっている。着火剤は切らしていたので、私は小型バーナーを持ち出して一気に炭に火を付けた。

 昼に掃き掃除をしておいた芝生は心地よく、私は火を使っているのにも関わらずずっと裸足だった。1歳の下の娘も初めは喜んで這い回っていたが、芝のチクチクした感触が嫌になったのかテラスのタイルに上がってしまった。どっちも同じ屋外だが、タイルの方が汚い気がするのはなぜだろう。どっちにも普通は何か敷くのか。

 埃と油でどろどろの娘達を抱えて風呂へ。出てから、何本目かわからないビールをこれで打ち止めと栓を開けるも、呑み終わる前に眠ってしまった。

「肉はまだぁーッ!?」


「お姉ちゃんスミレ組さん最近どうよ?」
姉妹の語らい??

そちらも週末は焼きましたか。>Jiroさん@実家
愛娘の画像をメールで送りつけてくる奴あり。公開するぞ、上級曹長。>小隊休憩所

'03.8.12  日記

遅刻の理由

 今朝は1時間半の遅刻。子供がどうとか体調がどうとかいう理由ではない。出社早々、ボスに説明をする。

 「申し訳ありません。昨夜はちょっといい女と差しで呑んでいて、口説きそびれて3件はしごするうちに朝になってしまいまして、つい寝こけたら遅れてしまいました」。

 全て本当のことを言ったわけではないが、全て嘘なわけではない。どの部分が事実かを読者諸氏のご想像にお任せする程度が私の愉しみである。

 説明自体は、今日は気分が良いのか笑ってお終いとなった。まあこのボスからして以前、自分の秘書代わりの部下になぜ遅く出社することになったか問われた時に、泊めた女性が腕枕のまま目覚めなかったからだと言い放った人だからこんな説明で充分だろう。

 3時過ぎに立ち食い蕎麦で昼食。朝を摂っていないからこんなに空腹なのだと思いながら食べていたが、よく考えたら呑む時食べない私なので、昨日の昼食以後、酒を呑むだけでほとんど何も食べていないのだということに気が付く。身体に悪い。

 そんな訳で字数足らずの更新で失礼。週末我が家であったイベントについて書いてあったのだけど、更新は明晩にでも。

 

'03.8.8  随筆

寝顔

 いつもより少し早めに目が覚めると、脚の辺りで娘2人が寝息を立てていた。こんな寝相では子供だけで眠れるようになるのはいつの事やら。妻は先に起きて下の階で朝の支度をしている様だ。

 まだ緩やかな朝の陽に照らされてことさら柔らかそうに見える下の娘の頬を指先でさすってみる。よく化粧品の広告で「赤ちゃんの肌のようになる」というコピーを見掛けるが、あれは全くのデタラメだと実感する。赤ん坊の肌は成人のそれとは全然違う。試しに5歳の娘の頬も触ってみるが、これとて大人の肌とは較べ物にならない。

 しばらくしたら下の娘が起きた。水を飲ませてからおしめを交換する。そうするとすっかり目が覚めたのか、座ったまま何事か言葉を発してはしゃぎ始める。それにしても赤ん坊は可愛い。自分の娘なのでなおさら可愛い。

 人の顔を見て反応し「ばー」とか「うー」とか言葉を発する辺りから3歳くらいまでが、口答えもしなくて可愛いと言われるのをよく聞くがどうだろう。勿論そこで成長が止まられても困るわけだが。

 困る。子供は親である自分より長生きする。自分が年老いた時にはちゃんと一人でやっていけるくらいに成長していて欲しい。でないと不安でいられない。そんな心配はまだ早過ぎるか。 それに生意気であれ何であれ、成長具合を見ていくというのもなかなか楽しいものだと新米父親の私はちょっと思い始めている。

 何かというと悪態を付いたり屁理屈をこねたりする上の娘は5歳。しかしなんとなしにルールみたいな物が2人の間で出来てくる。 「お父さんなんか大嫌い」と叫ばれると「どれ位嫌いだよ?」と訊く。答えないので「これ位?」と指で幅を取ると頷くので「こんなんじゃ全然嫌いの内に入らないよ。本当は好きなんだよ」と言えば、膝の上に乗ってくる娘の頭を撫でてそれでもうゴネ終了である。

 ああしかし、いつまでこんな感じでいられるんだろう。あと10年の内には疎まれたりする様になるんだろうなぁ。 自分や妹達と父とのことを思い浮かべながら、とりあえず今は娘達の頬をつついたりしているのである。


昭和37年<読んだ気がしていたが手元に無し。んむ〜。

'03.8.4  随筆

頭痛
 最近仕事を一緒にすることになった同年代の編集者が結構な酒呑みらしいことを彼のホームページで知った。仕事の後で事務所兼自宅で酒の話をしていたら、珍しい地ビールをご馳走になることになった。話の途中、私に子供が2人いて住宅ローンも抱えていると知って、そういう人は呑み歩いていてはいかんでしょうと言われてしまった。そうなると私は曖昧なことを言って別の話題に切り替えるしかなくなる。実際、なんでそんなに呑むんだという話になると話題として成立しなくなるのが酒呑みの常ではあるが、それだけに同じ酒呑みが言わなくてもなと思ったのだが。

