bicycle
公文書

'06.12.25  car&bikelife

パトロール中

 閑静な住宅地においても日常化しつつある凶悪犯罪を未然に防止するため、地方自治体主導の自警団が組織されている。成人市民は月1度4時間の訓練に参加し、日中市内のパトロールをすることが義務付けられている。街中で多く見かける「パトロール中」を掲げたママチャリやゴミ回収車がそれだ。

 というのは、どうも勘違いというか妄想だったらしい。なんのことはない、よく小学校のPTAの類で配布されたりする物な訳だが。実際年度始めにはうちにも「お宅の自転車にもカードを掲出しませんか」とプリントが回ってきた。

 いや毎度のことだが主旨は大いに賛同する。軽微な犯罪に対してある種の抑止効果はあるだろうとも思う。もっとも、車道の真ん中をぶっ飛ばしている自転車では掲出しても読めないだろうけれど。それ以前にカゴが付いていないから付ける場所がないか。いっそメッセンジャーの流行りみたいにスポークに挟むと格好良いか? それじゃ全く読めないか。

 私のつまらない妄想はともかく、このカードはどこの街に行っても見かける。大抵は小学校のPTAや保護者の会あるいは市や区の教育委員会の名前が入っているが、たまに何の団体かよく分からない“なんとかの会”というのも見かける。色上質紙にナントカPOP書体でプリントしてパウチが掛かっているのが標準仕様らしい。

 実のところ単なるおつきあいで家の自転車にくくり付ける物らしく、そのまんまパチンコ屋行くくらいならまだしも、違法駐輪していたり居酒屋の前に停めて置いたりというのがあり問題になっていることも多いらしい。歩道爆走や無灯火も、他のママチャリと変わらずよく見かける。

 全ての人が模範的に暮らすというのはありえないし気持ち悪い。自分とてそんなことはできない(だから愛車にカードを付けないという訳ではないが)。でもねぇ、主旨を理解している位のポーズは取って貰いたいのだが。大人なんだから。


そんな訳で不惑となりました。と言ってもできた年下や子供っぽい年上が周りに多く、自分が不惑相応なのか指標がない(苦笑)。相変わらず見た目は若く見えるらしく、「いくつですか?」と訊かれて「いくつに見えますか?」などと飲み屋のねぇちゃんみたいなことを言っていたりして自分も子供っぽいが。

'06.12.15  car&bikelife

ボブルビー?

 ボブルビーを買った。と言ってもウエストバッグ「SAM」の時とは違いBOBLBE-E Japanのサイトで買ったわけではなく、ヤフオクで激安品を落とした。届いてみるとモノは確かに「PEOPLES DELIGHT」らしいが、並行品の様だった。受領報告代わりの評価メールでその旨書いたところ返信がないので実は怪しいブツかも知れない(苦笑)。

 とりあえず塗装が怪しい。国内取扱品の純正色にない色なのはまだしも、モールドが眠くなるほど厚い。どうせ違う色(もちろん緑)を塗るからいいやと思っていたが、これはきちんと剥離しないとなぁと決意した。

 ボブルビーの殻はABSである。ABSの塗膜を剥がすにはIPA(イソプレピルアルコール)もしくはその代替品のクルマ用水抜き剤が良いらしいが、それらの場合は漬け込まなければならない。大きな殻を漬け込むような入れ物はない。

 次に、やや強力だが「Mr.ペイントリムーバー」なる溶剤があるとのことだった。まずそれを試してみることにした。…結果、全く役立たず。樹脂まで溶かすどころか弾かれる。おいおい、ひょっとしてエポキシ塗装かよ。スチールウールやらナイロンブラシを付けたリューターやらの用意を考えながら暗澹たる気持ちになった。

 ところで何故今更のボブルビーであるか? 実はノートパソコンを自転車で長距離運ぶにはこれしかなかろうという判断である。なぜそんなことをしたいのかと言うと、試しに自転車通勤をしてみようかという魂胆なのである。

 以前にJEDIを往路クルマで運び片道走った時とは経験が違っている。多摩サイ往復が30km1時間半(メーター値)だが、それで会社に着くのだ。その際に障害となるのは、私の通勤時の荷物が重くて精密機器入りだという事であろう。

 「暖かくなってからですよね!?」と訊かれたが、スーツ勤務の身で逆にそれは無理だろう。会社にシャワーが欲しい(笑)。


最近水色が好きな娘。気付くとなぜか揃いの色のヘルメットを被ってゲームをしていた。それ、お父さんのだからね。

'06.11.25  car&bikelife

YAHON(ヤホン)?

