bicycle
公文書

'10.4.12  bicycle

療養中

 バンパーの凹み程度はフェラーリの価値を下げないと私が言うと、ではあなたに差し上げますと言われた。それが、小傷の付いたデュラエースRDを無料で頂いてしまった私の今の心境だというのは大袈裟か。ともあれBBLの常連U上氏に感謝。しかしながら78デュラは当面飾り物だ。何せ鎖骨がまだ繋がりきらない。

 我が家の居間には、2台のロードがギアをインナー/トップにしたまま停めっ放しである。絵面としてあまり美しくないのだが、乗っていないのだからバネのテンションはなるべく掛からない状態にしておきたい。大差ないか。

 そもそも、RC20の方も私同様まだ全然完治していないのだ。

 外傷こそ目立たないが、フルブレーキングのまま土手に突っ込んだため、開いたSTIレバーに土砂が詰まっていた。これが…よくよく見ると酷い状態。軽く「掃除するかな」なんてものじゃない。ラチェットの化け物みたいなSTIレバーを全バラしなくてはならないのではないかと暗澹たる気持ちになった。いくらメカ好きと言っても、強要されるバラしが楽しい訳はない。というか、メーカーが分解図を公開していないこんな複雑な物、バラせるのか? 結局、さすがにラチェット本体には手を付けず、数歩手前で洗浄した。君子危うきに近寄らず。

 更にぶつかる壁はフロントフォーク。ただ組めば良いと考えていたが、下玉押しを填める工具の手配で躓く。ちゃんとした専用工具はかなり高額だが、安価な水道管で充分代用できるという裏技がある。ところが、肝心の適合する径の物が近所のDIY屋に置いていないのだ。16、25、40はあるのに、φ30mmだけない。もう何でも良いから「近い径の筒」はないのかと、物干しや竹の直径まで測り始める始末だった。ダホンのシートパイプで打ち込むという荒技に出るも、あと一歩でシムにヒビが入り敗退。当たり前か。結局遠出の末に適合パイプを発見し、あっさり填め込み終了。急がば回れ。


例によってパーツで酒を呑む。よく見なければ、傷など見つけられない。


曲がってもいないし、傷らしき物も付いていない。ただ汚いだけの様だが…

径が近いからってシートパイプを工具代わりにしてはいかんよなぁ。我ながら無謀過ぎる。

塩ビパイプVP30とソケットTS30。この合計千円程度の道具で下玉押しは綺麗に填められる。


ここまでバラしてもこれ。これ、自転車屋なら「交換」って言うんじゃないかなぁ。


'10.3.7  bicycle 

「ポチ」がいっぱい

 この1週間ばかりの間に大量の自転車パーツが届いた。買うタイミングが集中してしまったのは特に意図するところではない。

 RC20のフロントフォークが駄目になっていたことは前回書いた。フロントフォークは単体売りだと高価な物ばかりだが、フレームがフレームなので5万も10万もする様な物を着けるのは憚られる。カーボンパーツでは、ルイガノと同じアキ・コーポレーションが扱うトライゴン製品が程ほどで良い。シートポストとブランドが揃うので見た目もすっきりするだろう。ところが最近トライゴンはロゴを変更していて、同じロゴの製品は市場在庫のみの様だった。ネットで探すと、あるショップがそれを特価品として3万を2.2万にして出していた。自転車で走れるようになるのはまだ2ヶ月は先なので、本当は修理もまだまだ先で良いのだが、これは今買うしかない。

 さてフォークと共に削れた下玉押しも交換が必要になるのだが、これも適合品は型落ちでかつ単体ではなかなか売っていない。例によって専門店の店頭にはあるのかも知れないが、「CBあさひ」のサイトで見つけた。そして残り僅か。

 実はここ暫く探していてどこの店頭にもなかったタイヤ(色が色なので)も同サイトにあり、一緒に注文すれば都合が良い。すると合計が1万円程になるが、少し足せば送料無料になる。ということで消耗品や小物を足してこんな大量購入となってしまった。

 予備・消耗品は別として、いずれにしても用意しないとならない物ばかりではあるが、こうも数がまとまるとどうもなぁという気になる。案の定、実際の品物の体積の何倍かある梱包で「ばこん」と届く。フロントフォークが届いたばかりというのに何事だろうと家人は訝しく思っただろうが、何も訊かれないので特に説明はしない。更に運悪く、同じ日に電気代の再引き落とし通知が来ており、とても肩身が狭い。

