B級グルメ/b_gour
公文書

'09.12.21  随筆  bicycle

週末、グリスを差す。

 週末の私は風邪を引いていた。流行のインフルエンザではなく気管支炎である。

 「これでゆっくりレオパードを弄れますね」とBBLで言われるが(つまり酒場には行った訳だが)、とりあえずは土曜夜の学童クラブ保護者会市内連絡会の会合の準備があった。

 忘年会シーズンでもありいつもと異なって後半がアルコールありの会食の設定だが、食事の手配や資料の作成などを担当していたため珍しく呑まなかった。流れ上、運営にあまり積極的でないグループに同席したのだが、話を聞く内げんなり。自分のモチベーションまで落ちそうな気分で、こういう時いつもなら執行部連中で呑みに行くのだがそれもできない。結局帰宅後結構呑んでしまう。

 日曜。気管支炎で自転車に乗れるはずもなく、ぐだぐだ。

 昼飯時。以前に本欄でも話題にした「ヱスビーホンコンやきそば」が届いていた。関東では通販でしか買えず、基本的に30食入りの箱になるため躊躇していたが、思い切って注文した。作るのは当然のように私ということらしく、深めのフライパンで4人前を作る。んん〜、これは…。

 まだどこかに走りに行ける時間だったが、自分を敢えて制する意味で(!)缶ビールを開けた。

 遅めの昼飯の後は妹の通勤自転車の修理。ペダルから大きな異音がすると言うので見たところ明らかに壊れていたのだが、同型ペダルのストックがあったため(実ダホンの物)付け替えていた。ところが異音は止まないと言うので乗ってみたところ…明らかにBBなのだった。やれやれ。雨水が溜まっており片側のベアリングが真っ赤になっていた。ストックがあるので交換。

 なんでそんなに壊れるのかという妻の問いに、雨降っても乗るからだよと言うが、ならママチャリも同じじゃないと返される。違いはシートポスト差し込み部がシート下から離れているために雨水を被りやすい所か。グリスを山盛り差した。

 今週の自分は、グリスを山盛りしないで乗り切れるかね?

【特報うちに振り込み詐欺の電話があった。隣室の母に私を名乗る男。一人暮らしでないのが判る周りの音と「あんたどこから掛けてるのッ!?」の声にすぐ電話を切った。俺に代わってくれよ(笑)。


庭のロウバイ。葉が落ちきる前に蕾が結構膨らんできた。


来た。ホンコンやきそば。妻が他と一緒に頼んだので青鍛冶さんのアフィリエイトでなくゴメンナサイ(笑)。


4人分をスタンダードに作る。意外に味が薄い気がした。

DKの日溜まりに佇むレオパード。牧歌的だな。ははは。

直せば直るが直してまで使うかは疑問のVP製安物折り畳みペダル。

グッタのBB。赤過ぎだよ! ケチャップ炒めかよ!

'09.12.16  随筆 

立ち食い蕎麦放浪記 想い出のコロッケそば

 “立ち喰い”と言えば押井作品のイメージが強いと思うが、私にとって、立ち食いシーンを描いた作品では「いっしょけんめいハジメくん」の一エピソードが印象深く残っている。と言っても当該エピソードが何巻の何話かまで覚えているわけではなく、細部の確認は取れない。

 主人公ハジメくんが新人の頃に立ち食い蕎麦屋で月見コロッケ蕎麦を掻き込んでいると、眼光鋭い男がかけにたっぷりの七味だけ振って勢いよく蕎麦を啜る。そして「そんな食いにくい物をもそもそ食ってちゃデキル男にはなれないぜ」と言われ、その男のライフスタイルにハジメくんはすっかり感化されてしまう。しかし、暫く経って立ち食い蕎麦屋で再び出くわした男は、意外にも大盛りの月見蕎麦にコロッケと何とか天を注文する。転職だかで新たなスタートを切ったばかりの男は「しっかり食べなきゃね」と笑う。そんな様な話だった。

 そうだ。しっかり食べないと。

 高校生の頃の私は、よくコロッケ蕎麦を食っていた。通学は2時間程で、部活帰りなぞは池ノ上やら下北沢で食った。下北沢にあったのは「箱根そば」だったと思うが、ここのコロッケは小さめのが2つ入っていて、よそと違ってモッチリ固くて汁で崩れないカレーコロッケだった。

 「箱根そば」は小田急系列だからこの20年ほどは生活圏外となっている。近くにないかと検索して当たった「生そば箱根」は、運営がイタメシの会社の様だった。調べると確かにそこも小田急グループには違いないが、「箱根」ブランドはグループ3社で共用しているらしく、高校生の頃に食ったあの「箱根そば」とはモノが違うらしい。“直系”の「箱根そば」の方は、自分の行動範囲内では新宿駅改札外の「箱根そば本陣」が近かったのでそこへ行ったのだが、普通のコロッケが1つ。辛うじてカレー風味ではあったが違う物になってしまっていた。

箱根そば本陣(小田急レストランシステム)
生そば箱根(ジローレストランシステム)

※「機動警察パトレイバー」OVA第6話「二課の一番長い日 後編」遊馬の言う「ネギ抜きで唐辛子をガンガンかけて、“立ち喰いのプロ”のような凄ぇ食い方」に近い。訂正 ブログ版コメント欄で、眼光男のオーダーは「なめこおろしそば」だったことが判明。

