'16.11.21 随筆 |
駅にも近いとんこつの店の油そば。小平「東京とんこつラーメン龍 小平店」
'16.11.7 随筆 |
独特の油そばも旨い。但し… 田無「ラーメンくれは」
'16.10.24 随筆 |
旨いが、黒胡椒は過剰。田無「麺家(めんか) 宝」油そば
改めて調べると、田無には意外に油そばを出す店があった。この店はつけ麺で有名な店らしいが、食べログで「田無 油そば」の検索を掛けると2番目だったという事もあり行ってみることにした。他所のレビューを見るとメインのつけ麺は、自分の分かる範囲の系統としては大勝軒の様な感じらしいが、だとすると油そばはどんなタレで供するのだろう。
駅からすぐの場所だが、南口側の商店街然としていない路地にあり見落としそう。自転車だと店の前なら3台くらいは停められるだろうか。曇天の日曜午後という事もあってか先客はなく、ほっとして注文。BGMは競馬実況。
卓上に酢はあるが、油そば調味料の定番ラー油はない。お冷は麦茶が出され、卓上にポット。
提供時間は、あっとらんこ女史とJojeさんも書かれている様に長めで、ゼロスタートで着丼までは13分。尤も見ているとほぼ麺の茹で時間なので致し方ないのかも。呑みながら待てたら良かったが自転車で来たので呑めず。ちなみにアルコールはビール中瓶480円のみ。
タレは絡めて供される。やはり、カエシ+ラードというシンプルなものではなく、甘めの魚粉系のタレだが、分量や絡み具合は油そばのそれで、シャバシャバしておらず良い具合。具の方はシンプルに、小振りに切られた少な目のチャーシュー、ネギ、メンマ、ノリ。ここは評判のトッピング煮玉子を加えるべきだったのかも。
自分が苦手ということを差し引いても、やはり残念なのは過剰な黒胡椒かと思った。肉も少なめであるし、ネギも沢山だし、麺主体でなんでこうまで黒胡椒なのかがよくわからなかった。一時期辛味噌を添えていたらしいし、ラー油でなく黒胡椒という嗜好なのかもしれない。
丁寧に作られているし旨い。CPも良いし、交通の便も良い(電車なら)。黒胡椒が苦手でなければまた来たいと思うだろうな。
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油そば(並)670円。(大)は750円。黒胡椒、いらないんだけどなぁ…。

メニューは割と変わっていく様なので念のため16年10月現在のを。
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麺家 宝 (つけ麺 / 田無駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
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'16.10.2 随筆 |
丸越「ピリ辛大豆ミンチ」
最近自分のタイムラインで話題持ちきりなので、丸越の「ピリ辛大豆ミンチ」を買ってみた。昼のバラエティ番組でも取り上げられて話題になっているそうだ。
中華風そぼろを大豆肉に変えた惣菜だが、花椒や胡麻の効いた担々麺の様な四川風ではなく、ニラやネギたっぷりの台湾ラーメンの具風味になっている。
最近話題の台湾ラーメンだが、ご存知の様にこれは台湾由来ではなく、名古屋の台湾料理屋の台湾人店主が台南の担仔麺(たんつーめん)をベースに中京地区向けに辛味をアレンジして創作したもので、具は台湾ミンチとも呼ばれる。今ではすっかりご当地ものとして定着している。そして丸越は名古屋の漬物屋である。
丸越の製品は基本的に対面販売店でしか買えない。関東では23区と都下でそれぞれ8店舗。自分の行動範囲では通勤路途中の池袋に2店舗、自転車で少し走れば行ける東久留米の1店舗が寄れる範囲だが、得意先のある浦和にもあるので、その帰路に買うことにした。
前段で惣菜と書いたが、意外に(あるいは当然に)漬物ぽかった。香りだろうか。にらが強いのかも。ラベルの原材料一覧を見てやや合点が行く。多く使われている順に原材料名は並ぶのだが、トップはねぎとにらなのだ。大豆ミンチと称される大豆タンパクはその次。野菜の様に保存がきかなくて食べにくいものを食べるための手段が漬物だものなと合点が行く。
食べ物の話なのに背景説明ばかりなのは相変わらずか。まあ私の舌なぞだれも信用していないだろうが。だが美味しい。ご飯だけでなく麺類でもいけるだろうな。カップ麺に掛けて3分経ったら油揚げみたいに柔らかい物に変わってたという話もあるが、それはそれで美味しいらしい。
対面販売に慣れてない人は店頭のパッケージが買いやすいが、大抵ちょっと多い。一人で試しに食べる分には100gあれば充分。その点、量り売りもあるので試してみると良い。
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ご飯茶碗なので黄身が狭苦しい感じ。これで約50g使用

最後は余してた白身を加え、熱湯掛けて溶き卵風に

これが、大豆ミンチこと粒状大豆たん白だ!!(あまり意味なし)