 しかし、肩身は狭くとも、鎖骨骨折では胸を張っていないとならないのだ。

■RC20用

TRIGON Aero Fin Road Fork 22,050円 ロゴが変わってからのラインナップにこの形状の製品はない。


CANE_CREEKクラウンレース(下玉押し)「S-2/S-3/S-6/S-8/IS-2用」 1,134円 ともあれこれ。


Dedaバーテープ(グリーン) 1,102円 現行と同じ。傷んだので交換。
STARTEKブレーキアウターケーブル-1.8m(カラー:グリーン) 294円 これを機に。どこまで緑にする気なんだ。


ヴィットリア ルビノPRO-3(カラー:ライム/ブラック) 3,748円 これを探していた。しかし成形色の精度が「オープンパーヴェ」より悪く、「シュワルベステルビオ」並み(苦笑)。カラー部分にパターンがあるが、よく見ると左右で違う。ということは右側通行用なのではないか?
■レオパード用

airboneミニポンプ(カラー:グリーン) 1,795円 フレームポンプは使いたくなかったので、バッグにいれられるこれを。
dixna アルミフレンチバルブキャップ(カラー:シルバー) 315円 間違って2台分買ってしまった。欲しい人、あげます。
■その他

シュワルベ#20-SV LITE-TUBE 仏式-40mmバルブ(サイズ:700x18〜25c) 1,228円
パークツールGP-2C スーパーパッチ 428円
エリートアイスバーグCAP-保冷ボトル 容量:500ml(カラー:グリーン) 1,165円 白熊と違って洗いやすいと良いのだが、あまり変わらない模様。予備用に。

'10.2.22  bicycle 

駄目か…

 左手では、まだグレンフィディックのボトルも持ち上げられない。そもそも何も持っていなくても、肩より上に手が上がらない。まだ全然骨が繋がっていないのだから当たり前か。

 しかしどうにも気になることがありフロントをばらした。

 RC20のフォークを完全に抜くのは実は初めてだった。先日、同型フォーク仕様のルイガノRHCをバラしたShiroさんが600gあったとブログに書かれていたので、どんな物なのかと思ったら、錆方を見るとコラムはどうも鉄らしい。しかも部分的にパテで隙間を整えてあったりする。

 それはともかく、気になっていたのはヘッドパーツの妙な隙間だが、これはやはりコラム部分が曲がっていたためだとわかった。僅かな歪みではある。しかし勿論致命的な部分だ。まあそれもそうだ。50キロ位で土手に激突して搭乗者が全治3ヶ月だからな。仕方ない。替えるしかないな。

 フォークを何にするかは既に決めているが(というか大した選択肢はない)、ふと、ヘッドパーツは大丈夫だろうかと気になる。本体に問題はなさそうだが、フォーク側に付いている下玉押しはどうやら駄目そうだ。

 保守パーツを探すにも、このヘッドパーツが分かりにくい。かのCANE CREEKのロゴが入っているが、サイトにそれらしき製品は見当たらない。そもそも主流がシールドベアリングの今、リテーナー付きのベアリングである。よく見るとロゴの前にmfg(製造) by TH INDASTRIESとある。サイトを探すとIS-2という物がそれらしく、CANE CREEKと互換性があると書かれている。C社サイトにIS-3という製品はあったので、その前モデルのOEMなのだろう。

 一瞬、ヘッドパーツごと最新型にと思ったものの、事故でFフォーク、バーテープ、ミラーの交換を余儀なくされ、タイヤ交換も控え、リハビリ用ローラー台まで考えているので、さすがにやめにした。


本題に関係ないが、フィディック三兄弟の箱。1000ml(並行)750ml(正規)350ml(正規)。

並行品より珍しい正規350mlはミニチュアではない。2,000円でCPは悪い。330の瓶ビール(ベアレン)と比較。

今まで気にしていなかった。


普通に、リテーナー付きベアリング。コラムの錆が赤い。

下玉押しとコラムの隙間が前後で違う。

それはともかく作業台買わんとな。

'10.2.19  bicycle 

タイヤガードとは?
 レオパードには、まだ1箇所交換を要するパーツがある。ブレーキシューである。

 実はまだオリジナルパーツが付いているのだ。外観は新品のコンディションだが25年前のゴムが劣化していない訳がない。実際に鳴きが激しい。ヤスリで角度を合わせても駄目。消耗部品は総取っ替えしたが、この部分は同等品が見つからなかった。

