GUN&MILITARY
公文書

'03.4.6  gun&military

アカデミー/ワルサーTPH
 ワルサーTPHは、PPKをベースに戦後開発されたポケットピストルである。ワルサーはPP、PPK、P38という軍用拳銃で有名だが、元々はポケットピストルのヒットで知られるメーカーだった。私がレポートで実銃の話から始めるのは珍しいことだが、それはこの銃のマイナーさを説明するためである。さて「元々」と言ってもそれは第1次大戦前の話で、特に第2次大戦後.22/.25のポケットピストルは流行らなかったのである。またワルサーはPP〜P38ラインからの脱却に遅れ、それ以外の製品をヒットさせることが出来なかった。そういう中でTPHはマイナーなままつい最近ラインナップから消えている。

  なぜアカデミーは、そんなTPHをモデルアップしたのだろう? まだモデル9の方が有名なのにと思う辺りから私のマジョリティも怪しいのだが。

 アカデミー/ワルサーTPHは、同社PPK/Sと同系のユニットでありながらダミーハンマーのコッキングができない。サイズの違いもあるが、同社ワルサーP22もPPK/S並サイズだがコックは出来ない。しかし共にPPK/Sと違い誇らしげに各所にワルサーバナーが入っている。そして3挺のワルサーの中でTPHだけがスライド上のサムセフティの実働を再現している。スライド内にピストンがあるコッキングガンでこの位置のセフティがライブなのはこのアカデミー/ワルサーTPHだけではないだろうか。

(左)TPHとPPK/S。ポンプの内径もピストンの後退量も同じ。バネの圧縮された長さはPPK/Sの方が長い。(右)小隊司令部の15m屋外射撃場。…単に家の裏側という話も。実は建て替えの時、この用途を考慮して直線スペースをとったのだ。




アカデミー/ワルサーTPH 1,300円
 ワルサーバナーを入れられるのだったら、どうせならスライドの刻印ももっとしっかりやって欲しかった気もするが、その他ディティールに不満はない。価格とサイズからすれば上出来である。

  実射性能を云々する製品でもないだろうが、ホップの設定が良い様で、PPK/Sの様にホップ過剰で0.2g弾が15m先で浮き上がる様なことはない。

  値段の割には玩具然としておらず、コレクションの1挺としてはいいんじゃないかなと。マイナーなだけに、実銃のプロフィールを知っていれば話のネタにも出来るし。

読書 菜摘ひかる「えっちな気持ち」 角川文庫
ほら、やっぱり違うものを読んでいる。

'03.3.11  gun&military

改良したくない
  当サイトに「今週のデスクサイド」というコンテンツがあるが、これはしばらくしまいっ放しにしていたトイガンのコレクションを1挺引っ張り出して、ちょっと眺め回してみようかというものだ。これに関しては実のところネタにはあまり困らない。私は結構古い物を持っているからだ。押し入れやら棚やらをガサガサやって1挺引っ張り出すというのは、何やら旧友との再会みたいで結構楽しい。

  しかし、どんなトイガンにも長所と短所があり、そのどっちかだけだったりどっちも感じないものはガサガサやっても引っ張り出さない。

  そもそもそんなものは買わないだろうと思われる読者諸氏もいるだろうが、そう思うあなたは多分コレクターではないのだろう。何かのコレクションを始めると、その"筋立て"のために大して欲しいわけでもない物を"買わねばならなくなる"場合もある。グロックだというだけで、MP5だというだけで、PPKだというだけで、トイガンとしては明らかにつまらなさそうな物をどれだけ買ったことだろう。

  ところでそういう楽しみ方をしながら、私は最近あるジレンマを感じている。短所はあったけどそれを改善していた場合、"再会"してもその銃の特徴が一つなくなっている様に感じるのだ。 例えばMGCのグロック17は発売当初スライドに実物にはないヘアラインを入れることでスライドとレシーバーの素材の違いを強調していた(と、思う)。ところが私はこのヘアラインを消し、実銃を模してマット塗装をしてしまったのだ。つまりは自分なりに「リアルにした」のではあるが、数年が経ち引っ張り出すとなぜか寂しいのである。顔に大きなホクロがあった奴と再会したらそれが消されていた様な感じとでも言えばいいのか。 そんな訳で、最近は買ったガンに何か手直しの出来る不具合があっても、それを直すことを躊躇してしまうのだ。きつ過ぎるスプリング1本切れず、目立つパーティングライン1本消せずにいる。