ラベル。10/1購入なので日持ちは4日ほど |
[関連リンク]
「ヒルナンデス!」で丸越の商品が紹介されました!(丸越公式)
漬物専門店”丸越”の「ピリ辛大豆ミンチ」(おかわりジャパン) |
'16.9.22 随筆 |
せいろ蕎麦の気分
気持ちに、腹に、丁度良い店 十割蕎麦 つゆしゃぶ 日日(にちにち)
深夜の歌舞伎町界隈で一通り呑み終えてふと空腹感を覚える時に、その処し方に悩む事は多い。〆のラーメンというのも年齢的にきつく、ちょっと蕎麦でもという気分になる事がある。
この店、立地は微妙なのだか、そこもまた良い。ゴジラビルができる少し前までは深夜は街娼が彷徨く様な場所だったが、最近はすっかり健全になっている通りにある。と言ってもちょっと路地を入ると酒場とラブホだらけだが。しかし、できたばかりという事もあり、店内外共に明るく綺麗でお洒落。
[右]くるみだれせいろ(850円)
そしてその割にはお手頃なのがまた良い。手頃な分は日本酒に回す(まだ呑むのか)。日本酒も種類が揃っていて良い。
肝心の蕎麦は、旨い。専門ではないので詳しく説明はできないが。くるみだれせいろが呑んだ後には丁度良い。最近塩分気にしてばかりだからちょっとでも塩っぱいと気になってしまうがそんな心配もない。いや、それはともかくこのくるみだれの濃度がまた丁度良い。
場所柄か他の要因か入れ替わりの割と多い箱だけど、この店には続いて欲しいなぁ。
→十割蕎麦 つゆしゃぶ 日日(にちにち) [食べログ]
昼下がりのまったり蕎麦 神田丸屋
翌日のランチは、前夜に引き続き蕎麦屋へ。事務所近くの神田西口商店街にあるこちらに。昔ながらの蕎麦屋。狭い間口は雑居ビルの入り口と並んでいるからで、このビル自体が元々一軒の蕎麦屋だったんだろうな、とか考えつつ入る。
天もりが想定より安かったので、ついビールも頼んでしまった。安いと言っても日常のランチとしては毎日は躊躇する額だが、天もりとしては安い。ひょっとして自分の知ってる天もりとは違う物かと思ったが、体裁は確かに違ったが、まあ充分な量と味だった。
[右]天もり(830円)
店主は若いけど(自分よりは)、店員も客もお年寄りばかりだった(w 来る客来る客馴染みの年寄りばかりで店の行く末が心配にならない事もないけど、そもそも平日の午後2時に蕎麦屋で天もり待つ間にビール飲んでる私の行く末の方が心配すべきか。
→神田丸屋 [食べログ] |
'16.9.19 随筆 |
一平ソバという油そばについて
日常飯で近所の飲食店に行くという習慣がない。だから、地元は油そば発祥の地エリアではあるけれど、地元で油そばを食べる事はそれほど多くはない。それに近隣には油そばの店はいくらでもあるのだが、日曜休みだったり営業時間が限られていたりなどで、家族が適当に食べ終えてる時間に一人休日モードで出掛けて上手く合う店がない。
但し、東小金井「一平ソバ」は別。何曜日でもやっているし、営業時間も長い。立地は駅と小金井公園のちょうど間くらいにあって駅からも街道からもややあるものの、脚があれば苦になる場所ではない。店内も結構広いし、そして何より、安くて旨い。
[右]一平ソバ(並)570円
惜しむらくは自分が勝手に抱いてしまうアウェー感だろうか。どうしても近接する法政大の学生の店という印象が強い。店内も歴代学生達の写真が飾ってあるし、学生で埋まっていることも多い。珍珍亭が亜大の学生だらけとか、宝華が農工大の学生で埋まっているという印象はあまりないのだが、まあこれは私の印象の問題かもしれない。心なしか店内の作りも学食ぽい気がするが、テラス席なども結構あり、作り自体は開放的な感じではある。
私は自転車で行くので残念ながらビールは呑めない。銘柄は珍しくアサヒとキリンがあるものの、容量は中瓶一択である。飯の時は一人でそんなに呑まないな。
シンプルで旨くて安いここの油そばには、大別して「一平ソバ」と「ヘルシー平ソバ」の2種類がある。価格は同じで、ラード系と植物油系の違いらしいが、正直劇的な違いは感じない。
ちなみに、ラーメンも正油・塩・味噌・とんこつとあり、チャーハンやぎょうざと豊富なメニューとなっている。…どれも食べたことはないのだが、このバラエティー具合はこの店に必要なのだろう。
また、卓上調味料が豊富…というかちょっと多いのがむしろどうかと思うが、これも法大生の日常使用という前提で考えるとむべなるかなとは思う。 |
一平ソバ (ラーメン / 東小金井駅、新小金井駅、武蔵小金井駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
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'16.9.18 随筆 |
5坪の夏、冷やし油そばではない選択
油そばの店の中には、夏季に冷やし油そばなるメニューを供するところが多々ある。油そば自体は熱盛りの麺にタレを絡めて食べる物なので、つけ麺の熱盛りなどと同等で、ラーメンの様にスープたっぷりのメニュー程には熱々な食べ物ではない。しかし名称のイメージが、どうしても熱くて油っこくて夏向きでない印象を与えるのだろう。だから多くの油そばの店では夏に「冷やし始めました」とやるのかもしれない。
そんな分析はともかく実は私は、麺を冷やした油そばで、旨いものに当たった事がない。なんでだろう。何か他にやり様はあるはずだが、正直これなら普通に冷やし中華で良いだろうと思えてしまう場合が多い。
そんな中、何につけ考え過ぎてしまいがちなこちらのお店ではどうだったかというと、なんと、季節の限定メニューは冷麺だった。しかも、あの太い中華麺で冷麺と称するのかと思ったら、なんと正統派の冷麺だった。 [右]季節メニュー冷麺750円(写真はちょい辛)
ご存知の方はご存知の通り、こちらの麺の仕入れ先は盛岡の中野製麺。麺も本場の冷麺用の麺となっていた。
麺ありきで書いてしまいがちだが、冷麺はスープを楽しむものとも言われるので、まずひと啜りから始めると、これがなかなか。というか、季節メニュー用に両方作るのはそれはそれで大変だったのではないかとも。
ピリ辛という選択肢もあり両方試したが、それも美味しいのだが、ただキムチが入るだけではないので、スープを楽しむ向きにはノーマルの方が良いのかもとは思った。
旨いんだけど、これが通年あると油そば専門店というのがブレる気もするし季節メニューで良いのかもしれない。きっと冬は冬で何か考えてくれるのでしょうし。
季節メニューの話が季節の終わりになってしまい申し訳ない。
“武蔵野油そば文化圏”の拡大を目論む 田無「油そば5坪」
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'16.8.21 随筆 |
「秋葉原ナポリタン完全攻略本2016」
ナポリタンのレポートなど「B級グルメ」カテゴリーで記事を書く際に、料理や食文化に特に深い造詣がある訳ではない私なので悩むことは多い。本欄をWeb日記からブログに形式を変えた辺りの頃に、ものを書くからには字数制限をと原稿用紙2枚分以内としたためもある。
本欄では油そばやナポリタンを主書いているが、これらの料理は良くも悪くもスタンダードである方が好まれる。アレンジが過ぎると「これはナポリタンじゃない」等となる。そういう意味では、記事の書き方も難しい。
ナポリタンカテの記事で定評があるのはお馴染みのeatnapoさんだと思う。大体の場合は本当に当たり障りのないことを書かれているが、たまにいつもの温和な感じでザクッと書かれていたりして目が離せない。
そして今、ナポリタン界隈で目が離せないのは、おすぎさんだろうか。秋葉エンヂニアリングで発行の同人誌「秋葉原ナポリタン完全攻略本」が昨年話題になり、今夏のコミケで2016年版を発刊された。秋葉原の同人誌専門店「コミックZIN」でも委託販売されているので購入した。
私は、秋葉原に近接する御茶ノ水・神田エリアで20年近く働いているが、秋葉原だけでこんなにナポリタンを供する店があるとは知らなかった。行った事があるのは23店中意外にも3店だけだった。
ちなみにあくまでも同人誌なので、専業者の目ではDTP文法上どうかという部分は散見されるものの、よく出来た冊子だった。特に写真はさすが、店内のバラバラなコンディションで撮っているのに綺麗。陽当たりの良い席に着くため酷暑を我慢する件りは胸熱。
私が同人誌などやっていた頃(もう30年近く前か)は、文芸か漫画・アニメばかりだったが、そうか、今はこういうのもアリかと実感した。
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↓掲載店で行ったことのある店

