発表当初コマーシャルモデル先行予定だったのが、途中で大戦型で出ることになった。ニーズを考えれば当たり前なのだが、関係者のやりとりの苦労は大層なものだったのだろうなと勝手に想像する。お疲れさまでした。
専門誌に少しずつ変わりながら掲載される試作品のP38を見ては「きっと100点は付けないんだろうなぁ」と思っていたのだが、製品を入手して箱を開け「いや、第一印象は100点でいいか」と思った。
■パッケージ/取説
「第一印象100点」は、箱を開ける前から半分そう思い始めていた。良いパッケージデザインだ。お座なりでなくうるさくなく、安っぽくなく嘘ではない。そしてセンスが良い。取説も丁寧に作られている。ただ、せっかくメーカーの公認を受けているのだから、もう少し「ならでは」の情報が欲しかった。
■仕上げ
実銃からすれば、ちょっと艶消しが過ぎるという気がするが、全体に違和感はない。
ところで過去、私はマルゼン製品について必ず呈していた苦言がある。それは亜鉛ダイキャスト部品の仕上げの悪さだ。それはもう、パッケージを開けた瞬間に目に付くほどだった。モデルガンメーカーの部品と較べると明らかに落差がある。
ところがP38については私は及第点だと感じた。リアサイト前の目立つ部分にある長いデッキの仕上げは失敗すれば致命傷だが、スライドとの素材の差は当然分かれども、それは他作の様に落胆するような違いではない。
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ちょっとスポーツ用品のパッケージみたいでもある。

デッキの仕上げは合格点。

誌面で見たよりはるかに良い感じに仕上がったグリップ。
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