小隊司令部(随筆)
公文書・資料班

'02.4.28  小隊司令部

萌木(もえぎ) 

 26日17時5分。二人目の娘が無事に生まれた。そして、またもついつい出産に立ち会ってしまった。私には特にそういうつもりはなかったのだが、今回お世話になった助産院は特にそういう志向の方が多いらしい。そろそろという段になると助産婦の方に「ビデオを撮りますか?」と訊かれてしまい驚いた。

 長女の生まれた病院(たまたまカソリック系)は撮影は一切禁止だった。まあ、どっちが良いということではないが。しかしその病院はあまり心地よい出産が出来ず、実際後でいろいろ訊いてみると評判はあまり良くなかった。古いということもあるが分娩室は薄暗くあまり雰囲気は良くなかったし、医者も看護婦もあまり親切な感じはしなかった。そりゃあ病人ではないのだが、痛いには痛いのだから(だろうから)、親身になる位しても良いのにと私が思った位である。というか、こういう病院はきっと重病人にも親身にはならないんだろうなぁと思うんだが…。念のため書いておくとK市の桜町病院である。

 

 話は戻って今回お世話になった矢島助産院だが、家から近い入院の出来る助産院というと選択肢がなくてここにした。ところが結構注目されている所らしく(単にうちの認識不足か)フル回転状態だった。家からはクルマで20分ほどの国分寺にある。元自宅を改造したという7LDK程の普通の家でそれらしい看板もない。お産のための部屋も普通の和室である。それだけに産む本人も家族も余計な緊張がなくて良いのかもしれない。

 当日、会社は休んだ。慌てず騒がずそろりそろりと助産院に行ったが、なかなか生まれない。経産婦といえどそうそう"するり"と出て来るものでもないのだろう。時間潰し用に持ってきたiBookだが不本意ながら仕事に大活躍だった。回線とPCがあれば間に合うことの多い仕事で良かった。

 さていよいよという段になって、2回目の立ち会い出産ながらやることがわからない。おたおたというかぼおっとしてしまう。助産婦さんに「こっちの手を強く握って欲しいみたいですから」と自分が握っていたのと逆の手も握るよう促される。こういう時は夫の手よりタオルや枕の方が遠慮なく強く握れて良いんじゃないかなとか思いつつ手を握る。私はいつもいざというとき余計なことを考えてしまう。

3歳児が妹を抱かせてもらえるのも助産院なればこそ。病院では母親ですら日に数十分である。

 その内に妻は「痛い痛い」と叫び出すのだが、掛ける言葉がない。「がんばれ」とは言えなかった。私なんかが言うまでもなくここまでがんばっているのである。私なんぞにこれ以上「がんばれ」などと言う権利がある訳がないのだ。私はただ無言で妻の手を握り続けた。妻の手にはかなり力が入っており、かなり、痛い。でもこんな痛みはお産の痛みと較べたら屁でも何でもないはずである。骨くらい折れたって大したことないやと思って(折れる訳がないが)握られ続けた。

 頭が出た。ちなみに家族でそれを最初に目撃したのは妻の足下に座っていた3歳の娘である。ここまできて何であるが、お産を目の当たりにするのはあまりに衝撃的ではないかなどとふと思った。お産は極めて動物的なイベントであるからだ。

 しかしそれは全くの杞憂であった。羊水やら何やらにまみれた自分の妹が取り上げられた瞬間、娘は立ち上がり拍手をしながら嬉しそうに「おめでとーっ」と何度も叫んだのである。3歳とはこんな歳なのだろうか。こんな風に育ってくれた娘と、育ててくれた周りの人に私は感謝してしまった位である。

 3235gは一人目の海松より333gも軽い(というか、それが標準か)。髪の毛が濃い。えくぼはこの子にもあるようだ。しわくちゃで羊水くさくて可愛い。赤ん坊というのはこういうものだったかと思い出す。

