bicycle

公文書

'06.4.26  car&bikelife

多摩湖

 最近覗くようになったブログに影響されて日曜は多摩湖まで走った。と言っても初めから行くつもりで出掛けたわけではなかった。雨も降りそうだったし、とりあえず多摩湖方面に向かって歩行者自転車専用道を走り、30分走ったら引き返す程度のつもりだった。

 すぐ近くにも関わらず、自転車で多摩湖を目指すなんて多分20年以上ぶりである。おかげで途中の風景にまるで見覚えがない。道の感じからして作り替えた風もないから昔からのままのはずなのだが懐かしい感じもしない。最近出来たという公園やら銅像やらは知っていたが、それはどこかのサイトで見たのである。

 薄曇りの天気のお陰かあまり人は多くなかったが、それにしても皆なんとまあ無頓着な走り方であり歩き方なんだろう。公園の中ではなくあくまで道路なのだが。いつもの私ならもっとカリカリしそうなものだが、今回は昔の記憶を手繰ったりクルマで通る道との位置関係を考えたりしながら走っていたので、それどころではなかった。

 最近チェーンリングを大径の60Tに変えようかと考えている。「変えたけれど踏み切れない」というJEDIユーザーの声もmixiのコミュで読んだりするし、自分の脚力に自信があるわけもないのだが、実際スピードが乗ってくるともうちょっと歯があってもいいかなぁと感じてしまうのだ。そんなことも考えながらペダルを漕いでいた。

 そろそろ30分かなと思ったら、もう多摩湖だった。どこか景色の良いポイントを探してのんびりするかと考えていると顔に水滴が当たる。雨のことをすっかり忘れていた。雨具の用意はない。フェンダーもない。そこからは踵を返し猛ダッシュである。

 雨雲を背負っていたらしく、家に着くなり雨が追いついた。ちょうど1時間経っていた。トリップを見ると20Km。いくらずっと走り続けたと言っても平均速度20Km/hの訳は…。やはりメーターのセッティングをやり直した方が良さそうである。

その朝「いいわね、一人でぷらっと出掛けられて」と嫌味を言われた私と違い
夫婦でポタリングをしたりしている「つぴぃ」さんの →「青赤自転車で行こう。」

 この奥が湖の見渡せる「見晴台」なんだが…


読書 井上荒野「グラジオラスの耳」 光文社文庫


'06.4.20  car&bikelife

工具

 最近、趣味としての自転車を始めて悩むのが工具である。一般的な工具は一通り揃っているので、後は足りない専門工具を適宜買い足していく。スポークの張りを調整するニップル回しや、ペダルスパナなどは最近買った。何に悩んでいるのかというと、既に持っている一般工具の整理が付かないのだ。

 例えば六角レンチは自転車ではせいぜい2種類しか使わないのに12本セットになった物を使っていたりする。2本だけ抜いておくと戻し場所が分からなくなり、結局セット自体が使えなくなる。今までにそれでラチェットレンチセットを2つ使えなくしてしまっている。だからその12本セットをゴトゴトといちいち出して使わないとならない。

 それから逆にバラバラの工具もある。ドライバの0番は精密ドライバの兄貴分みたいな奴なのに、2番はDIY向け貫通ドライバーだったりする。番数ではなく握りの形で覚えるのはあまり良いことではないだろう。

 要するに全体にてんでバラバラで、しかも使わない物が沢山混ざった工具を使っているのである。

 その上、いちいち大元に戻すと次使う時に探すのが面倒なので、その時期に熱中していることに合わせて引っ張り出した工具が、なんとなく山になっていたりするのである。同じ時期に違うことに手を付けていると、基本的な工具ほど置き場所を見失ってしまったりする。

 解決策は、おそらく目的別にそれぞれセットを作ることなのだろう。コンピュータ、トイガン、家周りのDIY、そして自転車。

 多分そう大した金が掛かる訳でもないのだろうとは思うのだが、しかしやはり無駄が多いように思い躊躇してしまう。

 そんな訳で工具箱は相変わらずである。秋葉のジャンク屋でPowerBook用に買ったトルクスドライバーで電動ガンをバラし、戻し忘れのトヨタ車の車載ドライバーとスーパーカブ用のモンキーレンチでラティスフェンスを組み立てている。