 現行パーツだとデザインが異なり過ぎて全体の雰囲気に合わない。形状だけ言えばママチャリの物と同じなのだが舟の材質が全く違うアルミ製。ブレーキ本体はこれに近いタイプを生産し続けているダイアコンペだが、メーカーサイトを見てもこのシューの単体売りはない。ゴム(パッド)の単体売りがある様だが箱状にカシメられているのにどうやって交換するのか分からない。

 性能も優れている現行品の装着を検討してみる。最も違和感を覚えるのは、シューの下に張り出した羽根状の部分である。現行スポーツ自転車のブレーキシューの多くは、ここが進行方向に向かって飛び出している。そもそもこれは何なのか。

 調べると「タイヤガイド」という名称だと分かった。タイヤの何に何をガイドするのかは、シマノのシューホルダに関する特許の文書中に的確な説明があったので抜粋する。

このタイヤガイド部は、たとえば、ロードレース中に〜略〜車輪を交換しなければならないとき、車輪をブレーキアーチ内に案内し、車輪をフォークに迅速にセットできるようにするために設けられている。

 更に調べると、このレオパード以降の世代では、別体のプレスパーツで同様の機能を持たせたパーツがあった様だ。古いマニアの皆さんには周知のことだと思うが。

 結局キャリパー用でタイヤガイドのないシューを見つけたのだが、しかし今度は形状以前の互換性の問題に気付いた。全長が40mm以上だと何とフロントフォークやフレームに干渉してしまう。殆どのキャリパー用がアウト。振り出しに戻った。


レオパードのダイアコンペDC500N。

RC20のシマノ105。

四半世紀近い年式差がある2つの普及機向けキャリパー用シュー。さすがに形状もサイズも全く異なる。


読書 蓮見圭一「かなしぃ。」新潮文庫(再読)

各短編の主人公が皆物書きというのがトリッキーでもあり不自然でもありと、そういえば前にもそう書いたか。前は大人の情感を感じたと思うが、今読むとなんかじじむさいのだな。どこにも行けない感じというのか。若い頃のそれとは違う、どこにも行けない感じ。

読書 近藤史恵「サクリファイス」新潮文庫

やっと文庫になったので読んだ。自転車ロードレーサーが主人公の小説だから読みたかったというわけでなく、随分前に読んだ文芸誌『Story Seller 2』でたまたま読んで面白かったのがそういう設定の話だったのだ。
自転車好きな作家と勘違いしていた。しかし、この作家にとっては自転車はミステリーの道具立ての一つに過ぎない様だ。よくよく読めばその話自体が本作の番外編で、この作品の延長上でしか自転車物を書いていない様だ。件の文芸誌の後書きでは自転車が何より好きな印象は全く受けない。なのに、読むと面白い。


'10.2.14  bicycle 

ママチャリのリアブレーキ整備

 妹が自転車で杭にぶつかった。

 買い物で荷物が多いためモモチャリで出掛けていた。有り物の短いバーハンドルに替えているためフロントのバランスが悪い。そのために杭を避けられなかったのか。

 「後ろのブレーキを掛けたら戻らなくなるんだよ」。…杭にぶつかるのと関係ないじゃん。「ああ、あの自転車、後のブレーキ変だよね」と妻も言い出す。何だ、私が悪いのか?

 よし、整備してやろうじゃないか。三多摩一のママチャリブレーキ整備を見せてやる!