  いや、言い訳ではなくて。

あああああーーッ!! まだ確定申告を済ませていない!!>済んだ方
そうですか。メアリは高速に乗れなかったからでしょうか。> イタ車の方
chenさんからもメールいただきました。今の私のボトルは黒です。聞いてません。>青い方  
                    ↑抜け
             ↑誤植っス

読書 重松 清「かっぽん屋」角川文庫

'03.3.5  gun&military

亜鉛合金
 本棚の整理をしていたら古い別冊Gunに引っ掛かってしまい作業中断。よくあることだ。平生はあまり興味がないのに、フラットサイド/6連発/固定サイトのモーゼルC96も美術工芸品みたいな味があっていいなぁなどと思いながら眺める。そういえばマルシン製モデルガンのM712をレッド9に改造したショップがあったけれど、あれってエアガンの場合だったら装弾どうすればいいのかなと疑問が湧いてM712MAXIを引っ張り出す。これもよくあることだ。

  しまい込まれた山の様なトイガンは、丁寧にメンテをしてしまったものもあれば、不具合を直すのが面倒で封印するようにして押し込んだものもある。このマルシン製モーゼルM712は割合新しい物だし、不調らしい不調もなかった。「要修理」という自分向けの依頼票(笑)もなく、綺麗にしまわれていた。マガジンを抜き差ししたり軽く空撃ちをしてみたり、しばらくいじっていると、ちょっとした変化に気が付いた。

  モーゼル自慢のタンジェントサイトが動かないのだ。こういう仕様だったったけ? 違う。表面が腐食していて引っ掛かるのだ。他の亜鉛パーツも部分によっては同じ様に表面にブツブツが出来ている。やれやれ、あまり材質が良くないのだ。それでなくても亜鉛という金属は何年か経てば自己崩壊する。コレクターが10年以上前の金属モデルガンをむやみに稼動させないのはそういう訳である。ところがこいつは発売されてまだ2年経っていない。まったくどこで作ってるんだか。

  このまましまい込むのも気が引けるので、外して磨くかと少し持ち上げると…折れた。ピンの通る部分でポキリと。慌ててコレクションチェック。マルシン製金属モデルガンもフジミ製エアガンも異常なし。マルイ製は…プラか。とにかくこいつは材質が良くないのだ。いろんな事を色々考えたけど、面倒臭くなって適当に瞬着止めしておしまい。ああビックリした(笑)。

  完動品なのに依頼票付きとなってしまった。「要部品交換」。ちぇっ。

読書 岡田斗司夫「オタクの迷い道」文春文庫

趣味への傾倒具合によってその人の呼ばれ方は違ってくるが、ファン、マニア、コレクター、フリーク、オタクという区分はタテヨコ軸上に置くとどんな配置になるのか、私はいまだによく分からない。ちなみに収集するだけではオタクとは言わないそうである。収集し、系統付けし、関連資料を集めまくり、更に知識を熟成させて自分なりの○○論を構築して他者に語れる様になってはじめてオタクなのだと言う。しかしそうして考えると、自分には○○オタクと言えるほど熟成した趣味があるだろうか? いずれも「中途半端な趣味」の範疇に収まるもののように思えてならない。


'03.2.25-27  gun&military

那須戦争博物館、その後(再)

 那須戦争博物館。随分前に家族旅行のついでに訪れて、サイトの記事にしていた。本物に混じってかなり胡散臭い物も展示されている"博物館"である。コンテンツではその胡散臭さを揶揄したのだったが、自分としてはその話はそこで終わりだった。

  ところが先日、自分の部屋で何の気無しに手に取った昔の雑誌をパラパラめくっていると、那須戦争博物館が載っているのを見つけた。それも自分が那須に行くよりずっと前のものである。「アームズマガジン」'97年9月号の「軍曹ドノの近代遺跡散歩(第12回)」。記事は、お笑い記事とはいえ取材はちゃんとされており、件の謎の展示物についても正しい情報が載っていた。

