■クルマ
高速道路を走るバスの中から見る分には韓国は日本と何ら変わらなかった。クルマが右を走っているだけである。ナンバープレートのサイズも日本とあまり変わらないが、横を走るトラックのボディに書かれた矢印で結ばれた二つの言葉はまったく読めないので、そのトラックがどこからどこへ行くのかさっぱり分からない。もっとも読めたとしても分からないことに変わりはないが。
街中、驚くほど韓国製のクルマが多い。無彩色の中・大型セダンが6割方を占める。[高学歴志向=リスク回避型=目立たずそれでいて高級そうなクルマ]という図式を思い浮かべるのは意地が悪いかも知れないが、ベンツやジャガー風の韓国車を見ていると自然とそう考えてしまう。ちょっと前の日本も同じであるが。
その他気付いたのは、都市部であるのにクルマは割合薄汚れている物が多かったこと。日本が綺麗過ぎるのかも知れないが。それと高速でも道がやや悪かった気がする。しかしインフラ、マナー、いずれも中国のようにあからさまに酷いわけではなかった。
■愛国
2日目まで付いていたガイドはベテランだが過分に愛国者だった。いや五十を超えているであろう年齢からすれば典型的韓国人なのかも知れない。特に2日目の「国立博物館」を案内して貰ったときは"最終的には韓国がナンバーワン"というロジックが繰り返されて辟易した。まあ日帝何年とか言い出さなかっただけ良かったか。例によって私の防寒具は軍用品だったが、国旗が付けっ放しだったために(イケナイネ)「なぜ日本人がドイツの軍服を着ている?」と訊かれた。「日本で売っているからですよ」と答えて笑いを取れたから良いようなものの、いつもの様に「日の丸だったら洒落にならんでしょう」なぞと言おうものなら面倒な話になっていたかも知れない。同様にサッカーフリークスのボスの前でワールドカップの話題が出ずに済んだのも幸運である。
海外"研修"旅行に於いて大変恐縮ではあるが私は事前の準備も学習も出来ておらず、したがって韓国の歴史を陳列する場所には不釣り合いな存在であった。それはともかく、博物館は出来たばかりということを差し引いても人で溢れており、特に印象に残ったのは見学に熱心な子供ばかりだったということだ。土産物屋で博物館に関係ない玩具をねだりだだをこねる様な子供はおらず、逆に展示物を次から次に携帯で撮りまくっていた姿が印象的だった。日本の子供が聖徳太子の杓や東郷元帥の双眼鏡にこうまで興味を示したりするだろうか。どうでも良いが韓国の博物館は撮影フリーが普通なのか。
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朝のラッシュ。

コレVFじゃなくてVTなのでは? メーカーもホンダではなくデーリム(大輪自動車)。元々ホンダのOEMメーカーだったのが"独立"したのだそうだ。

なんと3輪。あまりの商用車臭さに「トライク」とは呼べない感じ。上の二輪VFよりサスがお粗末。というかVじゃないよな、そのエンジン。(大きい画像にリンク)

スクーターにこのキャリア…。朝っぱらからこんなものにぎょっとして足を止めてしまう観光客もいないか。
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