bicycle
公文書

'06.8.30  car&bikelife

パチ・ダホンで行く納品の旅

 「今日は、自転車便で来ました」

 汗を拭い書類を渡しながらそう言うと、得意先の編集担当女史は「涼んでいきなさいよ」と私を会議室に通し、冷えたお茶のボトルを1本くれた。この得意先には以前、会社からJEDIで帰るときに途中寄っていた。「今日は以前の"スポーツタイプ"じゃないんです」と言うと、じゃあだいぶ時間掛かったでしょう言われたが、よく考えると神田から築地まで15分で着いていた。おかしいな。JEDIで来た時と同じだ。

 汗まみれで得意に行くわけにもいかないので、割合ゆっくり走ったつもりである。しかも乗ってきたのは置き自転車"パチもんダホン"ことChampee-iである。前サス付きとは言え16インチのホイルは路面の段差をガツガツ拾うし、格安ディレイラーRD-TY18は昔の変速機よろしくジャララっと流れて決まらないことが多いし、トップの14Tでもそもそもがギア無しモデルと同じ歯数なので全然スピードが出ない。

 目的地の銀座〜築地近辺はメッセンジャー銀座でもある。個性豊かなメッセンジャーが所狭しと走り抜けていく。春頃だったか、細身の黒いフレームに跨って銀座を走り抜ける長身細身の女性メッセンジャーを見掛け、格好良いなぁと思ったものだった。もう1人男性のメッセンジャーと色違いの、オフ用のシェルが堅くて穴の少ない赤いヘルメットを被っていたのが印象的だった。先日買った自転車専門誌に本人が載っていた。残念ながらT-Serveとは付き合いがないな。

 なんちゃってメッセンジャーにしろ、せめてJEDIで走りたかった。なんてことを考えながら乗っているのに、心優しいパチ・ダホンは気付かない振りをして概ね快適に街を流れてくれるのだった。とはいえ、このクラスになるとやはり手放しでは1mも直進しないことを実感。当たり前か。おかげで貰ったお茶が飲めない。

'06.8.25  car&bikelife

防犯登録お断りの店

 会社に「置き自転車」をするようになって、私は近所の用事も自転車で出掛けるようになった。楽とか便利というより、単に自転車に乗ると楽しいんだな。周りの人間には理解されなくてエレベーターで上げ下ろしする手間の方が掛かるじゃないかという感じだが。

 もっとも、まだそう気軽にあちこち行けるわけではない。ライトがない。鍵もない。そして防犯登録をしていない。昼に銀行やコンビニに行くくらいならライトも鍵もいらないとして、防犯登録無しで乗り回すわけにはいかないだろう。通販で買った自転車で防犯登録なんてどうするんだろうか。

 調べると、防犯登録は購入店か自転車防犯登録所で行うことになっている。自転車防犯登録所というのは自転車商防犯協力会に加入している自転車販売店のことだ。購入店が自転車屋ではないから防犯登録ができなかったのだ。

 さて会社の近くに自転車屋なんてあっただろうか。…ある。あるけど、例の、JEDIの持ち込みメンテで印象の良くなかったあの専門店である。厭だなぁ。きっと凄く厭そうな顔して渋るに決まっている。

 その内に近所の協力会社のすぐ近くに自転車専門店を見つけた。店内はロードタイプを中心に沢山の自転車で溢れている。以前他のお客とのやりとりを見掛けたことがあったが、悪くない感じだった。

 ところが、打ち合わせのついでにその店に立ち寄り、防犯登録をお願いできないだろうかと話すと、

店主「今日は出来ないね。今日…明日も出来ない」
私 「あの…出来る日と出来ない日が決まっているのですか?」
店主「いや。忙しいから」
私 「…」

 平日の午後いち、接客中でも作業中でもないのを見計らって声を掛けたのだが、防犯登録だけなんてしないというのが専門店のプライドらしい。それとも実は協会に加入していないとか。あるいは事務処理能力が極端に低いのか。クレジットのお客に商品売って領収証書くのより簡単だと思うが。初めは悪いから鍵とライトもと思ったが先に言わないでおいて良かった。こんな店ではネジ1つ買いたくない。

 その後近くの交番で訊いて行った他の店では所要時間2分かそこらであった。

「サイクルショップ マイロード」
千代田区外神田2-15-2
専門店なので、防犯登録のみのお客に対しては極めて消極的態度で臨む方針の様です。


先日気付いたスカスカではまらないラバーブーツ。しかも両側から押さえただけではインナーリードが外れない。どうやってメンテするんだよ(苦笑)。

読書 角田光代「エコノミカルパレス」 講談社文庫
 30代フリーターの自分を想像してみたが駄目だった。だから角田作品に出てくる妙な群れ方をしたがる登場人物(ヤスオとか)に共感できないのかというと、多分違う。私はだらしないし女好きだけど同棲もしないな。しないしない。金勘定は駄目だけど。
読書 大道珠貴「ひさしぶりにさようなら」 講談社文庫  
 私は実は機械人間なのでセックスはしないのだけれど、動物はセックスをしたりしなかったり、その予感を感じたり感じなかったりして生きているのだよなぁ、と。

'06.8.23  随筆

小隊司令部、「浜」へ行く。


'06.8.16  car&bikelife

置き自転車

 ちょっとした思い付きで自転車を買ってしまった。

 職場に1台置いておきたいと思ったのである。会社には既に26インチのママチャリがあり、近隣の出力屋などへ行くのに便利なのだが、エレベーターで下ろすのに縦に抱えて運ばないとならない。したがって使っているのは私だけである。

