bicycle
公文書

'08.12.23  bicycle 

足下を見る

 そろそろ年末の休みに入るわけだが、多少は走りに出るだろうから少々コンディションの悪くなっているタイヤを替えようかとワイズに寄る。記録を見ると2700kmちょっとなのでまだ使えるはずだが、擦ったサイドの傷から繊維が見えており不安な状態である。このところあれこれタイヤ選びに悩むご同輩(儀助さんとかはし3さんとか)がいらっしゃる訳だが、その点私にはあまり選択肢が与えられていない。本格ロード用タイヤで緑色なのは、シュワルベ・ステルビオの他はヴィットリア・オープンパーヴェだけなのだ。真面目に性能を追求している方々からはなんとふざけた奴だと思われるかも知れない。

 そう言えばよく考えたらチューブの方は買った時から替えておらずそろそろ5000kmだから一緒に替えるか。となるとリムテープもそろそろじゃないかなぁ。でもそこまで替えるのだったら、やはりホイールを…。

 結局ぐるぐる考え始めてまとまりが付かなくなったので、とりあえず寿命が来ているクリートだけ買って帰ることにした。なんだかなぁ。

 家に帰り、改めて靴底をじっと見る。これはやはり寿命だよな。本来ならペダルのプレートと同時交換すべきところだったのだろう。

 それにしても軽くて硬いプラだなと眺め回すと、裏面にはリサイクルマークに続いて「>PA12-6F10/PUR<」と表記されている。「6F10」は判らなかったが、調べると「PA12(ポリアミド12=ナイロン12)」はエンジニアプラスティックなので本体、「PUR(ポリウレタン)」は通常“ゴム”とか呼んでいる部分の材質だろう。古い方にはこの表記がなく、パーティングライン(成型時の型の分割線)も違っていたし、付属の金具の仕上げも違った。

 試運転をすると、さすが新品「カチパチ」小気味よく脱着できる。そして足首の余裕もクリアに感じるのだが、そのため今更だが“赤い方”が良かった気がしてきたのだった。


クッション部分だけでなく本体も削れていた。


メッキ仕上げが今回買った物。

'08.12.22  bicycle 

休日を無駄遣い

 この土日に何をどう「無駄遣い」したかというと、1日目は半日休日出勤をしたのだった。無駄とは言わないか(笑)。

 金曜の夜に得意から電話があり、この年末年始に他社が回せなくなった仕事をこちらに下さるとか。それは助けてくれって話じゃないのか? まあいいとして、担当に付けた部下にその他社を引き合いに私を評して曰く「E社とこいつが違うのはな、こいつは出来ない仕事は出来ないって言うとこなんだ」と。抱え込んで迷惑掛けるより良いって話なんだろうが他に言い方ないのかね。ま、出来ない分はきっぱり断ったが。

 せっかくの晴天だったので自転車通勤にした。自分で目的(地)を設定して走るのは実は結構面倒なのだが、“おかげで”60km近く走る目的が出来たのだった。

 ちなみに帰路、またも振動でライトが消えた。問題は電池か接点か。自転車ライトの問題点は、消えていても本人はなかなか気付かないところ。帰宅すると随分前に頼んでおいたライトが届いていた。タイミング良いのか悪いのか。キャットアイのEL510。Shiroさんお薦めのAmazonで、注文から2週間も掛かったが5,145円が2,639円である。明るさは現行EL210の140cdから一気に800cd(共に10m先)となった。夜の新青梅街道をぶっ飛ばすにはこれ位ないとと思うのである。ブラケットが共有なのでそのまま付け替えられるのが良い。

 2日目は、ずっと漫画を読んでいた。妻が某古漫画本屋の回収に申し込んだが数が足りないというので引っ張り出した。そういえばこの数年、漫画を続けて買うこともなくなっていた。これでも昔は漫画雑誌に投稿したこともあったし、仕事で広告漫画の編集をしてもいたんだがなぁ。仕事でご一緒した方々の本も出てきた。

 明日休みを取る人も多いだろうが、私の場合は休んだら致命傷である。寝酒もそこそこに寝るとしよう。


う〜ん…。現物は写真以上にアレ。10g増しとなった。


とりあえず「バタアシ金魚」「ギャラリーフェイク」「東京プー」「編集王」を読破。

RC20の記録 通勤だが、いつになくスローペース…
往路:走行時間62.13min/走行距離26.35km/平均速度25.4km/h/最高速度45.9km/h
復路:走行時間71.15min/走行距離25.87km/平均速度21.8km/h/最高速度42.1km/h/総走行距離4956.7km

