bicycle
公文書

'05.12.18  car&bikelife

LOUIS GARNEAU JEDI 到着

 自分の偏狭な趣味の世界ではそれなりに調べ事の手間を厭わないわけだが、なのに何に付け事前に全てを知ってから行動するタイプではない。大きな買い物でその性格が災いしているのは家の建て替えで痛い目を見たことで周知であろうが、一見満足しているクルマでも実は同じである。

 同じ轍を踏まぬ様にと思いながらもまたも下調べもそこそこに、自転車を買った。以前本欄に書いたLOUIS GARNEAU JEDI(ルイガノ ジェダイ)というカナダの、スポーツライディングのできるフォールディングバイクである。

 元々は純スポーツ自転車を探し始め、メカ好きという事もあり前後サスでディスクブレーキ装備が格好良いなと思っていた。しかしスポーティ過ぎて自分に合わない。そういうのと比べてJEDIのデザインが大人しい訳ではないが、スポーツ専用という感じもない。

 ドイツかぶれの私だが、自転車界にあってドイツ勢は圧倒的少数で、普通に手に入れられるのはR&M BD-1位しかない。これもスポーツライディングのできるフォールディングバイクであるが、そのスタイルはあまり私の琴線に触れなかった。

 もっともJEDIはある意味これの傍系で、OEMなのか多くの部分にパーツの互換性があるそうだ。ちなみにBD-1と同型のモデルがプジョーにもビアンキにもある。JEDIもフロントはBD-1と同じである。このサス付きの角フレームというのが個性的なデザインで気に入っている。

 構造上比較的高価になるフォールディングバイクをなぜ選ぶかというと、調子に乗り過ぎて遠方まで行ってへばっても、折り畳んで電車で帰ってこられるからである(当然、専用輪行袋を同時購入)。スポーツとか言っておいて、我ながらちっとも格好良くない。


荷姿はこんな。

梱包を解き、ライトとワイヤーを取りあえず付ける。サイクルコンピュータも買ってあるが、とにかくすぐ走りに行きたい。

そして日頃の不摂生と寒波襲来を省みず1時間。寒い。苦しい。尻と首が痛い。


読書 齋藤 孝「理想の国語教科書」 文藝春秋

'05.11.17  随筆

サザンライツ

 

 夕食後、頃合いを見計らい妻に話し掛ける。

「最近太ったと思うんだよね…。」

 すると食器の片づけをしていた妻がにやりとして間髪入れずに「そんなの3年前に気付いてよ」と返して来た。
3年前と言えば転職した頃だから、やはり転職後私は太り始めたのだったろうかと考えたが、そんな話をしたかったわけではない。すぐに話を続けた。

「それで自転車、買いたいなぁと思ってるんだよ。」
「なーんで自転車、わざわざ買うのよ」
「ほら、何事もカタチから入るたちじゃない?」
「いいですよ。自分でやりくりできればね。」

 はなから金額のことは訊かない。後は具体的に家計を切り盛りの話なので、外で呑んでばかりいる自分には分が悪いし、その時は既に頭の中は自転車のことで一杯なので早々に退散。

  スポーツ用と言っても結局は街乗り主体だからあまり本格派である必要はない。しかし乗り物は乗って楽しい物でないと駄目だと愛車に乗る度に実感しているので形だけの偽物ではなぁとも思う。そして、滅多に買わない物なのだしちょっと凝った作りの物が欲しい。

 目を付けていた物が新宿の東急ハンズにあったが型番が今ひとつはっきりしない。多分「LOUIS GARNEAU JEDI」で、その前年モデルに綺麗なグリーンメタリックがあった。ネットで調べると定価11万が最安で7万円代。ともあれこれかどうかを確かめにハンズへ行った。

 件のモデルがそれであると確認して外に出ると、不意に電飾に囲まれた。年末恒例の「サザンライツ」である。ちなみに品川のは「ハーバーライツ」。東京は「ミレナリオ」で神戸の「ルミナリエ」の兄弟分である。

 性格上、「けっ」と思うのが想定だったが意外に素直に「綺麗だな」と思えた。もっともそれは一瞬で「総予算○千万の仕掛けがこれかぁ」なんて見回している。

 サザンライツの後だったので、BPMの一杯目はサザンカンフォートのロック。甘過ぎるのは酒だか自分だかと思いつつ呑む。


読書 永 六輔「言っていいこと、悪いこと」 知恵の森文庫

困ったな…。ラジオで聴くのは良くても文庫本分集まると読みにくいというか読めない。自分が未熟なのか? 全然ダメ。つまらないし。