 名前は実は決まっていた。女の子だったら「萌木(もえぎ)」。海松と同じ日本の伝統色の一つであり、海松と同じこの季節の季語でもある。そして緑色の一種。夫婦間だけの情報のはずが、海松はあちこちで言いふらしていたらしく、なぜだか保育園でも女の子でしたと言うと「もえぎちゃんですか」と言われた。

 ちなみに出産後の私の第一声は「お疲れさま」だった。それ以外、言い様がない。

 

'02.4.22  小隊司令部

兎の貯金箱/素晴らしき銀行

 部屋の整理をしていた妻が貯金箱を発掘した。三羽の兎がくっついた陶器製の物だ。一年程の間だけ使っていたが、"二羽分"が一杯になってそのままになっていた。本来は「10円」「5円」「1円」に分けて入れるようになっているが、妻はこれを「昭和41年製」「昭和42年製」「平成10年製」に分けて使っていた。それぞれ私、妻、娘の生まれ年である。"妻と娘の兎"は共に1万円以上貯まって一杯になっているが、"私の兎"の中には僅か125円しか入っていなかった。しかも1円、5円、10円硬貨しかないのだ。ひょっとして昭和41年は50円硬貨と100円硬貨を全く発行しなかったのではあるまいか? 子供も少ないと言われる丙午、あり得ないとも言えないが。

 お金を扱うのに慣れた妻は、硬貨別にチラシの紙で棒状にまとめていく。「銀行の支払い、それでやっちゃえば?」(下段参照)と私。妻はにやりとするだけである。

序章(笑)

 先日、妻が保育園の保育料支払いに
三井住友銀行H支店に行った。窓口の痩せた40代の男性行員に口座引き去りにと言われたので、このままで良いですと言うと、はねつけるように「いえ、そういう風(口座引き去り)にして下さい」と、こちらの目も見ず言われたそうな。余計なお世話じゃないか? 少なくとも銀行の窓口風情に指図される筋合いではない。自分の仕事を減らしたいだけなら謙(へりくだ)ってお願いするのが筋だろうが。妻は怒りがこみ上げて言葉も出なかったそうだが、「妊婦が公衆の面前で怒鳴ってはいけないかな」などと妙なことを考えて結局怒りを抑え込んでしまったとのこと。このご時世にこんな失礼な人間を窓口に立たせられるとは、三井住友銀行も懐が深い素晴らしい銀行だ。実名非難は良くない? いやいや実名では非難しようがないのだ。なにせネームプレートも着けてなかったので、名指ししようにも名指しできないのだ。これも行員を名指し攻撃から遠ざけるための指導だとしたら、三井住友銀行、行員思いの慈愛に満ちた銀行である。いや素晴らしい!


今回は妻の話二本立て。
祝・納車!(笑)>
Jiroさん
間違いをちょちょっと訂正…(4/22 21:00)

'02.4.20  小隊司令部

帰投

 午後11時、新宿駅で降りる。

 「うわ」と思った。前が見えなかったのだ。普段なら足元を見ながら歩いていても10メートルくらい先は見えているのだが。あまりに人が多い、もしくは体調が悪いのかもしれない。物理的にでなく、前が見えない。

 こういう時は調子が掴めるまで通りの端を歩く。できれば、真っ直ぐ歩きそうな人を見つけてその後ろを歩く。カーレースだとこういうの何て言うんだっけ? 少しはマシになってきたので追い越して先を歩く。まあまあだ。歌舞伎町のど真ん中でリハビリでもあるまいに。客引きにも呼び止められない。いや、やっぱり具合が悪そうに見えるのだろうか。

 と、しまった。飲みかけの缶か何かを引っ掛けた。ふくらはぎ辺りに何かがはねた。「自分らしくない」と思うのが気障なのだが、確かにいつもの自分ならこんな事はない。6歩ほど歩くうちには無性に腹が立ってくる。ここがヴェトナムで、自分が悪徳将校だったら、八つ当たりでこの辺りにナパーム投下命令を下しているところだろうか。

 結局Bar Angelに帰港。さすがに店も混んでいるので、給油もそこそこに帰投と相成った。増漕はとっくに落としていた。

'02.4.18  小隊司令部

「有名日記作家」? 

