B級グルメ/b_gour
公文書

'13.12.2  bicycle  随筆 

週末修理と「吉田うどん 侍」
 この週末ぽっかりと予定が空き、土曜は暫く行ってなかったカット屋へ。この際にJEDIのチェーンが頻繁に外れて煩わしかった。直し切れていなかったらしい。ハンガーかSOLA本体か。RDはアルテが余っているが…アームの長さが合ってなかったはず。

 気を取り直して翌日乗るためにRC20の整備。暫く近所しか走っていない。明らかに汚いチェーンの洗浄をしたらまるでヘドロ。これでは確かに変速乱れるなと、スタンドで回していたら途端にレバーの手応えが抜けてシフトワイヤーが切れた。変速おかしかったのはこれか。前回同様厄介なSTIレバーの中でタイコ近くが切れた。買い置きは無く近所のアサヒへ行くと、PV商品しかない。仕方ないので翌日の間に合わせのため購入。タイヤももう限界のはずだし、これは近日まとまった出費になるな。'10年1月の事故の時に一通り替えて以来だからいずれも5千キロ位だ。

 日曜は以前に知人杏東ぢーながツイートで紹介していたうどん屋に行くつもりだった。鎌倉街道で綾部原トンネルを抜けていつもは直進する新袋橋を右折したちょっと先にある。ライド目的地としてはちょっと近い。

 「侍」は都内ではあまりないという富士吉田名物の吉田うどんの店。尤も私がそういう事で行く訳がない。とにかく建て構えが怪しい。どう見ても飲食店には見えない。いや、店に見えない。入り口も「営業中」の木札がなければそうは思えないし、木戸を開くとすぐ障子戸というのがまた。三和土があり靴を脱ぐと、右奥の部屋のこたつから店主に「こちらへどうぞ」と招かれる。店と言うより完全に人ん家である。雑然とした店内は独特の雰囲気ながら落ち着く居酒屋風。13時なのに幸か不幸か客は私だけで、それがまた変な居心地にさせる。

 メニューの方は、小平の糧うどんと較べてもうどんが太い。ほうとうの様な物を想像していたがそれとも違った。店名に相応しい無骨な一品だった。

グリスを塗っている訳ではない。

バクテリアじゃありません。

シュワルベのバルブはキャップと一緒にコアが外れてしまう事があるので、ネジ留め剤が欠かせない。

ついでにルイガモも整備。錆と緩みだらけだった。

この建て構えが何とも。ちなみに屋号は「吉田うどん 侍」。

噂通りの入口。両脇の古いクルマと周りの諸々が更に不思議な感じ。

入り口脇には店主の愛犬、姫ちゃんがぶるぶるしている。
「武士うどん」750円。無骨ながら具だくさん。個人的にはとろけたカキアゲは余計かも。あと猫舌の私は良かったが、もっと熱々で良いかとも。


RC20の記録 うどん喰ってから走り回るもんじゃないよな。苦し。
12/1 走行時間2h14min/走行距離54.33km/平均速度24.3km/h/総走行距離12,298km


'13.11.27  随筆 

カップ麺ナポのかくも長き不在

 コンビニを筆頭に、弁当惣菜コーナーには大抵ナポリタンがある。だから逆に、カップ麺には無くていいという分担でもあるのだろうか。カップ麺ナポリタンはたまにどこかが出したかと思うといつの間にか店頭から消えて、通常は店頭に無いという気がする。

 カップ麺パスタを定番としているメーカー自体稀だが、「Spa王」の日清の他に、サッポロ一番には「デュラムおばさん」というカップ麺パスタがある。尤もあまり店頭で見掛けないが。このシリーズにナポリタンが加わったのは今年の10月の事だった。ナポ押しの強いファミマ(あくまで主観)では、当時は棚の一角を占拠し、私も一度に3個買った。これでいつでもナポリタンが食べられると安堵したものだった。しかしあれからまだひと月だが、既に店頭では欠片すら見掛けない。メーカーのサイトには残っているが、元々定番として加わった訳では無いのでやがて消えてしまうのだろう。

 カップ麺ナポリタンは許されぬメニューなのだろうか。確かに炒めてないナポリタンは邪道であろう。しかしカップ焼きそばも決して炒めてはいない。言ってしまえばただ単に普通のカップ麺を湯切りしてソースを掛けただけの物だ。そこで私はふと気付いた。普通のカップ麺を湯切りしてナポリタンソースを掛ければ良いのではないか?

