夏期休暇の初日に私がまずやったことは、多摩川へ走りに行くことでも庭でビールを呑むことでもなかった。まあどちらをするにしても暑過ぎたが。風呂修理をしたのである。風呂掃除ではなく、修理。
バスタブ外周のパネルが内側に傾いてしまったのだ。以前よりぐらついていたのだが、寄っかかって子供達を洗っていたら「バクン」とめり込んでしまった。パネル固定の大まかな構造は知っていたのでとりあえず外す。するとパネル内側上端をバスタブ側から支える金属の爪が根こそぎ取れていた。と言ってもこれ、ステンレスの金具がFRP製のバスタブに接着されているだけ。金具も曲がっていたが、接着部が割れていた。いずれにしても場所をずらして付け直せば問題ないだろう。元の接着部には少し気泡があるのでポリパテかとも考えたが、FRPとの親和性からエポキシ系で付けるのが妥当だろうと考えた(後で画像見直し、この色はエポキシと納得)。ただ、組み付け時と違いバスタブの方は動かせないから、逆さまに固定しての作業効率も考えないとならない。結局エポキシ接着剤を付けて強力テープで固定し、硬化後周りにエポキシパテを盛って成形した。
「それは業者呼ぶでしょう、普通」と妻に言われた。確かにそうだが、ひとつには、見る限り自分の技術と道具で何とかなりそうな物はなんとかしたい性格なのである。そしてもうひとつには、バラした風呂を見て思ったのだが、ここはあまり他人にいじらせたくないなぁと思ったのだ。バスタブの下回りは結構汚い。それでも家族の物だから私は良いのだが、これを業者とは言え他人には見せたくないなぁと。
実用強度が出るまで数時間。やはりちょっと走ることにして、五日市街道から羽村堰を目指し、多摩サイで帰ってきた。帰宅後はビールを呑みながら組み立て。5連休も後は旅行や外出の予定が詰まっており、家のことをしたのも自転車に乗ったのもその日だけだった。ビールは毎日呑んでいたが。 |

前面のパネルを外した状態。

金具の曲がりは金属台の上で叩いて修正。
手前茶色いのがもげた跡。奥が付け直した爪。
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