土曜に部品を買い込んで、日曜には自転車を修理することにした。
うちには3台の自転車がある。一番古いのは4年位車庫の端に放置しているギア付き軽快車だが、これが意外や主要部品は健在で、劣化しているであろうタイヤ周りとワイヤー、それから身体に直接触れる部分を交換して各所をグリスアップすれば使う気に位なるだろう。
私は不器用なりに機械をいじるのは好きな方で、軽快車の分解なぞ大したことではないように思えたのであるが、なにせ根気がない。細かい隙間には蜂やクモの巣ができ、スポンジや古歯ブラシで刮ぎ落とす。それからスチールと真鍮の金ブラシとピカールを付けた布で磨く。作業用革手袋をつけていても指先を痛める。洗浄スチームとサンドブラスターがあれば、などと怠けた贅沢を言う。
しかし、どの傷みも不思議なことに致命的なところには至っていない。作りの良い国産のためだろうか。以前傷んで廃棄した安物の軽快車は酷かった。もっとも、大抵の自転車は空気圧に気を付けて乗り、雨ざらしにせず保管すれば、そうそう傷むものではないのだが。
ちなみに買い込んだ部品はこれだけで7千円少々。何の機械にせよ完成品よりパーツ売りの方が割高なものではあるが、似た形式の安売りが新車で1万そこそこというご時世に、工賃を考えたら相当な割高感である。趣味でやってやろう位の余裕がなければリサイクルもへったくれもない。
それに趣味ならまだ良いが、これがいくら安価であれ売るということになったら、手抜き無く綺麗にしなければならない。よくシルバー人材センターで放置自転車の再生をやっていたりするが、どんなものだろう。素人に手際よくこなせる作業ではないし物凄く大変なんじゃないだろうか。
ところでこの自転車、昔バースディだかに妻に贈った物だったのである。だから必死になって直す、という訳でもない。もしそうだとしたら売り物のリサイクルより大変であろう。
ちなみに実はこの週末では完成をしなかった。車輪周りの組み上げと大まかな錆落としが終わっただけである。次週パーツ喚装からグリスアップまで、乞うご期待。という気力続くのだろうか…。
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車庫の屋根から前輪がはみ出てる…

砂利に埋まっている車輪…

外のビニルが劣化で剥げ、スリーブが錆びたワイヤー。
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