GUN&MILITARY
公文書

'10.12.31  gun&military 

過去の整理ができない男

 私は、忘れっぽいくせに過去を整理できない男である。「男というのは過去を捨てられないものよ」とステロタイプな事を言われそうだが、世の男の事はともかく、私がそうなのである。

 いや、色っぽい話ではなくて、部屋の整理をしたのだ。そう、年末だったしね(笑)。それでどれ位過去の整理が付いていないかというと、中学生の頃に作ったプラモデルが捨てられずに取ってあった。酷いな。

 いやしかし過去形なのだ。捨てた。少なくとも完成品は。過日の記事に書いた様な背景で作っていたことを思うと、一個小隊はありそうなナチの兵隊もあまり簡単には捨てられないのだが、逆に今更そんな事を思い出しても意味がないので思い切って捨てた。

 一方で未開封品や、当時の自分が手を付けられなかったレア物(と言っても海外製というだけだが)などは今もって捨てられない。誰かこれを欲しているマニアがいるかも知れないなどと考えてしまう。と言ってもいちいちネットオークションに出すほどマメでもない。

 こんな事を書いておきながら、実はトイガンは殆ど全く整理できなかった。ボロボロでバラバラの物を5挺ばかり捨てただけである。それでもあと二百数十挺ある。これはもう、死んだ後に娘達に何とかして貰おう。

 実は私の父も同じ性質だった様で、死後に大量のキップル(役に立たないモノ)を処分させられる羽目になった。真空管や洋酒の景品のグラス等である。母も最後は判断無しになっていた。今もって我が家の一角にはそういう物が残っている。8mmフィルムの編集機材とかNゲージの列車とかである。どうしたもんだか。

 年末の巷には忘年会などという物があるが、営業職にありながらまあまず参加しない。毎度あちこちで書いているが、そもそも日頃呑まない人はそんなことにかこつけて呑めば見苦しいことになるので呑まなくて宜しいと考えている。だからいろんな事を忘れられないのだろうか。


開封済みながら中途半端にフィギュアが残っている。モデラーの方でモプ用に引き取ってくださる方はいらっしゃいますか? キューベルとサイドカーセットなど欠品無しも幾つか込みで。

エレール、エッシー、イタレリ。箱の潰れた不可品なども含む。

武器セット3つとマゼラタンクってどうよ? しかもガン消し付き(爆)

平静を保つMk1群+PP系(アップに出来ないのも含む)

'10.12.16  gun&military 

CAWワルサーPPKエーレンバッフェ



 CAWが戦前型ワルサーPPKを、それもエーレンバッフェでモデル化すると知った時はかなり心が躍った。暫くガンマニアらしい活動も買い物もしていなかったのだが、これはと思った。それが今年の3月のことだった。しかしその時はいろいろあって(そして金の方はあまりなくて)、当面は買わないことにした。

 しかし「その内に」というつもりでいても、トイガンというのはいつでも欲しい物が買えるとは限らない。大概は大した生産数ではなく、一度品切れとなると次のロットまで間が開く。言うまでもなく不人気モデルはそのまま事実上の生産中止ということもある。戦前型ワルサーPPKというのが人気モデルとも思えない。しかしこれは全くの誤算で、CAWの戦前型ワルサーPPKのファーストロットはあっという間に売り切れ、そして半年と経たずに再生産となったのだった。

 これを逃してはと思い始めた時にこの個体と出逢い、入手するに至った。この個体に関しては後段述べたい。あの衝撃の発表から実に9ヶ月を経ていた。

以下本文
[今週のデスクサイド]拡大版 偏執的「戦前型ワルサーPPK」考


'10.12.16  gun&military 

酒場で「ナチの旦那」と呼ばれるに至る私
 「忠誠こそ我が名誉」はナチス親衛隊のモットーである。そんな言葉を口走る中学生がいたら、普通の大人は眉を顰めるのだろう。しかし、そもそも大人に眉を顰めさせることを喜ぶのが中学生位の年頃というものではないか。諸兄にそういう記憶はないだろうか。私もそういう子供だった。

 当時は「つっぱりブーム」というものがあり、不器用に大人に反抗する“不良”の子供達を肯定する様な風潮があった。そういう子供達の方がかわいげがあり、大人の言うことを(一見)守っている子供の方がかわいげがない位のものだった。私はその事に反発する気持ちから、通っていた中学校に既存の風紀委員会があるのに、顧問の教師を乗せて(あるいは乗せられたのかも知れない)、美化委員会の活動を精神美化に範疇を拡大して風紀委員会もどきとして活動したりした。確か1年位で顧問更迭で解体された。

 そういう私なので、世間で(つまり大人からは)「規律正しく悪者」と見られるステロタイプなナチスドイツ像に、ある種のシンパシーを抱いたのだった。子供だし幼稚である。

 もっとも、それはきっかけの一部分というだけで、思想的なことはせいぜい「我が闘争」を読んだ位であり、後は資料の洋書を買ってみたり(当然読めない)、模型の兵隊に色を塗ったりしていた程度のことである。イデオロギーもへったくれもない。「フォルキッシャーベオバハター」を読んだことはないし、「ホルストヴェッセルの歌」も歌えない。

リングの側面に「Meine Ehre heisst Treue (忠誠こそ我が名誉)」と刻まれている。

CAW ワルサーPPKエーレンバッフェ ダミーカートモデル 定価20,790円


 さて何を唐突に子供時代の話を書いているのかというと、実は予告である。とうとうCAWのワルサーPPKエーレンバッフェを入手した。ナチスの褒賞武器だ。

 想いが強く書きたいことが沢山あるため、さすがにブログ1回分(自己規定で800W以内)では無理。ガン関係コンテンツ「新製品即断速報」というのもあるが3月発売のモデルを載せるのもおかしいので、「今週のデスクサイド」を拡大版にして書くことにした。

今週末12/18(土)にアップ予定。
[今週のデスクサイド]拡大版 偏執的「戦前型ワルサーPPK」考