画像は最近の愛車ルイガノ・ジェダイ。あまり変化なし。フェンダーも未だ取り付けられていない 。ボトルケージ横のインフレーター(車載ポンプ)は色で衝動買い。脚を締めて漕ぐと腿に当たる。遠出するにはスペアチューブと工具の積めるサドルバッグが必要か。いつ遠出するのかわからんが。


読書 高千穂遥「自転車で痩せた人」 生活人新書

何事も突き詰めていかなければ真に面白いとは言えない、というのが読了していないなりだが私の感想。クラッシャージョウのコア世代のはずが実はアニメすら観ていないという私がこの本を買ったのは自転車の話だから。ネット上のレビューを読んで買った初めての本でもある。


'06.4.7  car&bikelife

小径車

 スラリと細い脚にグラマラスなボディというのも良いねぇと眺める。ほれ女の脚ばかり眺めているとまた平地で蹴躓くよとご忠告をいただきそうだが、相手は女性ではなく自転車。ロードバイクである。

 細いホイルを長いステーが支え、太いカーボンのボディは魅惑的な艶を全体に漂わせている。独特のなかなか良いスタイルだ。「でかくて軽くて速い」というのも良いなぁとは思うが、自分の場合は車道のど真ん中を走り続けられる訳もなく、いつもの調子で歩道に前輪を飛び載せていたりしたらすぐパンクだろう。そういう事では小径車も同様に不利なのだが、私は小径車に乗っている。

 ちなみに小径車ブームだそうである。先日ムック本を買ってみたところ専門家の意見として書いてあったのは、特性をよく踏まえた上で選ばないと結局物足りなくなって、ロードバイクやMTBに乗り替える人も多いとか。折り畳みを選んでいる自分としては、そのための小径と重量増という割り切りではあるが、そもそもその他の不都合を把握していなかった。

 乗ってから知った不都合は、いまひとつな直進安定性だろうか。当初より前輪がふれると不具合のように書いていたが、どうも速度を上げたり手放ししたりするとその様になるものらしい。乗り物の重心は低い方が安定するわけだが、自転車の場合それは「車軸よりBB(ペダルの"付け根"のこと)がどれだけ低いか」がポイントらしい。しかし車輪の小さい小径車の場合ははなからBBは車軸より高くなってしまっているのである。

 前出のムック本で、自転車始めるなら自転車通勤をと書かれていたが、駅まで徒歩わずか10分、その後電車で1時間の私にそれは無理な話である。試しに畳んで輪行バッグに入れてみたが、全長は上の娘の身長並の120cm。重さは下の娘並に12kg超。気軽に持ち歩くレベルではない。

 試しに庭で娘達を抱えて歩いてみたが、いやあ、このまま会社には行けまい。


読書 開高 健「巷の美食家」 グルメ文庫

この文庫、名前がこれなのにラインナップが吉行淳之介や山口瞳。しかし山口瞳は出所を見るとどうやら読んだことがあるものばかりらしくこちらを。そしてやや後悔。そもそも私は食というものにまるで関心のない男なのである。まあその話はまた。


'06.3.7  car&bikelife

切り詰めハンドル

 最近外で自転車の話をすることが多い気がする。始めたばかりで勉強中ということもあるだろうか。

 先日はG街 bar plastic modelでも自転車話。「自転車漕いでる間の脳内BGMというとクラフトワークのツール・ド・フランスと決めていたのに、『茄子 アンダルシアの夏』を見て以来ラテン調のBGMが頭から離れない」という話をしたら、「そうですか、あの映画はどうでしたか」などと返しながらいつの間にかBGMが忌野清志郎の「自転車ショー歌」(同映画のED曲)になっていて感心してしまう。さすがBPM、何でもすぐに出てくる。しかも実はあの映画は関根君の勤務先の映画だそうな。

 自転車もの映画というとホイチョイの『メッセンジャー』というのがあったが記憶にあるだろうか。あの映画の公開時私は自転車専門店のチラシの仕事をしており、思い付きで配給会社に掛け合って映画ロゴなどを使わせて貰ったりしたのだった。劇中登場するTREKに近い型の同色車が売りに出ていたので好タイミングだったのだが、全くの偶然であった。あの頃は自転車にはほとんど興味がなかったのだ。