 まず試しに、カップ焼きそばのソースの代わりにナポリタンソースを掛けてみた。しかしペヤングでやったのが失敗だったのかも知れない。ペヤングにはペヤングの立ち位置というものがあるのだ。麺がソースを拒絶している。

 それではと、ノンフライのカップ麺を湯切りしてナポソースを掛けてみた。うん。…うん? う〜ん。麺はこっちのが良い。しかしカップ麺のくせに香りも歯触りもラーメンなのだ。

 そもそもが、ナポリタンソースを掛けただけの麺という物自体が、あまりナポリタンぽくないという事に気付いたのだった。


サンヨー食品「サッポロ一番 スパチーノ ナポリタン大盛」240円。09年末発売。

サンヨー食品「サッポロ一番 デュラムおばさん 横浜センターグリル監修 ナポリタン」190円。13年10月発売。

これらスパゲティ専用品の他に、やきそば自らナポリタンを名乗った商品も…


東洋水産「マルちゃん やきそば弁当 ナポリタン味」170円。

これはガッツリ行く気満々だ。

湯切りなら任せろとばかり。

コレじゃない感ってコレだ。

何だこの組み合わせ!?

自作湯切り穴よりの効率的湯切り。

なーんて言うか、ラーメン屋にナポが無い理由考えろ的。

'13.8.21  随筆 

ナポと冷や中の共通点
 本欄によく登場するBグル・メニューというと、ナポリタンと油そば、この季節は冷やし中華などがある。別にBグルブログではないのだが、何につけ集めないと気が済まない性分で、つい並べてしまう。

 一見バラバラのこれらメニューに共通しているのは、突き詰める程に同じ味になるという所だろうか。だからつまらないメニューだという意見もひとつにはある。一方ではだから落ち着く・安心するという意見もある。どちらも尤もだと思う。冷やし中華なんか喜んで食べてるのは味音痴だとの意見もネットのBグル系サイトで見られるが、それもご尤もである。耳が痛いし反論は無い。

 例えば汁物としてのラーメンには、意外な工夫が結構後を引く味になったりする場合があるが、逆に油そばはちょっと何かをすると、むしろ「違う、コレ」という感じが強くなる。汁なしの麺類はそういう傾向が強い様な気もするが、どうだろう。

 例えば汁なし担々麺はあくまで汁なし担々麺であり、そもそも味の違いより辛さの違いを競う傾向にある気がする。たまに胡麻やナッツはどこへ行ったんだと思う様な物もあるが、あれは既に汁なし担々麺ではない何かなのだと思う。まぜそばの類は油そば的な物とつけ麺的な物がそれこそ混ぜられたものだと思うが、正直なところ食べ手のぶちこみ合戦であってバリエーションと言って良いかどうか。しかし一方で、焼きそばは屋台で売られる様な単純なジャンクフードであるにも関わらず意外に地域バリエーションがあったりする。

 食べ物に大して興味が無いとか何とか言う割にはまた相変わらずな記事である。というか今回は写真と記事の連動具合も怪しい。

 各写真とコメントはこの半月ばかりの間にツイートしたものからの再編なので既読かも知れない。それにしてもまぁ、こんなん食ってたら痩せる訳ないな。別に太った訳でもないけど。

肉の万世本店。酷暑の中店頭でミスト噴霧。左がカフェTRIM。右がラーメン・立ち呑みの万世橋酒場。さてどちらへ?