 酒呑みといえば金と並んで健康にも無頓着な人が多い様だが、この半月ばかり頭痛に悩まされていた私は医者へ行くことにした。元々偏頭痛の類は持っておらず、頭痛がこんなに長く続いたことはなかったのである。それも左側だけというのが嫌な感じである。父が脳血栓で亡くなったという家系だし、つい一月前には知り合いがくも膜下出血で亡くなったばかりである(しかも自分より若かった)。

 そんなこんなでさすがに検査に行くよと馴染みの店で話したら(結局呑みには行っている…)、「勘弁して下さいよ」と言われた。

 果たして単なる頭痛だそうである。習慣性も見られず、ましてや血圧は全くの正常値で、年齢からしてもそれらに起因するものである可能性は極めて低いとか。ストレスなど心因性のものと思われ、気分転換とかストレス解消に努めてはと、もっともらしいことを言われた。 私はといえば、ここしばらくはストレスらしいストレスも大して持たずに生活しており、ましてやことストレス解消ということにかけてはアドバイス不要なほどネタがあるのである。

 ともあれ健康であるのは嬉しいことだ。すっかり気が抜けてその晩は随分と深酒をしてテラスでうとうとしてしまい、そのせいで風邪を引いてしまった。

発掘されたアイスクラッシャーで、梅雨明け祝いのトロピカル気分。ピナコラーダくらい自分で作れって?


読書 山口瞳 著/重松清 編「山口瞳『男性自身』傑作選〜中年篇」新潮文庫
私が初めて読んだ山口瞳は「酒呑みの自己弁護」で、それも中学生の時だったな(笑)。

実は私もエッセイや短編の方が好きで…。>Heroさん

大本営発表 本日、小隊司令部は3カ年装備改変計画を発動。E46は1.6リッターの小型車に交替し(と言っても中古のA160(爆))、150万を基準にtype82の導入をすることを発表した。…発表だけした。…言うだけ言った。…言ってみたのね。うん。…妻は「はいはい」と聞いていた。 母には「自分の収入を考えなさい」と無 粋なことを言われた。「無粋」じゃねぇって(苦笑)。ていうかそんな出物はそうそうないか。何にしてもElferさん、いいなぁ〜〜。うちは説得する同居者は妻だけじゃないからなぁ(弱気)。

'03.8.3  日記

ハズレの週末

 本来「ヤバイ」とは堅気の者が使って然るべき言葉ではない。元々は盗人・香具師(露天商などのてきや)の隠語であるのだから、その辺でほいほいと使って良いような言葉ではないのだが、この頃は日常語のようになってしまっている。なんというか要するに下品な、程度の低い言葉のはずで、"お里が知れる"と馬鹿にされても仕方ないような言葉遣いのはずなのだが。自分にしてもそんな偉そうに書けるほどしゃべり言葉は特に選べていないし(そもそも迂闊な人間だし)、そんな訳で日常口にしてしまうことも多い。

 つい最近だと、さっき使った。独り言である。 この話自体も「一般的」ではないのかも知れないが…。 ノートンもかけられないような不良セクタが発生した愛機iBookのHD。何とか使えているので載せ換えもしていない現状なのだが、ふと気が付くと、ローカルディスク上の自サイトの一部コンテンツが違うディレクトリに移っていた。気付くなり、表題の言葉をつぶやいてしまった。DreamWeaverでリンク補修を掛けまくり、ウェブ上と参照し合って何とか直したが、これはかなりその、肝が冷えた。他に原因は思い当たらない。

 話変わって週末、母のVWを5年前に購入した隣町・西東京市のDUO店でPoloを試乗してみた。単なる気まぐれで、購入を検討しているとかではないのだが。

 5ナンバーボディの4ドアは、VWにはもうPoloしか残っていない。何度見てもGolfは幅広に感じるし、Ventの後継車に当たるBoraは、もう「セダンのGolf」には見えない。以前は低いクラスのVW車は日本の軽自動車でも今時やらないような安っぽい内装だったが(Lupoはまだそうだと言えるかも)、Poloはそう悪くない。

 結構良い気分でディーラーを後にしたのだが、帰路で立ち寄ったコンビニの駐車場で、乗って行ったE46の左前が擦られていることに気づく。DUO店の駐車スペースでやられた以外考えられない。何の証拠もないわけで抗議のしようもないが、他に原因は思い当たらない。Poloの試乗中、鍵を預けていたのだが…。DUO東京田無店、ちょっとしばらく行きたくない感じである。いや行ったのは1年以上ぶりだけど。