 「yahon」なる自転車の記述が、最近時々覗きに行くようになった自転車関係のブログにあった。

 「yahooオークションで買ったDAHONの紛い物」、つまり私が「パチ・ダホン」と称している「champee-i(チャンピーアイ)」の事ではないかと考え、気になって管理人の方にメールを出してみた。するとそれは別物で、yeah!(ヤー)BIKES製のDAHONライセンス品をその様に称しているとのことだった。

 更にその話からいろいろ調べてみると、元々この呼称は、その製品が茨城のホームセンター山新で扱われていたところからYAMAHONと名付けられ、その後YAHONとなったらしかった。YRT-061または062あるいはYR-206などいう型番が付けられており、型としてはDAHON RAPIDと同じ20インチ+6段変速という仕様らしく、16インチでDAHON COMPACのOEMであるChampee-iとは全く異なる物だった。RAPID系のYAHONは何種類かあるが、クランクやブレーキを見る限りはパチ・ダホンよりマシなパーツが奢られている。ディレーラーは同じシマノRD-TY18だがシフターはいずれもパチ・ダホンのSL-TY18よりまともな物だ。

 ちなみにこれを扱ったサイトやBBSが驚くほどに盛り上がっており、一体のハンドルポストを切断してステムを新設したり、ワッシャーで幅を調節してスプロケを段数の多い物に交換したり、ディレーラーをまともな物に変えたりしている。思わず自分も何かやりたくなってしまう。

 もっとも私はパチ・ダホンを会社の置き自転車にしているので、まさか会社でBB脱着とかやるわけにもいかないのでいじれる範囲は限られるだろうし、そもそも手を掛けきっていない“本妻”JEDIがいるのに「パチ・ダホン」に手間暇は掛けられず、あくまでも本家のアップグレードの余剰パーツでと思い直した。

山新 ネット店は05/3/18に閉店してしまった。
愛和食品 パチ・ダホンの取扱会社。パチンコ景品の商社か?
yeah! BIKES YAHONのメーカー。


読書 河合香織「セックスボランティア」 新潮文庫

 読み始める前、私には一つの期待があった。それはある種タイトル通りでないことへの期待だったが、果たして期待通りであった。本書は覗き趣味のルポルタージュではなく、「性とは自分が生まれてきた意味を確認する作業」だということを、筆者と共に発見するための道程である。


'06.11.7  car&bikelife

パツパツ

 注文していたフェンダーが届いたというので某店に取りに行く。さすがポリカーボネイト製は軽い。成形色の黒にクリアがライン状に抜けていて綺麗。専用塗料を持ってはいるが(なぜ?)どうせ剥げるのだろうし塗るのは止めておくか。

 注文後にネット上で、このMVシリーズ用の別売りフェンダーは今年から供給され始めたらしいことを知ったのでその話をする。「さあ…全てのパーツまで把握してはいなくて」と相変わらず話に乗ってこない店長。最近コンポーネントをカプレオに換装しようかと本気で考えており、それなら“小径車専門店”であるこの店にと考えてはいたのだが、どうなんだろう、こんなコミュニケーションで大丈夫なのだろうか。まあいいや、ともあれこのフェンダーは自分で取り付けるのだし。

 買ってそろそろ1年。各部の増し締めも必要かと考え、実際足下からの異音が気になりだして急ぎ専門工具を幾つか買い足した。工具は大抵あるといつぞや書いたが、それなりにいじるとなると自転車でも専門工具が必要になってくる。クランク用、BB(クランク付け根)用、カセットスプロケット(後輪のギアの歯)用ということでずらずら…。意外に同じブランドを1箇所で揃えては買えず苦労した。

 ところで過日購入したステム用のアルミボルトだが、オリジナルからワッシャーが抜けず、しかも規格品が合わないことが判明した。内径はM6だが外径がM4なのだ。いくら何でもステンレスやスチールの規格品から削り出すのは不可能だし、ワッシャーなしというのもあり得ない。毎度のBBL(勝手に略)でふる君相手にそんな話をすると、「ああ〜ワッシャーなし、あり得ませんね。外れなくなりますね」と。なぜだかワッシャーや壁材の話で盛り上がる不思議なバー。

 
そんなそこんなで週末はリーマーで径を拡げて、それではめた。


'06.11.3  car&bikelife

2007年を大胆予測!