 いや、別に、自転車も乗れず酒も呑めなくて暇を持て余しているとかではなくて。

 スポーツ自転車に乗っている人にはママチャリの整備性の悪さを殊更に論(あげつら)う人が多いし、同意である。とは言えママチャリはあるべくしてあるのだ。仕方あるまい。

 専用のダボをいちいち設けず全部ハブ軸で止めている。だから後輪を外すと、スタンドもキャリアもドロヨケも内装変速機も半分バラけてしまう。填める時は順番通りに挟み込まねばならない。順番や位置関係をデジカメで記録しながらバラした方が良い。

 ママチャリのドラム型リアブレーキには主に3種ある。ホイール側のドラムを外側からバンドを巻き付けて止める「バンドブレーキ」と、内側から押し広げるように2つのシューを当てる「サーボブレーキ」、そして独自構造で複数のシューを当てる「ローラーブレーキ」。前者2つには互換性がある。モモチャリはサーボブレーキだった。

 戻りの悪さ解消のため、シューに掛かる巻きバネの錆を取り(交換が望ましい)、カムの当たり面を研磨して薄くグリスを塗った。ワイヤキャップを外したついでなのでインナーワイヤーを引き抜いて注油。途中錆があったので取り除く。そして効き向上のためにドラム内側とシュー表面をヤスる。

 どうだ、これで驚異の制動力が発揮されるぞ!

 …な訳はなく、まあ、レバーも問題なく戻り、普通に止まる様にはなったが。これで良いだろ。

BBバラしの記事 パチダホン編 ルイガモ編
内装3段変速機の調整 モモチャリ

←専用工具が必要なのはホイール側のドラム(右)を外す場合のみ。あとは極端な話ここまでの分解は、ドライバーとモンキレンチが2本があればできる。

↓片腕が使えないと自転車整備はやはり辛いかも(苦笑)。ひっくり返してママチャリが重い事を実感した。

'10.2.10  bicycle

事故後の点検

 鎖骨骨折からまだ1週間。自転車に乗れる様になるまでには、まだまだ時間が掛かる。

 自転車関係でその間にやる事というと、まずRC20の点検だろう。五十数H/hで土手に激突して搭乗者は全治3ヶ月である。不具合のない訳がない。

 週末、やっと弄る気力が出てきたのでざっと点検をした。どこかへ点検に出すにしても、軽く自分でも見ておく必要はあるだろう。ただ、左腕が使えないため、トルクの掛かる部品は扱えないし、タイヤの空気も仮程度しか入れられない。

 しかして明確に破損しているのはダウンチューブのドリンクホルダーだけ。しかも基部にヒビは入っているが割れてはいないし、安全や走行性能に関わる部分ではないのでDIY補修の範囲内か。カーボン製なので意外に高い部品でもある。瞬着で隙間埋めしてエポキシ接着剤で整形の予定。
 両ブレーキレバーにはたっぷり土がこびり付いているので分解掃除は必要だろう。RDに軽い傷があったが、目視ではハンガー曲がりはなさそうだし、変速は異常ない模様。リアは軽くパンク。しかしタイヤにダメージはなし。

 一番気になるのはフロントフォークである。しかし外傷は無く、事故直後45度ほど向きがずれており、正面からの衝撃をまともには受けてはいないかも知れない。ホイール振れらしきものもなし。ヘッドに隙間があるのが気になるが、一度ばらして締め直してみないことには分からない。週半ばはネットで交換用のフォークやフレームセットまで物色してみたが、取り越し苦労で済みそうである。

 この事故による医療費以外の出費はなしということになるか。医療費も傷害保険で一部賄われる。一部でも結構。なにせよくY!で宣伝している、あの「ちょこっと保険」である。月千円未満の保険で通院1回千円出るのなら充分だろう。

 全治するまでの3ヶ月間、リハビリを兼ねてペダルを回せる様にローラー台でもと考えている辺りで収支が合わなくなってくるのだがさて。


アップにした位ではヒビはわからない。

曲がっていると言えば曲がっているが。

読書 藤原智美「運転士」講談社文庫(再読)

後書きの気持ちが分かる。「運転士」「王を撃て」を続けて読んだ上でこの芥川賞作家に“神経質で人嫌い”ではない人物像は思い描けないだろう。しかしこの後ノンフィクションを手掛けているのを読み、あるいは人物取材がいろんな意味で深い作家なのではないだろうかと考えた。


'10.2.5  bicycle 

前夜、または駆動系緑化計画

 大した用事ではないが古い友人に久しぶりに会った。と言っても「オフラインでは」ということで、オンラインの情報は概ね見ており、この数年の私の自転車趣味のことを、しみじみ意外そうに言われた。自分でも“運動”を趣味にする事自体は意外だった。もっとも、これは道具が介在するからこその趣味であり、走るだけならこうまでのめり込みはしなかっただろう。