当欄でのパンチョ初レポは御徒町店('11.3.30)。「ナポリタン」(600gまで)650円+目玉焼き。秋葉原店も2度ほど。

万世は、かつて1FにあったカフェTRIM ('13.8.21)「プレーンナポリタン(M)」500円+温玉100円 プレーンの具は玉葱のみという潔さ。パコリタンは神田だと神田駅前店で食べられる。
ブルーベリーは、御茶ノ水の会社に勤めていた時に通っていた。当時は食べ物記事を書くなど考えたこともなかった。
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おすぎ「秋葉原ナポリタン完全攻略2016」秋葉エンヂニアリング(税込756円) B5判ヨコ4c/4c中綴32P |

DTP技術的な点(マージンとか字詰めや送りの設定とか)は確かに同人誌だが、ナポリタン愛は商業誌に引けを取らない。 |
'16.7.14 随筆 |
四連即席油そば
'16.6.19 随筆 |
それ、ホントに「新しくて懐かしい」? ヤキスパTANTO
このところは喫茶店ナポを追っていたのだが、気分を変えて池袋に出来たという話題のロメスパ店を訪店した。池袋は通勤経路上ながら活動エリア外だが、買物ついでに寄ってみた。オープン前に話題になるのは資本がそれなり入っているからでもあり、出店場所も東武線の駅地下だ。調べるとクリエイト・レストランツ・ホールディングス(磯丸水産やつけめんTETSUも同グループ)のグループ会社だった。
相変わらず池袋駅地下は導線が馴染めないが、なんとか東武池袋駅構内B1「イケチカダイニング」に到着。しかしエリア自体新しいのに、アイドルタイム前の2時に人が流れていない。沿線住人でないため感覚的には分からないのだが、休日昼はこんなものなのか? 店内もガラガラだった。尤も同エリアの他店も変わらなかったので、この店の問題ではないのだろう。
ただ、この店で気になったのは、食べ残して帰る客が目立ったこと。勿論いつもこうではないだろうが、訪店中帰った客5人中3人というのが果たしてたまたまか。不味いのではない。量が多いのはロメスパの基本でもあるだろうし、しかもグラム表示だけでなく店頭の分かり易いサンプルでボリュームの想像はつくはずである。だが残す人が目立つ。
思うに、食べにくいのだ。
まず生麺のため時間が経つとくっ付き易い。麺の炒めが足りないので尚更である。おそらく手順上麺単体から炒めず、具材とソースを炒めた中に麺を入れているのだろう。麺自体に炒まっている感がない。
またそれによる食べにくさを回避するためか妙に油が多い。めちゃめちゃ油が飛ぶ系なのだ。それを防ぐ粉チーズ(妙な使用法だが)は、なぜか全てのテーブルには置かれていない。
麺は団子になるは、油は飛びまくるは、良い事なしである。生麺パスタの独特の食感は良いと思うので、そのメリットがもっと出てくれれば他は良いのにと思う。
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ナポリタンL。890+100+税。この上のサイズは皿が違う。粉チーズは掛かった状態で提供。