 話変わって愛車であるが、週末にハンドルを切り詰めた。ハンドルバーの両端を3cmずつ落とした。少し切り詰め過ぎだった気もするが、歩道のガードレールと電柱の間をすり抜けることを考えるとこれくらいが良いだろう。シフトレバーに干渉してしまうためライトの設置位置を変えざるをなくなった。見た目はいまいちである。

 ついでにグリップも交換した。標準の物も充分良い握り心地だったが、手に体重の掛かる乗り方に慣れていないせいかすぐに掌が痛んだ。体重の掛かる部分が柔らかく広くなっている物に替えた。

 前輪の振れはまだ取れていない。ニップル回しを買ってきたのだが、リムのどこがどれくらい歪んでいるか目視できないのだ。タイヤは明らかに振れていたので念のためはめ直したが変わらない。
切り詰め前
やや幅広く感じ、長く乗ると疲れる。

切り詰め後
ほぼ肩幅と同じ。見た目は詰まり過ぎだしライトの点灯が手を離さないとできなくなった。

「ソウル訪問記」は特別ページ設置。4日連続更新だったので読み損ねた方はこちらへ。
小隊司令部ソウル訪問記

'06.2.15  car&bikelife

1ヶ月点検

 先日、乗っていて気になる点がいくつか出てきたと書いたが、週末それらを確認してみた。原因は全て分かったが全ては直せなかった。

■前輪プレーキング時の異音
 先日書いたように自転車整備本の類をやっと買った。それに「シューに金属片などが刺さっている場合もある」と書かれており、読んだ時は「そうそう金属片なんか刺さらないだろう」と思っていた。ところが見事金属片だらけで驚いた。カッターでほじりだしヤスリで均す。初めて弄るわけだが、本格的自転車のブレーキシューが意外に弾力のない脆い材質と知る。

■手放し運転のしにくいバランス
 自転車をひっくり返し前輪を回して驚きの発見をする。前輪に振れが出ているのだ。買ったばかりだし事故ってもいないのに。これはますますニップル回しを買わないとならなくなった。何が「ますます」かと言うと、随分前にバラしてレストアし始めた軽快車がその後完成せず実は放ったらかしになっているが、それは後輪が派手に歪んでいたからなのだ。大まかには踏みつけて修正すればいいが、細かくはニップル回しでスポークの張りを修正することが必要になってくる。もっとも、軽快車とJEDIでは径が違う気もするが…。

■トップでのチェーン異音
 これも調べてみてどんなものだかなぁと。音の原因をよく調べてみると実はトップにすると僅かだがスイングアームのシートステイ側にチェーンが触れているのだ。要するにこれは組み付けが悪いということに他ならないのだと思うが…。しかもこれハブシャフトの位置をまるまるずらす必要があるんじゃないだろうか。そうしたら初心者に簡単には直せないのではないか。それ用の道具も必要になるだろうし。

 とりあえずは買った店に相談してみる予定。送り返すのは面倒だし移送中に壊れることも考えられるので避けたい。困った。

削りカス状の金属片が5、6箇所に刺さっていた。

ここが触れている位だから、振動があると他の部分にも触れる。

読書 大道 珠貴「しょっぱいドライブ」 文春文庫
表題作は芥川賞受賞の際に文芸誌で読んでいたが、他2作のために買う。

'06.2.7  car&bikelife

ラブ・ミー・フェンダー

 週末、晴れた。ここのところ毎週週末の天気が気になる。自転車のためである。しかも当日晴れるだけではフェンダーがないから乗れない。水溜まりが大敵である。

 自作フェンダー用パーツは揃えてあるし、じゃあやるかとやっと思い立ったのが日曜。しかし大まかな加工が済むとせっかくの陽気がどうにも勿体なくなり、パーツや道具をそのままに外に走り出てしまった。

 そうは言ってもとりあえず準備体操はする。しないと全く駄目。旧いクルマが暖気しないと駄目というのと同じ感じである。いやそれ以下か。すぐに脚が痛くなるし、ダッシュが全く効かなくなる。最近はクルマは暖気運転しないのが良しとされていている。本当は暖まっていない触媒では充分機能しないはずなんだが排気ガスも平気になっているのかしらん。

 乗っていて最近気になるようになってきたことがある。手放し運転が上手くできないのだ。私が酔っぱらっているのではない。前輪のどこかバランスが悪いのではないだろうかという気がする。仰け反って前輪への荷重を減らすとやっと何とかなるということは構造上できないのか? まさか。関係はないだろうがブレーキも前輪だけ鳴る。