 買ったのは勿論、私が乗っているJEDIの様な高級品ではない。同じ折り畳み自転車だが、ヤフオクで7千円ちょっとで落とした。

 売り文句には「DAHON製 16インチ折畳自転車 6段Fサス 全6色から選べる!」とか「シマノ・6段ギアを搭載」とあった。実は半信半疑だったのだが(笑)、この価格ならどちらでも良いかと。本当は4千円程度でタマがあれば良かったのだが…。それにしても自転車のヤフオクは中国製廉価新品を売るショップ出品のオンパレードで、何がオークションなんだか見ているとうんざりする。などと言いつつそれを買っているのだが。

 ちなみにモノはDAHONのOEM品で「Champe
e-i(チャンピーアイ)」という名称だ。元モデルはDAHON Compacという前後リジッド52T/14Tのギア無し1.8万円位の製品の様だが、Champee-iにはSIS仕様のシマノ製ディレーラーが付いており、52T/14T-28Tとなっている。それでこの価格なら拾い物だろう。販売店の通販価格は15,800円らしいので、半額程で買えてしまったことになるのか? まあ確かに安いかなとは思うが。細部を見ていくと安物ぽい部分も多い。ペダルはかくかく回るし、Fサスのラバーブーツは斜めに被っている。

 将来JEDIにcapreoをインストールでもしたら余ったsoraをこいつに付けようか…とか考えてみる。元がDAHONならいけるのではないかと思いつつ、まだそこまで確認していないのだが。とりあえず防犯登録して鍵とライト買わないと。それから社名ロゴのステッカーでも作るか。


■DAHON
折り畳み自転車専門で有名なアメリカのメーカー。メインの製品は5万以上で、1万円代の製品があるとは思わなかった。生産拠点自体は中国。
■SIS
Simano Index Systemの略で、カムを使った、カキカキッとポジションの決まるギアシステムのこと。
■スペック。並べて意味があるかどうか(笑)
シフター   SHIMANO SL-TY18
クランク   スチール52T
スプロケット SHIMANO MF-TZ06(14-16-18-21-24-28T)
ディレイラー SHIMANO RD-TY18

箱を見る限り「PATENT by DAHON」とあり、OEMかどうかは?

親指の付け根で操作する設計のシフター? 取り付け位置間違っているのでは?

全体はまあ悪くない。シートポストを限界まで引き出して170cmの私の適正高になる。

良い感じで収まっています。

読書 江國香織、角田光代、井上荒野ほか「恋愛小説ナナイロノコイ」 ハルキ文庫  
 井上荒野の次に角田光代を読むつもりでいたら丁度こんな本を発見(笑)。7名のアンソロジーなのだけど、私には2作品読めませんでした。アンソロジーにオムニバス入れ子(?)みたいな江國作品はこれだけで1冊欲しかったかも。井上作品が一番しっくり来たのは単にこの前に読んでいたからか?

'06.8.9  car&bikelife

もう別れるよ

 E46を手放すことにした。ほとんど全く乗らないクルマにしては維持費もかかるし、目前の車検は間違いなく50万コースだ。家のクルマとしては、妻が少し大きいクルマ(と言っても軽だが)に乗り替えるので、ますます出番が減ってくる。そもそも娘達は合皮の臭いが厭だと言い箱根の山越えで酔って以来私の車に乗りたがらない。

 買ったときは分不相応だなぁと思っていた。何せ中古の購入価格ですら当時の年収より高かった。それでも10年後それなりの歳になっていれば馴染んで来るだろうと長く構えて考えていた。果たして5年後の今どうなのか。自分としては慣れてしまっただけで、実際どうなのかは分からない。

 ボディは刷り傷だらけである。ずっと乗るつもりでいたから「いつか直そう」という気持ちだけで行動にならず、結局そのままになっている。わざわざ調合したスプレーも、トイカーに試し塗りをしただけでそのままだ。

 機関不調はほとんどない。しかし新品のくせにバッテリーは上がりやすいし、高温になると純正のナビは止まってしまう。整備はずっとディーラーに出していたのでそれほど変なことにはなっていないだろう。しかし買ってから今までには、思い出してみればいろいろあった。スライディングルーフが閉まらない。ベンチレーターのベアリングが偏心していて異音がする。ウインドウが降りたまま閉まらない。それらもまあ、過ぎてしまえば許せる範囲の故障だった。

 ところで経験上言えることだが、機械というのは、それも趣味を通す類の外国製機械というのは、なぜかこういう事態を察して反抗してきたりする。E46もやってくれた。朝、突然にパーキングレンジからシフトが動かせなくなったのである。加えてキーも抜けなくなった。友人関係の弔事の手伝いで出掛ける朝で、その日の夜には買い取り専門業者が査定に来る予定だった。

 査定は100万そこそこである。修理費は幾らか。いつまでにできるのか。さあどうしたものだかなぁ。


こちらも意地になって(?)"次期愛車候補"を見に行く。母のPOLOを借りて「インターメカニカ東京」ショールームへ。

マルティンさんの愛車に昔乗せていただいた時の印象以上にスパルタンな前席。

下の娘1人なら何とか寝られるな。うん。ちなみに新車は500万で1年待ち。中古はこの店通しでは去年1年動き無し。国内総数58台である。

読書 井上荒野「ひどい感じ―父・井上光晴」 講談社文庫  
 癌で亡くなった父である作家・井上光晴について書かれている。お恥ずかしながら私は井上光晴という作家を知らなかった。巧妙に身内にまで己の出生を偽りつつ怒濤の生涯を生きた姿に、私が初めて触れた井上荒野作品「もう切るわ」の主人公の姿がダブらずにはいられない。それにしてもこの人のタイトルには毎度どきりとさせられる。