 2006年も終わりに近づき、1年の総括とか来年の予測などがそろそろメディアを賑わし始める。そこで我が小隊司令部でも来年の予測を1つ打ち立てよう。

 「20万円前後のカーボンフレーム・ロードバイクを買う」

 え? それは予測じゃなくて買い物の予定だろうって? いやはや全くごもっとも。

 思えばJEDIを買ったのが去年末。そこからにわかに自転車に興味を持つようになり、週末毎の走行が習慣となり、果てはすっかり乗らなくなったクルマを売っ払ってしまった。変わるものだなぁ。趣味の物ということではガン関係もすっかり買わなくなってしまった。とは言え酒は相変わらずなので私の本質が変わったわけではないが(ナンダヨソレ)。

 JEDIはどちらかというと何でもありの特殊な自転車なのだが、ここから自転車趣味を始めたのは自分にとっては正解だったと思う。「健康のため」はきっかけとして、基準はデザインと色で選んでいた。そのくせどう乗るかはまるで想定できておらず「遠出して疲れたら輪行して帰るか」程度の考えだった。しかしより速く遠くへ走れる仕様に変えていく過程で、やはり自分はスピード狂、もとい、整地のスポーツ走行志向なのだなと思うようになった。そしてJEDIはその手前までは対応してくれた。

 さて、となればそれに合った選択というのは明らかに他にある。

 そう何段階も踏んでいられる訳ではないから、とりあえず全くの低予算入門車はやめた。ロードバイクで言えば10万以内クラスだ。絶対飽きる。少なくとも2年位は堪能できる物にしておこうと。かと言ってあまりに上級のモデルは持て余すだろうし気恥ずかしい。フルカーボン仕様のロードバイクが20万前後で出始めていたが、2007年モデルの発表で選択肢が格段に増えた。

 頭金に取ってある金も中途半端になって、ますますクルマから遠退いてしまうな…。

ありがちリスト
「やはりルイガノ安くてお洒落」LOUISEGARNEAU RC20 215,000円
「意外にマイナーて安いドイツ車」FOCUS cayo 219,000円
「パーツ代の足し算が合わない」ワイズオリジナルバイク 222,000円


読書 矢作俊彦「ららら科學の子」 文春文庫

 「大陸、文革、矢作俊彦」というと、私はつい「気分はもう戦争」(画・大友克洋)を思い出してしまう。中国大陸は血生臭くて乾いていて吐き気がするほど嫌いなのである。あんなところに30年なんて気が遠くなる。でもそれは私が偏見(か?)を抱ける程度の情報を持っているということだ。だからあそこは私の「星の彼方」ではない。それはどこかにあるんだろうか。あったからといって行くものでもないのだろうが。


'06.10.29  car&bikelife

軽くいこうよ

 フェンダーが壊れた。アルミ製の自作ステーが折れてしまったために鉄製の付属品に換えて角度が変わったのが悪かったらしい。ブッシュ状のナイロンパーツを作り間にかませてはいたが、取り付け穴周辺にひびが入ってしまった。うまくいかんなぁ。

 そして取り外したセットを手に、改めて「重いなぁ」と感じる。タイヤを細く軽いステルビオに変えてもこれではバネ下重量(自転車では使わない言葉か?)軽減には焼け石に水だったかも。そもそもが無印良品用なのだから仕方ないか。

 ともかく代わりの物を用意しないとならないのだが、かねてより同じルイガノのMVシリーズ用がフィットするだろうなと(もちろん後輪だけ)考えていたのだが、これが簡単にパーツ注文できるのを知った。価格は2,625円で無印と大差ない。その上ポリカーボネイト製で軽い。何だ初めからこっちにすれば良かった。