 知人が、自分を「有名日記作家」呼ばわりするメールを受け取って立腹しているが、そういえば「有名日記作家」という言葉、確かに変な言葉だが、ネット周りではよく聞くような気がする。「有名日記作家」というのは"日記系"サイトの管理者、という意味でよいだろうか。"日記系"というのもいい加減だな。

 ところで本心言うと私は"日記系"サイトはあまり積極的には見る気はしない。だって知らない人の日常を見たところで面白いとは思えないんで。だから見に行ったりリンクしたりしている"日記系"は、それ以前に知り合い(含バーチャル)だった人の所だけである。

 ところが世間では、読んでいるうちに知っている人の様になって親しみ覚えるということもあるらしいんですな。でもそれが"有名人"の有り様とよく似ているという意味では「有名日記作家」という表現はアリか?

 勿論「日記作家」なんて言葉はない。しかしながらエッセイストとかの類はそのモチーフや書き様によっては「日記の作家」と言えなくもない。

 もっとも言うまでもなく読み手がそれを作品として認めればこその「作家」であって、露出癖と他人の日常を覗き見る欲望の相互充足を「読者と作家」の関係とは言わない。またそういうコミュニケーションの手段として文章を書くならば、そういう人を作家とは呼んで欲しくない。しかしその境ははっきりしないものである。

 ところで件の知人を「有名日記作家」呼ばわりするメールの主旨は「あなたは有名日記作家と認められたので、有名日記作家同士のオフラインの集いに参加して楽しみませんか」というものだったらしい。持って行き様が気持ち悪いし何かわかりやすいなぁ。でも、そういう参加者同士ってそもそも互いの日記は読んでるのかしらん? それなしでは話題もないでしょうに…。


 どうも。「無名日常記作家」の小隊長です。私を非難する文章を書くと直木賞受賞するという風説があるらしく、腹心の小隊員が内容証明付きで掲示板に書き込みをしそうな気配が(笑)。それも「だりぃ〜しよぉ」とか言いながら。しかも文末は決まって「ご期待くダサイ」。いや待てよ、こそは「有名掲示板作家」ではないのか?(笑)
「こっそり更新した所☆ヒミツ」って。どこッ!? ていうか、タクティカルユニット、いいなぁ。
今週、それこそ日記ペースで毎日更新してますが、大丈夫ですか?>私

'02.4.17  小隊司令部

Bizarre
 

 いつぞやサイトのジャンルに「Bar」というのを作ろうかなどと話していたと書いたが、あまり浅く広く呑み歩く方ではないので(異議は受け付けない)店の紹介自体はすぐにネタが尽きるなと思っていた。と言っても少しは開発していかないと、それこそすぐに行き詰まってしまうものである。

 最近たまにだけど立ち寄る様になった店が新宿にある。銀座の"M"秋葉原の"Z"、ましてや歌舞伎町の"A"程ではないのだけれど…(笑)。

 アルタ前の交差点を区役所方面に抜ける辺りの地下にBizarreはある。この辺りでは珍しいキャッシュオンデリバリーの店。この店が、普通のちゃんとしたバーにしては珍しくネット上でも賑わっている。

 何度目かに寄った際にウェブページがあると伺ったので覗きに行きBBSに書き込んだ。レスを付けてくれたバーテンの方が「教官」と名乗っていたので、私のハンドルにノって下さったのだと思っていたら元々のハンドルとのこと。後日私のページを見て「"小隊長"というのが分かりました」とコメント。実はウオツカ呑みの私には肩身の狭い(苦笑)ウイスキーの揃った店なのだが、エギュベルの様な珍しいウオツカも置いていて結構楽しませいただいている。回転が速いからかトラフィックがはっきりしている。ダラダラ好きな席で呑むというわけにはいかないが、その分とても気を遣っているのが分かるという店である。


最近J-COMでANIMAXの「STARSHIP TROOPERS」にハマり気味。ストーリーも設定も完璧で全編CG。こんな体力日本にはないな。とか思いつつ、その次の「ガンダム」も観ているという…。関係ないが「びざーる」もJ-COMか。栴檀林もJ-COMのスペース余ってるんだけど…散らばりすぎるからやめとくか。