  そんな訳でブルーな週末を過ごしている。


だからって連日更新することもないんだが。 で、以下、勝手に私信。返信不要にて。

最近、村上春樹を読む気が起きない元愛読者の私。『少年カフカ』も手には取りつつも買うに至らず。『スプートニクの恋人』は"順番"が来てから読むので充分だと思いますよ(笑)。>Heroさん
と思ったら懐かしいのを読んでる人あり。意外に読み返さないなと思ったら、文庫では持っていないからでした(笑)>yusukeさん
またもスペル違い。今度はタイプミス。ご指摘ご教授感謝。>STEINER様
浴びれば良いのにと言うほど心地良い陽ではなくなりつつあり。暑いの苦手なので羨ましい生活でもあり。>姐さん
夏休み、お疲れさまです…(苦笑)。>Kさん

 

 

'03.7.31  随筆

誰かの家
 久しぶりにクルマで仕事に出た。訪問先で待ち時間が小一時間程できてしまい、パーキングに入れっ放しにして時間を潰すのも何なので、近くをぐるっと回ってみることにした。

 しばらく走ると、そこが昔付き合っていた女性の実家に近いということに気が付き、戯れに、前を通ってみようかという気になった。感傷的な気持ちは一切無く、単なる思い付きである。もとより私も今年で結婚10年。その女性とのつき合いがあったのは更にその10年近く前の話である。

 近くまで来ると、道順は覚えているのに周りの建物に見覚えがない。意外に新しい物は少ないのだが、街角の雰囲気に覚えがないのである。従って懐かしい街へ来たという感覚もあまり湧かない

 いよいよ近くなり、当時乗っていたセリカでも2回切り返さないと曲がれない角に来た。もっと大きい今のクルマで曲がれるだろうかと不安になったが、当時の手順は思い出せて、2回の切り返しで曲がることができた。

 角から何件目の家だったかは覚えていないが見れば分かると思っていたら、見覚えのある家がない。もう20年近くも前のことだし、さすがに引っ越していることもあろうと思ったら、やや通りからセットバックして3階建ての新築の家があり、彼女の旧姓と新姓の表札が並んでいた。

 そうか、夫を連れて2世帯か。しかし実のところ、その表札を見て彼女の新姓を間違えて覚えていたのに気付いたことの方が驚きだった。覚えていたのは、彼女ではなくその2人後に付き合った女性の新姓だったのだ。なんだかな。

 家はどこかのハウスメーカー風の建物で、クルマ1台分のセットバックスペースにローバーのセダンが停まっていた。そこで、昔の彼女のシュミならもっと違うクルマだよなと思いながら、じゃあ何だろと考えても適当なクルマが思い付かなかった。

 不思議と何の感慨もなかった。懐かしい感じすらない。それが自分にとって意外だったので書き記すことにした。5年付き合ったのでいろんな想いで何度も訪れたはずなのだが、ちょっと前に通った道をまた通った位の感じだったのである。また近くに行く用事があっても、切り返しを2回してまで前を通ろうとは思わないだろう。

 その後の得意先への訪問は時間通りで、いつもの様に当たり障りのない世間話で時間が過ぎた。

 

'03.7.25  随筆

掛け替え眼鏡
 最近、掛け替えの眼鏡を持ち歩いている。細く角張ったデザインのあまり仕事向きではない物で、帰路はそれに掛け替えてみている。呑みに行く行かないは別だが、大概呑んで帰るのは書くまでもないか。

 帰路で得意先の担当と会って「眼鏡、変えたか?」と問われた。「最近、帰りはこれに掛け替えてるんです」と答えると「なぁんだよソレ」と軽く笑われた。私の気障はご承知である。

 といっても、実はモノ自体はそれ程洒落たモノではなく、今流行の激安眼鏡である。デザイン専門誌に載っている白山やアラン・ミクリなぞに憧れはあるが、小物に大枚はたくのはシュミではない。そして大枚はたくと絶対"違う"のは分かっているのだが、眼鏡の9千円と9万円の壁を簡単に乗り越えられるほどのポリシーはない。

 ところで私は今風に言う小顔ではない。だからかサイズのバリエーションがない安売り眼鏡はどれも幅が足りない。従って縦横比が1:1に近い物は小さく見えてしまう、という話は眼鏡使用者でないと通じないか。思い切って買ったつもりの細長いこの眼鏡でも丁度良いくらいである。

 馴染みのアイリッシュパブでは口の悪い店員に「セブン」とか言われる。私を見掛けるとアイスラッガーを放る真似までする。まったく。

 初夏に新調したベージュのスーツに、ベージュのタイとダークグリーンのシャツという組み合わせが最近のお気に入り。これにこの眼鏡はよく合う。歌舞伎町を歩いても、あまり真面目なサラリーマンには見えないのか客引きも本気では声を掛けてこない。…良い事なのか? 前出の得意の様に「お疲れさまです」とか声掛けられるよりましだと思うが(彼は色黒で太っていて切れ長の目で体育会系である)。

 そんな安物眼鏡だが、多少でも気に入る物があれば、また買ってみるかなと考えている。

 ちなみに大抵は展示現品で同じ物が幾つか展示されているはずなので、よく見比べてから手に取ることを勧める。結構、加工の下手くそなのがあるのだ。継ぎ目のラインや金具のガタにご注意を
右がオンタイムにいつも掛けているNICOLEのもの。左の物はこれの1/4の値段。

読書 重松 清「ビタミンF」新潮文庫
今更なんだけど、文庫になったので(笑)

 

'03.7.19  随筆

親はどうなんですか?