 それから、ステムのボルトが錆びてみっともないので、戯れにアルミにしてみた。こちらは別段軽量化を意識しているわけではなく錆びなければいいのだから、普通に売っているステンレスに換えれば良いのかも知れないが。ちなみに特殊な加工でもしてあるのかと思いきや単なるアルミ合金で、店(ASAZO)の人によれば「トルクに気を付けないと折れることもあります。お客さまの自己責任でお願いします」だとか。えらいパーツを買ってしまったなぁ(苦笑)。1本420円。4本で純正1本分の重量。

 アルミボルトと自転車と言えば、キューベルワーゲンでお馴染みあおの26号さん改造のヒルクライム車を思い出した。メーカーやショップでもないのに4kg代というのは凄いというか凄まじいなと改めて思う。

 私はそこまで軽量化に固執しないが(できもしないが)、自転車はやはり軽いに越したことはない。もちろん、自分自身を軽量化した方があらゆる局面でより快適ではあるのだが。


読書 伊藤たかみ「アンダー・マイ・サム」 講談社文庫

 今回、主人公を外界と折り合い付けさせるキーは「親指」。変な生き物でもオウムでもなく。そしてそれは「いつの間にか」使われなくなる。気が付くと大切な人たちもほとんどが「いつの間にか」消えてしまう。現実というのはそれ程ドラマチックではなく、大切だったはずのものもフェードアウトしてしまうという事なのかも知れない。残ったものを大切にしたい。


'06.10.27  car&bikelife

パチ・ダホンで行く納品の旅 〜自転車おじさん編

 「いつ来られるの?」と訊かれたのでとりあえず1時間と答える。

 実際は多分30分もかからないが、一度会社に戻ってから出るとなると、戻ったときに何かの用件が待っていないとも限らない。果たして30分後に付いた私は「早いじゃない。自転車おじさん」とからかわれた。十五程も年下をつかまえて「おじさん」はないだろう。

 どこの得意先へ行くのも自転車なのかと訊かれたので、まさか御社だけですよと答える。

 「あら失礼ね」。
 「なんでですか。一番早いんですよ」。

 そう。実際地下鉄で行き、最寄り駅から歩くよりはるかに早い。

 「確かにうちもバイク便より自転車便よく使うね」。

 そう。前にも書いたが築地-銀座界隈は“メッセンジャー銀座”である。代理店やら制作会社が集中している。晴海通りや昭和通りやその間の道を「明らかにサイクリングしている訳ではない自転車」が駆け抜けている。

 大抵の自転車はロードタイプで、ブルホーンが流行っている様だ。そういう自転車に乗っていてもヘルメットは意外やオフ用のハードシェルが多い。

 自転車便と言えばティーサーブが有名だが、サイトを見るとタレント事務所風でちょっと可笑しい。でも自転車好きとしては一度は頼んでみて彼ら彼女らの愛車を見てみたいところではある。しかしエリアは驚くほど狭く、いつぞや初めて頼もうと思ったら、我が社は集荷エリア外だった。千代田区なのに…。もっともソクハイほどの大手でも「メッセンジャー便」のエリアは23区中せいぜい11区のそれも一部であるが。

 ポタリングが趣味というこの担当女史がいる得意先の仕事も、あと1年程で終わってしまう。仕方ないので自転車で通える得意先を開発するか(本末転倒だよ)。

 「銀輪部隊で行くわけね」。
 「“銀輪部隊”なんて言って、若い人には通じませんよ」。
 「あらSさんはわかるんでしょ。仲間じゃない」。

 いや、歳はともかくミリタリーマニアだから…などと違う話題を持ち出すと話が長くなりそうなのでやめておいた。

 前回に書いた「エロい感じのSちゃん」の話をBLACK LUNGでしていると、本人が仕事相手を連れてやって来た。仕事の話をしているSちゃんは、改めてよく見ると全然エロい感じではなく、頼もしいやら残念やら。ちなみに横から見ていたからか、やっぱり私は顔を覚えてなかった事が判明。「えっ? 何回も話していますよ?」。そ、そうだね(焦)。