 自転車は道具の趣味でもある。モノの趣味には人それぞれではあるが、集めるだけ弄るだけというのは何ともつまらないものである。二百数十挺のトイガンを集めているコレクターの私に合わない台詞かも知れないが、最もガン趣味にのめり込んでいた時期は「使って」いた。どう弄れば自分のゲームに活かせるだろうと考えながら弄るのが楽しかった。

 自分用の自転車は現在5台。他に家人の物が5台ある。それぞれの使い方を考えながら弄るのが楽しい。集めて飾るのも良いが、やはり乗ってこその自転車だという気がする。

 馴染みのバーBBLのカウンターには1台のミニ四駆が置いてある。店主ふる君の愛車で、実際に競技で走らせている躯体である。手にとって眺めていた客がそれを聞いて置き放しで大丈夫ですかと不安がるが、いつも見えるところにあるとイメージが広がって、弄るのにも良いのだと説明していた。

 私の愛車の内2台は居間に置いてある。まあ邪魔な訳だが。しかしこれを眺めながら1杯呑るのが至福の時なのである。いろんなことを夢想しながら眺めているのである。

 ここ暫くレオパードばかり弄っていた反動か、先日はRC20用にパーツを買ってしまった。「しまった」と書く位だから絶対必要な物ではない。そういうパーツ交換は、正統派の自転車乗りの方には怪訝に思われるだろう。しかしルイガノ自体が正当派ロードと見なされない事が多いので、イロモノでも良いのだとも言える。ちなみにパーツもイロモノで、勿論緑色だ(笑)。

YBN(リンエイ)
Dixna(東京サンエス) ※クイックは未掲載

で、これらを装着して走ったら事故って、あと3ヶ月は自転車に乗れなくなったという訳だ(苦笑)。


YBN(ヤーバン)「マジックカラーチェーン」の10速用をとうとう買った。価格は79デュラ用チェーン並の4,147円。
新発売らしきクイックはディズナの「スティックチタンハブクイックリリーズ」(どういう商品名だよ)は他社の同種製品に比べれば激安の5,145円(共にワイズ購入価格)。


付属の「QRリンク」(右は比較用のKMC「ミッシングリンク」)と、それを使わない場合のコネクトピン「QFリンク」。刺した後折らずにネジで分離する珍しい独自方式。結局、全体のエッヂやピン基部のプレスから見てミッシングリンクを再利用する事にしたので使わないのだが(苦笑)。

居間。邪魔。サッシの向こうからJEDIとボードウォークが羨ましそうに見ている。

そのうちスポークとハブの塗装を始めるかもな。やれやれ。

チタンのロッドにアルミボディでレバーはカーボン。メーカー値で前後計41g。これで充分だと思うが、倍値くらいする他社製品はそんなに性能差があるもの?



読書 平安寿子「Bランクの恋人」光文社文庫

またアラフォー女性向けかと思いきや、これは同世代の万人にお勧めできるかも。世代限定したら万人じゃないか(笑)。面白く、かつ安心して読める。気取ってもいないし考え込んでしまう様でもない。それが良くもあり、悪くもあり?


'10.1.31  bicycle 

鎖骨骨折

 土曜日、新しいパーツをRC20に組み付けた。作業を終えていつもの調子で記事も仕上げて、試走に出たら、事故った。

 時計回りで玉湖神社の先を左折して狭山湖に向かう道の、狭山湖運動場手前の長い下り。カーブの途中、道の真ん中にプラゴミ混じりの砂利を発見し、これを踏んで横滑りして転倒するくらいなら減速して奥の土手に乗り上げた方が安全だろうと、考える一瞬の間に左肩から土手に突っ込んでいた。

 後ろ100m位にクルマが来ているのは知っていたので、半身を起こしてハンドルを掴み土手の上に引き上げる。派手に曲がった左のSTIレバーを見ながら、基部がずれているだけだと良いなぁなどと呑気に考えていたら、自分の左肩がおかしい。ゼリーを固い物で混ぜるような感触と音。経験はないが、これは鎖骨が折れているのではないか。果たして、鎖骨をさすると途中で途切れていた。