カフェTRIM「プレーンナポリタン(M)」500円+温玉100円+ランチビール298円 プレーンの具は玉葱のみという潔さに注意。ベーコンやソーセージ入りは「肉ナポリタン」690円を頼む様に。Mサイズ(大盛)を舐めてはいけない。

万世橋酒場「排骨冷し中華」990円 良くも悪くも普通の冷や中。たまたまか汁薄く肉薄く、そして麺が多かった。

日高屋「黒酢しょうゆ冷し麺」490円 満を持して登場した普通の冷やし中華。具が別皿。どんだけ盛り付けの手間省きたいんだ(笑)。そのおかげか驚く程安い。さすが日高屋だ。モリモリサービス券で大盛りにしよう。

神田大勝軒「冷やし中華」650円 あの大勝軒が冷やし中華。具が多過ぎて食べにくいとか、たれが酸っぱ過ぎるんじゃないかとかあるけど、普通の冷やし中華。紅ショウ代わりの彩りのトマトが甘い。

やいま「沖縄焼きそばケチャップ味」900円 沖ナポを昼に出す店が意外や勤務先近くにあった。しかし、ニラが強過ぎケチャップぽさがなくなっている。それ以前に、店頭メニューとランチの値段が違うのはアウトだろう。

'13.7.2  随筆 

邪道の冷やし中華
 日頃、ナポリタンと言えばナポリタンばかり食べ、油そばと言い出せば油そばばかり食す。連日ブログはその話題になり、ついっぷるフォトには延々それらの画像が並ぶ。そんな私は、実は某食品メーカーに勤務する開発員なのだ。新製品開発のために日々仕事としてそれらを記録し、成果として我が社のカップ麺でナポリタンや油そばは大ヒット商品となった。そして次なる新商品は、このところ騒いでいる冷やし中華である。

 …冗談はともかく、そう言えば冷やし中華のカップ麺というのは見た事がないな。調べるとあるにはあったが、大黒食品工業というメーカーの製品のみらしい。企画物かと思ったら'88年発売というロングラン商品である。しかし夏季限定だが夏季でも見掛けない。どこローカルなんだと思ったら群馬で一応関東なのだが。

 ともあれこのところ昼飯時は冷やし中華の事ばかり考えていた。そんな事を言っていると「冷やし中華ってどこで食べられるんですか?」とH嬢がとぼけた事を訊いて来る。そんなの中華料理屋に決まってる。ラーメン屋はむしろ扱わない店も多い。だがしかし、中華料理屋の冷やし中華は皆同じ味で900円以上する。

 確かに冷やし中華の構成具材は手間が掛かる。ハムやチャーシュー、錦糸卵、キュウリなどは細切りと決まっている。しかしそうでなければ安いのだろうか。安ければそうでないのだろうか。そもそもそうでなく冷やし中華を名乗っているものはあるのだろうか。

 そんな探究心が、私を邪道の冷やし中華を探す旅に向かわせた。いやそれは嘘で、単に近隣で王道でなさそうな冷やし中華を食べて回ってみただけである。相変わらずなのだ。当然「コレジャナイ」冷やし中華ばかりに。こんななら「博多天神」翡翠麺の400円冷やし中華も食べるんだった(何言ってんの!?)。


中華居酒屋の冷やし中華
■香港酒家桂泉
いつも素通りする勤務先近くの雑居ビルの中華居酒屋が出しているランチメニュー。改めて見ると何でも600円。それにしても20種って、ランチメニューでも何でもないんじゃ…。飲み屋のママ風中国人が注文時に「普通の? 辛いの?」と訊くので「辛いのは凄く辛い?」と訊くと「うン…美味しいヨ」というのでこれにした。

博多ラーメン店の冷やし中華
■博多うま馬
例によって得意先のテナント店である。夏CPの特別メニューだが、混んだ店内でこれを食べている人なし。確かにここでわざわざ冷やし中華を、それも950円出して食うのはなぁという気もする。一見冷やし中華ではあるが、タレは甘酸っぱくなく、辛味は芥子明太。いや、旨いのではあるがこれは…。

立ち喰いそば屋の冷やし中華
■笠置そば ふじ家
ラーメンを出してるついでに用意しました的メニューで格安の450円。紅生以外の具材がラーメンと同じで笑ってしまうが(ネギ要らんだろ)、タレはさすがに専用で味は正統派。しかし妙に薄い。混んでる時に頼むのは迷惑だろうなぁという位に他のメニューと工程が違う。


'12.6.8  随筆 

冷やし中華はじめました
 飲食店の店頭には定型コピーが溢れている。どのメニューにも焼きたてだの茹でたてだのと決まりきった修飾語が付き、店頭ののぼりやポスターには「美味しい珈琲淹れてます」から「冷やし中華はじめました」まで様々な謳い文句が舞う。「何が? どの様に?」と問い始めるときりがない。