'06.10.20  car&bikelife

パチ・ダホンで行く納品の旅〜渡河編

 最近は自転車関係のことに関心が向いており自転車ネタのブログなどをよく見て回る。その手のところでは傾向としてハードウェア寄りの話題が多い。パーツの購入や取り付け、チューンといった話である。自分の記事もそういえば自転車ネタの時は圧倒的にこれだなぁ。もっともそういうブログをやっているのは大抵男性であり、女性で自転車ネタのところでは、どこをどの様な気持ちで走ったとかが書かれていることが多い。まあそれは圧倒的マイノリティで、つぴぃさんの所くらいしか読まない。その上この人ほど文章がちゃんと書けていないことには日常話を自然に読ますというのは難しい。



<上>黎明橋から望むマンション群。

<中>歩道も広く休憩ポイントまである晴海大橋。

<下>橋の真ん中にあるベンチからレインボーブリッヂが見える。

 それはともかく自分の話であるが、先日また昼時に築地までトラフィックで出かけたので、よしそれなら黎明橋でも眺めながら川っぺりで昼飯にしようと思い立った。行けばそれなりに良い景色なのだが、そういえば晴海は最近どうだろうかと考え始めてしまう。クルマだと近いんだがなぁと考えるのだが、いざ行ってみるとあっという間だった。

 しかしそこでは食べなかった。他のことに気を取られて止めてしまったからだ。なんと「晴海イン」が跡形もなくなっており、その脇からいきなり橋が川向こうまで架かっていたのである。

 これは何だと渡ってみると、その先にはゆりかもめ新豊洲駅。それにその晴海大橋、見晴らしも良く気持ちの良いこと。飯はここで食おうと、近くにコンビニを探した。

 ここで「クレソン付きで芥子たっぷりのローストビーフサンド」と「カナダ産ミネラルウォーター」辺りが来るとお洒落で良いのだろうが、なぜか「大盛ペペロンチーノ」と「チェリオライフガード」。だって腹減ってたんだもん。

 デザートもと考えつつ、最近銀座の弁護士事務所で流行っているらしい「エンゼルパイ」を探すも見つからず。諦めて神田まで帰った。

読書 山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」 河出文庫

 ふざけた名前は嫌いなので読まないでいた。でもよく考えたら自分も「小隊長」だしな。人のペンネームを笑ってはいけない。


'06.10.15  car&bikelife

パチ・ダホンで行く納品の旅 〜アップグレード編

 週末に買ったLEDライトとワイヤーキーを会社置きの愛車パチ・ダホンに取り付けて、さて今回も神田〜築地の原稿届けとなった。

 タイヤの空気が気持ち足りない気がして補充する。緩いのは勿論パンクの元なのだが、あまりパンパンでも特に小径車は乗り心地が悪くなって具合が良くない。漕ぎ出しスリップするほど堅くするのはまずいかもな。そういえば先日気付いたのだが、このChampee-iの16'タイヤはなんとKENDA KWESTだった。つまりJEDIのデフォルトタイヤと同じである。ホントかね。買ったときからバルブのプラキャップが前後で違う位なのに。

 さて出発。時間はちょうど昼時で、例の“共存”歩道はやはり走りにくい。酷いのになると歩行者にも正面衝突するくらいに周りを見ていない。かといってこちらも車道を楽に走れる走行性能はないしなぁ。まあのんびり行って、届け物の後は弁当を買って運河沿いで食べるかと暢気に走っていた。ちょうど心地よい天気である。

 ところが視界の端の方からにわかに空が掻き曇り風が吹き始めた。これは昼飯どころではないかも知れない。午後は降るかもという予報だった。車道に降りて先を急いだが、こういう時に限って段差乗り越え時にチェーンが外れてしまったりする。

 あまりに軽いトップギアはいかんともしがたいが、握り心地が悪くガツガツしたグリップを換える位はしたいなと乗る度に思う。置き自転車カスタムしていってどうするよとも思うが。

 結局夜になっても雨はほとんど降らなかった。

 翌日、結局グリップを換えた。通りすがりで入った専門店でVELOのHANDLZ-MXが安くなっていたので。そういやこれもJEDIのデフォだな。緑色のエルゴ風グリップというハマリモノがあったのだが、ハンドル周りにボリュームがくるのはどうも似合わない気もしたし、7,250円の自転車に1,260円のグリップというのもどうもね。

ムックなどで外形だけ見ればそうかもなと思ったりもするが、専門店で実物を見ると、全ての部品の質感が違うのだ。違う違う。

こんなバリだらけなのに?