メニュー。さすがに良く出来ている。具材が皿の周りってアイデアだな。

油、まあこの状態ですよ。 |
ヤキスパ TANTO 池袋店 (パスタ / 池袋駅、東池袋駅、都電雑司ケ谷駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0 |
 今週の読書 藤沢周「波羅蜜(はらみつ)」光文社文庫
少しでも仏教に興味のある人なら、タイトルでこれはテーマ的には仏教絡みだと判る。いやどちらにしても藤沢周作品はそうであるのだが。サンスクリット語で「完全」「最高」の様を表す。解説が壇蜜というのは下らない冗談だと思ったら、以前に主人公と同じ仕事〜葬儀屋〜をしていたというのが意外なオチ。どうでも良いけど、この文庫版の表紙デザイン酷いなぁ。
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'16.6.8 随筆 |
久しぶりの油そばの店
ローストビーフ油そば ビースト
こちらへは初めて行ってから(つまり開店してから)約半年経った。同じビルの他店に通っているのでいつも見てはいるが、そこそこお客も入っている様だし上手く回っている模様。実のところ何度か寄ってもいる。
途中、自慢の茎ワサビは声を掛けないと出てこない様になっていたのが、今はテーブル常備に変更された模様。これがなければ何のローストビーフかと思うので、正しいと思う。
ところで以前の記事でドリンクの組み合わせについて一言書いていたが、これも改善されており、ワインメニューが追加されていた。そう、ワインが合うだろう。しかしもっとグラスやデキャンタの安ワインを揃えてほしかったなぁ。残念。ここでボトルは頼まないだろうと思うがな。
基本、オペは素晴らしく気分良く過ごせる。油そばという食べ物の食べ方に悩まされる様な方でも何とかなるだろう。多分。
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半年前と比べると…皿が変わった? |

ワインリスト。フルボトルここで開ける人いる?
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ローストビーフ油そば ビースト (油そば / 西武新宿駅、新宿西口駅、東新宿駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
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油そば専門店 noodle SPUNKY
油そばといえば武蔵野発祥で、チェーン系以外は他のエリアでは実は多くはない。あまり受けないのかなぁと思っていたが、町田にはしっかり専門店がある。自ブログでも随分前(2012年)に取り上げていた。私の自転車ライドコース上にあり、途中で寄ることが多いが、頻度としては半年に1回位か。
趣味全開の店内ディスプレイに毎日更新のブログだけど、意外に店主氏は寡黙な感じであまり余計なことは喋らない。でも奥さんと思しき方の愛想良い接客と良いコンビという気もする。
楽しく遊んで食べようという姿勢に、店内の楽しげなディスプレイがマッチしている。メニューも何でもアリだ。尤も自分は古典派油そば志向なので、店の推すまぜそば的「油そば」(ベビースターやら満載)より、シンプルな「油そばオリジナル」を頼みがち。そもそも自転車で走る途中なのであまりガッツリとは食べられないのが残念。ここまでで家から30kmなのだ。
それでもたまに寄ってしまう。ライドの折り返しポイントというだけでなく。
油差しの連休 ? 2012年10月10日 |

こじんまりとしてはいるが… |

油そば(小/並/大)780円。これは小。
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油そば専門店 noodle SPUNKY (ラーメン / 南町田駅、すずかけ台駅、つくし野駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
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'16.6.5 随筆 |
喫茶店のナポリタン(やや迷走)後編
御徒町 六曜館
上野近辺で昼を摂ることになり、連れがナポリタンが良いと言うので検索してこの店が掛かった。調べると古くからある人気店らしく、1Fの入口には有名人の訪店写真や、TV番組の取材風景などが貼り出されていた。あまり趣味ではないが、ナポリタンが名物なのは間違いないらしい。
しかし店内のサインメニューでは、ナポリタンはとても時間が掛かる旨わざわざ注記されており、お勧めなのか頼まないで欲しいのかよくわからない。それは店員の雰囲気にも出ている気がするくらいに、混雑時でもないのにえらく愛想のない接客だった。
10分程してから炒め始める音がしたので茹で置きではないらしい。「パスタ」ならともかく喫茶店ナポとしてはどうかという気もしつつ、注文後15分程してテーブルに。まあこの位なら、急ぎでもなし構わないかと思った。しかし、その際「順番にお出しします」と言われたので何の事かと思っていたら、連れの分はそこからの炒め始めで、更に5分後に出てきた。こんなのありだろうか。混雑時はどうするのだろう。
実のところ味には満足した。きちんと諸々手順を踏んで炒められた正統派のナポリタンだった。提供の仕方に若干の問題があるかなとは思ったが。
しかし、若干ではなかった。全て食べ終え、セットのドリンクが出てきた辺りでサラダが来た。「ナポリタンセット」にサラダが付いているとはメニューのどこにも書かれていなかったが、ドリンクを訊かれたのでドリンクセットなのだと思っていた。思わず何かの手違いでもあったのかと「これはこのタイミングで出されるものですか?」と訊いてしまったが、そうなのだそうだ。驚きのあまりまるまる残した。
あんなに待たせてたんだから、こんな作り置きのサラダくらい先に出せば良いんじゃないか? と口にはしなかったが。 |

ナポリタンセット830円の、ナポリタン部分。 |

セットのサラダ。完全に用無し。
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御徒町 六曜館 (喫茶店 / 仲御徒町駅、御徒町駅、上野御徒町駅)
昼総合点★★☆☆☆ 2.0 |
'16.6.4 随筆 |
喫茶店のナポリタン(やや迷走)前編
'16.4.10 随筆 |
“武蔵野油そば文化圏”の拡大を目論む 田無「油そば5坪」
油そばといえば武蔵野。とりわけ発祥と言われている武蔵境「珍珍亭」を中心とした中央線沿線が本場のように言われている。隣接するとは言え西武新宿線沿線は別エリアと思っていたが、近隣に油そばの店ができていたという情報をネットで拾ったので訪問。田無駅から徒歩数分程度の場所にこの1月にできたという。うちから自転車でも5分くらいか。
店名通りの広さの店だが、ラーメン屋としては程よい面積。もとい、ラーメン屋ではなく油そば専門店で、サイドメニューを別とすれば2種の油そばのみがメニューとなっている。
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駅からは大変近いが、先は街道もない完全な住宅地。なぜここに油そばの専門店をと疑問に思い、ついいろいろ伺ってしまった。店主はそれなりにリサーチをされており、並びに地元有名店(不知失礼)があるためラーメン需要もある上に、油そば発祥の地エリアとしてアリではないかという挑戦の様だった。
メニューは基本的に極めてオーソドックスな油そばのみ。タレは充分混ぜてから供される。余談だが、以前珍珍亭で、混ぜずに7割方残したグループ客が店を発つというショッキングな出来事に遭遇しており(確かにあの店ではよく混ぜろなどの説明自体ないのだが)、難しい問題だなと思っていた。混ぜて出す。賛成。混ぜる際にごま油の香りがした気がして、ラー油も混ぜ済みかと思ったがそれは思い過ごしだった。
空いた時間でいつになく話し込んでしまい(お邪魔しました)、余計に店主の勉強振りを知った。だからいろいろ思い入れを持っての盛り合わせなのだと聞く。流行/古典の2種のチャーシューは面白い。食べどころのわからなかったワカメとノリだが、確かに(辛)の時には良い箸休めになるのかも。黒胡椒は大の苦手だが、メンマにだけならこれはアリかも。何よりともあれ、麺が旨い。タレも好みだった。
発祥の地でも知らぬ人は多いらしいので、是非拡め定着して欲しい。 |