'06.8.6  car&bikelife

ワイヤー交換

 走行距離が1000kmを超え、JEDIもそろそろ全体を点検した方が良いのかもしれない。細かい不具合はその都度直しているが、今回はブレーキだった。

 ここしばらく前ブレーキレバーの引きが重かった。注油しても駄目。となると怪しいのはアウターケーブルとインナーリードの継ぎ目だ。実は買ってすぐに、この部分のビニール被膜がインナーリードの縁に押されて大きく皺が入っていたので数ミリカッターで剥がした。シーリングテープを巻いて厚みを補っていたのだが若干ガタがあり、不具合の原因としてはここが最も怪しい。

 ケーブルを取り外して中のワイヤーを抜くと汚れた水らしいのが溜まっていた。アウターケーブルは被膜のあるところで切り直すことにしたが、これが意外に堅い。こういう時に限って特殊鋼用ノコが見つからない。ところが苦し紛れに取り出した安物の金工用ヤスリであっさり切れた。キリとヤスリで切り口を整える。

 前に一度ワイヤーキャップを外したことがありワイヤーの端がバラけてしまっていたのでワイヤーは交換することにした。近くの量販専門店にあった規格の合うワイヤーは「シマノXTR」だけだったが、若干粗くて太い様に感じた。表示は1.6mmだがノギスで測ると1.7mmあった。しかしアウターに通すと全く問題なくスムーズに滑る。

 組み上げて調整をすると快調で全く問題なし。とりあえずブレーキの不調は解消した。

 実はまだ気になるところがある。負荷をかけたときに足元から聞こえる「カリカリッ」という異音である。左脚を踏み込んでいくとき1/4回転分で音が出る様だがどこから鳴っているかがわからない。まさかとは思うがBBではないよなぁ…。まだたかが1000kmだし、平地ばかり走っているのだし。ペダルに足掛けて地面蹴りながら乗ったりもしていない(あれはBBに負荷が掛かって良くないのだそうだ)。とりあえず近々これはどこかに持ち込まないとならないかも。


アウターケーブルとインナーリード(パイプ状の部分からラバーブーツまで)の繋ぎ目。

週末は栴檀林小隊の互助会活動。残念ながら慶事ではなく。何に付け、集まると皆おっさんになってるなぁ。てことは小官もおっさんか。おっさん達、いろいろあるけど何とかやってこうなぁ。

'06.7.26  car&bikelife

錆びる

 梅雨のせいもあるが「自転車ってよく錆びるなぁ」と実感している。JEDIが特に錆びやすい自転車という訳でもないだろう。実際の所、今まで気にしていなかったというだけで、自転車というのは錆やすい物の様だ。クルマの部品はこうも簡単に錆びない気がするが、気のせいだろうか。

 ところで高級自転車を買ってまず思ったのは、自転車というのはこんなに六角穴付ボルトを使った機械だったかなということだった。このボルトの内側が錆びる。雨が降っていても乗り回したりするからだと言われそうだが、乗った後にはちゃんと拭いているのに。もっとも六角穴の内側まで拭くわけではないから仕方ないのか。チェーンが錆びるのは分かる。使うと削れる部品だから表面処理がすぐ取れてしまう。しかしなぜボルトが錆びるのか。ここだけ安い材質の物を使っているのではないかと思ってしまう。

 ピカールで磨くにしてもやりにくいので、専用の道具を作ってみることにした。と言っても使わなくなった安ドリルに綿棒突っ込んだだけだが(笑)。確かぶたさんが100円ショップの爪磨きでリューターを作っていたが、残念ながら同じ物は見つけられなかった。あれがあれば適任だったのだが。まあ、ドレメルのモーターツールをテラスに放ったらかしにする訳にもいかないので代用品ということで。

 朝から叱りっ放しだった娘が、ドリルを回し始めるとなぜか寄ってきた。今日は"仲直り"はナシかなぁと思っていたが、綿棒切らせて錆落とさせてとついさっきの大騒ぎが嘘のようだった。"まだ"2年生だからか"もう"2年生だからなのかはわからない。

 余程気に入ったのか自分の自転車にも当て始めた。平らな部分は布にピカールを付けて磨いた方が良いと教えたが、どうもモーターツールを使うことが楽しい様だった。


 このところ更新が滞りがち。文中“仲良し親子”ばかり書いているが、実際の所は叱ったり、周りに叱り方が悪いと非難されたり、いきおい機械のことばかり考えてみたり、それでいて使う方にかまけてメンテをさぼっていたり。

 更新間隔が開いたものだから本も2冊、読み終えてしまっていたり。いずれも梅雨のせいではないが。





読書 重松 清「小さき者へ」 新潮文庫

 久しぶりに「重松清」を“堪能”した1冊。物語だから起承転結はあるが、予定調和はない。だから、自分の気持ちが変わっていかないと未来は良くならない。自分からは簡単に変われないんだよというのは、何もこちらが現実だからというわけではない。


読書 平 安寿子「明日、月の上で」 徳間文庫

 前に読んだ作品の印象に反して駄目駄目キャラというのが目立たない。ブンちゃんの様なのは異色な感じがすると勝手に思っていたら、本作のベースはデビュー前25歳の時のものとか。しかし20数年も経ってよく手を入れられるな。