'02.4.13  小隊司令部

女性作家の本はあまり読まない
 

 大分前の話なのだが、昔つきあいのあった人としばらくぶりで会った時の話である。相変わらず魅力的な女性であることに変わりはなかったのだけれど、用事が済んでしまうと話すべき事は全く見つからず、話さなくても良いようなことしか思いつかなかったので話が続かなかった。

 その時おもむろに彼女はある新進作家の名前を出して、これはあなたではないか?と訊いてきた。何という名前だったかは思い出せない。勿論私ではないのでそう言うと、少し意外そうな口調で「あなたなんじゃないかとちょっと思っていたの」と言った。私の文体に似ていたらしいが、文体と言うほどのものが自分にあっただろうかと考えると怪しいものだし、それが彼女に認知されるほどには私は何かを書いていたわけでもないと思うのだが。照れ恥ずかしくもあり、情けなくさえ思った。

 実はそのしばらく前に、彼女はある小さい新聞の公募短編で大賞を受賞していた。素直にお祝いの言葉を送った後日によくよく読んでみると、暗に私への非難がモチーフになっていて驚いたものだった。多分2人にしか解らないのだけど。間抜けな自分に嫌気が差して、その日は一人で呑みに行って早く寝た。

 その後彼女とは会っていない。何年か後に共通の知り合いと2度ばかり仕事をしたことがあるが「よろしくと言っていたわ」とのことだった。元気でやっているなら何よりとだけ言い、特にメッセージは託さなかった。託しても意味はなかっただろう。

 それから、本屋でぶらぶらする度に女性作家のプロフィールをいちいち確認するクセがついてしまった。そのうちなるべく女性作家の本は読まないようになった。


失礼。今回はストック。…それはあまり関係ないか。
クイズの答えは画像を付けて週末に。もうみんなわかっている様だけどさ。
更に発生した不具合は昨日の大工工事で解消。週末にメーカーの責任者が来る予定。
なんかeyeplate買ってしまいそうなんだけど。パンフをダイニングに置きっ放しにしたりして(苦笑)。

'02.3.23  小隊司令部

立ち食いそば
 

 会社の近くに立ち食いそば屋は一軒。Kというチェーンの店で、立ち食いそば屋としては可もなく不可もない。あまり個性的な具もないが、これだけは避けようというようなものもない。

 気になるのは店員の接客である。と言っても特に態度が悪いとかではない。

 大抵の立ち食いそば屋では、食べ終わったら器は下げ口まで自分で持っていくものだろう。下げ口のカウンターの裏ではおばちゃんが洗い物をしていたりするわけだが、この店のおばちゃんの一人は、客が器を下げると決まって「どうもご丁寧にすいませんね」と言うのである。「"ご"丁寧に」も「す"い"ません"ね"」もいちいち気に障る。「どうも」まで付くと馬鹿にしているとすら感じる。そんな事を言うくらいなら無言の方がなんぼかましである。いつぞや「青組」から始まった「おられる」の話ではないが、こういう言葉は気にならない人は気にならないのだろうか?

 勢い私などはわざわざ器を下げずに店を出たりする。すると後ろからは「ありがとうございましたー!」の声。

 そうだ。それだけでいいのだ。


 今回はいつもと違う時間に更新。ところで新作映画公開が間近なせいか、TV(といってもCATV)で「パトレイバー」の再放送をやっていた。「ネギ抜きのかけそばに七味を山の様にかけた立ち食いそばのプロみたいな人」などという"押井な"台詞を耳にして懐かしく思ったり。…内容に異論はあるけど(笑)。

'02.3.4  小隊司令部

「新調は慎重に」…現実に洒落になってないが。
 

 通勤鞄を新調した。今まで使っていた鞄は取っ手に難があり、指先に引っ掛けて取っ手を持つとカバーだけがクルリと回って鞄を落としてしまうので、買ってすぐにカバーを外してしまった。しばらくすると今度は取っ手のメッキが剥げてきた。乾燥するシーズンに入ると、その剥げたメッキで指を切ってしまうという恐ろしい状態となっていた。大手鞄メーカー製なのだが、ちょっとどうかというモノ。実は間に合わせで買った物だったのだが…。