駅前と言う程駅前ではなく、このすぐ先は全く普通の住宅地

油そば750円(写真は中盛で+100円)
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油そば5坪 (油そば / 田無駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5 |
'16.4.9 随筆 |
煮干か魚介か表記統一すべきとは思うが 秋葉原・末広町「天想伝 楽(gaku)」
昼飯時の末広町は久しぶりだった。昔、職場が御茶ノ水の頃に何度か通ったラーメン屋が閉店したと聞いて暫く経つが、跡地が似た種類のラーメン屋になっていたら寄ってみるのも一興かなと考えていた。果たしてそこは有名人気店の支店になっていて、事務所の近くにもあるのでわざわざここで寄るのもなと躊躇うと、横を見たら油そばの文字が目に入った。いや、煩いほどに視界に入って来た。資本投下臭の強い筆文字のPOPに若干萎えたものの、チェーンではなく、ちょっと覗いてみるかという気になった。
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ファサードが手練れなだけに逆に無個性。その上にコンセプチャルな面倒臭い店名。「天想伝 楽」は店の何を表しているか不明だし、「楽」にはわざわざ「GAKU」と振られている。要するに極めて人に伝えにくい。「なんか読みにくい名前の末広町の油そば屋」となってしまう。
券売機では他のメニューには目もくれずスタンダードな油そばを押す。種類は沢山あったが、初めての店なので最もシンプルな物にして、かつ普通盛にした。ちなみに盛りは普通盛でも量が倍の大盛でも同額。嬉しい様な勿体ない様な。
昼から一杯やりながら待つ。ビールが中瓶の他に缶(発泡酒ではあるが)もあるのが嬉しい。
店頭POPには「鶏煮干油そば」とあって、正直そういう場合は「余計なことしないでくれよ」と警戒するのだが、確かにこれは単なる油そばとは違っていたものの、多くの他店が踏み外すのとは違って悪くない違え方だ。煮干油に鶏を漬け込んだタレとあり、鶏は正直よくわからないが、こういうのもアリかとは思った。チャーシューが豚と鶏二種なのはそういう意味でわかる。が、ちょっと貧相ではあった。
ともあれ美味しい。読み返すと文章は否定的ニュアンスが強いが、メニュー自体は美味しい。煮干しが厭でなければだけど。 |

能書き。無ければ無いで不安ではある(w

油そば630円
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楽 (ラーメン / 末広町駅、湯島駅、秋葉原駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0 |
'16.3.8 随筆 |
町のラーメン屋の、町の油そば。麺やまるしょう「油そば」
最近うちの地元をよく訪れているらしい関根君からピンポイントでたれ込みがあった。北口側のまるしょうで期間限定の油そばが提供されていると。なぜ私より詳しい? ただ、前を通っただけで食べてはいないそうだ。昼食べたのもまぜ麺だったのに、そういう時に限って寄ってしまうものなのだった。
実はこの界隈には深夜営業をしているラーメン屋というのがなく、終電近い帰りの時、たまにこの店には寄っていた。至って普通の町のラーメン屋である。駅に近いと言ってもそう人通りがある訳でなく、線路沿いだが目の前はクルマの通れない道で、幹線道路からは遠いほとんど住宅地内のような場所にある。しかしなぜか深夜はいつも大勢のお客で賑わっている。仕方が無いが、ちょっと常連で固まっている印象はある。
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正直これは凄いという程旨い物が出てくる訳ではないが、雑でいい加減な感じもない。私はつけ麺とビール位しか頼んだことがないので、他のメニューは凄いのかも知れないが。取り敢えずラーメン好きの保護者会仲間はカレーラーメンを酷評していた。そんなイロモノっぽいもの食べるからじゃないかという気もするが、レギュラーメニューだった。
いやしかし、この店にとって期間限定を謳う油そばこそ「イロモノ」だったりしないだろうか。期間限定とはいつからいつまでなのだろうか。店主に訊ねると「いやぁ、ずっとやってますよ」と。やれやれ何だそれ。近所に出来たばかりのメンデザインが油そばで評判だから便乗したとか、そういうことなんだろうと勝手に想像する。
とは言えこの店、「麺や」は伊達ではなくて、メニューによって麺の種類を変えていたりする。油そばは中太麺で出て来た。味玉にチャーシュー、モヤシ、メンマ。これこれ、良い感じじゃないか。
気安く食べられる町の油そばという感じで良い。これからはつけ麺やめてこっちにしよう。是非続けて欲しい。 |