'06.7.14  car&bikelife

スズキ アルト ラパン モード

 珍しく続けてクルマの話題。妻のヴィヴィオ買い替えの話である。

 前回、最寄りのダイハツディーラーの対応があまりに酷かったので隣の市のディーラーを覗いてみると書いたが、その前にスズキに寄ることにした。中古だがラパンで希望の色の物が2台揃った店が近所にあったので私が行こうと言い出したのだ。

 ここが、先週のダイハツと全然違う。営業が付いて回って細部を説明してくれるし、商談は具体的でいろんな説明や提案がある。話に詰まれば向こうから打開策を考えてくる。これが本来あるべき、というか普通のディーラーの営業ではないだろうか。先週のダイハツなんか、商談どころか買わないなら買わなくて良いですと言わんばかりの態度だったが、こちらではいくつかのパターンでの金利比較まで出してきて経理の妻にとっても話がしやすかったのではないか。まさか単にBMWに乗って行ったからというだけではこうも違わないだろう。

 結局、翌日にこのディーラーでスズキラパンモードを買うことに決めた。ワゴンベースで新車のラテと2ボックスで一代前のラパンでは土俵が違うかも知れないが、つまりユーザーは必ずしもカテゴリーで買うわけでもないということだろうか。広さと装備充実度ではラテ。全体的なデザインとメーターの見やすさはラパン。価格は中古のラパンに当然分があり、ディーラー好感度は明確にラパンのスズキが上。

 ダイハツの名誉のために(?)書いておくと、その日後で覗いたダイハツの他支店はそう酷くもなかったのだが(BMWのお陰では〜以下略)、初めの印象が悪過ぎたのだ。M支店再訪の際に応対したのがあの営業でなければ、あれだけ下調べをして気に入っていたのだから価格差は30万あっても間違いなくラテになっていただろうに。

 でも近所に停まっているラテ、しげしげいくら眺めてもやはり格好は良くないよ。

読書 田口ランディ「根をもつこと、翼をもつこと」 新潮社文庫

 困ったな。田口ランディは好きで、短編は結構続けて読んだりしていたのだが…。
 幻想を見たりいつのまにか歌っていたり共感から遠くなることがあった。
 事件を自分の感覚で実感できないところから、実感の糸口を掴む話がいくつかあり、そのプロセスは自分がそうなった時のヒントにはなるかも。でも、ならないかも。

 


'06.7.5  car&bikelife

ダイハツ ムーヴ ラテ

 今回は半年ぶりにクルマの話題。この夏は私と妻のクルマが共に車検を迎えるのだ。

 自転車に乗るようになってからの私はますますクルマに乗らなくなってしまい、下手をするとふた月エンジンも掛けないなんてことすらある。駐車場こそ自前で費用はかからないが税金やら保険やらの維持費は結構なもので、いくら好きなクルマと言ってもなぁと思ってしまう。

 一方で妻のクルマは通勤と下の娘の送り迎えにほとんど毎日使われている。街中ではいまだに元気な営業車をよく見掛けるヴィヴィオだが、生産終了から8年。寒暖の激しい季節はきつい。エアコンを付けるとアクセルべた踏みでも走り出しがのろい。

 そんな訳でこの車検を機に乗り替えようかという話になっている。

 候補は「より車内スペースの大きなクルマ」という絶対条件が付けられた。ワゴンは避けたいのだが、数軒回って最終的に「MOVE LATTE」になった。特別仕様車「MOYU」はシート座面調整が付いているのと、車内外がグリーン系でまとめられているのが気に入った(私が)。

 しかし意外な難点が購入店。最寄りのディーラーは初めに見に行った時には「話は弾むが商談に進まない営業マン」だったのだが、改めて行くと「話が弾まず商談も進めない営業マン」の応対となった。念のため前回の応対をした営業マンの話をしても「ああそれは"中古車の方の者"ですね」てなもので所在も不明。別会社なのか? 具体的に買う話をしたいと言っているし、比較対象の話も出したのだが無反応。価格交渉してまで売りたくないというほど高付加価値や新型の車種ではないと思うのだが。う〜ん、やる気あるのかダイハツ?? それとも侮辱してるのか? 妻も最後の方は半キレで話を片づけてしまった。取りあえずダイハツのM支店で買うことだけはないだろう。

 てな訳で週末は反対隣の市のディーラーへ。さて。

'06.6.22  car&bikelife

ボブルビー

 「ボブルビー」を買った。有名な背負うやつではなくウエストバッグである。

 自転車乗車時用のバッグを探していた。と言ってもせいぜいが財布とデジカメが入ればいいのだが、なかなか適当なものがなかった。

 初めは背負う形式の物で探していたのだが、仮で手持ちのバックパックを使っているうちに、自転車に乗る時には背負う物は使えないと実感した。ちょっと走ったらすぐ背中が汗まみれなのである。"「ボブルビー」の格好良い奴(MENTORとかPEOPLES DELITEのこと)が良いなぁ"と漠然と思っていて、以前に先達ボブルビストであるちさと嬢に相談したところ「夏場は背中が暑いですよ〜」とのコメントがあった。いやぁ普通のバッグでこんなに汗をかくのだから絶対無理だ。

 そこへ先日、ウエストバッグが貰い物で手に入った。正確にはボトルホルダーなのだけど。例のJEDIオフでの頂き物である。私はウエストバッグの類を持ったことがない。今までの自分の格好に合わなかったからだ。機能的には試してみると結構快適だった。これでもう少しお洒落で容量のある物があればなぁ。