 「S君も娘2人いると心配だよね」。

  同じ事務所のMさんが、小6女児監禁事件の号外を手にした私に言った。「こっちなんかは被害者だけじゃなくて、加害者の心配までしないとならないけどさ」。Mさんには中学生の息子がいる。親がちゃんと育てれば、子供はちゃんと育つから大丈夫ですよと言おうと思ったが、電話が掛かってきて、その話題は私の曖昧な返事で終わりになってしまった。

 少年犯罪の親の責任ということについては、親となれば考えない訳はない。それにしても少年犯罪の"被告"が犯罪者として裁けないことの是非をともかくとしても、ならなぜ保護者である親が出てこないのかとても怪訝に思う。親が責任を取るから子供は直接取らなくて良いということだと思うのだが違うのだろうか。市中引き回しなぞしなくていいが、被害者ばかりが実名を明かされて、責任者たる加害者の親は全く表に出てきていないのはおかしかろう。犯罪被害者の人権が注目されてきた昨今にあってなお被害者を「○ちゃん」などと実名で呼ぶ一部マスコミの相変わらずの無神経ぶりもどうかと思う。

 実は自分も少年の時に犯罪を起こしそうになったことがある。結果として大した罪を犯さずに済んだのは、親がいたからだった。家があったからだった。自分が犯罪者となったら、父は職を追われ、この家には住み続けられなくなり、今までの家族ではいられなくなるだろうという想像が出来るだけの想像力があったからである。

 自分の息子にそれだけの想像力を培わせるだけのことが出来なかった親に責任はないのか。

 ところで、前段の赤坂の監禁事件についても親の管理はどうなっていたのだろうかと疑問に思う。どう考えても秦野から行く渋谷というのは小学生だけで連れ立って行って良い場所ではないだろうにと思うのだが、その常識は今通じないのだろうか? そんな訳もあるまい。そもそもが変なバイトに誘われてというところからして、付いていく(というか、わざわざ出掛けていく)子供達の保護者は何を保護していたのだろうという気になる。ここには子供達だけでなく、親の想像力の欠如も見られる。

 人様の親の責任を云々出来るほど私が親として立派だとは全く思わないが、これは、他山の石と言うほど身近な話なのだろうか。どうなんだ?


読書 角田 光代「キッドナップ・ツアー」新潮文庫
表題が表題だが今回の話題とは関係なく。お父さん必読??

 

'03.7.11  日記

G街、中締めしときます。

 このふた月ばかりの間にG街で10店ほどは覗いてきた訳だけれど、そろそろペースも落として落ち着こうかという気になってきた。というか資金も苦しくなりつつあるので。

 全くの先達無しで回るG街は何やらクジ引きをしている様で楽しい。ウェブもあるのである程度は事前に調べられるのだけれど、いざその場に来ると結局は店構えや偶然に任せて入っている。私は本を買う時も棚の前をうろうろしてほとんど偶然に任せており、事前リサーチをきちんとして何かをするタイプでないことがこんなところにもしっかり現れている。

 一度しか行かなかった店もあれば、何度か足を運んで顔を覚えて貰えた店もある。「bar plastic model」「April Fool」がそうだ。

 この2店は店の人同士もよく見知っているそうだが、それも後で知ったこと。両店に足が向くようになったのは偶然である。

 偶然ついでの共通項がある。それは店を覗いたきっかけが、店の人が出入りしているところに偶然通りかかったからという点。「たまたま見掛けたのがアタックで店に入るなんて奇特ですよ」とS根君は失礼なことを言うが、知り合いのイラストレーターにちょっと似ていたという実は全く大したこと無い理由なのである。

 白一色の内装と知り合いのデザイナー氏が起こしたというキチンとしたロゴタイプが洒落た「bar plastic model」も、なぜか女性の独り客は少ないとか。そんな話をしていたら、その日は可愛い感じの女性が独りで入ってきた。「覚えてますか?」「ええ。それは勿論。ちょっと名前は…待って、伝票見るから」だなんてやってる(笑)。しかししばらくするとBGMは彼女が好きだというオザワケンジ(だったかな?)の曲に。「媚びてみました」と言うのも気障でなくて良いかも。