'08.12.5  bicycle 

明るさの基準

 自転車用のライトは意外に結構値が張る。一般的な乾電池式の物で3千円位から。デザインや機能がちょっと良いなと思うと5千円はする。デザイン文具の様なKNOG辺りを指して「最近は安価小型で可愛いやつとかあるじゃない」というご意見もあるだろう。しかしあれは照らす物ではなく自らを標すための物で、感覚的に「ライト」とは言い難い。実際暗い所を走る時に全く前を照らせていない。クルマで言うところの「ポジションライト」である。無灯火みたいなものだ。

 自転車用ライトメーカー最大手のキャットアイでは、10m先の明るさが400cd(カンデラ)あるかを基準に「前照灯」か否かの基準を設けている。ところがこの単位がクセ者で、どのメーカーもきちんと比較できる様な数値を明示していない。大抵が「ハイパワーLED採用」とか、現実には何の情報にもならないことしか書いていない。当のキャットアイからして、サイトで全商品の比較一覧PDFをダウンロードでもしない限り、はっきり言って各商品の性能の違いなど全く分からない。分からないようにあえてしているとしか思えない。

 古い読者の方は、あるいは本欄で前にもそんな話を読んだなと思われたかも知れない。随分前にガン関係ネタでフラッシュライトの比較について書いている。“明るさ”を数値で表現するのは難しいのだ。キャットアイの採用している単位cdは輝度、つまり発光体の光の強さである。蛍光灯などでよく聞くlx(ルクス)は照度、照らされた対象の明るさ。電球のW(ワット)は電力の単位だから、明るさを比較するのに適しているとは言えない。前出の軍用フラッシュライトでよく使われるlm(ルーメンス)は光束、発光体から出ている光の量なのでまた違う単位だ。関係する要素が複雑で、簡単な変換式はない。

 自転車用ライトは全てcd表記を義務付ける。とりあえずそうすれば良いじゃないか。何か問題でもあるだろうか?


JEDI/RC20共用のキャットアイEL210。実は140cdで「前照灯」ではない。実際暗くて、都内の幹線道路を夜にぶっ飛ばすのには向いてない。買い換える予定。

公文書[05.11.4]「専門外」〜東京マルイ プロライト
連絡所には沢山レスを頂いていた
キャットアイ「機能一覧」


'08.12.1  bicycle 

自転車の話なのかどうだか

 強い向かい風に出端を挫かれながらも市街地を抜けて幹線道路に入る。初冬の真横から差す様な陽射しが路面のコントラストを強めて、路上を舞う大量の枯葉がまるで明滅する雪の結晶の様にも見える。

 前日の深酒が残っている様な時間でもないが、出掛けの怠さも20分ほど走る内にはなくなっている。まだ少しは身体が健全な証拠だろうか。万全のコンディションと充分な準備体操があればベストなのだろうが、そうでない場合でもそれなり楽しくは走れる。他のスポーツではこうはいかない気がする。ポタリングモードでの自転車をスポーツと呼んで差し支えなければの話だが。

 気になるのは身体ではなく車体の不安の方である。リアディレイラーの調整はまだまだの様な気がする。特定のギアがもたつく。そういう気がするだけで不具合と言う程でもない様には思うのだが、これは自分でワイヤーを替えたため「心許ない」という気持ちに因るところも大きい。フロントブレーキはシューの異音がしたので出掛ける前に軽く紙ヤスリを当てた。リアフラッシャーの電池はそろそろじゃないかなぁ。サイドの毛羽立ちが目立つようになってきたタイヤもそろそろ交換だろう。

 しかし走っていると、そういうのを忘れていることがある。何やら実生活みたいである。見積明日の午後までだなとか、子供の卒園準備の会の資料作らないととか、庭木の剪定いつ入ってくれるんだろうとか、酒場ではすっかり忘れている。酒場では大抵のことは忘れるか。

 多摩湖周辺は、埼玉のマラソン大会が近いためかこのところランナーで一杯で、周回部分もあまりスピードは出せない。それで週末は多摩サイに出たのだった。この日、真横から差すのは陽射しだけでなく、特に河岸の土手では強い横風が大してリムハイトの高くもないホイルに吹き付けて来てハンドルが取られ気味だった。

 まあ、いろんな事にハンドルが取られ気味の週だったのだが。


沈む陽を映す多摩川が、一日の内で最も明るい気がする。

読書 藤沢 周「雨月」光文社文庫(再読)

藤沢周は起承転結じゃないだろと思い込んでいる派としては、前半はともかく後半の展開は「これはサスペンスかよッ」な感じで、しかしそれも算段かいと思えば…、という話。ただしドラマ化の話があったとしてもご勘弁を。ちなみに某所で「雨月物語?」と聞き返されたが、実はどうもそれがモチーフの一部であるそうな。但し未読につきコメントなし(やれやれ)。