 そこで候補に再浮上したのがボブルビーで、ウエストバッグタイプ「SAM」だった。980gという重量と、身体に接触する部分に通気対策が全く成されていない点は気になったものの、このデザインと、何より色が良い。これくらいなら塗ったり貼ったりしなくてもいける。

 やけに下に長いのは気になった。サドル直下にフラッシャーを取り付けるつもりだったからだ。しかし「SAM」はベルト位置の割にはバランスが上にあり、干渉しない様であった。(右画像)

 加えてその長い部分にも利用価値があった。純正ではこの部分に円筒形の"弁当箱"を取り付けるようになっているが、丁度、畳んだ輪行バッグがここにうまく収まるのだ。

 ま、輪行バッグを活用するような遠出をするつもりは当面ないのだけれどね。

BOBLE-B JAPAN


好みの色HERKULES(ヘラクレス)は新色。ていうか直営店のくせに新色以外は軒並み売り切れなんだが。ところで、2ndエディションでトップカバーがスナップ式になったそうなのだが、向こう製(リンク先も意味不明)のスナップは小さく堅く形状の詰めも甘くてはめにくい。何気なく使っているが日本のニフコは優秀なのだなぁと実感。


例の父母連のお父さんにボブルビーのメガロポリスらしきものを背負っている人がいたので先日話を振ってみたところ、実は偽物で、3000円ほどで買ったのだとおっしゃる。…そんな物、あったんだ。
 

'06.6.18  car&bikelife

玉川上水コース〜多摩サイを初めて走る

 梅雨時の一時的な晴天が土曜日に広がったので、自転車で遠出した。喜平橋近くから玉川上水を登り多摩川に近い拝島まで行き、そこから"多摩サイ"を下り調布の辺りから戻った。トリップを見ると58km。3時間半も走り回ってしまった。家族も呆れるわな。

 玉川上水は、多摩川上流の羽村取水堰から始まる導水路だが、今回はそこまでは辿り着かなかった。玉川上水に並行する道を走っていくのだが、住宅地や農地の間を抜け、交差点に寸断されたり暗渠になったり、どこをどう走れば良いのかわからない様な道だった。そもそもが通しての「コース」ではないのだけれど。

 それに比べると"多摩サイ"(多摩川サイクリングロード)の方はさすがに専用道で、自転車だらけ。走っているのは圧倒的にロードタイプで、ママチャリよりも多かった気がする。完全装備の人が多く、ほとんど自転車の高速道路と化していた。ひたすら走るのには良いのかもしれない。しかし小径車の類はやはりマイノリティで、誰も何も言う訳ではないが肩身の狭い感じすらしてしまった。

 さすがに疲れ果て、稲城大橋の辺りでコースを降りた。実際の所、ここから家までの30分一般道を走る道程が辛い。半ば憂鬱な気持ちをリセットしようと自販機でスポーツドリンクを買っていると、土手の上に見慣れたシルエットの自転車が止まった。なんとJEDIである。私より少し年上くらいのオーナーの方の格好は草野球帰り風。しかしJEDIはサイコンもサドルバッグ付いていてサドルも違って「走るつもり」な感じである。思わず駆け寄って話し掛けてしまった。初めは怪訝に思われたかも知れないが、いろいろお話しをするうちに「同型車を見掛けないですよね〜」とか「(畳んでも)意外に小さくならないですね」なんてmixiの集まりと同じ様な話になった。それにしてもJEDIと会うとは思わなかったなぁ。

五日市線の鉄橋(?)付近 。

2001年辺りに購入されたらしいJEDI-Rと記念撮影(クリックすると拡大)。

'06.6.14  car&bikelife

雨天決行

 日曜は結局雨となってしまった。居間からテラスの愛車を眺め、こんな日はメンテでもするかと思いつつ、家人不在の日曜に一人家の中で持ち帰り作業を鬱々としていたりすると、やはり走ってきたいなぁという気持ちが大きくなる。天気予報では夜には止むようであるし、ひょっとしたら走っている途中で降りも緩くなってくるのじゃないだろうかと淡い期待を抱く。

 自転車関係の本では雨の日は走るなとよく書かれている。大多数の自転車で使用されるリムを使うブレーキシステムは構造上雨に弱いし、細いタイヤは滑りやすい。実際危ないと思うし、自分の装備自体も面倒だ。

 しかし結局、陽のある内に出掛けることにしてフード付きの防水コートを着込んだ。防水コートと言ってもゴアテックスとかスポーツ向けの高機能品ではない。独軍山岳部隊のコートである。丈夫である以外安価なビニルコートと機能的には何ら変わらない。蒸すだろうなぁ。

 玉川上水沿いのコースを走ることにした。最近途中まで走ったのだが、今回はさらに近い所までしか行けないだろう。なにせところどころ未舗装路だし。前フェンダーがないので雨水だけならまだしも泥の跳ね上げは七部丈パンツでもあまり良い気はしない。

 ところでスポーツ色の強い小径車の特徴として、車輪の制動のクセが挙げられると思う。雨天なら顕著になるだろう。27'で充分使えるのと同じブレーキだから効き過ぎてロックしやすいそうだ。それから不整地での走り出し時に車輪が空転して横滑りすることもある。どんな乗り方してるんだかという声も聞こえてきそうだが、私の様な"軟弱エンジン"ですらこれなのだから、ハイパワーな乗り手の場合はもっと極端だろう。

 ところで走っていて驚いたのは、意外に自転車で走っている人がいたということか。勿論スポーツ自転車ではなく、片手で傘を差したママチャリなのだが。…近寄るまい。クルマがいなくても雨天に
安全ということはない。