 Powerbookを入れる鞄というテーマで「MacFan」に載せていただいたときの記事が別コンテンツにあるが、この鞄の前はずっとPROTEXのPORTA FILEを使っていた。元々がポートフォリオなのでサイズが正確なのが職業柄具合が良く、B4用のものにはB4の原稿がぴったりと収まった。使い勝手もカラーバリエ(オリーブを愛用)も申し分なかったが、スパンフォームの外装が傷つきやすくて、2〜3年毎に買い換える羽目になっていた。今回の鞄買い換えの検討を始めたところ、やや硬質の素材を使った新シリーズが出ていたのでそちらにしようかと思ったのだが、半透明の外装が何やら子供っぽい感じがして、結局普通の鞄を買うことにした。

 最近はこの手の鞄の多くはノートPCを入れることを前提としている。多少お洒落なブランドの物でも、基本的には中堅鞄メーカーが作っているわけで、その辺のハードルはクリアされている。TAKEO KIKUCHI は割に好きなのでジャケットの2着くらいは買ったことがあったか。まあ鞄と服では全然違うが。この鞄のシリーズは素材違いで3種あり、それぞれ微妙に取っ手の作りやポケットの数や留め具などが異なっており悩んだ。この素材のグレーが、緑がかったシックな色で気に入り、最終的にはこれのB4用で、容量はほぼ同じだがファスナーが上面だけ開くタイプと側面も開くタイプのどちらかにする事にした。自分のプライオリティの低い仕様の違いによって7,000円も違ったので、結局この上面だけのタイプにした。

 「鞄の良し悪しは使ってみないと」という人もいるが、使い出すなり早速いろいろと不満な点が出てきている。iBookが今までの様に縦には入らないためシステム手帳とわずかに重なって厚さが出てしまう。またB4サイズとは言っても、B4の書類が入る封筒を入れるとファスナーは閉められないことに気づく。そのファスナーは端まで開けてしまうと戻すときには引っ掛かって片手で閉められなくなる。私の選択眼はちょっとあれな様である。


 で、そうも言っていられなかった家の方の話は概ね収束へ向かっていたので2.27の様な歯切れの悪い(苦笑)あいまいなご報告だったが、結局浴室自体を交換することになった。変に矯正するより良いかと思ったが、工事予定は今月末の25日。そろそろ妻の臨月でもありちょっと家の中の工事は…。と、その話の直前に話題の浴室とは別の浴室(うちは2世帯なので浴室は2つある)の電球が切れた。入居一月で電球、切れんでくれよ。配線の不具合でないことを祈りつつ、これは要点検ということで。

 別の会社に依頼している外構も大きな決断を迫られる局面となる。並行して、元実家である隣家を借家にするための改装が今週始まる。…そろそろ疲れてきた。家の中の荷物も片づかず、したがって書斎の片づけなぞできず。段ボールが充填された書斎より更新。余裕ナシ。以上。

'02.3.1  小隊司令部

電動アシスト
 

ヤマハパス ここのところ家の話題で手一杯だったが、今月は我が家に新しい乗り物が加わったのでその話を。電動アシスト自転車である。

 先駆者であるヤマハとホンダだけが販売していた時期は、価格も15、6万という原付と変わらない高価なものだった。今やアジア物まで出回っており国内メーカー製ですら6万円台である。と、まあ、まず価格のことを書いているが、この自転車は実は貰い物である。懸賞で当たったのだ。「身重で自転車に跨り娘を保育園まで送り迎えする妻のために」と申し込んだら本当に当たってしまった。いや、後付けの理由じゃないって。ご覧のように電動アシストといってもママチャリである。