妙なモールドが手に痛い。

税込630円。

'06.9.30  car&bikelife

タイヤにテをヤイタ

 それが経験のないスポーツ用の装備や見たこともない民族装具であれば、少しは警戒をして身に着ける方法を考えるものだろうが、靴の履き方やベルトの締め方で迷う人はそうはいないだろう。自転車のタイヤ程度と、私も思っていた。前回の話の後日談。自転車用セミレーシングタイヤSCHWALBE製STELVIOの話である。

 綺麗にホイルにはめるのにかなり難航した。タイヤといえばサイズを間違えなければホイルの形に合っているのが常識と思うのだが、自転車用のレースタイヤはなかなか“足”にぴたりとは馴染んでくれない。サイドウォールはゴムチューブの様に柔らかく、ビード(タイヤの縁の堅い部分)はうねっており綺麗に収まらない。

 私もバイクのタイヤ脱着位はいくらでも経験があるので気楽に考えていたが、普通にはめてもタイヤのセンターが出ないのだ。上から見ればパターンが左右にうねっているし、乗れば上下にガクガクする。サイドの文字がリムに見え隠れするほどなので無理もない。かなりうんざりした気分になっていた。前回の記事を書いたのはその時点で、ひょっとして不良品なのではないかと考えたほどだった。

 それでも結局前後とも3回ずつ位脱着を繰り返し、空気を入れたり抜いたりしながら、リムからのはみ出具合を見つつ捻ったり伸ばしたりして何とか綺麗にホイルに納めることが出来た。初めの歪み具合が嘘のようだった。

 夕食の時間がすぐだったので、結局試乗はほとんどできず、はまり具合を確かめるために10分ほど走っただけだった。

 週が始まり、購入店であるLOROに行く。何か装着のノウハウみたいなものはあるんでしょうかと訊ねると、特に小径の方が難しく「いやぁ、僕らも苦労するんですよ」と苦笑い混じりでのお答え。それでは専門店もかなわんだろうなぁと、いらぬ同情を覚えた。

'06.9.24  car&bikelife

足元を見られないために

 この数ヶ月というもの本欄のジャンルが圧倒的に[car&bikelife]に偏っている。終始パーツの話を書いていることもあれば、自転車を通して他のことについて書いていることもある。ちなみに今回は前者となる。

 自転車に限らないことだけれど、気になり出すと要不要に関わりなくパーツやら道具やら何かしら買ってしまうという気がする。今回は大小2品である。

 JEDIではフォールディングペダルに拘りたいのでSPD等にする気はない。かといってFD-6そのままだと形状の割には靴底への食い込みも足りず横滑りして力が掛けにくい上に、当然引き足を使えない。そこで爪先を固定するゼファールのハーフクリップを購入した。「フォールディングペダルにクリップは付かないのでは?」と思うのが普通だが、実はリフレクターの取り付け穴を加工すれば問題なく付けられる。今回は仮組のため手持ちのボルト1本で止めたが、近々サイズのあったもの2本を通す予定。靴は27cmの私でもLサイズではやや大きいようだが効果は明確にあった。

 続いてタイヤを、細くてパターンの細かい柔らかい物に変えることにした。SCHWALBE製STELVIOである。完全スリックではないけれど、今までのように未舗装路へ気軽に突っ込むことは出来なさそうだ。細いだけでなく、薄くて軽い。手に持ってみるだけで圧倒的に違うのがわかる。それと純正のKENDA製KWESTは外してもタイヤ然としているが、これはペナペナしたホース状になる。特に側面の薄さに不安を覚える。1本約5千円は冒険だなぁ。これを機にチューブも仏式バルブのものにすることにした。いざはめてみると、なんと真っ直ぐ付かない。サイドの文字が部分的にリムに隠れ、上から見るとパターンが直線になっていない。叩きながらはめ直しても同じ。う〜ん。こんなもの…のわけないよなぁ。したがってインプレは改めて。