 これではさすがに自走は無理だろう。妻に電話をして迎えに来てくれるよう頼んだ。自転車では1時間未満の場所だが生活圏とは離れている。しかし、最近学童クラブの遠足付き添いで来たみかん園が近くにあったため、途中まで知っている道だったそうだ。それでも到着まで結局2時間近く掛かった。

 車内には、自転車を載せるためのシート。毛布。着替え。妻はとにかくこういう時の段取りが抜群なのだ。いつも私の失敗には概ね冷ややかな妻だが、怪我人には優しい。

 往路で見掛けたという東大和の救急病院に行く。担当医は自転車乗りの対応に慣れた感じと思ったら、過去に競輪選手を何人も診ており、頭を打って後遺症を残すのに較べたら肩から落ちる鎖骨骨折は極めて幸運な怪我だと言われる。自分の診た選手には十数回鎖骨を折った人もいるとか。紹介された整形外科は近所の知った所だったのでひと安心。

 酒も自転車も、暫くお預けか…。あッ、仕事どうしようか!?

組み付けたパーツの話は、さすがに後日改めて(苦笑) 。


直後。

立ちゴケでも、まあこの程度はある。

しかし、嫌な感じの隙間。

追加アップ。貴重画像がありました。

'10.1.24  bicycle 

空気圧と強迫観念

 スポーツ自転車に乗るようになってこの方、私はタイヤの空気圧が気になって仕方がない。自分の乗る物に対しては当然の事として、町行く知らない人の乗るママチャリのタイヤの空気圧まで気になる。

 スポーツ走行用に整備されている自転車を除いて、タイヤが適正値上限の空気圧になっている自転車は極めて希だ。圧の足りないタイヤは段差などですぐチューブを傷めてパンクする。そして、圧の足りない状態で自転車に乗る人が、段差乗り越え時に体重移動や抜重といった気を遣った運転をする訳がない。潰れたタイヤで段差乗り越えたりするのを見るとはらはらする。

 こちらが自転車の時に目の前でパンクされても、持っている予備は仏式バルブの700cチューブだし、ママチャリのチューブ交換に必要な工具は携帯工具に含まれないし、応急用パッチで直せてもインフレーターが仏式専用だし。…いや誰もそんなことは期待しないか。

 休日に庭のロウバイの甘い香りを嗅ぎながらも、何となく英式の口金が付いたポンプを手にして、駐車場に停めてある家人の自転車の空気圧を調べて回ってしまう。妻の、上の子の、下の子の、妹の、買い物用の。何をやっているのだか。

 そんな次第で、置き自転車であるパチ・ダホン用に会社にも1本置いてある。元々チューブが粗悪品で空気が抜けやすく数ヶ月で交換したのだが、それでも半月に1度は充填している。

 そのポンプが折れた。JEDI用に買った「ミニWショット TX ABS」は色々難のあるインフレーターだった。仏式の口で英式に入れられるのは便利だったが、大体ゼファール製品はデザインやカラーは良いが素材がお粗末。すぐに曇るミラーやシリンダーにヒビの入るインフレーターなんてあり得ないだろ。暫くポリバケツ補修用の特殊なテープで直しながら使っていたが、折れるって何だお前。

 置き自転車用にポンプを買わないとならない。いや、過日のオランダ製を直すという話ではなくて。

RC20の記録 久々の休日出勤。久々のRC20で加速時ダウンチューブに手を伸ばしてしまったり(笑)。
走行時間2h32m24s/走行距離56.65km/平均速度22.3km/h/総走行距離7002.8km

レオパードの記録 多摩サイ多摩大橋付近。随分のんびり走っていたつもりなんだがそうでもなかった。
走行時間2h10m02s/走行距離50.01km/平均速度23.1km/h/総走行距離161.1km

 


'09.1.16  随筆  bicycle

自転車…61/98

 知り合いが自ブログに掛かってくる検索ワードを“気にしている”体のつぶやきをよく見掛ける。実は私も気にしている。というか、アクセス解析の検索ワードを見るのは結構楽しい。

 1週間で98種あった検索ワードのジャンル分けは以下の通り。

自転車…61 銃器…10 Mac…4 その他…23

 この数値からもすっかり自転車ブログとなっていることがわかるが(そうか?)、「ストライダの偽物」について調べている方が13件もあった。買ってもいない自転車の話なので何の参考にもならないだろう。申し訳ない。謝ることではないか。