 さてその「冷やし中華はじめました」だが、たまに色褪せたまま春先に見掛けて突っ込みたくなる事もあるが、基本的には季節の変わり目を知らせてくれて、四季の表情豊かな日本的な物だと思う。まあ、中華と言ってもこれ創ったのは日本人だし。

 ところで冷やし中華は他のメニューより高めで、そのくせどこで食べても大差がない。ラーメンと変わらない値段で季節感を満喫できないだろうか。

 書き出しが大袈裟だが、要するに昼飯がうまく決まらなかったのである。ラーメンのある立ち喰いそば屋でも冷やし中華はない事が多いし、安いラーメンチェーンはなぜか「和風」などと言って違う物を出している。

 例によって面倒くさくなり、神田西口のガード下にあるよく分からないラーメン屋に「ランチタイム冷やし中華500円」とあったので入った。数十秒で品が出て来た。店内のメニューがレギュラー時間帯の値段だけだったり、そもそも旨くも何ともなくてがっくり。当たり前か。

 ところで、冷やし何とかの類は色々あるが「冷やし油そば」なるレアメニューを町田「スパンキー」が始めていた。やや遠方だが先日やっと食して来た。…どうだこれ。どうなんだこれ。「背脂醤油のあ」の脂そばもそうだが、麺は熱い方が合うんじゃないかと思った。取り敢えずこれを食べるためだけにもう片道30kmは走らないな。でも店主がブログに書いている通り「ラーメンはサブカル」であるならこれはありだ。いろいろありで面白いと思う。これはもう良いけど。

 結局、正当派の冷やし中華には正当な代金を払わねばならない様だというのが分かった。


苦手な紅生姜はいらないが、他にもいろいろ欠けている気がする一杯。辛子がこれ程不味そうなのも珍しい。

町田「油そば専門店noodleSPUNKY」。晴れた日曜にしか行けない。15時までがリミットで、自転車で70分程掛かる。

「冷やし油そば」(並780円)。冷水で締まった太麺の歯ごたえが新鮮。ただ、フライドガーリックは多過ぎかも。チャーシューは冷えたまま食べるにはもっと細いか下味でも付いてる方が食べ易いかも。

'13.4.20  随筆 

ゲイとルパンと航海士

 少し言葉というものに過敏になっているなと思う事はある。普通の流行言葉に「そんなのおかしいだろ」と思ってしまうが、口にしたら「考え過ぎだよ」と言われそうで口に出来ない。だから若い子が「ファーストキッチン」を「ファッキン」と略すのを、「アホかお前ら」と思っても言えなかった(いや、言った言った)。

 その類でこれはどうもなと最近思ったのが、西日暮里の大衆食堂「はってん食堂」だ(ナローだな)。その名前を聞いたら“有識者”諸氏なら吹くだろう。あるいは上野の公園裏や新宿二丁目にでもあるのかと思うだろう。さぞガチムチ兄貴や自称男の娘で溢れた店であろうと想像する事だろう。しかし実のところ単なる安食堂である。ちなみにハッテン場というスラングがあり、ゲイ諸兄の良く言えば出会いの場、有り体にはヤリ場を指す。

 では関係ないのになぜわざわざそんな名前にしているのかと言うと、近隣に展開している居酒屋「八天将」の系列だからと思われる。尤も、その「八天将」からしてよく意味が分からない。
 その音から思い浮かぶのは「八点鐘」というW.ホーマーの絵だ。海上の暗雲の向こうには明るい空、甲板には二人の航海士。あれ? でもなぜあの絵が「八点鐘」なのだっけ。調べると、八点鐘とは航海中の船で当直の終わりを知らせる鐘の事で、絵はその解放感を表しているとも言われるそうだ。

 更に調べると他にM.ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズの中に同名の短編集があった。8回の鐘を契機にした8つの物語であるが、これは意味が違うな。

 八天将ではなく十二天将であれば、それは陰陽師の占術に使用する象徴体系の一つだそうだが、これは益々違うだろう。数を取って天将ならば、清朝時代の中国の位の一つ。店の雰囲気からはこちら系統の気がするが確証はない。