  まず、入り口に展示され朽ち果てている自称「95式陸軍戦闘機」は、実はボーイング社製ステアマンA75/450練習機という物。米陸軍が'30-'40年代に使用し、戦後1機が民間機として日本に輸入されたそうだ。製薬会社のCMで使用されたりNHK朝の連続ドラマ「雲のじゅうたん」に出演したという。元々は複葉だった。朽ちて単葉となったのに乗じて架空の「戦闘機」として名乗らせたのか、複葉の95式と本気で間違えていたのかは不明である(いや、多分前者だろうな)。
 次に、果てしなく怪しい自称「93式軽戦車」は予想通り映画用の戦車だった。「馬鹿が戦車で…」ほど古いものではなく、'89年の松竹映画「226」で鎮圧部隊の戦車として使用するため製作されたプロップ3両の内の1両である。ちなみに残りの2両は五社監督が夕張にある「花とシネマのドリームランド」に寄贈したらしい。なぜにこの地に? と思ったが、夕張には「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」があった。にしても、駐車場に放置もとい展示するのはいかがなものか。車止め位にはなるということか。

 那須では、さすがに映画用の模型の大和まで「海軍製の…」とは騙られてはいなかったが、こう見ると至る所プロップだらけだったのではあるまいかと勘ぐってしまう。私の記事では触れられていないが、"実物大風"の大型榴弾砲も映画「203高地」のプロップだったそうだ。小火器は、モデル化されていないものを"好意的に"「無可動実物」と書いてしまったが、ひょっとしてあれらの多くもプロップガンだったのではあるまいか…?

 いや、再訪して確認するつもりはないんだけど。

関連リンク
(元記事) 栴檀林小隊 火力支援分隊 那須戦争博物館報告書
松竹「226」
「花とシネマのドリームランド」の戦車外観

「おとのの隠れ家」のおとのさんから直リンクの許可をいただいたので、記念して再アップ(笑)。
>古い方は、そのうち消そうかな〜と思っていたのですが、しばらく消さないで
>おきますね。まさかあの戦車の画像に反応があるとは思ってもみませんでした。
>ちょっとびっくり。
ご配慮いただきありがとうございます。 いやしかしそりゃびっくりするか。読者諸氏も感謝して見に行くように(何でだ)。 夕張、近ければ行ってみたいが…。


 

'03.2.18  gun&military

計画健忘症

 前回、「mac&other」の話題でトルクスドライバーを引っ張り出そうかというところで話が終わったが、実はその後そこまでは辿り着けなかった。

 トルクスドライバーを探していたら、KSC製のバルブ回しが出てきたのだ。しばらく見ないと思ったが、PowerBookの工具と一緒になってたんじゃ見つかる訳ないな。そういえばこれが出てきたら何かを直すつもりだったんだっけ。…そうだ、G18のマガジンのガス漏れを直すつもりだったのだ。

 という訳で山積みの箱の中からG18を引っ張り出した。箱を開けながらよく考えたら、マガジンボトムからのガス漏れってバルブじゃなくてボトム自体のパッキンが原因のことの方が多いのである。試しに久しぶりにガスを入れると、果たしてガス漏れの音はボトムっぽい。となると必要なのはポンチなのだがこれが見つからない。近い径の六角レンチを当ててハンマーで叩いた(良い子は真似しない様に)。よしよし抜ける。抜いてから、いけね、シーリングテープはどこへしまったのだったかと考え始める。いちいち後手後手なんである。なかったら高粘度グリスでごまかすかとロクでもないことを考えながら(パッキン痛むって)その辺をひっくり返すと、水道修理用のテープが見つかる。マガジンをバラすと、ボトムは古いグリスまみれだった(苦笑)。

 組み上げてガスを入れ、漏れがないのを確認してから空撃ちしてみる。「バタタタタッ」。これこれ。弾を込めて再度、今度はターゲットに向けて撃つ。「バタタビシシシッ」。ん〜、やっぱマシンピストルっていいなぁ。長いことゲームをやっていない私にとってはあまり撃つ機会もないのだが。いやいやそれ以前に大戦独軍装備なので全然合わないが。

 なんて事を考えていたら、部屋は散らかる一方で、もう夕食時である。そういえば先週はE46のドアの傷にペーパーがけして1層目を塗るとこまではいったんだっけと思い出し、毎週毎週のやりっ放しを思い出す。そんで後は風呂を洗って夕食食べて娘を風呂に入れて寝かしついでに自分も寝こけて週末の終わりである。

  来週は何をすべきか書き留めておきたいものである。2.22の刷新ってホントに出来るのか??(笑)

 

'03.2.6  gun&military???