'08.11.16  bicycle 

雨の日には…

 普段乗りとなっているJEDIは、どこかへ行く度に記録を付けるRC20とは対照的に、サイコンの記録をこまめには残していない。

 昨年の11月23日に葛西でちぇすさん達とJEDIオフをしてからそろそろ1年で、その間の記録は1月の「電池入れ替え」と5月の「父母連任期終了」(苦笑)。後は7月の久しぶりの「通勤」程度で記録がない。今日、中間計として取ると、約1年で走行距離340kmだった。それなりロスがあったにしてもそんなものかいな。実際に動作が止まっていたから電池交換をしたわけだが。RC20の記録を確認すると、同時期1年間の走行距離は2,637kmあった。

 ご近所用のJEDIは置き場所も屋根の下ながら屋外。プラパーツが劣化しているのはそのせいか? ケーブル類をまとめているスパイラルチューブが劣化でパリパリと割れている。またツールカンを入れていたトピークのプラ製ホルダーがもげていた。というかこれ、買ったばかりじゃないか?

 さてケーブル類と言えば、ブルホーンにして無理矢理取り回しているために結構ストレスを掛けてしまっており、実は基部が曲がってしまっている。V/変速バナナを買ってはあるのだが、例によって全取っ替えしないとならないので二の足を…。

 ところでプラパーツだが、RC20でも替えねばならない物があった。ペダルの「ボディカバー」という、直接クリートの力を受ける部分である。そろそろ5千キロであるがかなり潰れている。こんな部分になぜプラと訝しげに裏を見るとPOM(ポリオキシメチレン=ポリアセタール、商品名ジュラコン)製だった。耐熱性、力学特性、対磨耗性に優れたエンジニアリングプラスチックとして実はガンマニアには知られた素材なのだが、私が如き踏力に5千キロ耐えられなかったか。

 と、いうのが、雨の週末に考えたあれこれ。天気のためか、自転車系サイトのコメントやレスが多かった気がする週末だった(笑)。


パリパリのスパイラルホース。

なぜ折れた?

ヒラメのVバナナと変速バナナ。ワイズでは1本ずつのバラ売りがある。

1個33円。それも取り寄せ。CWSでお願いしたのだが、さすがにパーツクリーナーとか一緒に買ったりして。

 例の騒動が原因でか、11日予定だったマルシンG21の出荷が遅れている。それも週末ダレた一因かも。


'08.11.13  bicycle 

小径から極小径?

 この時期に自転車マニアが気になるのは発表されたばかりの来年モデル。なんて、昨年の同時期にもほとんど同じ事を書いていた。

 さらに、実は自分が気にしているカテゴリーも全く変わっていないという次第。内装8段で28C位の太さのタイヤを履けるクロスが通勤には良いなぁなんて。しかしこれが需要のないカテゴリーだったのか、先のルイガノ'09年モデル速報でも書いたが、あれほど昨年盛り上がった(?)アルフィーネ仕様モデルがルイガノでは全種カタ落ちしてRSR8のみが残った(SK2はインター8)。

 ちなみにホイルだけオンオフ替えれば良いかというアイデアは却下となっていた。何せRC20のフレームでは28Cはおろか25Cも危うい。所詮はロードバイク専用か(どういう言い草だ?)。

 アルフィーネコンポ自体に何か欠陥があったわけではなさそうである。第2候補だったフェルトのX-CITYは'09年度も健在なのである。今年買うならX-CITYだなぁ。あれのVブレーキのやつにハブダイナモ付ければ自分の通勤用としては問題なしだな。

 まあ、こういうことをぐだぐだ考えている時が一番楽しいのである。

 ところで実は今年、それとは別にかなり本気で買うつもりになっていた自転車があった。ブリヂストンのハンディバイク8(勿論色はオリーブグリーン)である。会社の置き自転車パチダホンの代替のつもりだった。メーカー物のファニーバイクにしてはかなり安価だということもあった。

 いちいち過去形なのは、そこそこロングセラーだったのにこのモデル、'09年でカタ落ちしてしまったのだ。通販から在庫が消え始めた頃は、店頭には同カテゴリーのトランジットコンパクトが並んだので生産ラインの関係だろうと考えていたのだが、ある時メーカーサイトからも消えているという情報が目に入った。買おうと決めるなりこれかよと、悔しがることしきり。

 まあ何にしても、当面何も買えないんだけれど。


当サイト的にはルイガノに同カテゴリーのLGS-CMがあるのではあるが、なんと価格は倍である。しかもこっちの方が格好良い。(画像は以前のブリヂストンサイトより)

読書 藤沢 周「ソロ」集英社文庫(再読)

“乱暴”して殺した女の部屋で死体と一緒にただ一日を過ごす表題作「ソロ」と、仮想の“乱暴”のために同僚と一日知らない女をつけ回す「外回り」。そして気色の悪いマッチョ野郎の“乱暴”の予感をやり過ごす「アス・ホール」。そういう書き方はまとめ過ぎか。