■珍しく用語解説…
「フォールディングペダル」:折り畳み式のペダル。三ヶ島製FD-6はその高級品(多分)。全体を畳む際、私はなるべく部品は外さないようにしたいため、より軽量ではあるが取り外し式は使わない。
「SPD」:靴底にパチリと填めるタイプのペダル。足を引き上げるときの力も利用する。現状3方式がある。クリップと違い専用の靴が必要。
「仏式」:自転車用タイヤチューブのバルブは3方式に分かれる。英仏米。ロードタイプは仏式が普通。ママチャリに使われる英式は圧力調整などの面で劣る。

早く慣れないと傷だらけ。


需要が少ないためか700Cより高い20インチのSTELVIO。

昨日はmixiのLOUISGARNEAU JEDIオーナーによる横浜オフがあったが、残念ながら下の娘の運動会があり参加できなかった。1人オフてなつもりで夕方多摩湖まで走りに行った。う〜ん、行きたかった。

読書 三浦しをん「格闘する者に○(まる)」 新潮文庫

一見退屈な設定に感じたが漫画チックな背景が旨く徹底されていて全体のバランスが良い感じ。


'06.9.19  car&bikelife

続 パチ・ダホンで行く納品の旅 〜帰路にランチ

 連日の雨に飽きてきた金曜。「晴れた」と言うより「降っていない」という具合の空だったが、得意先への色校戻しは自転車で届けようと思い立つ。週始めの校正届けは土砂降りのためにタクシーを使ってしまったから、節約のためというのでもいい。それに所要時間は自転車が一番短い。もっとも今日は上着を脱いだだけの普通のスーツ姿なのであくまで緩く漕ぐ。まあ実のところそれらはどうでも良くて、要するにやること同じなら気持ち良く過ごしたいというだけなのだが。もし雨が降ってきたら畳んで地下鉄で帰れば良いかと乱暴なことを考えていたが、走り出して途中で傘を持っていないことに気付く。畳んだ自転車を入れる袋もなかった。神田から築地まで20分。地下鉄で行くのと同じ所要時間で着いた。

 ところで、銀座方面に向かう昭和通りの歩道にはいわゆる"歩道上の自転車走行帯"がある。ジェダイと違いパチ・ダホンではさすがに車道を走り続けるのは怖いのだが、この"走行帯"も違う意味で怖い。何せ歩行者自転車共に区分に対する認識がほとんどない。"自転車走行帯"を並んで歩く歩行者や、"歩行者専用帯"を走る自転車。そしてどういう拡大解釈なのか"自転車走行帯"に沿って自転車が停められている部分もあってそれを避ける自転車が次々"歩行者専用帯"をかすめていくのだ。とにかく歩行者・自転車という交通社会人としての自覚が低い1位2位同士がすれ違うのだからろくでもない。やれやれ。


「自転車歩行車道における自転車走行位置の明示〜カラー舗装による自転車・歩行者通行区分の視覚的分離」だそうである。

 帰路は銀座界隈でランチを摂ることにした。たまには知らない店に入ってみるかと、途中気になった店に寄ってみる。シンプルでお洒落な縦構えは雑貨小物屋の様だが、ランチの看板が出ていた。「おいしく変わった(だったかな?)豚角煮丼」というのを頼んだが、確かにそう悪くはなかった。窓際の席に座ると、道行く人の多くが不思議なほどメニュー看板を覗き込んで行くのが分かる。帰り際に見ると看板の下に犬が寝ていた。


犬。
携帯を向けるとそっぽを向いて寝やがった。


カフェ634(ムサシ)。
マガジンハウスの裏手辺りにある。

読書 伊藤たかみ「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」 河出文庫

 架空の地方都市を舞台にした村上春樹風人物設定の日活的青春模様? ちょっと違うな。それにしても高校生が酒呑んで煙草ふかしながら赤のコンバーチブルで街走ってはいかんよ。と、筋と関係ないコメントを書いたりして。


'06.9.14  car&bikelife

小物と小言

 週末の空いた時間にだけ走る私は、大体1回30kmかそこらの走行距離である。これなら高速巡航には向かない小径車で充分であるとも言えるし、また特に繊細なタイヤを穿いているわけではないから本当は予備チューブやインフレーターは要らないのかも知れない。その様に考えていながらもいろいろ装備品をくっ付けたがるのは、要するに小物好きだからである。

 インフレーターを変えた。色が気に入っていたZefal「TX Switch」の筒にヒビが入ったのだ。確かにこんなに肉薄のABSではとも思うが、それにしてもぶつけたり踏んだりしたのではないのに耐久性が低過ぎるだろう。不良品か?

