待望のブルバレル、週末に出たらしい。Mk1というと、やはりこれが一番人気のようでこのモデルを待っていた人は多いらしい。各誌の記事でもよく枕で書かれるように「殺し屋の道具」みたいなイメージが強く、映画の中でもその様に登場することが多い。私が映画に深い造詣でもあればいろいろ書けるのだが、あいにくそちら方面は全くの門外漢である。シルベスタ・スタローンの出演する映画でブルバレルのMk1が殺し屋の道具として効果的に用いられるものがあったが、タイトルその他は失念。私にとっては大昔のコンバットマガジンの記事が印象に残っているが、それもAssasin
Gunとして書かれていた。

CMCのMk1(左)と
さてこのブルバレルのMk1だが、別に殺し屋の専門仕様品ではない。スタームルガー社のカタログにはT512というターゲットモデルとして載っている。5
1/2インチのターゲットモデルという意味である。
日本のトイガン史上、Mk1は3社からしか出されなかった※。CMCの金属モデルガン、ヨネザワの7mmツヅミ弾のコッキングガン、エーダイのキャップ火薬併用押し込みコッキングガンである。商業誌にはなぜか「日本のトイガンでは22口径は売れない」と、書かれたりすることが多いが、実のところそんなでもない。MGCコルトウッズマンも、WA
AR-7も、MGC
10/22もそれぞれヒットしたではないかと思うのは、既に私がマジョリティでないからだろうか。…この3挺共持っているし。
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日本にはMk1の専門書はおろか、Mk1にちゃんとページを割いた本はない。私のお薦めはDUNCAN
LONG著「The RUGER .22 AUTOMATIC
PISTOL」。コロラド州のA PALADIN PRESS
BOOK社より`88年に発行されたもので、172p 1c/1c
。定価は不明だが、'90年頃の購入時、洋書専門店で2,550円だった。

試作品から現行のMk2(Mk1にボルトストップが付いた物)まで、全て網羅されている。その後に出たシンサティックフレームの物は当然載っていないが、あれはMk1とは言えないだろうから構わないだろう。
※[訂正'04.9.28] 正しくは4社。コクサイが金属製MGを出していた。現在売買不能。また、エーダイ製品はカート式押し込みコッキングガンであり火薬は使わない。そのエーダイ製品を入手したので、それは別項で。
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