'08.11.8  bicycle 

「ルイガノブック」に苦言呈す。

 私も買っちゃいましたよ、Shiroさん

 それにしても大胆なムックだなぁ。「ルイガノ2009年モデルオールカタログ付き!」と謳っているが、コピーそのままに分冊のカタログが本編にくっ付いており、これを包む様に表紙周りが接着されている。表紙は厚手の紙にマットPP掛けて上から文字や商品だけクリヤーのバルク印刷がされている(専門の話で恐縮)。本編とカタログはグロスPPで、表紙周りの糊から剥がし易くなっている。例年豪華仕様のメーカーカタログとは異なり本誌ではペラペラの紙(73kのコート紙)となってはいるが、体裁は税別900円で割安な感じはする。

 しかし内容の方は、実のところルイガノの自転車をアキ・コーポレーションの他の扱い製品(VELOとかWellgoとか)と並べているだけなのだから、まるまる宣材みたいなもの。むしろ金を取って良いのかと訊きたくなる。無理矢理ファッション誌風にしたデザインとか、記事内容自体も、全体にムックとしての出来は正直ちょっと…。

 でもこのムックは、要するに今年から強化されたディーラー制に付随する政治的インナー向けフォロー策だよね。それにタツミが協力(もしくは相乗り)したって話か。だから正規取扱店の広告だらけ。正規店リストに14P割くか? 
ま、いずれにしても読者には関係ない話だけれど。

 なんでこんなに批判ぽく書いているんだろう。第一印象が悪いのは、ルイガノ自体のロゴ扱いのせいだ。アキ・コーポレーションは今年ルイガノのブランドロゴの変更を図ったらしい。「らしい」というのは、あまりに中途半端だから。全車種ではないのだ。しかもカタログの表紙も旧ロゴのまま。一方で車名ロゴは車種に関係なく斜体を掛けた太字書体に統一を図っているが、これこそ車種別に変えるべきだろう。また各車のカラーリングも専門の知識のある人間が決めているとは正直思えない。今年のルイガノはお洒落な印象がない。

 ムックがこれでは、商品が売れるかどうか怪しい。いや、その逆か。


「ルイガノブック」タツミムック定価900円(税別)

'08.11.3  bicycle 

展示、取水塔、アルミネジ

 さて3連休。暦通りの連休となった。

 どこかへ旅行に行くわけでもないが、それなりに細かいイベントや用事があり、あまり自転車には乗れなかった。

 2日目は近所の大学の学祭に子供達を連れて行く。子供達の目的は勿論模擬店で、昼時はそれなりに盛況だった。「ロードサイクリング同好会」なる会が展示をしているというので覗きに行くが、だだっ広い教室に自転車3台が何の説明もなくただ置いてあり、モチベーションの低い、残念な感じの展示だった。まああんなものだろうか。

 その後は走りに出られそうだったのでさてどこへ行くか。堤体補強工事が終わって注水されているというご近所情報がつぴぃさんのところで書かれていたので、多摩湖に行くことにした。

 いつもの様に時計回りに上っていくと、駐在所を越した辺りで取水塔が見える。今まで丸見えだった塔のほとんどが水没していた。取水塔を「水没」というのも変か。

 いつも横目に通過しているこの塔は、正式には「村山下第一取水塔」といい、特徴的なドーム屋根はこのすぐ隣にある「村山下第二取水塔」でも踏襲されている。絵面がなくて申し訳ないが、この双子の様な取水塔の建設時期は半世紀の違いがあるのだとか。更に奥の上貯水池にある「村山上取水塔」の方は、四角い赤煉瓦基調で外観仕様共全く異なるが、着工は「村山下第一取水塔」と同時期だったそうだ。ふ〜ん。

 ポタのつもりで走ったのだが、先日ワイヤーを替えた後の調整が上手くいっておらず、ロー側2〜3段が飛び気味で、そのため抑え気味で走っていた。

 携帯工具で調整しながらの走行だが、一つ問題点が。過日RDをアルテグラからSLに替えたが、これにより色以外で変わったのは取付基部ボルトと調整ネジの材質。軽いが柔らかいアルミなのである。押し付ける力を掛けられない携帯工具だと、ネジ山を舐めやすいのだ。当面ジャンクのアルテからネジだけ移植するかな…。これって本末転倒だろうか?


ああ〜、取水塔が沈んでいる!