 次に多いのが「ダホン ボードウォーク」関係で8件。完全に改造記事を求めての検索もコンスタントにあり、ボードウォーク改造情報の需要は高いらしい。まあ数回書いているわけだが参考になっているのだろうか。固定ステムのダホンは、とにかく乗りにくいということなのかも知れない。

 そういえば後ろ向きステムはありだろうかという質問を某SNSで投げたことがあったが、先日ふと気付いたのだがパチダホンことチャンピーiがそもそもそういう位置関係になっていた。答えは身近にあり、またしても灯台もと暗しか。

 「レオパード」は7件。意外に多い。フレンド商会人気高いのか? 私が書いているのは25年前のモデルについてだが、レオパード自体は同じブランド名の仕様違いで今も作られているオーダー車である。

 自転車以外のワードを眺めてみると…特定の酒場の名前が5件(笑)。なぜだか上位になりやすいのだ。別に宣伝にはならないだろうが、とりあえず悪いことは書いていない店ばかりなので良しとしよう。まあ嫌いな店のことはそもそも書かないけど。

 他には「カラスの子供」とか「コロッケそば」なんて間の抜けた様なものや「中学生 レギンス 画像」などというなんともしょうもないものもあった。お役に立てず、すみません(だから謝ることでは…)。

通して記事を読まれる方は、ブログではない方が通し読みしやすいかも。
本欄をまとめたコンテンツが別にあるのでそちらをどうぞ。
「ダホン ボードウォーク」:アーカイブ「公文書」>自転車>'09.1〜4 …4/5の記事で納車
「レオパード」:アーカイブ「公文書」>自転車>'09.9〜12 …9/22の記事から登場


読書 平安寿子「あなたにもできる悪いこと」講談社文庫

これ原作でTVドラマって丁度良いな。頭の中でキャスティング遊びをする。問題は、主人公のインチキセールスマン檜垣を詐欺師に仕立てた女、里奈。「愛嬌のない食えない不細工」というのは難しいか。でもここが美女では決まらないんだよなと思うが、いやそういう芸能人は意外にいるものだろう。私が知らないだけで。


'10.1.18  bicycle 

「レオパード」レストア記その後

 週末、近所の自転車屋に預けていたレオパードを引き取りに行った。

 フレ取りを中心に一通り診て貰ったが、後輪リムのジョイント(溶接)部に出ている僅かなフレはどうしても取れなかったそうだ。

 その他の調整して貰った箇所については、試験結果の講評を聞く様でなかなか恥ずかしいものがあった。ヘッドの締めは甘く、ガタつきがあり。チェーンリングボルトも締めが甘くてアウターとインナーの間にチェーンが落ちることがあったとか。前輪チューブの補修跡近くに傷があったので補修。オープンパーヴェを填める際に自分で付けてしまった傷である。

 しかし、まあ、それ位だそうだ。その他、特に仕上げは綺麗で、こんなに古い物をよくここまでと言われた。勿論元が良かったのではあるが。工賃の5000円は前後のフレ取り分のみ。高いが安い…のか。授業料と保険代。

 店内にジャイアントFCRが納車待ちで置いてありその話を暫く。四十数万だとか。オーナーの話を聞くとどうやら知り合いの人の叔父さんらしかった。「世間は狭い」も何も、同じ町内の話なのではあるが。

 引き取り後、お向かいのKさんがいたので完成の報告をした。結局正月休みは互いの予定が合わずに見せられなかった。綺麗になったレオパードを大層喜んでいただき、門の前でデジカメや写メを撮った。写メはお嬢さんに送るのだろう。本来は25年前に白夜の自転車王国オランダの道を走っていたはずの自転車である。手間もお金も掛かったでしょうと言われたので、こちらこそ楽しませていただきましたと礼を言った。

 その後は調子を見るため多摩サイへ。いつもの区間をいつもの様に走るが“クロモリ効果”があったかは不明。普段は頻繁なシフトチェンジの私もWレバーでは走りも緩慢になるし、50T-15Tのトップでは脚が余る。それ以上にクラシックバイクに対する遠慮が働いた気もしたが、不安な挙動は一切なく快適だった。


ちょうどこの部分でフレが出ていると言うので、製造公差みたいなものだろう。


最近までは使えていたというKさん宅の業務用の様なオランダ製空気入れ。規格が合えば直せるか? 生産国以外の刻印ナシ。誰かこれ知ってますか??