'06.6.8  car&bikelife

多摩湖、反時計回り

 「自転車で多摩湖へ行ったのは20年ぶり」とつい先日書いたばかりだが、ここのところは週末毎に行くようになっている。片道30分程度で、自転車で行くのに手頃なのである。「水道道路」も慣れると結構走れる。
 しかし家からの道程で1/3までは車道との交差で寸断される事が多いし、駅前などで数百メートルに渡って分断されたりして走りにくい。車道との境の柵は元々は降車を促すものだがここで降りる人は殆どいない。しかしこれを回避して横に降りるとたまに激しい段差があって驚くことがある。従ってスローダウンして柵の間をすり抜けるわけだが、こういう場所では小径車輪と短ホイルベースが有効だ。小径車の意外に少ないメリットの一つを発見した。問題なのは私の反射神経の方なのだが。多摩湖が近づくと柵は減り、周回コースに辿り着けば柵による寸断はほぼなくなる。

 ところで先日いつもとコースを変えて西武園側から入って気付いたのだが、ほとんどの自転車はこの周回コースを時計回りに回っている様だった。反時計回りだと湖側を走るわけだが、フェンスから飛び出した枝に当たりそうになることがしばしばだし、ところどころでコース上に立つ木の幹を回避しなければならないのもこちらの方が圧倒的に多い。走る時間帯のおかげか、某所の方のように走りながら虫まみれになることは今のところないのだが、それでも腹の高さにぶら下がっている大きな虫に30km/h位で出会したときは転けそうになった。

 話変わって先日のことだが、後輪辺りから何かが外れかけている様な異音がしたので停めて見たところ、自作フェンダーのステーがブチッと千切られたように折れていた。やはり柔らかいアルミ丸棒には荷が重過ぎるのかもしれない。かといってすぐに代用品も見つけられず、ステン棒を綺麗に曲げる自信もなく、とりあえず予備のアルミ棒で前と同じ物を作って取り付けた。


読書 田口ランディ「縁切り神社」 幻冬舎文庫

久しぶりの田口ランディ。これ読んでなかったっけと思いつつ読む。初出がウェブマガジンの作品を集めた本書なのでオンラインで読んでいたかと思ったら、結局ダブりであった。しかも去年6.13の本欄に載っていた。やれやれ。
さて、私にはハードな家族関係はないし、奔放なセックスに溺れたこともない。そういうのがないとものが書けないこともないのだろうが、田口ランディを読んでふと不安になることもある。これは、あれだ、内田春菊が好きだった頃に抱いた感じに似ているかも知れない。


'06.6.1  car&bikelife

第1回 JEDIで走ろうオフ@東京



 このところ天気に恵まれない週末が多かったが、先週末には自転車の会合が予定されていた。mixiのコミュニティから発したルイガノJEDIオーナーのオフ会である。前日には終日降り続けていた雨も午前中で止み、当初の参加予定数よりは減ったものの自分を含めて6名が参加した。

 自転車の集まりと言ってもそこは折り畳み自転車で、半数は車載での集合であった。会場の皇居周辺は、過日の銀座からの帰路を考えると同様の30km程の距離と思われ、自走は諦めてE46のトランクにJEDIを押し込んで集合地点に向かった。しかし後で聞くと片道25kmを自走して来た方もいらした。

 集合は北の丸公園。遅れた私が合流して四谷で昼食、迎賓館へ移動し記念撮影という流れで3時間ほどを同好の志と過ごす。6人の参加者は30代前後で私が最高齢だろうか。たまたまだと思うが半分が概ね同業者だった。

 「なぜJEDIか?」はそれぞれの理由があり、選択に至る経路は様々だった。そのためか集まったJEDIは年式の違い以上にそれぞれ違っていた。大枚はたいて大改造しなくても個性が出やすいのが自転車なのだとも思う。

 ところで久々の初対面オフは事前確認が足らず、ありがちだが当日話題にしたことが過去ログにあったりして後日赤面。ま、いいか。

 イベントとしては本当に小規模だが、有名専門店GCSと輸入代理店アキコーポレーションの協賛が付いたのは驚き。参加者アニさんの功労である。これでまた輪が拡がると面白いかも知れない。次回は秋口に横浜近辺で開催したいということになった。

GREEN CYCLE STATION YOKOHAMA
AKI CORPORATION


シート倒して積む。それにしても汚いトランクだな。

閑散とした日曜の半蔵門近辺を走り抜ける。

アキコーポレーション提供のウエストバッグ型ドリンクホルダー。
RYOさん(05年式)
コミュニティの管理人さん。「JEDIがあるから終電を気にせず仕事が出来る」。
アニさん(03年式)
シートポジションにも表れている?「ややオフも走る」次回幹事さん。
だいちゃn(05年式 H)
やはりHは違う。ただしシートは薄くて固いのでジェルのカバー付き。
チェスさん(05年式)
軽装に見えるが今回の最長自走者。シートポストも最長(笑)。
ヒゲメガネさん(06年式)
最新式の上に60Tに。アレ? そういえばハンドルポストどうしました??
私(05年式)
1台で何でも兼ねようとしているので色々付け過ぎかも。

読書 上野 玲「ナポリタン」 小学館文庫

何の話かと思ったら、そのものずばりスパゲティの話だった。某所でも話題の名古屋「マウンテン」、ますます行きたくなった(笑)。しかし有楽町「ジャポネ」が載っていないのはいかがなものか。


