マルシン
Cz75
'91年発売
15,800円

 私はCz75という銃自体には実は特に強い思い入れはない。どちらかと言うとあまりシュミではない。なのになぜこれを買ったかというと、それはライブカートBLKメカに興味があったからである。ラインナップの他2種は米軍制式銃のため私の選択肢にはないので、Cz75を選んだ。

 当時ガスBLKは、旧MGCグロックの様な「アフターシュート」か、このCz75の様な「2段引き」だったが、全ての方式の中でもライブカートなのはマルシン1社のみだった。「2段引き」というのはトリガーのステージが2段になっており、1段目でハンマーが落ちて発射用のバルブが叩かれて弾を発射。そのまま引き続けると作動用のバルブが押されブローバックが開始する。そんなわけでトリガーフィールはおよそリアルとは言えなかったが、ブローバックしてカートがエジェクトされるアクションは何にも代え難くリアルだった。

 

↑勢い良く引ききっても、発射音は「パン。シュッカッ」という感じ。足下で「チャキン」とカートが落ちる音がして気が散って嬉しい(笑)。


↑カートはシリーズ共通 。スペースの制約でサイズは380ACPクラス。左から付属純正・別 売純正金属製・サードパーティー金属製。

 

 

 エジェクト具合の調整などモデルガン的な愉しみ方も出来た(エジェクターは独自の形状ではあったが…)。モデルガンは撃つ度に掃除が必要になる。火薬ガスは鉄をすぐに錆び付かせる。ところがそんな掃除を一切せずとも好調に空カートをはじき出すオートだなんてちょっと夢の様であった。

 ガス漏れの多さには閉口したが、接合面を摺り合わせシールテープを巻き、無事に動くと喜びもひとしおだった。当時のマルシンはやや径の大きい自社オリジナルBB弾に合わせてチャンバやバレルを設計をするという困ったメーカーだったのだが、サードパーティのカートに替えて命中率もパワーも少しはマシになった。


  Cz75を久しぶりにチャカチャカ作動させながら、最近は「このメカを試してみたい」という思いだけで銃を買うことがなくなったなと考える。もっともそういうメカがないというより私にお金がないだけという気もするけど(苦笑)。



 


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