二子玉先の折り返し地点。寒いが意外に自転車は走っていた。ランドナー風は2台見掛けるも現行品らしかった。
レオパードの記録 多摩サイ
走行時間2h10m54s/走行距離52.47km/平均速度24.0km/h/総走行距離111km

'10.1.11  bicycle 

「レオパード」レストア記その12

 レオパードのレストアに関しては、とりあえずは一段落が付いた。

 前回書いたようにホイールが結構フレていたが、U上さんとの自転車談義でその気になって、結局マットの上に逆さに置いてちまちまと粗々フレを取ってしまった。

 その際ぶつけてエンドキャップを折る。やはりコルクは脆い。グレンフィディックのキャップでも填めておくかと思ったが、木工ボンド+細釘2本で繋いて直した。せっかく塗装までしたのだからしばらくこれでいこう。

 何度か書いているようにこのレオパードは25年前の物にしてはかなり程度が良く、ゴム関係だけは相応に劣化していたものの一連の作業はレストアと言うよりメンテであり、表題は偽りありと言える。

 手を焼いたのは劣化して固着したブレーキレバーカバーのクリーニングと、シートポストの脱着(着ける時は、古いマイナスドライバーを楔代わりに叩き込んで径を拡げた)、それから塗装面の補修位だろうか。あとはひたすら磨く作業だった気がする。

 旧車のため保守部品の調達などに手を焼くものと考えていたが、意外に身近で入手できることが実は後から分かった。ブレーキレバーカバーなぞはネットで調べてわざわざ京都のランドナー専門店「アイズバイシクル」から取り寄せた。少額パーツにも丁寧な対応をしていただけたが迷惑な話であろう。今はなき部品規格「ボスフリー」を外す工具は旧車パーツの宝庫「スポーツサイクル いちかわ」で購入。しかし共にワイズに普通に置いてあった。こういうのを「灯台もと暗し」と言うわけである。

 実はまだ少しやることが残っている。ライトと、予備チューブやインフレーターを納めるバッグである。どちらも非自転車用品から良い感じの物を転用する予定。これらがないとちょっと遠くへ走りに行くわけにも行かない。当面は現用ライトを流用したりヒップバッグに収納したりで凌ぐ予定ではあるが。


レーパンなどは似合わない気がして普段着。敬礼しているのではなく陽射しが眩しいのだ。工具とチューブ類はRC20のツールカンを差し、インフレーターはウエストバッグに。


上を握る時は、何か変だがこの様に握ってセフティレバーでブレーキングするのが良い様で。現用ロードでは一般的なブラケットを握るハンドルの持ち方だと、セフティレバー基部に親指が当たったりで握り心地も悪く、利きも悪い。
レオパードの記録 多摩湖、床屋…
走行時間1h16m/走行距離26.84km/平均速度21.1km/h/総走行距離47.1km

今回は取り敢えずの締めということでスペックを載せておくことにしたが、刻印の情報しかないパーツも多く、調べはしたがメーカーもしくはブランドだけで型番までは分からない物も多かった。

フレンド商会「レオパード」ロードタイプ? 1984年1月納車
フレーム 
フロントフォーク
ステム
ハンドルバー 
ブレーキ
ブレーキレバー
シフトレバー
Fディレーラー
Rディレーラー
ボトムブラケット
クランク
クランクキャップ
チェーンリング
スプロケット
チェーン
ハブ
リム
タイヤ
サドル 
シートポスト
ペダル

片倉シルク製との説あり
タンゲ 3.A
WINPISTA 90mm
WINPISTA 400mm
ダイアコンペ DC500N
ダイアコンペ 164
サンツァー
サンツアー Vx
サンツアー Vx
タンゲ
スギノ super maxy
スギノ(プラ) → スギノ(現用アルミ)
スギノ50T/40T
サンツァー パーフェクト
大同
三信スモールハブ(36H)
アラヤ
三星 トリムライン → ヴィットリア オープンパーヴェEVO CG
カシマックス F1 → ブルックス B17スペシャル
STRONG → 栄輪業 CUSTOM-P3
KKT PRO VIC2 → MKS プロムナード