'06.5.20  car&bikelife

自転車に相応しい格好

 スポーツで自転車に乗り始めたと話すと、決まって「あのガイコツみたいなヘルメット被っているの?」とか「ピチッとしたパンツ穿いてるんですか?」と訊かれる。正直なところ自分もあの格好は遠慮したいなぁと思っていた。

 ものの本では、あの形状は機能的であるし、あのカラーリングはバイクに合っていると書かれている。実際に自分でそれなりに走るようになると、ヘルメットは間違いなく必要で、しかも通気性に優れたものでないと駄目だと実感するようになる。なにせ帽子でも汗をぐっしょりかいてしまう。パンツもチノパンなんかで走ろうものならすぐに汗で脚に貼り付いて漕ぐのが辛くなる。

 とりあえず自転車用に服を買った。と言ってもレース用のウエアなどではない。汗をかいてもすぐ乾く素材で出来たスポーツ向きの服というだけである。近所のユニクロで買ったが連れて行った娘に「似合わない」と言われた。そもそも私はそういう服を一切持っていなかったのだ。

 それからやっとヘルメットも買った。どうしても気に入るデザインの物が見つからなかったのだが、自分の感覚の方が慣れてきてBELL製TRITONというロード向けの物にした。街乗りにはMETROやCITIという定番があるが、お洒落と言うには今一歩のデザインの割に機能性(主に通気)もそんなに良くはなさそうで、これからの季節は特に辛いと思ったからだ。それと頭周り61cmという私にとって「ユニバーサルビッグサイズ」というTRITONは丁度良かった。

 ちなみにメットの店頭在庫が豊富な店を見つけるのは難しい。だがやはりこれは現物で合わせて買いたい。新宿のある専門店で何とかTRITONを見つけたが、ここもほれ、"マニア向け専門店"であるからして、馴染みの客でない私にはどうにも居心地が悪かった。気に入る色は諦めていたので塗るか貼るかするつもりで表面の材質を訊くと「プラですね」とだけ。そんなの触れば分かるわい。


読書 魚住直子「非・バランス」講談社文庫

'06.5.15  car&bikelife

JEDIメンテ行き(後編)

 件の専門店の感触が前回の様だったので、気の短い私はルイガノ代理店のアキコーポレーションに直接電話で「トップギアでチェーンがフレームに触れる症例がないか」と問い合わせた。対応自体はすこぶる良かったものの、しかし結論としては「溶接精度の個体差で起こることがある」だった。クレーム対象としては受け付けておらず、しかも「部品を交換してもまた起こりうる」と言う。何のための品質保証か意味不明だ。ちなみに部品代自体は1.5万円程度らしいが、フレームを半分換えるのだから工賃と工期を想像するとウンザリする。しかも直る保証がない。対処療法としては「薄いワッシャーを噛ませて調整」と言われた。

 一方件の専門店の返事も同じで、あとは後周りをcapreoに換装する方法を提案された。トップギアが11Tから9Tに小さくなるし、チェーンも幅が狭くなるからおそらくフレームには触れなくなるだろうと言うのである。それは確かだろうがスプロケットとディレーラーその他交換して約3万である。それが新車に対してのスマートな対処とは思えない。ちなみにワッシャー対応は適当な物が無いのを理由に断られた。そのままだとロハの様でそれは気が引けたため(お人好しダネ)、近々換えるつもりでいたペダルの換装だけして引き上げることにした。

 日帰りのはずが愛車は2日預けとなってしまい、引き上げ当日クルマで来られないために私は会社から自転車で帰ることにした。電車で片道1時間10分の距離は自転車通勤なんぞ絶対無理だが、帰路だけならなんとかなるだろうと考えた。その日は銀座の得意先に納品してから帰ることになったが、銀座からの帰路は約30Kmで2時間だった。私としては「あれ? もう着いたの?」である。数字で振り返れば多摩湖往復程度の距離だった。しかしそれは道の空いている夜だからであって、混んで陽も差していればもっと掛かっただろうし汗もかなりかくので往路は無理だろう。

MKS FD-6
MKS製FD-6は、JEDI純正で半プラのVP製VP-113の480gより実は軽い430g。折り畳み操作もより軽い。と言っても価格は倍以上する。
TOPEAK サドルバッグ マイクロ
TOPEAK最小のサドルバッグ、マイクロ。400mlってどれ位かわからなかったが、20'チューブ1本とタイヤレバーでほぼ一杯。用は足りるが。

MING TAY製 MT-3506チェーンはしばらく付けているが結構重い。しかし外すと手放し時ブレが激しくなることが判明。ある種のスタビライザーとなっているらしい。

'06.5.11  car&bikelife

JEDIメンテ行き(前編)

 昨日、JEDIをある専門店に預けた。

 元々はチェーンリングを60Tに換装するための専門店を探していたのだが、以前から気になっていたトップレンジでチェーンがフレームに触れる症状が進行してかなりの傷になってしまったため、それも診て貰えるだけの技術のありそうな専門店ということでその店に決めた。折り畳み自転車(とリカンベント)の専門店ということで有名であるし、JEDIも取り扱っており任せられると考えたのである。それに勤務先に近い。

 そこまで書いておいて店名を書かないのは、どうも預かって貰う際の第一印象が芳しくなかったからである。

 買ったばかりの自転車をあまり長く預けたりしたくないのは人情であろう。だから遠方にある購入先の通販店ではなく、有料になっても近くの店に持ち込みたいのである。そうは言っても近所の普通の自転車屋という訳にはいかないし、2軒ほど当たってみたがスポーツ自転車専門店と言ってもJEDIを見たこともないような店では心許ない。