サイドカーとバラライカ

 久しぶりのAngelで、珍しくK花店長が何か振るからショートはどうですかと言うので、久しぶりにバラライカを頼んだ。

 表題のように「サイドカーとバラライカ」と言えば、これは兄弟分とも言えるショートカクテルの名前である。もっとも、当サイトを訪れるある種の方々(勿論私も含む)にとってこのタイトルは、「"バラライカ"を抱えてBMW(またはDKWやツンダップ)のサイドカーの"舟"に乗り込みウクライナの荒れ野を爆走する独軍将兵」を思い起こさせるのではないだろうか。

 私がバーで頼んだバラライカは、サイドカーというカクテルのバリエーションで、ベースをブランデーからウオツカに変えたものだ。本稿とは関係ないがこれがラムの物はX.Y.Z.と呼ぶ。このサイドカーというカクテルはとてもポピュラーで、そのエピソードについては諸説がある。「ある店でこのカクテルを頼む老夫婦がサイドカーで通っていた」とか、「パリのハリーズ・バーで作られた」とか、そうではなくてリッツホテルだとか、色々あるがベースがブランデーだけにフランス発という説が多い。私が支持するのは「一次大戦で偵察に出る仏将兵が、眠気覚ましに有り物を掻き集めてシェイクして出来た」という説だがこれも出典がハッキリしない上にうろ覚えである。バラライカもサイドカー同様ショートスタイルでさっぱりした甘いカクテルなのだが、そんなバックストーリーから冒頭の様な勝手な連想をして楽しんでいる。バラライカの命名は、どうも単にロシアっぽいからというだけの様なのだけど。

 ちなみに冒頭の方の抱えられた"バラライカ"をその手の趣味のない方のために説明すると、これは楽器のことではなく旧ソ連軍のPPSh(ペーペーシャー)41というサブマシンガンのことを指す。同じ物を旧日本軍ではマンドリンと呼んでいた。弾が細く小さいため大量に携行でき、それを納める大型の弾倉が円形で独特の形状のためにそう呼ばれていた。

  話を酒に戻して、甘い口当たりに油断をすると撃ち抜かれてしまった様になるキツさは、やわな防弾チョッキを貫通するトカレフと同じ小口径高速弾を使用する"バラライカ"なればこそ、と書くとこれは更に全然酒の話でなくなっているか。 ついでに書くと独軍将兵がソ連兵から捕獲した"バラライカ"を重宝したのは、自軍のモーゼルM712の弾と共用できたからであり、私としては自分の呑むバラライカは心の中で.30モーゼル弾仕様なのである。いやこうなると全く人に通じぬ話である。乾杯。

バラライカのレシピ■ ウオツカ…30ml コアントロー…15ml レモンジュース…15ml


WTM3。戦利品と書くにはあまりに苦戦だった。何台のファイアフライとT34を乗り越えなければならなかったか…(涙)。箱買いは、衝動を抑え至っておりません。

 

'03.1.20  gun&military

今週のデスクサイド マルシンCz75

マルシン
Cz75
'91年発売
15,800円

 私はCz75という銃自体には実は特に強い思い入れはない。どちらかと言うとあまりシュミではない。なのになぜこれを買ったかというと、それはライブカートBLKメカに興味があったからである。ラインナップの他2種は米軍制式銃のため私の選択肢にはないので、Cz75を選んだ。

 当時ガスBLKは、旧MGCグロックの様な「アフターシュート」か、このCz75の様な「2段引き」だったが、全ての方式の中でもライブカートなのはマルシン1社のみだった。「2段引き」というのはトリガーのステージが2段になっており、1段目でハンマーが落ちて発射用のバルブが叩かれて弾を発射。そのまま引き続けると作動用のバルブが押されブローバックが開始する。そんなわけでトリガーフィールはおよそリアルとは言えなかったが、ブローバックしてカートがエジェクトされるアクションは何にも代え難くリアルだった。