終電間際の線路沿いに眩しく輝くサイン。手前の酒場もとっくに閉まっている。

「期間限定 油そば」(720円)
半端に高い気がするが。
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麺や まるしょう (ラーメン / 花小金井駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5 |
'16.3.7 随筆 |
旨いらしいが、違いがよくわからないメニュー。銀座 篝 アトレ浦和店「特製まぜSOBA」
得意先が出来たため最近浦和によく行く。浦和駅には昨年11月に高架下商業施設アトレ浦和が出来たばかりで、この銀座 篝はそのテナントとして出店した店。アトレと言ってもこの店の立地は外の道路に接しておりまんま路面店となっている。
篝は最近各地で支店が増えているが、銀座で評判となった店でもあり、いろいろとコンセプチュアルになっている。それだけに正直なところいろいろ分かりにくい。そもそもSOBAが何だかわからない。ラーメン屋だと分からず通り過ぎる人は多い様だ。「ああ、ラーメン屋なのか」と言いながら入ってくる客を今までに数組見掛けたことがある。
分かりにくいのはメニュー名もそうだし、だから券売機も何が書かれているのかよく分からない。ラーメンは「鶏白湯」「煮干中華」「鶏白湯みそ」の3種。つけ麺は「濃厚煮干」「濃厚辛」「特製」の3種類。まぜそばは「特製」。全然マトリックスになっていない。特製と濃厚は中身を説明していない。何が違うのか全く分からないメニュー名が並んでいて戸惑う。
ボタンの配列もどこからどこまでがどれのバリエなのか分かりにくい。並・大・特大は別ボタンだが、メニューによってボタンサイズが同じだったり違ったり、括りも一見分からない。私は端からまぜそば目的だったので迷いこそしなかったが、並と大を間違えてしまった。他のメニューのサイズ違いは上下配列なのになんでまぜ麺だけ横なの?
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メニュー内容自体は、考えられているなりに手が掛かっていて、そして相応に面白いし美味しい。ただいろいろ考えられた物に付き合うのが鬱陶しい事もある。別小皿盛りの少量のトリュフマヨネーズとやらを「お好みで」と出されても使いどころが分からない。
店の雰囲気は悪くないし、店員さんも元気で礼儀正しくちゃんとしている。ただ、メニュー立てが悪過ぎる。食べながら「なんだろうこれ」は良いことだが、券売機の前で「なんだろうこれ」ではイライラが募るばかりだ |

「特製まぜSOBA」大(900円)
ご覧のように凝った具が愉しませてくれるが、その為なのかタレは控え目。
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銀座 篝 アトレ浦和店 (ラーメン / 浦和駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0 |
'16.3.6 随筆 |
台湾でもない。油そばでもない。ゆで太郎神田橋店「台湾油そば」
深夜、帰宅前に事務所近くで何か腹に入れておくかと考えたが、大手町近い神田で空いている店などあるのだろうか。…24時間のゆで太郎があった。立ち食いそば好きの間で評価の高い店だが、いままでは行動範囲になかった。わざわざ行くのは立ち食いそば的でないし。
こんな時間なのでガッツリではなく、もりか、ざるがあったらざるが良いな。海苔の風味が恋しい。とか考えていたのに、外の券売機に光る「台湾油そば」の文字に、ほぼ反射的にボタンを押してしまった。なんだこれは。ラーメンすらメニューにないのに台湾油そば?
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半信半疑のままビールを呑みながら待つ。出て来た丼から掬い上げると、麺はなんと日本そばのままだ。挽肉は、ある。ネギは、タマネギでなくてもいいんだっけ? 本来の「まぜそば」じゃなくて「油そば」だから別物という事か?
店内の放送では「台湾ゆで太郎からの逆輸入メニュー」みたいなことを言っている。やれやれ、何のジョークだろう。知らない人は信じるだろう。台湾まぜそばは名古屋発祥の台湾ラーメンの亜流だよ。作った中華屋の店主が台湾人だから付いた名前で、台湾に台湾ラーメンや台湾まぜめんはない。
味は、まあ食べられる。ただ、麺はそのままの和そばでは食感がもっさりし過ぎ。まぜそばの熱盛りには向かないんじゃないかな。タレは自分で絡まさないと沈んだまま。具はそぼろ・天かす・ネギ・卵黄・のり・カイワレ・鰹節・紅生(いらない)。この店の他のメニューを知らないが、これらは既存の具の組み合わせだろうか? それにしてもタレに全然パンチがない。トッピングにあるカレールーで無国籍風にしても良いかも知れない。いずれにしても、せっかくの高評価なそばが勿体ないという気もするのだが。
ホールにいる感じの良い男性店員の方に「新メニューです。如何でしたか?」と訊かれたので、「美味しいです。でもこれ、台湾でも油そばでもないですよね!?」とコメントしたら苦笑いをされた。 |