 さて件の店、チェーンリング換装の話は「朝預かれば夕方には上がってますよ」という気軽さだったのが、いざ持ち込んで改めて再度調整の説明をすると「他に何台も見てからになるから今日手を付けられるかどうか分からない」と言う。パーツ換装と調整では手間が違うのは承知しているが、順番も時間も予算も何も分からないというのもどんなものだか。それとこの店、預かり証がない。客の名前と連絡先を書かせるだけである。10万20万の商品を預かるのに大丈夫なのだろうか。しかも、たまたま忙しかったからかも知れないが現象の確認もろくにせずバックヤードに持って行かれた。

 自転車はさして利幅のある商品ではないらしいし、本体価格と比すれば整備料をそう高くも出来ないだろう。だからこそ、ノウハウがあるであろう専門店を探し、オリジナルパーツの組み付けも依頼し、蛇足だが小物も買い、規定の整備料は勿論支払って直して欲しいという話なのだが、私の依頼は理不尽なのだろうか?? わからん。


'06.5.7  car&bikelife

サイクリングロード

 我が家の近くには「狭山・境緑道」という歩行者・自転車専用道がある。古い住民の多くは「水道道路」と称したりするが、その名の通り上水道管の埋め立て後に出来た道を整備したものだ。狭山湖と武蔵境の浄水場を結ぶサイクリングロードとして知られている。

 車道と交差する所には柵があり一度自転車を降りることを促してはいるが、その様にそこを通過する人はあまり見られない。問題は、柵の所には自転車の進行方向の矢印が描かれているが、矢印と一緒に示されるはずの自転車のピクトグラムが予算のためか一部にしか付いていないということか。人が左側を歩いているのはそのため…の訳はないだろう。ともかく、遊歩道でもあるので人も多くてたまにひやりとする場面に出会すこともある。

 運動のために自転車を買ったのでスポーツ走行を楽しむつもりであるが、とりあえず水道道路ではそれは難しい。車道の路肩を走るよりは安全かと考えていたのだがそうでもない。数年前には夜間に無灯火の自転車同士が正面衝突した死亡事故もあったらしい。クルマで言えば無謀運転だから同情の余地はあまりないのだが、そんなものに巻き込まれてはたまらない。

 「走れる自転車を買いました。さてどこを走ればよいでしょう?」という冗談は、実は現実にありがちだ。自転車が走るのに「最適」な道など見当たらない気がする。

 とりあえず自分なりに走りたい道を考えてみたりする。学生の頃に「スーパーカブでふらふらした辺り」までは走ってみようかと思っている。しかし最大の問題は良く晴れた休日の日中に数時間も一人でふらふらする位なら他にやることは沢山あるということだろうか。大抵の場合は娘達と公園に行くか庭の手入れをしている。

 当時の様に夜中に出る訳にもいかない。なにせ夜間は自転車に乗るのに適さない。たまたま早く起きた朝に遠出したのは良い気分だったが、いかんせん昼眠たくて…。慣れないことをするとこれである。


画像の方は5日に行った多摩湖。久々に間近で見る取水塔。

下の方に降りてみた。この画像だと見えないが奥に観覧車がある。

こちらは6日朝の多摩川。初・多摩サイ(多摩川サイクリングロード)でした。


'06.5.1  car&bikelife

サドルとフェンダー

 週末は自転車に乗るのがここのところの習慣になっている。と言っても大概の週末は半分二日酔い気味だから、"アルコール抜き"に走っているみたいなものか。自転車は道路交通法上立派な「軽車両」なので呑んで乗ってはいけないが…二日酔いはいいのか?

 「夜も遅くて子供の面倒も見ないで良いよねぇ」と言われたからでもないが、プールへ連れて行った後に娘と遊びに出る。初めは近くのスーパーでお菓子を買って帰るだけのつもりだったのだが、娘の自転車のサドルの低さが気になり近くの公園へ行きサドルを少しずつ上げては走らせて調整する。結局10cm程も上げなければならなかった。街中の自転車の子供を見ては「サドル低いな」とよく思っていたのだが、自分の娘がそれでは世話もない。

 自転車の最適サドル高というのは意外に高い。跨って踵でペダルを一番下まで踏み込み脚が伸びる位置にサドルを合わせる。娘は「高ーい」と言うが楽しそうである。遠くも見えるし漕ぎやすくなったのだ。しかし買った時にはちょっと大きめかなと思ったが、すぐにサドルを上げないとならなくなる。

 自転車屋の分類で言うとこれは「子供車」だが、作りから言えば「軽快車」いわゆる「ママチャリ」である。今読んでる本では「ママチャリ」は蔑称の様で厭だと書かれているが、「軽快車」というのも嘘を付かれているようで厭だ。何せどこも軽快ではない。それはJEDIに乗るようになって気付いたのだが「軽快車」は車体が重い。JEDIも折り畳みのために11kgと決して軽くはないのだが、娘の小さな「軽快車」の方がより重い。

 日曜はようやくリアフェンダーを付けて試験運転。ついでにタイヤの外周を測り直したら前の入力値はやはり間違えだった。でも1,540mmを1,526mmで入れていたから遅く表示されていたのか? 1時間走り続けて18km。今日の道は坂が多かったのでこんなものだろうか。

颯爽と進む。

どっちが大人用だか。22'と20'て結構違うな。

ステーは現物合わせというアバウト加工。引っ掛かっているのはワイヤ曲げジグ。

やっと雨上がりの道が走れる様になった。

読書 疋田 智「大人の自転車ライフ」 知恵の森文庫