GUN&MILITARY
公文書

'15.11.23  gun&military 

あなたを押した親指が痛い 〜マルシンPPK、部品破損に不良部品
 例によってTLで出たマルシンPPKのデコックが不調だという話題(というか自分が言い出し)から、慣らせば何とかというリプを見ながらカチパチやっていたら、その内デコックする様になった。しかし固過ぎて右手親指を痛めた。こんなものだっけかと試しにCAWを弄ると軽く「パチン」。昔のマルシンPPK/Sを弄っても「パチン」。なんなんだよという気分になる。



 オーナーのそんな不機嫌を不出来なりにも察してナーバスになったのか、途端にSAでレットオフしなくなり、DAも利かなくなる。バラすと、コッキングピースSPが折れていた。しかもそれを止めるマイナスネジが溝の浅い不良品で簡単に回せないというオチ付き。外した後すぐにヤスリで溝を切り直した。

 まずは折れたSPの部品注文だが、未発火とは言え5年以上前に買った物なので、控え目に「折れたので譲ってやってください」とメーカーにフォームで送ったところ、翌朝早くに「無償でお送りします。誠に申し訳ありませんでした」と返ってきた。そうだ、マルシン工業はこの手の対応はピカイチなのだった(MAXI規制の対策パーツも早かった)。日曜深夜のメールフォーム後、水曜日には部品が届いた。

 そんな訳で私は連日の不規則勤務に関わらず早速組むことにした。が、組めない。無理に填めようとして今度は左手親指を怪我してしまった。

 元のパーツと並べたところ、曲げ角度も寸法も全然違っていた。そして新品SPの曲げ直し作業を始める。これならピアノ線から自分で作った方が早くないか?

 マルシン様、楽しませていただいて本当にありがとうございます(1/3程度は本心)。ていうか、いまだに上級者の技能任せと度量任せで良いのだろうか? 対応だけ良くてもなと…。

ポッキリ折れているコッキングピースSP。私の脚の骨より潔く、ポッキリと。

左右のコッキングピースSC。これ…同じパーツなんだよね?(二度見) 「スリ割り(ネジ頭のマイナス)」ってこういう深さでも良かったんだっけ?(二度見)
マルシン工業から速攻で送られてきたパーツ。スプリングを「こわれもの」扱いしなくてもと思いつつ、丁寧な梱包が嬉しい。が…、

左が送られてきたコッキングピースSP。これ…同じパーツなんだよね?(二度見) まず、全体の長さが違うよね。○の大きさも位置も違うよね。似てるだけで違う部品じゃないの? ぶっちゃけ。

購入時の喜び溢れる記事(嘘)→待望の、しかしなぜの、PPK ?  2009年06月24日


'15.11.1  gun&military 

M1カービンもどきとネット通販詐欺サイト
 自サイトのアクセス解析を見ると、いつも上位ワードに出るのがdenchi.orgというPCパーツ通販サイトに関するものである。当該の私の記事自体は「売り文句と全然違う物が送られて来てなんじゃこりゃ」という話だったのだが、どうやらそのサイトもしくはドメイン違いの同様サイトは半ば詐欺サイトの様で、金を払ったはいいが商品が送られてこないという話がコメント欄に多数寄せられている。

 そんな情報の集まるブログをやっていながら、私も余所で真っ正面から引っ掛かってしまったらしい。

 馴染みのやすさんが楽しげなジャンクトイガンの話をツイートしていたが、波が過ぎたのか扱うサイトが見当たらなかった。そして、一応売ってるらしいという程度の情報に、そのままノリで注文してしまった。迂闊である。後で管理人住所をググってSVで見ると田舎の一軒家だし、ドメインを調べると、国はドミニカ共和国で管理人の名前は謎の文字列だった(要するに全部嘘)。