 ちなみにその日のBGMは何曲か続けてティンドラムの頃のJAPANだった。バーのBGMとしてはなかなかちょっとアレ(苦笑)だけど、自分にとっては良しということで。

※アタック嬢:「April Fool」の店員さん。店主はあすか姐さん。 S根君:「bar plastic model」の店主。


最近いろんな雑誌等に取り上げられている「bar plastic model」だが、集客効果の方はその媒体が店に合っているかどうか次第。某誌で3人。某情報誌と某週刊誌では効果無しだったとか。栴檀林見て行く人はいるか? …いや、自分で誰か連れてくわ(笑)。

 

'03.6.27  小隊司令部

不味い酒

 実は7月から通おうと思っていた店があった。新宿 Bar ANGELの店長・小花さんが辞めて移るという新宿の店だ。本格的にカクテルを楽しめる様な店で、詳しくは聞いていないが、それが彼の新しいステップの第一歩となるに相応しい店の様だった。カクテル好きな自分としては、結構楽しみにしていた。その店は最近通い始めたゴールデン街にも近く、自分のささやかなバー通いシフトはこの近辺へ移る、そういう予定だった。

 しかし、結果としてこの予定は全て、全くの全て、キャンセルとなってしまった。

 小花さんが急逝してしまったからだ。

 いつもの様にいつもの店に寄ると、馴染みの女性がカウンターで何も飲まずにただ座っていた。具合でも悪いのかと半分冗談で訊ねて知ったのが小花さんの急逝だった。

 その後、
彼が店長を勤めていたBarに立ち寄ったが、まるでお通夜のようになっていて、見知った様な顔が顔も上げずに呑んでいた。辛気臭い呑み方を「まるで通夜の様な」とよく言うが、それがまさしく今夜のBarだった。何杯呑んだかな。酔わない訳でもないにせよ覚えていないが、みんながみんな不味い酒を辛気臭い顔をして呑んでいた。多分。

  献杯、ということで。

 

'03.6.26  日記

下げたりしつつ
 G街をうろついた後もさくらやをうろついた後も、とりあえず寄るのは最近はPubの方のANGEL

 そこで姐さんの名前が出たので覗きに行ってみると、何を思ってかMutter(つぶやき)を連日更新中だ。日記系ですかい?(笑)。などと書くと「系」はやめろと故・山本夏彦翁もおっしゃるか。そんな話題を見ていくと、6.11の「よかねぇ」は、こちらを読んで下さっていたのだなと今更ながら。そうでないならきっとボクらシンクロしてたんだ(勘違いだヨ)。

  そういや姐さんにゃ最近会ってないなぁと思いつつ、人の少ない店のシフトの様に"出没"タイムスケジュールの違う2人故にそれは無理か。

  きっと興味を持つと思い、漫画描き(元、と付けるか?)のみずきにURLを教えたことがあったが、作画ペースについて書かれた記述を読んで、絵の旨さもさることながら「描くの、速いよ」と。確かに計算するともの凄く速い。私もみずきも全然追いつかん。というか、全然描いてないか。ショッピングセンターのフロアガイドのエキスパートとなっている最近の私、地図・略図の類はやたらと描いているんだが、そりゃ創作とは言わんわな。 口調まで真似したところで他の何が似るものでなし。そうだ、髪でも伸ばすか?

  という話とは全く無関係に、この2週分のオフ会レポートは一旦下げた。小隊司令部発のバックナンバー・公文書をご参照いただきたく。近日独立コンテンツにする予定なので、とりあえず「第5回DZT情報通信会議」はmac&otherの、「クラブキューベル鰻オフ」はcarlifeのバックナンバーを参照されたい。

「第5回DZT情報通信会議」とりあえず→こちら
「クラブキューベル鰻オフ」とりあえず→こちら

 

'03.6.11  随筆

アルバイト用語、弾圧
 朝、時計代わりにテレビを点けたりするが、どれも変わらず鬱陶しい番組ばかり。内容に関係なくみな早口でがなり立てる。外資系企業の株価下落も芸能人の交通違反も一家5人焼死も何かトーンが同じ。そんなの聞いた上に通勤列車になんか乗りたくない。だから私は社会の流れに乗れないのだろうか。

 中ではNHKだけトーンが違うのだが、こちらはこちらで別の意味で朝から聞かんでも良いような話ばかりやっている。田舎の中学校の図書室利用状況についてとか、旧い工場をリサイクルした染色教室とか。

 そんな中で「アルバイト用語禁止のファミレス」という話が耳に留まった。あるファミレスでは、従業員教育の中でアルバイト用語の矯正をしていくのだそうだ。

 アルバイト用語というのは、「以上でよろし"かった"でしょうか」とか「こちらコーヒーに"なります"」とか「1000円"から"のお預かりです」とかいうあの気持ち悪い意味不明なアレだ。