 当たったモデルはシリーズ内では低い方のグレードのため、内装3段ギアや荷台が付いていない。どちらも絶対あった方が良いので自費で買う方はそちらのグレードをお勧めする。モーターとバッテリのある後部が重いため、ちょいと後輪を持ち上げて方向転換する際に荷台は必要なのだ。後輪の前にバッテリが来るためにロングホイルベースで、市販品の荷台の中には明らかに合わない物もある。面倒くさいので取扱店に純正品を注文した。2,000円程度の物である(高いか…)。踏み応えが軽いこともあってすぐにスカスカ空回りみたいな感じになり、ちょっと飛ばすと返って疲れる様な気がするが、気がするだけで実はかなり楽チンである。わざわざ急な坂の多いところを選んで走り回ってみたりした。

 実は家の前が随分急な坂になっていて、ギア付きの立ち漕ぎでやっと上れるかどうかという位に急なのだが、電動アシストだと座ったまますんなり上まで上ることが出来た。その後子供シートを取り付けて娘を乗せたが、さすがにこれは座ったままでは無理だった。

 妻に少しは楽になったか訊ねると、漕ぐ力以前に、腹がつかえて漕ぎにくいそうだ。それはポジションの問題だから、ハンドルポストを上げてやや仰けに反るようにしたらどうだろうとか言いつつ、そうじゃなくて9ヶ月の妊婦はそろそろ自転車乗るのはやめたほうがいいんじゃないかという問題だと気付く。


いけね。メーカーも商品名も書いてなかった。ヤマハ パススマイル PJ26というやつです。(3.2追加)

'02.2.8  小隊司令部

ウオツカ
 

 今日は久しぶりに秋葉原のShotBar ZOIDに顔を出す。いつもと変わらぬマスター…のはずが眼鏡が違う。色、青じゃないじゃん。

 珍しくいつも呑むのと違うウオツカを試す。「3杯呑んだら味、同じでしょ」とマスター。そうだな、ウオツカだもん。ズブロッカはまだしもKATELとPERFECT VODKAでは大差ないさ。もう帰るか。

 帰路、友達と週末の遊びの約束がとれなかったため、失意のまま新宿でうっかり降りてしまう。例によってBAR ANGELに。通いすぎだよ、俺。

 ANGELはウオツカがボトルキープできる珍しいバーである。「PERFECT VODKAでも"とれる"の?」の問いに「探しておきます」。う〜ん、いくらなんだ教えてくれ。ちなみにウオツカは一通りは試したことがあるそうで話は通じる。でも「何杯か呑んだら味、同じですけどね」。だよな、うんうん。

 これからもいつもの様に呑みに行くだろう。たまに味が違う時(物理的なことではなくて)は、何かが違うのである。

 いや、身体壊してるんじゃなくてよぉ。

'02.1.16  酒  もとい、小隊司令部

ツ、ツアー???
 

 例によって馴染みの場所で呑んでいた。月曜日に呑むというのは結構ある。空いているだろうという腹もある。しかも今日は可愛いシングルもいらしてたので(もっとも、落とせなそさうなタイプだったが)、弾む会話のついでに一杯奢りましょうという話になったのだが…同時にお呼び出しがあって退席(チッ)。

 ま、それはいいとして。

 いざ自分が帰る段になり、いつもと違う席に座ったついでに見回した店内に、視界の隅に引っかかる物があった。

 …スミノフ・ド・ツアー??? 

 まさかと思いつつ改めて見ると、間違いない。スミノフ・ド・ツアーだ。バーテンにしてみれば脈絡ない興奮なのだが「今日、初めて気が付いたんだけどさ、まさかこれ、売り物じゃないよね!?」と訪ねた。当然、飾り物だった。「すみません、うちじゃ売れません」。ところがこれを呑ませる店があるという。おいおいおい、本当か!? 当たり前だがここには店名は書かないが(ごめんよ)、ツアーの止まった10年前に1000本以上を買い占めた店があるのだそうだ。

 キャーーー! 近日行ってきます! どうか止めないで下さいってば!!

 ちなみに、MODにも観賞用のツアーがあります。仕入れたのは私ですが(笑)。