 それと、ディレーラーを調整してもトップギアの時だけ音が出る。それもスプロケット側ではなくフロントから出る。トップに入ったことがわかるのは良いが何か不都合は生じないか。

 ふらりと出た先の話だが、専門店に展示してあったルイガノMV-2を見て「このフェンダー、後輪は無加工で付くんじゃないか?」と気付いてしまった。いや、無加工は無理としても、形はMUJIよりこちらの方が良いなぁと帰路しばらく考えていた。

 ところで前回「シートが取り付けられている棒」を「シートピラー」と書いていたが、ルイガノでは「シートポスト」という呼称で良い様だった。まだまだ慣れない。部品の呼称も良く分からない様ではまだまだ初心者である。いや本当に初心者だが。


そのままではタイヤに当たって指も入らない。

伸ばして曲げ直し金具の高さを縮める。

フレーム側の2箇所の穴。ネジも切られているのでこれを利用する。

しかしそのままではブレーキに干渉。当たる所にアタリを付ける。

アタリと同じ形に木片を削り、裏から当ててプラハンマーで叩く。

当たらなくなった。「綺麗に」とはいかず…。

ここで中断とは我ながら中途半端な仕事である。ステー曲げの練習はしているので次はもっとスムーズだろう。
…多分。

小官にはフォルクスワーゲンがよくわからん。母クルマ・ヴェントがなくなりボーラになったかと思ったら、今度はジェッタ復活だと。なぜこう変えてるのか意味不明。教えて偉い人! シロッコやコラードを復活するんだ!<自分の方が意味不明。

'06.1.29  car&bikelife

長さの調整

 自転車は、とにかく自分の身体に寸法を合わせないとならない。そうしないとちゃんと曲がらず走らずで危なくて効率も悪い。しかしその調整は、専門店の店頭で購入したならともかく私のように通販の場合は、自分でやらないとならない。

 まずシートの高さ。ペダルを踵で踏んで脚を伸ばした位が本来は適正値なのだそうだ。ところがATBの類でこれをやると足つきはかなり悪い。街乗りの場合はやや下げて乗りたい。

 しかし私のJEDIのシートピラーの長さは適正値ギリギリになっているようで、足つきが楽な位下げるとなんとフレームに当たる。mixiのコミュで他のJEDIユーザーの愛車画像を見ると、どうやら私のシートピラーは長過ぎるようだった。測ると330mmあった。そこで切ることにした。

 実は先週ハンドルポストを切り落としていた。ハンドルとシートの高さを平行にして前傾で乗るのがスポーツライディングの基本のようなので、そうするとJEDIのハンドルポストは身長171cmの私には高い。

 シートピラーはハンドルポストより肉厚があるのでどうかなと思ったのだが、mixiのコミュで私と同じ道具で切断されたという方のコメントに安心して作業。すると堅さはあまり変わらなかった。見ると購入時の切り口は斜めになっており店かメーカーかわからんがいい加減だなぁと。

 他に最近手を加えたのは、ケーブルをシートピラーからハンドルポストに移して、ボトルケージをシートピラー基部のフレームに取り付けた所。水分補給が大切だと身をもって知ったので。

 さていよいよフェンダーとも思ったのだが、庭掃除と革鞄の補修で気力を使い果たしたので来週送りとすることにした。

 こんな根性無しだがとりあえず近所を小一時間走り回ってきた。それで缶ビール3本。目的を見失っているとも言える。


適正値のシート高。右足はプルプル爪先立ち。

改めて測る。邪魔に来る娘。

シートピラーが当たって傷の付いたリアフレーム。

シートピラーと外径は同じだが厚さは約1mm薄い。


読書 蓮見圭一「水曜の朝、午前三時」 新潮文庫

'06.1.16  car&bikelife

フェンダー取り付け前哨戦

 長いことフェンダーは自転車の必須パーツだと思っていたが、大概の"本格的"自転車には付いていない。なぜ付いていなくて平気なのだろう。雨の後は走らないのだろうか。走らないらしい。

 ともかくJEDIにはフェンダーがない。標準で付いていないだけでなく、オプションにもサードパーティにもない。JEDIには兄弟車みたいのが沢山いるが、合う物は無い。私の調べ方が緩いのかも知れないが、とりあえず見つからない。