 世間でこれだけ変だ変だと言われていながら全然なくなる気配がないので、これはひょっとして「全然+肯定型」同様に"事後承諾的現代の言葉遣い"になってしまうのかと思っていた。まるで国会の法案通過みたいな、もう良し悪しじゃなくて済し崩しになるようにしかならんで民意もクソもあったもんじゃあないじゃないかお前、って巷の言葉遣いは民意か。だいたい私の言うことなんか誰も聞いていないか。と、思ったら「アルバイト用語禁止」だそうな。別に私の意見を聞いた訳じゃないけど。

 過去形の注文の復唱には「今でも変わらずその内容だよ」と思い、コーヒーがくれば「じゃ今のこれはコーヒーじゃねぇのかよ」と毒づき、支払いの段には「3482円(財布の中身)"から"1000円のお預かり、だろがよぉ」と頭の中で訂正する、なんてこともしなくて良くなるのである。そんなだから私は社会の流れに乗れないのだろうか。


今週末は毎年恒例のDZT情報通信野戦会議。今年はカナダや香川や宇宙からも参加予定者があり、この安全確保のために例の麻薬密輸船の日本寄港は妨害されたとか。

>いや、そのはずだったんですが...、
>お財布と相談してたら暗雲が...。(^^;;; >Jiroさん & しょーたいちょー

普通はそうだよな(苦笑)。α宇宙域は広大だということか。長寿と繁栄を。>せんちょ


読書 重松 清「カカシの夏休み」文春文庫

 

'03.6.3  随筆

広告戦車

 皇居周辺を歩くと、豊かな緑に囲まれて心なしか空気も綺麗な気がしてしまう。

  呑気にそんなことを考えていた私の視界を異様な物が遮った。サングラスの男達で覆われた看板…。目の前を通り過ぎて全体が視界の中に収まらなければ、これをバスだと認識する理由がない。映画の広告で全面が覆われているのだ。いわゆるラッピングバスというのとも違い、窓もない。余っている観光バスを全面ラッピングするなどして、移動広告塔として使っているのである。都心部の街中を流しているのを見掛ける。

 ところで、題名もストーリーももう忘れてしまったが、子供の時に読んだ絵本で「いつも戦争に備えている国」というのが出てくる話があった。街中にはブルドーザーやクレーン車などのいわゆる建機が目立ち、戦争になったら"上"をすげ替えて戦車にするという設定だった。子供心に怖い国だなぁと思ったものだった。

 しかしこれはありえない話である。どんな機械も用途に合わせて作るものであって、キャタピラ1枚とってみても、工作機械を移動させるためのものと、塹壕を乗り越え敵陣を踏みつぶすためのものでは作りが違う。

 但し史実には類例と言えなくないものもある。

 第二次大戦直前のドイツでは、兵器製造禁止の規制下で来るべき再軍備に備えて農業用トラクターの名目で戦車を製造していた。もっともこれは他国の目をごまかすための口実であって、物自体は戦車に違いなかった。

 また一方でこの絵本とは全く逆の例も史実にはある。

 ソビエト崩壊後のロシアには、軍備の平和利用として戦車を建設/農業用車両にして再利用しようという計画があった。しかしこれはほとんど実行されなかった。前段の話ではないが、機械にはそれぞれの目的と設計思想がある。非常時ともなれば多少の障害を物ともせずに踏み進む強固な車体と強力な機関は、逆に劣悪な燃費のためとても平生に運用できる代物ではなかったのである。

 運転手しか乗っていないこの大型観光バスを見送りながら、ハイブリッドカーや燃料電池車の広告は、まさかこれではやらないだろうなぁなどと考えていた。


それなら良いかも。情報感謝。>Heroさん
なんて事を考えていたら、iBookの調子がまた悪くなってきた。半閉じでバックライトが消える。…いつぞやのケーブル交換の再来かぁ?? ウンザリ。

 

'03.5.30  日記

5月も終わり…

 今週はG誌が発売され、記事の中ではマルゼンP38は発売中になっているが、帰路途中確認すると実際は店頭にはなかった。6月初旬発売予定だそうである(新宿さくらや調べ)。いや本当に待たされる。

 自分で「カウントダウン後が危ない」と自制の意味も込めて(笑)書いたけど、現状代替品は存在しないので、とりあえず待てるだろう。店頭にはマルシンMAXI P38が心持ち沢山並んでいる様な気がするが、当サイトの読者諸氏は、間違っても痺れを切らして買ったりしない様に。全然違うモノなんで。しかもMAXIシリーズは亜鉛ダイキャストの材質に難がある製品もあり、鑑賞派にも実用派にもお勧めできない。

 で、無駄遣いする気はないんだが、とりあえずG誌…ではなくて、G街を探索。

 今回はまずこの界隈では珍しく広い席数20席のO2(オーツー)に。老舗奥亭の姉妹店。カウンターには歩美さんが入っていたが、店の女性は日によって違うそうだ。歩美さんはこの店の他に関連店とは違う3店ほどを掛け持ちしているとかで、違う環境でいろんな人に会えて何か得るものがあるらしい。ショット飲みのチャージが1,200円。中ビンが650円。この日は雨も降っており涼しい日だったが、夏場は壊滅的に暑いのだそうな。確かにカウンターは暑そうだ。