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'03.1.13  gun&military

PPK/Sと"ワルサー"P22 後編

 先日購入した2挺の韓国アカデミー製トイガン。もう1挺はワルサーP22。

  実銃はワルサーP99の22口径版である。しかし小口径のバリエーションというよりはP99をモチーフにして22口径で作った全く違う銃という感じがある。ワルサーの親会社ウマレックスはトイガンメーカーだけあって、本国ではCO2やらブランクガンやら普通のガンメーカーが自社では出さない様な商品も展開しており、P22もそういう展開の一つという印象がある。本物と模型を同じメーカーが出すみたいな感じだろうか。

 さてアカデミー製P22の方だが、存在を全く知らなかった。先達K's TOYGUNでKさんが取り上げていらしたのを見て知った。それを、しばらくぶりに行ったトイガン屋で発見して驚喜した次第である。これがなかなかに秀逸。あまりに小さいので私もジュニアサイズなのかと思ったが、資料(Gun誌'02年10月号の実銃記事)の寸法と比較するとほぼ実銃通りである。 機構は前回のPPK/Sに近いが、リップ部も含めリアルな形状のマガジンにライブのマグキャッチとなっている。ただしレバー形状はなぜかP99を模しておりP22とは異なる。P22はトリガーガード下を覆うように断面がコの字型になっているのが正しい。ま、大したことではないけど。ただしハンマーは可動をするがコックが出来ないという点はとても残念。


アカデミーワルサーP22 1,300円


(左)ワルサーバナーとサブライセンサーのマーク。
(右)マルゼンP99とのサイズ比較。

 ハードウェア以外の違いと言えば、ワルサーバナーがしっかり入っている点である。表題にわざわざ「PPK/Sと"ワルサー"P22」と記しているのはそのため。はじめ協会のKSGロゴが見当たらないのでアカデミーもケツをまくったか(笑)なんて思ってしまった。代わりに見慣れぬマークが入っているので「他メーカーのOEM?」位に思っていたら、前出K's TOYGUNの記事でこれをロゴなどのサブライセンサー3PSA社のマークと知る。いやあ、大恥かくところだった。そういえば専門誌上にも何度も広告を出していたじゃないか(苦笑)。サブライセンサーにフィーを払ってもこの単価で出せるなら、日本のメーカーももっとやればいいのに。というか、TVショッピングのプレミアム商品じゃないんだから、個々の模型メーカーに「独占契約」なんかして欲しくないんだが。

 

'03.1.12  gun&military

PPK/Sと"ワルサー"P22 前編

 この数年でトイガン屋の店頭に外国製のエアガンが目立ち始めた。当サイトでも何挺かご紹介している韓国や台湾の製品である。価格は安く、日本ではあまり見ないモデルも楽しめるし、最近は出来も性能も良くなってきているので人気急上昇中である。あとは日本製品のデッドコピーまがいのことをなくせられれば、ファンも手放しで市民権を与えられるのだけど…。

 探してみると他サイトでのレポートも結構見つかる。私もよく拝見しているKさんのK's TOYGUNでは現地購入の珍しい物も紹介されているので、まだの方は是非。また現地購入記自体も面白いのでお勧め。

 さて一口にトイガンと言っても、ご存知の様に1挺当たりの値段は同じ拳銃でも2万円超あれば千円以下もあり様々だ。当然同軸で見るものではないのだが、なんというか、買う時の"ウキウキ感"にはある意味大差はない気がする。特に、見たこともないものがモデルアップされていたりするとそういう感じが強くなるが、韓国製や台湾製のトイガンにはそういう感じをよく覚える。

 そういう訳で(?)韓国製のコッキングガンを2挺買ってしまった。


アカデミーPPK/Sシルバー 1,500円

バックの箱絵と較べると…

 と言っても、アカデミーPPK/S自体は実はこれで3挺目となる。初期の物と最近の物ではマグキャッチ(の形のセフティ)下の刻印が異なる。今度は「待望の」シルバーモデルである。が、しかし、シルバーはメッキでなく成形色+塗装であった。価格差は定価で200円。まあさすがにいくら安くてもそんな価格差でメッキはできなかったということか。別に構わないけど(笑)。パーツ形状に変更は一切ないが、パッケージの写真がブラックモデルとは異なり量産品のものになっている。つまりダミーのマグキャッチにチェッカリングが入っていないのである。ま、これもどうでも良いことなんだが。

 もう1挺はワルサーP22。と書いたところで字数が大幅オーバーしそうなので2回に分けることにした。続きは明日。