 そんなの店で訊けって? そのためだけにまた行くのはあまりに馬鹿馬鹿しいし、そして他に行く理由がある店じゃないのだ。

そもそも初めに「八天将」に行ったのは、かの「ナポリタン×ナポリタン」でeatnapoさんが紹介していたコレ(399円)が目当てだったのだ。だがしかし、コレだけのために行く程の何かがある物でもないと実感したのだった。

'13.2.28  随筆 

日本をナポリにしてしまえーっ
 “日本ナポリ化計画”か? 国じゃなくて都市だし、あんな財政破綻だけは御免被る。いや何の話だっけ。ナポリタンの話か。私がしょっちゅう食べているだけでなくて、世間的にも流行の様ではある。

 なんでナポリタンばかり食べてるんですかと訊かれても返答に窮する。おふくろの味だっただろうか? いや、母が好んで作ったのはミートボールスパゲッティーかシチュースパゲッティーだった。ナポリタンはむしろ自分で作っていた。と言っても自炊したことはない私なので、受験生の頃にでも夜食で作っていたのではなかったか。記憶に定かではない。

 「ケチャップ味は味覚がお子様」とよく言われるが、お子様結構、郷愁の味である。もっともやれコクを出すのにウスターソースだとか、生クリームでまろやかにとか、細かいことを気にすればいろいろやる事があるのは何の料理でも変わらないだろう。ワインで香り付けというのは学生時代にはよくやっていた。尤もあれこれやり過ぎるとよくわからない味になる。シンプルにケチャップ味が生きているのが一番だ。専門店の「特製ナポリタンソース」なんてのを見掛けるとむしろ鼻白む。

 最近名の知られるラヲタの方がミートスパ専門店について、ラ(ーメン)の世界と違って汚れていないという様な事をツイートされていたので何の事かと思ったら「見た目とはうらはらに味わいの中には一切のジャンクがあるわけでもなくやってることは正当中の真っ当」ということだった。確かにエビペーストだのベビースター掛けだのはロメスパの世界には合わないかもしれない。いや、しかし、パンチョ辺りのマヨや追加ソースとかドカンと置いてあるのはちょっとあれだが。

 それにしてもこれだけ安い専門店が増えると、洋食屋はもちろん喫茶店でも割高な気がして、シンプルな料理なだけに差別化も難しいから他で食べなくなる。喫茶店の“取り敢えずある”的ナポも悪くないんだけどな。

コンビニは焼ナポブーム。既存と大差ない金額でかなり旨い。ファミマ「生パスタ焼ナポリタン」(398円)。セブンにも類似品があるが未食。

100均のレンチンナポ。そのままではちょっと物足りないので炒める。ローソンVLナポリタン(105円)。

チーズと卵と夕飯の残りの肉か何かと一緒に炒めるとなかなか。ていうか夜中に何喰ってんの。

神田の新店あんじぇりかで並(600円ドリンク付)。具が新鮮なのが新鮮。ガリガリ黒胡椒が余計だな。↓

神田がなくなったので秋葉のパンチョで並+目玉(700円)。秋葉はみそ汁付きか。コンソメがいいなぁ。↓

思い出した様にロメスパ バルボア。並+温玉(550+100円)。今もって都内2店とは意外に増えないね。↓

あんじぇりかのメニュー。昼が11:30-14:00なのがなぁ。神田だから仕方ないか。(クリック拡大)

小/並/大のサンプル。グラム数より遥かに分かりやすい。しかし階段脇に直置きってどうよ(W

一方で、久しぶりのジャポネ詣ではインディアン並(500円)をいただきました。というオチ。

'13.2.5  随筆 

日常。ナポと居間

 0時に帰宅。いつもなら誰かしらいるはずの居間には誰もいない。隣のDKで宵っ張りの母がTVを見ているだけで、いつもならチェストを占領している長女の姿もない。

 「何か食べるの?」と母が訊くので「何あるの?」と訊き返すと、「あぁ〜、野菜の煮たぁ…」とてんで気がないので「いい、いい。冷食のナポリタン買ってあるから」と返す。母が「あんたまた」という顔をするので「2週間前に買ったままなんだ」と答えると、一層哀れむ様な顔をされた。