>奥亭ホームページ(O2へのリンクは破損中?)
>「新宿ゴールデン街」奥亭・O2紹介ページ


 ゴールデン街を出る前にもう一軒寄ってみることにした。2度目のbar plastic model 。この日のBGMはなんとゼビウスだった。そういうバーはないだろう普通。先客と聞き入る。そういう客も普通はいないのか。ゲーム音楽(?)が続き、先客曰く「もう○○面か。早いなぁ」とか、分かるらしい。ゲームも80年代のものを置いている(ファミコンとか置いてあるのだ)ので、ゲームに疎い私でも、タイトルくらいは知っていたりする。でも一番やったのは88のゲームですねぇと話すと、しばし5インチディスクの話題になったりした。

>トップページのみ…

 そうこうするうち、今週で5月も終わり。マルゼンP38発売より大事なことがいろいろ未解決なんだが、さて…。


「V6」「ガンダム車 」「マニュアル 」「完全にファミリーカーではない」…というと…現行スパイダーとか??>やはりイタ車?

 

'03.5.29  告知

駐車場と缶コーヒー

 以前と比べると、休日の私は比較的早く起きるようになった。土曜の昼と日曜の午前中は、4歳の娘をプール教室に送迎するために、クルマで15分ほどの所にある近所のフィットネスクラブまでの間を往復しなければならないからだ。

 フィットネスクラブというと、アフター5に若いビジネスマンが通ったり、あるいは出勤前の水商売の人が汗を流したりというイメージが強いし、実際そういう知り合いも何人かいる。しかし郊外の住宅地ではそういう風には人は集まらないのだろう。そのフィットネスクラブは、子供向けのプール教室がメインになっている様だ。

 駐車場は12台程のスペースで、送迎ピークの時間帯にはすぐに満車になり、道にクルマが溢れ出す。

 同じ子供連れでも保育園などと違い、個々のドライバーには譲り合おうとか順番を守ろうという意識が薄い印象を受ける。自分たちはお客様だというのが先に来て、一つの場所を共有しているという意識が希薄なのだろうか。老若男女問わずそういう人が多く、加えて縦列駐車もまともに出来ないドライバーも多いので、クルマの出入りは無闇に混乱してウンザリする。

 フィットネスクラブの駐車場と言っても、要するに郊外の子供プール教室である。中央区辺りにあるパーキングタワー完備のフィットネスクラブの様に、Sクラスだの7シリーズだのジャガーだのの鼻持ちならないクルマは全く見当たらない。ほとんどが多分ミニバンの類だ。「多分」と言うのは、自分には専門外でよくわからないからである。ひょっとしたらSUVとか何とか、もっと違う分類で称するべきクルマも混ざっていたかも知れない。

今回2,500字を越える随筆なのでこちらのコンテンツへ。
よろしかったらお立ち寄りを。以下、本文


お、お、お? レポート期待!>で、それが次のクルマ?

 

'03.5.19  日記

G街その2

 何かレギュラーコーナー化する気配もある"ゴールデン街探検記"だが…(苦笑)。先週末は、以前探した時に閉まっていた店に再挑戦した。

 老舗のN。過日のデベロッパーのサイトに個店の紹介記事が載っており、自分の好きなグリーン基調の店内が気になっていた。店の前まで行くと扉が開いており、ママと常連さん(後でご主人と判る)だけだったので「よろしいですか?」と訊ねて入る。ところがビールを一口呑んだ後に常連さんが2人入って来てからはずっと親族の話やら何やらでこちらを一瞥もしない。最近店は連休をとっており、開けてすぐはその間の話題で常連主体となりそうな予感はあったが的中。一見客の扱いがそういう店も多いとは聞いてはいたがいくら何でもなぁ…。とりあえずビール1本とウオツカソーダ2杯で退散することにした。…呑んだ量はいつも通りか(苦笑)。

 失意のまま帰ると後味が悪いので放浪。若い人向けらしい店の前で店主と思しき人が出入りしていたので覗いてみる。店名の「bar plastic model」というのにちょっと惹かれる。白一色の店内には80年代のアナログ盤が飾られているが、BIG-1ガムが飾ってあるくらいでプラモが並んでいる訳ではない。しかしラックに最新号のHJ誌を発見。自分は同じHJでもAM誌なんですよと言ったら話が通じた(笑)。80'sシュミという店長は私より半周りほど若いのだけど、音楽の方も話が通じて、リクエストするとDEVOや立花ハジメを掛けてくれた。そんな店はあまりない気がする。

 私が見て来たウェブサイトの話をすると、店主は別のゴールデン街のページがあることを教えてくれた。別の老舗の方が個人で制作されているサイトで、体裁やナビゲーションは過日のサイトには適わないが、内容は濃く深い。こちらを参考にした方がよりリアルなゴールデン街を想像できる気がする。