既にネジ山のエッヂがもろもろしつつある。

'08.10.29  bicycle 

インナーワイヤー交換

 RC20のセッティングで、ワイヤーのたわみがずっと気になっていた。

 ステムを2度交換している。RC20では身長170cmはミドルサイズの460で良かったはずだが、乗り方が悪いのか寸法の確認が甘かったのか、デフォルトの100mmから今は70mm。30mmも短くなると、シフトワイヤーはハンドルの前で窮屈な弧を描くことになる。フリクションも増しそうだが、アウターワイヤーを切るには一旦インナーワイヤーを抜かないとならないし、差し直すには端の処理が必要。もっとも購入後2年経過し5千km近く走っているのでそろそろインナーワイヤーは交換しても良い時期ではないかと考えていた。

 ということで、これを機にシフトとブレーキ計4本のインナーワイヤーを交換してしまうことにした。

 ついこの間のRD交換でリアのシフトワイヤーは交換されているのだが、4本とも揃えた方が良いだろうというのと、ワイヤーのセッティングを一からやる経験はしておいた方が良いだろうから、まとめて決行することにした。

 フロントのたわみの事もあるが、リアブレーキのワイヤーはとりあえず替えたかった。トップチューブ下を通るこのワイヤー、フレーム保護のためか半端なチューブで覆われているため水が溜まりやすく、チューブ内の部分だけ錆びているのだ。メンテが甘いと言われればそれまでだが、大して必要でもないのに面倒な部分というのは取り除きたい。

 購入したのはCLARK'Sのテフロンコートワイヤー。特に不評は目にしないのにデュラと較べて随分安い。4本替えても千円しない。とりあえず自分にはこれで充分だろう。

 タイコが両端にあるシマノ/カンパのコンパチだが、初めてバラす身としてはどちらがどちら用なのかパッケージに表記されておらず(わかる言語では)、バラすまで分からない。

 途中、抜いたワイヤーを間違えてまた通すというミスもあったが無事作業は終了。問題は、これからの乗りながらの調整の方なのである。


シフト用179円。ブレーキ用294円。

見較べてやっと黒いタイコの方がシマノ用だと分かる。

この角度では分かりづらかったか…。
↑調整前 ↓調整後

日が暮れている事しか分からん(笑)。

'08.10.12  bicycle 

棄てるか弄るか

 久しぶりに「自転車生活」(えい出版社)を買った。しばらく買わなかったのは、スポーツライディングの参考記事が自分にとっては足りなかったことと、企画物がちょっと立ち過ぎている感じが鼻についたためだった。整備物のレギュラーがあるのは嬉しいが、10月号はエコ特集だったのでちょっと抵抗があった。クルマに乗らなくてエコ、という自転車モノにありがちなあれに加えて再生自転車でエコというのがあり、それがどうも。

 ママチャリをスポーツ自転車仕様にするという企画なのだが、リアハブまるまる交換してスポーク張り直し、金属板で台座作ってキャリパーブレーキ取り付けるのはエコな改造なんだろうか。ネタ改造というなら分からなくはないが。

 もっとも、それがきっかけで「そういえばうちにも1台余っていたな」と思い出すのがエコ啓蒙と言えるのかも。しかし余っているということは、使わないから余っているのであって、使えるようにしたからと言ってどれほどの意義があるかは謎。

 我が家は大人4人子供2人で自転車9台。寸法の合わなくなった幼児車は別として、日常稼動していないママチャリが2台ある。

 1台は以前私が再生した「渋ピンク」号。元は妻へのプレゼントだが、電アシ車に乗っている妻は全く乗らない。私が月に1度位、巨大な前カゴのために使っている程度だ。

 もう1台、完全に余っているのは母妹世帯の物。妹は通勤にグータを使っているが、母は全く自転車に乗らない(もう乗れないんじゃないか?)。しかしこれ、屋根の下とはいえ陽も当たるし吹きっさらしで錆もゴムやプラの劣化もそれなりである。自分で再生するにしてもタイヤやワイヤーといった消耗パーツだけで5千円は掛かるのではないか。市内の自転車屋は再生自転車を扱っているが、よく6千円程度で出せるものだと感心する。

 余剰ママチャリ再生は、クラフトとしては楽しそうだが、リソースの無駄遣いという意味でエコではないなと思う。


ルイガモ就航で引退のアサヒ・オレンヂ号。もんちゃんはまだ乗れない。手前廃車寸前のピンク号はもんちゃんの愛車。奥には完全にゴミと化したニセA-bikeが転がっている。


自宅車庫なのにカゴがゴミ入れになっている(苦笑)。ギアなし27"の典型的ママチャリ。


読書 藤沢 周「ブエノスアイレス午前霊時」河出文庫(再読)

自分の居る場所に対しての違和感は、記憶の中にないが、自分の行いを振り返ると、それを感じているからであろうと思えるものは多々ある。


'08.10.5  bicycle 

物理的にも躓きやすい私

 鞄を持つ手を右手に戻したが、左手人差し指の痛みと左足薬指の感覚の鈍さは、特に復調していない。それどころかしばらく治まっていた右脚はまた平地で躓く様になった。

 更なる問題は、不具合というか不都合というか、ついこの間までの自分の習慣を身体が思い出せなくなっていること。定期入れはどちらのポケットに? 携帯電話はベルトのどちら側に?

