0時に帰宅。いつもなら誰かしらいるはずの居間には誰もいない。隣のDKで宵っ張りの母がTVを見ているだけで、いつもならチェストを占領している長女の姿もない。
「何か食べるの?」と母が訊くので「何あるの?」と訊き返すと、「あぁ〜、野菜の煮たぁ…」とてんで気がないので「いい、いい。冷食のナポリタン買ってあるから」と返す。母が「あんたまた」という顔をするので「2週間前に買ったままなんだ」と答えると、一層哀れむ様な顔をされた。
と言っても100円ショップのものではなくて日清の「Spa王」だ。ま、スーパーでは同じ値段だけどな。でもコレはそんなに悪くないんだ。賞味期限は数ヶ月先だが、冷凍庫の中の物って何か不味くなる気がするんだよな。
問題はいま食べていいのかという事だが、まだ寝ないで呑むのだし良いだろう。夜は7時頃にコンビニのサンドウィッチを食べただけだ。5種類のサンドウィッチだったが絶妙の配列だった。左右どちらから食べ始めてもいい感じで食べ終われる並びだった。綿密なマーケティングと天性のセンスが生んだ商品なのだろう。だかしかし物足りなかったし、そもそも旨くなかった。
「Spa王」は、「600Wで3分強」なのに「750Wの3分」でまだ凍ったままの部分があった。どうせもう一度温めるならと、溶けるスライスチーズを乗せる。何ともジャンクだ。ビールじゃ駄目だなと安ワインを引っ張り出すが、結局どちらも呑む。
随分前だが、私のブログは日常を上手く切り取っているとお褒めいただいたことがあった。もとより、さして特殊な環境に生活している訳でもなく、ありきたりな日常しか書く事がない。でもそれはもっとプルーフされた随筆や小説であっても、ありきたりを飽きられずに書けなければありきたりを描く意味はないだろうと思う。
深夜に冷食ナポなんか喰ってる奴の言う事なんかに誰も耳を傾けないとしてもね。 |

模様替えで居間の片隅に仏壇。ナニコレ。

で、TVの裏には自転車。ナニコレモ。

具はない。

ジャンクこそ我が名誉。
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