「新宿 花園ゴールデン街」

「bar plastic model」(表紙ページのみ)


※ 自分の知っている店では昔荻窪にあったウィスパーズカフェがそうだった。学生の頃通っていた。結構筋金入りで、マスターのご子息ケイさんは、その後サムシングワンダフルを結成して高橋ユキヒロ周辺の世界で活躍されていたらしい。それはともかく一緒に通ってたA君は元気だろうか?
ええ〜、やっぱダメだったスか? だから事前打診したのに〜>Heroさん
どうでもいいけどダブらんね、読書(笑<当たり前か)

'03.5.16  日記

北の国から2003春

あいかわらずここでは最近の出来事・事件への雑感などを某所の形式を真似てお届けしています
心の幅を600ピクセル以上に設定してご覧下さい

5月16日

小:物騒な通り魔事件が続いているが、小官も昨夜襲撃を受けた。

舎:ええっ、大丈夫でありますか!?

小:緊迫する国際情勢の下、北からの刺客がまたも小隊司令部に送り込まれたものと思われる。

舎:偵察衛星はこの動きを事前に察知できなかったのでしょうか?

小:偵察衛星は無理だったが、デジカメの画像ならあるぞ。

舎:こっ…これは。

小:な? "北の刺客"。

舎:まだ健在だったのですね。

小:まるまる肥えて。国民は餓えているというのに。

舎:国民て。

小:ふてぶてしさも某国並。何度もフラッシュたいたけど怯(ひる)まずに。

舎:貫禄ですね。

小:しかしこの狸にカラスを襲うように仕向けられれば、こちらの手も掛からず小隊司令部周辺も平和になるのだが。

舎:そんな事言って。アメリカじゃあるまいし…



feldgrau@tokyo.email.ne.jp使用停止のお知らせ

 ちょっとお知らせを。効率的なメール送受のためにアドレスを整理することにした。sendanrin.com収得以前からずっと使っていたfeldgrau@tokyo.email.ne.jpをやめた。初心者の頃に無防備に使ったせいか(思い当たる事が…)、ネット上で衝突した相手に悪用されたのか(こちらも思い当たる事が…)、この2年ばかりの間海外からのスパムが多過ぎて使いづらくなってきたのである。これで登録をされている方は変更を。

  もっとも、あくまでもメインはオリジナルドメインのものなので、通常はそちらで。また、"他のアドレス"(仕事で使っていたものなど)はそのままなので引き続きよろしくということで。

 ところで、@××.email.ne.jpはアサヒネットのサービスなのだが、スパムの中には同じドメインでまとめてccされて来ることもあり、これはちょっと怪訝。

 

 

'03.5.14  日記

開拓中

 ここしばらく、新宿ゴールデン街を探検してみたりしている。

 玄人向けの街というイメージが強いが、確かに予備知識も先達もなく行くといろいろ迷うことになる。1軒目で行く場所じゃないだろうと言う人もいるし、一見では入りづらい雰囲気の店も多い。もとより人と一緒にはしごすることなぞ皆無の私だから足が向かなかったという訳である。大概の店は3〜4.5坪程度でカウンターのみ。店の人も1人、というのがほとんどらしい。

 何度目かの後に老舗のSを2度覗いてみた。と言ってもそこが老舗であることは事前に知らなかった。偶然扉が開いていて、何となく「大丈夫そう」だったので入ってみたのだ。ここは実は名物"お母さん"の店なのだが、私はそのご当人にはお目に掛かれていない。早い時間は姪のMさん(私と同年代)が店を任されている。

 ここの料金設定は私からするとえらく変わっている。セットが15分3,000円、それ以上は無制限1万円となっている。その15分であまり好ましくないお客様にはお引き取りいただくのだそうだ。普通は嫌な感じがするだろうが、Mさんの人当たりが気に入ったのであまり気にならなかった。それにしても"ふらり独り呑み"がスタイルの私にとっては微妙な設定。長居しなくて済むという意味では良いのかもしれないが…。15分というのもケースバイケースのようで、私の場合はもう少しだけ長居させてもらえた。

 どんなに馴染みの店でも1軒のバーで1万使うことは希なので、セット以外で呑むことは今後もない様な気がするが、とりあえず「行ったことのある店」が1軒出来た位は言ってもいいのだろうか。…主に会っていなければダメか。

 ところで、新宿ゴールデン街にはホームページがある。後進のデベロッパーが作成しているためか、個々の店の情報を全て網羅できているわけではない。ただ、作りはとても綺麗で分かりやすく、マップで各店の位置と店名を確認するのには丁度良い。

→新宿ゴールデン街


先日ゴールデン街の入り口で知り合いに。独立して今月中にゴールデン街に店を出すらしい。しばらくは通うことになりそうである。
そんな訳で怪しいブックマークが多くて送付は自粛(笑)>青組組長殿
そういえば、先月24日以来Interviewer氏の姿を見ない。事件に巻き込まれた可能性が…!?