 クルマを運転していて右折しようとしたらワイパーを動かしてしまった。いや、これは毎度のことか。“自分のクルマ”を持たなくなってから基準がなくなったためかそういうのが多くなった。うちに2台ある母と妻のクルマは、ウインカーとワイパーのレバーが逆なのだ。自転車にそういう愚はなくて良かった。

 もっとも、変速機の形自体は大差ないのに、STIとラピッドファイアは変速レバーの形状も操作もまるで違う。ママチャリの内装3段と娘のインター3も違う。

 自転車乗りは指を怪我すると不自由するものだ。ロードの変速レバー(STI)は中指を、クロスやMTBの変速レバー(ラピッドファイア)は人差し指を変速に使う。人差し指の調子が悪い私だが、うちのクロス形式車JEDIには、左手が担当する「前ギアの変速」自体がないのだった。

 「人差し指を酷使することは?」という整形外科医の質問には答え様がない。「何かスポーツは?」と訊かれたので、スポーツタイプの自転車に乗っていますが変速には他の指は使いますと言ったら、ロードはそうなんですかと言う。どうもこの先生、MTBにでも乗っているらしいとその時思った。でなければ「ロード」とは言わないだろう。そのためか足の不具合も靴の締め付けが原因かもと言い出したが、週に3時間も乗っていないのにそれもないだろうと思った。そもそもベルクロだけで締めるタイプなのでそうきつくはならない。

 不調が物理的な理由でないなら、ゴーストダビングして擬体に移っても私の右脚は相変わらず平地で蹴躓くのだろう。


RC20のSTIレバー。色が変。


JEDIのラピッドファイア。位置が変。

RC20の記録
走行時間80.53min/走行距離31.33km/平均速度23.2km/h/最高速度49.1km/h/総走行距離4449.4km
午後の多摩湖。自転車、歩行者、ランナー共に多くてポタモード。記録はあまりそうなっていない気もするが…。周回コースは蜘蛛の巣多数。早い時間ならバシバシ引っ掛かっていたんだろうな。

読書 藤沢 周「SATORI」河出文庫(再読)

サイバーパンク「SATORI」、コメディ「ナンブ式」、Vシネ「マイナス天国」の3編からなるバラエティに富んだ藤沢周初期短編集。ところで、「SATORI」文中の「老師」にルビはないが、虫とビスを選択させる短髪のバカ女の復唱によってそれは「ローシ」であることが分かる。なのに紹介欄やカバーでは「グル」とルビが振られているのはなんか不自然なんだよね。国語のテストだったら×じゃないのか。


'08.9.30  bicycle 

曇天

 週末は、晴天とは言い難い程度だが晴れ間を迎えた。しかし土曜日はお供で“多摩猫屋敷”のハロウィンパーティに行くため自転車出撃はなし。珍しく家人が皆この私以上に寝坊したため、一日フルコースとはならなかったのが幸いだったかどうだったか。“屋敷”内も含めて多摩センター全体の人出が妙に少なかった。何かあったのか、いつもはこうなのか。そういえば我が家は娘2人の“誕生日期間”が重なるGW近くにしか行ったことがなかった(各所で運動会だったからではないかという声あり)。

 さて翌日曜も晴天ではないものの何とか雨は降らず。私にしては珍しく早起きをしたのだが、まずは母を、スイミングスクールの仲間との一泊旅行の集合場所へ送る。家に戻ってもまだ8時代だが、続いて妻のテニススクール行きで留守番である。ああ、早く走りに行きたいなぁと思いつつ諸々こなしていて(というか単に娘達と朝ご飯を食べてアニメを観ていただけだが)、結局出掛けたのは11時頃だった。

 今回も境川入り口を覗きに。記録は前回同様。行きと帰りで10分違うのは綾部原トンネル手前の長い坂を下ったか上ったかの違いだろう。

 境川CRを少しだけ試走してみたが悪くない。うっかり走り過ぎてしまうが、飯田牧場には遠いので引き返す。ここが近い人が羨ましい。と言ってもうちはうちで多摩湖CRまで1分だし、まあ自走して来られるだけ良しとしよう。

 帰路、やや朝飯が足りなかったかと後悔するが、こういう時に限ってなぜか「暖かいうどんが食いたいなぁ」などと日頃考えもしないことを考える。そうでなくとも店がない。もうラーメン屋でも良いやと思い始めてから今度はチェーンキーを持っていないことに気付く。全然駄目じゃないか。そうこうするうちに山越えが目前となり、諦めてコンビニに寄港。この時にはいつもの自分に戻っており、何を食うかはどうでも良くなっていた。


