GUN&MILITARY
公文書

'02.10.13  gun&military

第11回



ユースエンジニアリング
MP5A5
'97年9月発売
39,800円

 最近はほとんど市場では見かけない。分類は「ブローバックガスガン」となっているが、シアが存在せずエアスイッチになっている辺りは往年の「ユニット式ガスガン」(MGC M16やLS製品)に感覚的には近い。それでもボルトの存在感はブローバックガン並にある。

 発売当時は、独創的なメカとメタル製フレームや、画期的な各種のオプションの構想と共にMP5ファンの期待が高まり、メーカー自体の高いモチベーションと相まって話題になった。39,800円という価格も、この仕様としては格安だったという気がする。

 しかし、この製品自体はメーカーというより担当者個人のモチベーションにより支えられていたものだったらしく、最近は新しい展開の話を聞かない。どうもその担当者の方はこの商品の販売権だけ持って独立されたようである。そもそもユースエンジニアリングはメカトロニクスなどの企業であって、トイガンは一種の社内ベンチャーだったようだ(一時期流行ったが、大企業にはまだあるのだろうか…?)。同社のホームページにはエアガン販売の痕跡すら残っていない。

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'02.9.12  gun&military

第10回 WA AR7 その2

 さて、つい最近の話だが2挺のAR7を入手した。ぶたさんから譲って下さるという嬉しい申し出があったのだ。サバイバル・ショーティーの方は完動品。ハイパワー・カスタムは「部品取りと思って欲しい」ということだった。確かにトリガーを引いても、引き絞られたストライカーがシアから外れてバルブを叩く「カチン」という音すらしない。ハイパワー・カスタムには後にチャージングハンドル(勿論ダミー)が省略されたモデルもあったが、これは自分のと同じ時期の物らしくハンドルがある。

 しかし並べて見比べるといろいろ違いがあることに気付く。…というか何かおかしい。違い過ぎる。古雑誌を引っ張り出すに至って、実はこれは…

以下、本文へ

 

↑ 上から、ハイパワー・カスタム、スナイパー・カスタム、サバイバル・ショーティー。

↑ (左)マガジン比較。右のスナイパー〜はアルミの削りだし。ハイパワー〜は亜鉛ダイキャスト。(右)フロントサイト、ポストの形が違う。右のスナイパー〜はビート型。

↑ 参考にした「Gun」'85.9とWPPの'88のムック本。


 久々のデスクサイド。聞けばこのコーナーを楽しみにしてくれている人も結構いるらしいのだが、独立のカウンタを設けていないので閲覧の状態が分からない。とりあえずネタには困らないものの、旧い物は過去の資料を紐解くのが億劫という…。