 「無い物は作る」。工作系趣味の知り合い達はこういう場合その様に言うが、私はどちらかと言えば手の遅い方であり彼らのようにはいかない。しかしこればかりはやらないわけにはいかないだろう。そもそも娘のお供で乗れなくなる。子供は水溜まりが大好きなのである。

 とりあえず単品で買える20インチのフェンダーを探す。MTBによく見られる跳ね上がったデザインのプラスティック製品は除外した。切って穴開けてナイロンタイで締めれば付けられる気もするが(気がするだけだよ)、何より形がシュミでない。

 探し始めるとすぐに見つかった。無印良品のパーツである。穴やジグが合う訳はない。逆にそれらは何とでもなるが全体のRを20インチに合わすのは無理なのでタイヤ径だけ合っていれば良い。

 取りあえず今日は寸法合わせをする。どんな取付金具が必要になるだろう…。アルミ板に穴開け・切り出ししててボルト留めか。

 前輪は"前側の"Fフォークに付けるしかなくステーは張れない。グルリと回転させるこの自転車独特の折り畳み方のためだ。空いている穴があるのでこれ利用。フェンダー側にある取り付け部の角度を変えれば、あとはボルトだけで付きそうだ。

 後輪周りは使える穴がいくつもある。長めのステーは長めだがMUJIの付属品は重くて使う気にならない。アルミの丸棒を曲げて作るか。

 それにしても当座の取り付けパーツも不明確に空いている穴の意味が分からない。まだまだ勉強か。


MUJIは確かパナソニックのOEM。

頭を削らないとバネにやや干渉する。

自作ステーの出来次第だな。

フロント用ステンネジ。ネジ頭がダサイのでこれは買い直す。


'06.1.12  car&bikelife

乗り続け始める

 ここのところ時間があるとすぐ自転車に跨り、大した用事もなく近所を走り回る。時間だけは決めていて最低30分としているが、走る場所は定まっていない。帰り着く頃には体の方はそれなりに疲労している。日常的なスポーツの感覚を知らずこの歳まで来たので何と比べられるわけでもないが、どうにも頭がふらつくのは爽快感ではなく病み上がりのせいという気もする。

 たかが体を動かすだけのことにそんなにお金を掛けてと家人には言われるが、この自転車がなければこれほど走り回りはしなかっただろう。何せ漕ぐのが楽しいし、気に入った道具と一緒にいられるのが嬉しい。ただ自分の脚で走っていてはそんな感情は持たないから全く続かないだろう。

 目的のある外出でもなるべく自転車に乗る。家から4〜5kmの所にあるホームセンターに行くのもいつもなら間違いなくクルマだが、小物を買う程度なら自転車で行くようになった。

 残念ながら平日に乗る時間はない。勤務先は電車で1時間弱掛かり、クルマに乗っていくことはあっても、さすがに自転車通勤は無理だ。またわずか5分だけ乗るために駅前の駐輪場に1日中停めておく勇気はない。担いで通勤電車に乗るわけにもいくまい。

 たまたま早めに帰れた日に(と言っても9時だが)近くの小金井公園まで走りに行ったこともある。スポーツ向きの防寒具というのは持っていないので、迷彩服やらサバゲ用グラブやらどうにも怪しい格好だが、背に腹は代えられない。何しろこの時期は寒い。準備体操もろくにせず走り出したものだから途中の登りで腓(こむら)返りの様になってしまった。

 父娘共にインドア派だが、ちょっと公園行くかと上の子を連れ出したりもする。運動には全くならないがこれはこれで良い。ただ、まだ3歳の下の子を連れて行く時にはやはりJEDIではなくカゴ・イス付きの電動アシスト車で行くしかないのが悩ましい。さすがに子供用シートを取り付ける気には…。



'06.1.9  car&bikelife

洗車・車載

 年末年始に片付けそびれたものが結構あった。仲間内のパーティに庭を使った隣の貸家にはバーベキューセットが置きっ放しだし、それの用意のために手を付けなかったことがいくつもある。

 とりあえずクルマを洗う。多分まる2ヶ月動かしていない。家族での遠距離移動がなかったこともあるが、風邪やら頭痛やら、そして自転車購入やらであまり乗らなかった。とにかく汚いクルマは良くない。扱いがぞんざいだと運転も無神経と思われる。乗っていなかったというのは周りにはわからないわけだし。