 サイトの注文情報を見るとrpapproved(受理済み)なのにいつまで経ってもrpunpaid(未支払い)で、1週間後カード会社に引き落としが掛かった(しかも社名も金額も違う)が、結局注文4週間経ってもrpunpaid。こういう場合でも「商品が届いてなかろうが責は負わない」とカード会社は表明している。流石に引き落とし2回目があったら注文はしていないのだし食い下がるが、取り敢えず1回目は完敗というか、ネタにするしかなかろう。注文からひと月で着かず問い合わせも無視で、引き落としだけ掛かってるなら詐欺に間違いない。

 この手のサイトにありがちなのは騙された人の個人情報を、自アカウント扱いするという事らしいので、その内に我が家にSV掛けようとする人も出てくるのかも知れない。まあ我が家は光学迷彩しているので写らないのだが(単なるルート外)。

ネット通販詐欺サイト foswbris(サイト消滅につきリンク削除)
小隊司令部発 香港の電池屋 ? 2011年06月02日


'15.10.11  gun&military 

You Spin Me Round [Like A Cartridge]
 「暫くガンマニアらしいこともしていない」と嘯く自分だが、今年のブログを見返すと、幻の文鎮モデルを引っ張り出したり古いモデルガンを型取り複製しようとしたり、挙げ句に近所の焼き鳥屋で長物中心にトイガン数挺をいただいてくるなどという所行が綴られていた。まあ、これ位はよくあることだろう(ないよ)。

 東京マルイAKはあっさりと盟友やすさんに送り届けられた。彼の職場へ届く宅配便の品名に「AKB47」と書きたいがためだけにチェック柄の包装紙をわざわざ買って包んだ。ともあれどうやら完動品だったらしい。

 M93Rは完動だし、ギミック的な興味もあるので暫く手元に置いて置くかという状態。

 メインのKar98kは、自分の持っている個体と見比べながら調整の予定。自分のに欠品していたエキストラクターをここから硬い素材(多分プラリペア)で複製する。それから割れていたフレームと、リアーバンドスプリング(フロントのスリング通しを固定する板バネ)を補修する予定だが、まだ手を付けていない。

 残りはMGCシカゴトンプソン。オクに流すか位に考えていたがそう大した額になるものでもなさそうだった。保存状態は意外に極上だが、何せ既発火でカートがそのまま。重いドラムマグの中には27発のCPカートが発火後拾い集めたまま詰まっていた。ガンマニアの良心の下に、カートとチャンバーの掃除位はすべきだろう。

 カートの掃除は良いのだが27発は多い。しかも45ACP。CP式カートにも色々あるが、GMとは共用ではなくてOリングのないタイプ。サンポール浸けに都合は良いが、まさか1本ずつ手磨きという訳にもいくまい。ドリル用の大径チャックやらボルト止めやら、多くの先達に知恵を授かった。…はずなのだが、ふと「これ、割り箸に差せば良くね?」と思い付いたために、それでやることにした。

 こういうのは、老後でも良かったかなぁ。 ていうか老後、あるのかよ。




ドラムマガジンに詰まった27発は全て撃ちっ放しで10年はそのまま。手では開かない物もあった。万力で固定してプライマーで捻る。食卓で(爆)。


久々に買ったサンポール。


4倍希釈。こんな濃い色とか甘い匂いって着いていただろうか。


丸箸を切った物をチャックに差して回す。



CPだから、内側もそのままという訳にいかない。



大戦独マニアの私にとっては全くの門外漢なのだが、この存在感を前にして、敬意を払わない訳にはいかない。ガンマニアとして。


黒く酸化して、キャップ火薬片も残っている。


サンポール後。やや赤茶けている。

回した後の仕上がり。

このところトイガンカテの記事タイトルが古い歌のタイトル風なんだよな(苦笑)。

'15.9.20  gun&military 

突然の貰い物、甘く薫る長物
 近所に人気の焼き鳥屋があり、休日は晩酌用に買って帰る事がある。昔通っていたパブのママがやっており、最近は通り過ぎる時に会釈する程度だったが、久し振りに寄ってみたところ意外な展開が待っていた。

「S君さぁ、銃、いる?」

 いや、ぼんじりとトントロで…と言えず話を聞くと、パブの時に常連客が何挺か店に置いていった玩具がそのまま残っているというのだった。

「どこにあるんですか?」
「そこ」

 えッ? 店の奥にあるのだそうだ。遊びに来る親戚か何かの小さい子が見つけてしまい、欲しがって困っているが処分方法も分からないという。

「S君沢山持ってるから、増えても困らないでしょ?」

 うん、まあ、そうなんですが。そうかな?