境川CR。帰宅時間を逆算して帰路に着く。


この季節に、それもプロパーで買ったアディダスの半袖ジャージ。アディダスは今年きりだしね(笑)。


RC20の記録
往路 走行時間68.46min/走行距離31.67km/平均速度27.6km/h/最高速度63.1km/h
試走 走行時間17.02min/走行距離7.21km/平均速度25.4km/h/最高速度36.4km/h
復路 走行時間78.51min/走行距離31.76km/平均速度24.1km/h/最高速度45.6km/h
総走行距離4418.1km

読書 藤沢 周「死亡遊技」河出文庫(再読)

歌舞伎町のパイラーの平凡な日常と、幻想のSMに巻き込まれたハッカー。どちらも非日常的舞台のはずなのにリアルに感じる。いや、歌舞伎町で呑んでばかりだからではなくて。


'08.9.15  bicycle 

境川CRに再チャレンジ(但し入口まで)

 病気だかなんだか分からない不調が続いていた私だが、週末はとうとう偏頭痛で会社を休むことになった。前日に神経活性化のために足裏注射した脚を引きずって遅くまでマックを修理したのにこれである。そしてBBL週間皆勤もならず。というか病人がバー通いか。しかし、ともかく4連休。まあ、半日くらいは家で仕事をしていたのではあるが。

 その甲斐あってかあっさりと全快した土曜は、先週なにやら迷走してしまった境川CRへの道に再チャレンジすることにした。多摩川から境川CRまでの道はいろいろ紹介されているが、どれもうちから行くのに適したルートと言えない。

 いろいろ考えずに、町田までは以前クルマで使っていた確実な道を走ることにした。学生時代にこの辺を走っていた頃は、小野路交差点先のトンネルはなかった。えらく便利になったなぁ。郊外の、それも工場などない造成地の道は思いの外自転車で走りやすい。煩わしいはずの信号待ちも、軟弱ローディーの私には良い休憩になる。

 結果、約33km。1時間半掛からなかった。境川CRで江ノ島までの距離はほぼ通勤路と同じ26km程なので約1時間。ということは2時間半あれば江ノ島に着くということか。クルマで行くより速い様に思う。しかし…1時間毎に15分休憩としても往復6時間。いくらなんでも休みの日にそんな時間はとれんな〜。朝6時に出れば昼に帰ってこられるか? 出来る様な出来ない様な。

 などと書いていたら翌日に某所の方々はここから鵠沼海岸まで走られたとか。参加者のお一人keithさんはご近所の上に歳はうんと先輩なのだが。う〜ん…。やはり早起きしないとならんか。

 帰宅後、洗車しながら妻の買った高濃度酸素の水とやらを飲んでみるが、味は水道水みたいだし特に元気になる感じもないのでビールに変えた。


246と交差する境川CRの始点。小汚い狭い公園だった(苦笑)。多くの自転車乗りが次々通過したり折り返したりする。先週町田の外れで見掛けた女性ローディを見掛けた。女性専用型ロードバイクが綺麗な緑色だったので覚えていた(それか)。


妻がどこぞのネット通販で買った「オキシジャイザー」という、高濃度30倍の酸素を含むというイタリアの水。トップアスリート御用達だそうだ。500mlで定価420円!! 妻は送込99円だったので買ったそうだ。ちなみにこれはガラスなのでこんな風には載せられないが、専用のボトルもあるそうな。
RC20の記録
経路 [自宅]〜[関戸橋]〜鎌倉街道〜[菅原神社]〜鶴川街道〜[町田市役所]〜町田街道〜[東名入口近辺]〜246〜[境川CR始点]
往路 走行時間76.09min/走行距離32.59km/平均速度25.7km/h/最高速度61.0km/h
復路 走行時間80.46min/走行距離33.20km/平均速度24.6km/h/最高速度47.4km/h/総走行距離4347.4km

'08.9.10  bicycle 

ルイガノ'09年モデルの噂話で勝手に盛り上がる

 アキ・コーポレーションによるルイガノ2009年モデルの発表会がこの9日/10日に行われたそうだ。正確な情報が広まる前に噂話で盛り上がっておこうかと。

 通販店排除の方向が強化されたなどの情報が流れている。JEDIで痛い目を見ている私(苦笑)としては今更どちらでも良いが、通販に重きを置いた販売店の方はたまらないだろうな。ゆくゆくはジャイアントの様な販売店システムを導入する計画なのだろう。オーナーとしてはブランドイメージは高めて欲しいので歓迎。価格帯はできればこのままで(笑)。

 肝心のアキ・コーポレーションのサイトはまだ情報更新されていないが(予告くらいあってもとは思うが…)、幾つかの販売店のサイトで少しずつ情報が上がり始めている。取りあえず自分の所有車の新型は気になるもので、JEDIとRC20を追ってみた。