 新たに購入したのはTOPEAK「マウンテン ロケット」。操作が不便そうだがデザインで選んだ(笑)。化粧品の容器の様である。さらにこの道具、仏/米バルブ用なので英式アダプタは別に携行することになる。家庭用"空気ポンプ"によく付いているクリップ状の口金である。そのうちタイヤを変える時にチューブも仏式にするつもりだから当面はこれで良い。

 装備品ではないが、チェーンクリーナーも買った。チェーンのクリーニングはCRCと歯ブラシがあれば足りると思っていたのだが、この道具、簡単にチェーンが綺麗に出来て楽しい。これで漕ぐのがスムーズになったと思うのはおそらく気のせいだとは思うが。

 ところで先日ホイルの振れがどうしても気になり、タイヤとチューブを外して調整を試みた。1本まるでテンションの緩いスポークがあり慌てる。その上驚いたことに、半分以上のスポークはリム内側のネジ山が舐めてしまっていた。この部分はショップではなく工場組み立てだろう。メーカーとしてのルイガノ自体に不信感が湧いてきてしまった。この先ロードもルイガノを考えていたが、躊躇してしまう。確かにこれは安いホイルなのだろうが、高ければ違うとばかりも言い切れない。買う時リムの内側までは見せて貰えんだろうしなぁ。

シンプルなだけでなくフレームから浮かない良いデザインだと思う。

「作業中は下にウエスでも敷きな」と取説に書いておいてほしかったかも。

安いと言ったって、本体価格10万超の商品なんだけどな。

読書 伊藤たかみ「リセット・ボタン」 幻冬舎文庫

 人並みに悩み多い少年時代を過ごしたが、自殺だけは考えたことのない私としては分からないことが多い。しかし「伯父さんの遺したマウンテンバイク」が何だったのかは気になったりしてサ。


'06.9.3  car&bikelife

振り返りがちな性格

 コンパクトが信条のフォールディングバイクに余計な装備を増やすのは邪道かも知れないが、私のJEDIのバーエンドにはミラーが据えられている。クルマ人間(元?)の私としては、後方確認のデバイスがない乗り物は不安で仕方がないのである。

 このZEFAL製のミラー、スタイルも機能も気に入っているのだが、使っているうちに不満もいくつか出てきた。

 まずミラー表面の耐久性が低い。強度ではなく耐候性の問題で、1年経たずに曇ってきたのだ。安物のメッキエアガンでももっと保つだろう。…比較する対象が分かりにくいか。

 そして根本的なことだが、視点移動量が多過ぎる。やや前傾姿勢で乗っているため、後方確認時にほとんど真下を見なければならないのである。自転車では、寝そべって走るリカンベントを除き構造上これは仕方のないことでもある。後方は首を振って目視するのが基本とも言えるだろう。

 ともかく、唯一この問題を解消してくれるパーツがある。ヘルメット直付式のミラーである。しかし需要が少ないのか市場に2種類の製品しか存在を確認できなかったし、店頭で現物を見掛けたことがない。

 1つはBELL製CITI/METRO専用でバイザーに取り付けるタイプ。「専用」と言ってもバイザーに角度合わせしてボルトオンできる工作技術があれば大概の物には付けられるだろう。しかし平時格納が前提の設計で、可動部も多く一度動かすと微調整が面倒そうなのでもう一つの、可動部が少ない製品を選んだ。具合は確認中である。

 もちろんヘルメットを被らないと後方確認が出来ないが、バーエンドのミラーと併用すれば良い。もっともヘルメット着用時そちらは不要になるわけで、そうするとバー内に格納できるミラーというのもあるのでそちらも試してみたくなる。子供向け変形玩具みたいだが、そこにまた惹かれたりして。

メッキ磨きで曇りを取ると、表面がプツプツと荒れていた。


Cycle A Ware Reflex 税込1,871円
ABSなどではなくハリガネ人形の様な芯入りのゴム。ミラー部はちゃんとした素材の様だ。この後ミラー部をポチンと外された。


TRELOCK FC610 税込4,536円
先日の輪行で断線したMAVICの代わり。