「台湾油そば」(500円) えッ?…

これは…普通のそばだよね? もりそばのそばだよね? タレはタレであって、ラードとか全然関係してないよね?
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ゆで太郎 神田橋店 (そば(蕎麦) / 竹橋駅、小川町駅、大手町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
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'16.2.26 随筆 |
内神田発ナポリタン探訪 最終回 (全4回)
時間の止まった駅前の一角に、毒舌マダムと共に健在のナポリタン「画廊喫茶ミロ」
10年以上前に御茶ノ水の会社に勤めていた。事務所移転で徒歩だけで行ける距離になり、駅前を少し彷徨いてみた。最近になりようやく大規模開発の掛かったJR御茶ノ水駅だが、大きな病院等が立ち並ぶ街なのに駅前は貧相なままだ。その駅前通りを1本入るだけで、人がすれ違えない位に狭くて薄暗い路地がまだ残っている。そこには画廊喫茶ミロも、佇まいそのままにまだあった。
ランチにはまだ早い時間だったが、路地を片していた女性の店員さんに声を掛けると大丈夫と言うので入る。白人の様で、歳は四十辺りの様にももっと若くも見えたが、日本語はとても流暢だった。
変わらない店内。調度品もテーブルも雑然とした雰囲気そのものが変わらない。ナポリタンはやや構成が変わった様で、以前ランチタイム外に来ていた時はステンレス食器+ガラスボウルだったのが陶器のワンプレートになっていた。ひょっとしたらランチタイム外はそうなのかも知れない。
何より変わらないでいて驚いたのが、ご高齢のマダムとそのボヤキ。「国鉄も駅の中に弁当屋や蕎麦屋ばかり作ってどういうつもりだよ」「あの人達はね、御茶ノ水をわかっちゃいないよ」「すぐに人が変わって信用できない」(口調はややうろ覚え)とか、厨房やホール相手にずっと喋っていてやれやれと思っていた。
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ところがそれを先の店員が制する様に「誰かが必要だから作るんでしょ。ここでそんな事言ってもしょうがないじゃない」と返していた。愉快な気はするが怪訝に思い、帰り際「“普通の”ウエイトレスさんではないんですか?」と訊ねたら、「…嫁なんです」と。いや、これは更に愉快。思わず「10年ぶり位に来たんですが、あんな風にご健在で安心しました」などと、何かおべんちゃらみたいな事を言ってしまった(苦笑)。
知らないと面食らうが、まあ、この店はこれで良いんじゃないか。締めにもならないが(笑)。 |

ランチセット ナポリタン(1,100円)
太麺で皿も大きいためスケールが分かりにくいが、結構なボリューム。これにドリンク付。
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過去記事 '02.6.14 小隊司令部 ナポリタンの昼下がり
画廊喫茶ミロ (喫茶店 / 御茶ノ水駅、新御茶ノ水駅、小川町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5 |
'16.2.25 随筆 |
内神田発ナポリタン探訪 その3 (全4回)
行く時は訪店ではなく、詣になってしまう銘店のナポリタン「パーラーさぼうる2」
そう言えば、私にはいま世間で言う様な「昔ながらのナポリタン」という物を昔に食べた記憶がない。母の作るスパゲティーはミートボールかブラウンソースのシチュースパゲティだったし、学生時代に喫茶店でナポリタンを食べる習慣はなかった。近年のロメスパとか炒めスパというのとは異なる「昔ながらのナポリタン」を改めて確認しに行くことにした。全4回の後半は、文字通り誰もが「昔ながら」と思う様な2店。
私にとって神保町は完全に行動範囲外なので、初めて行った時は“わざわざ”だった。と言っても平日で、時間の自由な営業職にあってランチのコアタイムを外して並ぶこともなく余裕の訪店となった。実はその時点ではこの店についての予備知識は殆どなくて、後に結構な有名店と知ってから、昼時に寄ろうとした時には列が出来ていて諦めた。今、同じ神田でもより近くに移り、久し振りに行ってみた。
評判を知ってからは何となく敷居が高かったのだが、いざ入ると店の構造か店員の対応か、とても寛いだ気分になれる。半地下半二階という造りのためもあって薄暗い店内で、イスとテーブルの配置を改めて見ると絶妙。勿論、雰囲気のある陶器のトレーに載った素朴なメニューの味がまたそういう気分にさせる。
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対照的に、最近よく聞く所謂ロメスパ店には、ある種流行のラーメン屋の雰囲気を感じる。例えば量の多い麺には挑まれる感じがする。この店のナポも、皿が小さいとは言え結構な盛りなのだが、突き崩して食べきってやろうなどと攻撃的な気持ちには不思議にならない。まあ残すこともないのだが。
蛍光灯的明るさの店内に他の客と肩の当たる配席でニンニクなど効いたソースで炒めた太麺。同じナポでも、こういうのとは真逆のところに「昔ながらのナポリタン」があるのではないかと思う。 |

ナポリタン 単品(650円)
単品と言ってもサラダ付き。セットはドリンクとのセットで850円。
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過去記事 '10.12.10 小隊司令部発 BLOG版 神保町「さぼうる」表敬訪問
さぼうる 2 (喫茶店 / 神保町駅、竹橋駅、九段下駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0 |
'16.2.24 随筆 |
内神田発ナポリタン探訪 その2 (全4回)
昔ながらではない、ちょっと豪華な変則ナポリタン「カフェレストラン・ロア」
'16.2.23 随筆 |
内神田発ナポリタン探訪 その1 (全4回)
オフィス街の老舗喫茶店の、気取らぬ様式的ナポリタン「喫茶 軽食 プペ」
事務所が神田富山町から内神田へ、大手町寄りの大きなビルばかりの区画に移ったのだが、意外に飲食店があり、結構小洒落た店も多い。そんなことでこのところ社の皆は外食ランチが増えている。探索ついでにR君からは界隈でナポリタン情報が送られてくる。そのため、ここ暫くは事務所近隣でナポリタンを巡ることになった。全4回の前半は、毛色の違う新規2店のレポート。
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場所は厳密には竹橋。通称「警察通り」の端に近い錦城高校と正則高校が並ぶ場所の1本裏にある。とは言え文教地区という感じではなく、周りは大きなオフィスビルばかり。そんな街中にあるこの店自体も典型的なオフィス街の喫茶店の様だった。
隣の雑居ビルの入口が入居者の喫煙コーナー扱いにされており、屯する喫煙者がいて余計な人目と煙さで入りにくく感じたが、事前に情報があったので躊躇わず入店した。謎めいたイラスト(店名のプペ=仏語の「人形」か?)の幟には「創業1970年」とあるが、偉ぶる感じは全くなくて店自体は気安く入れる感じが良い。
コアの時間を大分外したおかげか先客は1人だったが、まだ「ランチタイムサービス」の時間帯(11:00-14:30)で、頼むのは勿論ナポリタン。サラダ・味噌汁・ドリンクが付く。個人的には味噌汁のカップリングはよく分からない。そういう様式なのかな。私は粉チーズをあまり使わないのだが、別皿になっているので興味を持って使うも、全く普通の粉チーズだった。油たっぷりのナポリタンには合うと言えば合うが。
ゆったり過ごすのに良いかなとは思うが、ランチタイムでも卓上に灰皿があり、特に注記も無いので常時喫煙可なのかも知れない。さっきの光景を思い浮かべると、あれが店内でなくて良かったと思った。 |