 JEDIは画像も上がっており、昨年度のグリーングループ仕様が'09年でも踏襲されている様だ。ハンドル折り畳み部分の仕様が変更となったとのこと。となると、BD-1もビアンキも変わるのか? 買い換えでJEDIをまた買う可能性はほぼないが気にはなるところ。

 さてRC20だが、どうやら型落ちもとい名称変更した模様。価格帯を見る限りはRSS/RCS/RSE/RCEが、RSS/RC10/RC20/RC30からの移行の様だが、RSE/RCEは新型のフレームとなっていた。その上位機種の画像はまだないが'08年に続きトライゴン製OEMだと思うが、そうするとRSSのこの価格、ひょっとして電動デュラでも積むのか?

 他カテゴリーを見ると、'08年に集中していた内装8段が見事に消えている…。ショック。次は内装8段のクロスのつもりだったのに(いつのつもりだか)。流行に敏感なルイガノなので次はピスト? などとちぇすさんと与太をこいていたが、それはなかったらしい。

 正確な情報は週末にでも。噂話なので誤報誤解はご了承を。

ルイガノ ロードバイク2009年モデル (9月10日現在の情報)
■カーボン・ハイエンド 画像、スペック、まだ見つからず
LGS-RSS
721,350円
ホワイトカーボン
LGS-RCS
312,900円
カーボンオレンジロゴ/カーボングリーンロゴ
■カーボン・普及版 あの〜、トップチューブが弓なりになってますよ…
LGS-RSE
273,000円
ホワイトカーボン
LGS-RCE
204,750円
カーボンレッドロゴ/カーボンシルバーロゴ
■アルミ・ハイエンド スカンジウム配合フレーム。イーストンロゴが見当たらないが!?
LGS-RHC
222,600円
ホワイト/ブラック/シルバーグリーン
■クロモリ メッキのラグ等ますますクラシカルになるクロモリ。
LGS-LCR
262,500円
ホワイト/ブルー
LGS-LCA
140,700円
ホワイト/ブラウン
■入門用 低価格になるとカラーバリエがどんと増えるね
LGS-CTR
126,000円
マットホワイト/パールライム/オレンジ
LGS-CEN
98,700円
ホワイト/アクアブルー/イエロー/オレンジ/レッド
LGS-CR22
78,750円
ホワイト/ブラック/リーフグリーン/ピンク/ソーダ



'08.9.8  bicycle 

相変わらず晴天→雷雨

 久々に晴天の週末は自転車日和。と、浮かれてメンテをしたものの、目が覚めるとベランダは水浸し。夜に干した洗濯物を恨めしそうに見る妻を横目に、しかし次第に晴れてきたので午前中走ることにした。

 境川CRで茅ヶ崎へ行くのが目下の長距離ランの目標なのだが(ソンナモンデス)、それ以前にまずうちから町田までのルートを確立せねばならない。ただ走るのもつまらないので、途中に点在する小隊員を訪ねようかと連絡を入れてみる。

 最近トーキョーバイクを入手したという工兵班伍長は川崎市某区。どんなのを買ったのか見に行こうという訳だが、多摩サイまで出てから(でないと時間が計れない)連絡すると仕事中だとか。

 諦めて、町田近辺というとキャンプ座間近くの上級曹長に連絡を入れる。出掛ける予定はあると言うが、まあ30分もあれば辿り着くだろう。

 そう考えたのが大きな間違いで、以前はクルマで何度も通った道はそのまま使えず、ちょっと違うルートでと考えたあげくが町田近辺の山を二度も超えるはめになってしまい、体力モチベーション共に低下。かつて何度も走った道が、自転車だと全然分からなくなるというのがなさけない。でもよく考えると、クルマで彷徨かなくなってから、この辺りは全然走っていなかった。

 予定より1時間遅れて着いた上級曹長宅は昼飯時で、遅刻者の分際でそうめんなど頂きつつエネルギー補充。奥様T子さんに感謝しつつ引き返す。所要時間は往路の1/3だった。それにしても、たまにしか会わない友人の子供の成長は驚きが大きい。

 翌日曜日は家周りのことを一通り終えてもまだ天気がもっていたので、調子に乗って走りに出た。最近気になっている極小径車ハンディバイクの実車を見にCWSへ寄り、多摩サイへ。

 そして帰路は、お約束の雷雨とあいなった。やれやれ。

RC20の記録
9/6 上級曹長宅 走行時間204.16min/走行距離79.08km/平均速度23.2km/h/最高速度148.1km/h(エラー)
9/7 吉祥寺経由多摩サイ 走行時間82.55min/走行距離32.79km/平均速度23.7km/h/最高速度42.2lm/h/総走行距離4230.3km