 さて洗い終えた愛車のリアを見ながら、ふと「あれ? このトランクにJEDIは本当に入るのか?」と考えた。担ぎ出して畳み始めると早速サイクルコンピュータ用のセンサーが外れた。舌打ちしながら見ると、折り畳み時に他のパーツに干渉して外れたのではなく、単にコードが引っ張られてのことらしい。まあまだ固定が甘いしな。

 畳み終えてまた舌打ち。そのままでは入らないのだ。後席を倒せばもちろん入る。しかしそれでは娘の21インチを近所で買って乗せ帰ったときと変わらないではないか。確かにBMW3シリーズのトランクはあまり広くはないが。スキー板(車載装備が標準)よりフォールディングバイクの車載需要は低いということか。…それは当たり前か(もう一回舌打ち)。

 その後ディーラーに寄ってE90を見る。細かい感想はともかく、今E46から乗り替える意味はあまり感じない。ちなみに7年落ちの我がE46 328iの査定は100万程度。それなら下取りゼロまで乗り続けてもいいんじゃないかな。ローンはとっくに無くなってるし。トランクスペース大差ないしね。

 夜、ケーブルで録画しておいた「茄子 アンダルシアの夏」を観た。なぜだか劇場で観たという母と妹には不評だったのだがそれなりに良い話だった。まあ劇場では観ない気もするが。自転車買ってから観て良かったのかも。


片思いの切なさと滑稽さ、悪ふざけのセンス、悪意の根拠、いずれの表現においても「おねがいマイメロディ」には「ふたりはプリキュアマックスハート」は遠く及ばないなと言ったら、「それ、外で言わないでね」と妻に言われた。


目に余る汚れ…。


並べてみて不安。

入れてみて不満。


読書 坂口安吾「白痴・二流の人」 角川文庫

'06.1.4  car&bikelife

JEDIにスピードメーター


このRに板を渡す。コード基部の隙間も目障りなのでバスコークを充填した。


フォーク側がセンサーでスポークにマグネット(画像は着色)。初めの設置位置は収まりとしては美しいのだが、遠くて作動せず。



この位置で作動。固定は両面テープだけなので仮留め用でない強力タイプに貼り替えないとな。
 「JEDIにスピードメーターは付かない」と専門店でまず言われる。

 実のところJEDIには付かない物が多い。泥よけは純正も汎用もない。"前脚"はBD-1と同じだが車輪の径が異なる。今のところ自分が引っ掛かっていないだけでハンドル周りの汎用性も低いらしい。

 スピードメーターが付かないのは、角フレーム用のセンサーがないためと、小径車はセンサーから本体取り付け部(概ねハンドル)まで離れているため有線では届かないことが想定されるためだそうである。センサーの形状については取り付けジグを自作すれば良いのだし、コードについては延長すれば良い。…はずだが、まあ口数だけ手数が稼げるなら私も大成しているのであろう。何としてだ?(苦笑) まあいいや。

 ともかくサイクルコンピュータを取り付ける。これが私のバイクライフで乗り越えるべきワンステップである。このバイクで一番脆弱な部品である自分としては、最も"結果"の出易いデータがスピードだ。それを得なければ落ち着かない。ハンドルの切れ角やサスの具合の話はまだずっと先だ。

 センサーの加工はそれ程難しくなかった。Fフォークに取り付けるためのRにABS板を渡す様に固定。本体はハンドルではなくポストの基部にライトホルダーを介して取り付ける。折り畳んだ時にはどちらでも良いのだが、この方がしっくりくる。センサーとマグネットの取り付け位置は試行錯誤を要した。両者の間隔は5mm以下。しかしフロントは折り畳み時反転するため、走行時とは干渉の度合いが異なる。

 車輪円周長は取り説の一覧表になかったためウェブ上のスクリプトを借用して算出した。ETRTOのタイヤ番号40-406からタイヤ周長は1,526mm。これは後日地面に白線引いて計り直そうかとも思っているが。

 普通に走っていて30km/h出ていた。これはヘルメットが必要な訳だなと。スピードメーターにまず教えられたのはそのことだった。

とりあえずハンドルまでは届くが…。

本体の取り付け位置。
この休みの間に革鞄のフチの補修をと思い「革マニキュア」を買って置いたのだが、結局のんびりし過ぎて手が回らず…。やれやれ。