 と言っても100円ショップのものではなくて日清の「Spa王」だ。ま、スーパーでは同じ値段だけどな。でもコレはそんなに悪くないんだ。賞味期限は数ヶ月先だが、冷凍庫の中の物って何か不味くなる気がするんだよな。

 問題はいま食べていいのかという事だが、まだ寝ないで呑むのだし良いだろう。夜は7時頃にコンビニのサンドウィッチを食べただけだ。5種類のサンドウィッチだったが絶妙の配列だった。左右どちらから食べ始めてもいい感じで食べ終われる並びだった。綿密なマーケティングと天性のセンスが生んだ商品なのだろう。だかしかし物足りなかったし、そもそも旨くなかった。

 「Spa王」は、「600Wで3分強」なのに「750Wの3分」でまだ凍ったままの部分があった。どうせもう一度温めるならと、溶けるスライスチーズを乗せる。何ともジャンクだ。ビールじゃ駄目だなと安ワインを引っ張り出すが、結局どちらも呑む。

 随分前だが、私のブログは日常を上手く切り取っているとお褒めいただいたことがあった。もとより、さして特殊な環境に生活している訳でもなく、ありきたりな日常しか書く事がない。でもそれはもっとプルーフされた随筆や小説であっても、ありきたりを飽きられずに書けなければありきたりを描く意味はないだろうと思う。

 深夜に冷食ナポなんか喰ってる奴の言う事なんかに誰も耳を傾けないとしてもね。


模様替えで居間の片隅に仏壇。ナニコレ。

で、TVの裏には自転車。ナニコレモ。

具はない。

ジャンクこそ我が名誉。


'13.1.27  随筆 

立ち食い蕎麦放浪記、その後
 遅い昼は、立ち喰いそばだった。チェーンだが今まで入った事の無い店に入った。だだっ広い店内に客は他に一人。神田の飲食店はランチタイムを外れると人気店であっても空いているのが普通だから、ましてや立ち喰いそば屋ではこんなものか。ちょっと麺が細くて好みじゃないとか、妙に後入れの具の種類が少ない等と思いながら啜っていた。同じそばでも、立ち喰いは手繰る(たぐる)のとは違う。また、猫舌なのでそう勢い良く啜れる訳ではない。

 立ち食いそばと言えば押井守といつぞやも書いたが、有名なのがOVA「機動警察パトレーバー第5話」での、苫小牧駅構内の立ち喰いそば屋のシーンか。改めて観るとよく分からないところがあったりする。

 TVをよそ見しながら食べ終えた後に、コロッケを追加したり卵を入れたり稲荷を頼む(しかも残す)遊馬。すると後から入ってきた渋い中年男(甲斐)がネギ抜きのかけに七味を大量に投入して一気に啜り、それを感心した表情で見る店主と呆然と見る遊馬。帰り際に遊馬が追加分の代金を支払おうとするのを「いらねぇよっ」と言う店主の台詞が最初意味が分からなかったが、そんな喰い方をする奴のお代なんか受け取れるか位の意味だったのだろう。

 それはともかく、ネギ抜き七味盛りのかけそばが粋だという価値観はオーソライズされているのだろうか? ベビールース曰く「そんなにクールだったですか?」である。

 その意味では腑に落ちるのが「いっしょけんめいハジメくん」1巻の立ち喰い屋の話。あれもこれもと具を入れてぐだぐだにしてしまうハジメに対し、なめこおろしうどんをするりと啜る客を指して「所詮、格の違いか」と眼光鋭い店の親父に言われる。しかし後日落ちぶれた男が何でも盛りを啜っていると「ヒラはバリバリやらんといかんからなぁ」と言うというオチなのだが。

 このところ、あれこれと立ち喰いそばについて考えていた。それだけ身近なのだろう。


遊馬、やっぱそれ行儀悪いよ。(TV画面だがこのサイズだと関係ないか)

最初からこれ頼めば良かったんだよ。コロッケ入り月見そば(神田笠置そば)。

伝説のシーン(?)だが、実はうどんだった。[クリック拡大]