ファサード。後付けの自動ドアも、今は手動。

ランチタイムセット ナポリタン(850円) サラダ、味噌汁、ドリンク付 |
プペ (喫茶店 / 竹橋駅、小川町駅、神保町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0 |
'16.2.13 随筆 |
天ぷら屋が嫌いになりそうな天ぷら屋かも
西日暮里で以前に立ち寄った天ぷら屋に再訪と思ったら、祝日休業だった。すっかり天ぷら気分でいるのにと、連れが検索してくれたのがこちらの店だった。
駅からは少しあるけれど大きい通り沿いにあり、立派な建て構えと併せて一目で分かる。はなから天ぷら屋に行くつもりだったので物怖じこそしなかったが、ちょっとした銘店の雰囲気だった。ランチメニューは祝日なのでやっていないと店頭で知り、では落ち着いて呑みながら食べさせて貰おうかと店に入る。
建て構え同様に高級感溢れる店内。「いらっしゃいませ。奥にも席がございますので」とはきはきとした店主の声を聞きながら、柔和な感じのお母さんに奥に通される。先客は老婦人2名。ちょっと贅沢だけどゆっくり昼食を摂らせて貰うかと席に着いた。
良い気分だったのはここまで。
「よそ見してないでちゃんとやれよ」「無駄口叩いてないで手を動かせ」と、五十代の店主の怒号が奥から聞こえる。店主の母親程の歳の店員さんは、これはちょっと職人気質をはき違えている息子をなだめる位の気持ちでやってるのかなと思ったら、一見らしき客相手に店の愚痴を垂れたり、むやみにフランクな接客で、言う方の気持ちも分からなくもない(でも酷い)。
まあ、本当に職人なのだろうと思っていたら、出て来た「天ぷら定食」がどうも…。表面の黒い点々は砕いた紫蘇とか気の利いた何かか? いや、単に油が汚れているのだ。衣は部分的にむちっとしていて、だまじゃないのかこれ。そして海老が生臭い天ぷらってなんだこれ。
昼に二人で四千円超でこの後味。なんだろうこれ。チェーンの天ぷら屋とかで十二分だったとか言うより、天ぷら屋自体嫌いになりそうだった。この店行く層は事前に食べログとか見ないのだろうか。自分も反省する事しきりだ。二度と見たくない。 |

天ぷら定食(1,800円)…

天ぷらの表面を拡大すると何やら黒いプチプチが…。 |
天米 (天ぷら / 西日暮里駅、千駄木駅、田端駅)
昼総合点★☆☆☆☆
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'16.2.2 随筆 |
灯台下暗し〜 花小金井 汁なし麺専門店「メンデザイン」
'16.1.20 随筆 |
油そばらしきもの、新旧二題。
東小金井「宝華」
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珍しく平日の昼前に、東小金井駅前にいた。真新しい高架下商業施設の並びに、昔からの建て構えで「宝華」がある。隣り合わせにあったお洒落なカフェは暫く前に閉店してそのままだが、宝華はいつ来ても繁盛している。しかしまだ昼には暫くあるので行列までは出来ていない。丁度良いので久し振りに寄った。
一人客は必ずカウンターに通され、荷物を持っていると必ず後のベンチに置けると案内されるが、場所が埋まっていても同じ。仕方ないので足元に置くとまた言われた。こちらを見ていないのだろうか。
地元近くでもあるし油そば好きなので何度も来ているのだが、私の舌の記憶が曖昧なのか来る度「あれ? 何か違う」と感じる。例えば珍珍亭のブレなさぶりと違う。まあ旨いには旨いのでそれでも良いが。
地元在住事情通氏の話では、実は近隣中華料理屋のインターン受入店的存在らしい。ソフトハード共にさもありなんな在り様だと合点がいった。
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平日午前中の平和な店頭。しかし昼の繁盛ぶりは、お隣の“カルチェ・ラタン”とは好対照。

宝そば 並650円 ネギカイワレの盛りは相変わらずだが、たれと油はこうまで分離していたっけ? |
神田「マゼル」
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「まひる」跡に新しくまぜめんの店が出来たと聞く。秋葉原で人気の店らしい。その店を知っているうちのR君に「支店風ですが偽物じゃないかという位違いますよ。まず秋葉を」とアドバイスされていたのだが、近いので取り敢えずこちらに。
それにしても居抜きどころか化粧直しではないのか? 店員も同じ人の様だし。人気店のブランド借りてテコ入れという程には「まひる」も廃れてはいなかった様に思うが。
標準の醤油まぜそばが700円。「まひる」の最低800円より下がったこの価格は適正な感じだが、お勧めらしい塩まぜめんが半端に750円。推しなら推せば良いのに味以外の違いが分からないし意味も分からないので醤油にした。
そして食べてみて、更に「まひる」と何が違うか分からなかった。違いは薄味な位か。その上モヤシてんこ盛りで生卵まで乗ってるから余計薄くなる。血圧高めのアラフィフには、これ位の薄味でこれ位のボリュームが適正なのだろうが。
→ 食べログ
(店の運営状況の確認が食べログで出来ないため1.20現在掲載保留中) |

醤油まぜそば 並700円 野菜とはモヤシのこと。彩り同様全体にのっぺり。

開化楼の太麺もっしもしはともかく、この薄味チャーシューは好きかも。 |