 実は件のパブでは昔長物を何挺も見掛けていた。確か規制前のモデルガンみたいな譲渡の厄介な物はなかったはず。何人かいたその手の趣味のお客から修理の相談を受けて、交流のあったH氏からはKSC G18Cを貰ったりした話は何年も前の本欄に書いた。

「これが一番長いの」

 細長い箱は輸送用の物で製品の箱ではなく軽い。なんだろう、古いマルイのコッキングにしても細過ぎて何だかわからないなと思ったら木ストのライフル。まさかのタナカカートレスコッキングKar98kだった。驚喜して全部引き取る事にした。

 尤もオーナーの趣味はバラバラで、残る3挺は完全テリトリー外だった。その内の1挺、MGC M93R2ndフルセットの箱を空けたら手書きメモが入っており、見覚えがあった。なんと自分のサインがあった。預かって修理した時の物だ。あぁ、あの人なのか!

 テリトリー外の人にとっては、趣味の物は扱いに困る。骨董品ほどのプルーフもない。普通の人は意識しないけど実は譲渡すると法に触れる物もある。そういう意味では相談していただけるのは互いに助かるだろう。

 ていうかタナカモーゼルKar98k、来たか(喜)。なんかタレ臭いけど。

M93Rのイラスト箱。まさか最初期の圧縮空気マグとかじゃないだろうなと思ったら、対極のタイトー扱いのガスBLKでしかもバースト有り。箱説アリ。


これが問題のメモ。バラしたらバネが外れていただけだったというもの。


「これも“それ”かな」とママ。いや、これこそ“それ”ですよ。


MGCトンプソンのそれもシカゴタイプ。説ナシ。弾(CP)は弾庫内でまだ数えていない(笑)。木ストに薄ら黴が付いていた位で驚くほど程度が良い。


エキストラクターを欠損した物を持っている
が、こいつで複製が取れる(なんか屈折した喜び方だな)。箱説ナシ。


比べると…新たに来た物は刻印がない!? 綺麗なままのスリングと対照的に機関が擦れてるのは手入れされてないから。

東京マルイAK…のいくつコレ?(という位興味がない) 箱説ナシ、ローダーのみ。スリング付き。稼働は不明。


'15.5.14  gun&military 

ベレポケはベレポケ(a BerrePocke is just a BerrePocke)

■ありそうでなさそうな銃
 このベレッタポケット(略称ベレポケ)というモデルガンをご存知だろうか。私と同年代以上の方はともかく、最近の人は知らないだろうな。今はなきMGCの50年近く前の製品である。

 正確には実銃にはない架空の銃だが、漫画やSF映画のプロップではなく「それらしいが実在しない銃」である。当時のモデルガンにはそういう製品があった。ただ年代的には、実銃の資料が少なかったからとか、量産技術の問題と言うより、そういうアレンジだった様に思う。

 REOPORDOという名前が刻印されているが、そういう型はないし、そもそもスペルがおかしいという気もする。モチーフになったのはベレッタM950シリーズであろうと言われている。

以下本文


'15.1.27  gun&military 

なにこれモーゼル?


 モーゼルのピストルと言えば、まずブルームハンドルことC96を思い浮かべるだろう。他にと訊かれればHScも有名かとはなるだろうが、ストライカー式の小型ピストルM1910系の話題にはなかなかならない様に思う。

 そもそも名称がM19幾つなのかも今ひとつ明確でない。年号の形式名で言うと例えば「1908と言えばルガー」の様な強い印象がない。尤も当時のメーカーは明確な型式名を付けていなかった。C96だって後のコレクターがそう呼んでいるだけだ。

以下本文