欄外は立ち食い蕎麦屋の「外道メニュー特集」(笑)。価格はうろ覚えだったので割愛した。

後楽そば(歌舞伎町)「やきそば」昔の有楽町店は銀座勤務時代たまに寄った。

笠置そば(神田)「月見そば+メンチカツ」若者の食いもんだな(苦笑)。

箱根そば本陣(新宿西口)「コロッケそば+温泉卵」想い出の箱根そば…?。あの頃、温たまはなかった。

富士そば(歌舞伎町)「ラーメン」これはどこにでもある。

富士そば(神田西口)「ナポリタン」これはこの店舗にしかない。


富士そば(歌舞伎町)「月見そば+コロッケ」富士そばではこういう扱い(笑)。

読書 東海林さだお「偉いぞ! 立ち食いそば」文春文庫

そして読んでたのがコレ。遅いとつい歌舞伎町の店(店名は西武新宿店)に寄ってしまう。店内に貼られた丹社長の著書のポスターを見ると、オビのコピーが東海林さだおなのだった。そんな訳でか、本書の立ち食いそばメニュー制覇は富士そばで行われていた。

 


'09.8.2  bicycle 

RC20で行くナポリタンの旅

 「ロードバイクに乗るには、思想が要る」とは高千穂遙の言葉だが、ただ走るための自転車であるから、他動的では続かない。とは言えロード乗りの方のブログでもレースやトレーニングの話は少数派で、パーツ・グッズネタのものか、多くはポタリング的な、食べ物や名所旧跡といった目的の走行の記事が多いように見える。要するにその方が記事にしやすいということもあるのだろうけれど。ロード乗りの思考と言うより、書き手の思考、という気がする。

 昔、カー雑誌を買っていた頃は、高級スポーツカーを駆ってわざわざ信州まで蕎麦を食いに行くという記事を怪訝に思っていたが、最近になって、ブログ記事というのはあれに似ているなぁなどと思ったり。

 さてこのところの私の走行場所は、専ら多摩湖CRか、鎌倉街道などを走って町田辺りまで。町田までというのは、気負わずに境川へ行けるようにという練習である。しかし、ただ走るために走った話は記事にならない。町田と言えばその先の南林間には炒めスパゲティの店「マルス」があったではないか。

 かくして多摩川を越えた辺りから、今回は「RC20で行くナポリタンの旅・南林間でカーボローディング」というタイトルが付いたのだった。と言ってもいつも通り走っただけだが。

 意外にあっさり到着。完全ローディな格好なので少し躊躇したが、自分で思うほどには誰も気には留めない。ランチタイム過ぎで土曜日のため店内カウンター8席は半分埋まっていた程度。地元と思しき一見客の熟年夫婦が食事を終えて店主と話し始める。まだ2年目なので定着するまでまだまだですよと言うので、ネットの情報見て来たんですよと話す。クチコミが何よりという話となる。自転車で来たと言うとやはり驚かれる。駅からすぐで交通の便は良い店なのだ。

 ジャポネに較べると油控えめだが、ばっちりロメスパである。近所ならリピートするが…境川のついでにまた来るかな。

地元らしき「喰撮」さんの記事
毎度おせわになります「ナポリタン×ナポリタン」

境川CR入り口を今回はパスする。
南林間駅前からすぐ。スナックなどの並ぶ道にある。
ナポリタン600円。太くて多い炒めスパ。
RC20の記録
往路:走行時間1h23m58s/走行距離34.41km/平均速度24.6km/h/最高速度61.0km/h
復路:走行時間1h32m35s/走行距離36.96km/平均速度24.6km/h/最高速度52.5km/h/総走行距離6030.4km

'09.7.17  随筆

パスタ

「ウナ ペルソーネ、ペルファボーレ」

 頭の上で声が響く。ホールスタッフが通り過ぎながら奥の方に向かって言っているらしいのだが、イタリアンレストランにありがちなこの掛け声が私にはどうにも好きになれない。なにやら馬鹿にされているようにすら感じる。

 そんな店になぜわざわざ入ったかというと、今日はもう「スパゲティー」を食べる気になっていたからである。

 元々は「スパゲティー・ナポリタン」を馴染みの喫茶店で食べるつもりだったのだが、その店は駅からは離れたところにあり、後付けの様に梅雨明け宣言の出された陽射しのきついこのビル街を歩いて行くのは少々憚られたのである。仕方なく入った店だが、実は何度か利用しており大体のことは知っていた。2種類のパンはお代わり自由だし、大盛りも無料である。

 暫くするとテーブルのすぐ横に人溜まりが出来る。ドリンクバー横のテーブルに通されたのだが、こういう時に限って団体が入ってきたりするのだ。新入社員と思しき男女が8人ほど。入れ替わりで取りに来いよと思っていると、「あ、それ氷入れて。XXのだから」とか言っている。代理で取りに来るなよ。学食気分か。

 例によって些細なことに憤慨していると(こんな事ばかり書いているから気難しい変わり者だと思われるのだ)、今度は女性スタッフが脇に立つ。

「パンのお代わりいかがですか?」

 ここのスタッフは総じて姿勢は良いのだが、オーダーを訊くだけで跪くし、何かというとカクッとお辞儀をするのがまた大袈裟に感じる。鋭角に切り立った両襟の間から覗く白い首筋をうっかり目で追ってしまい、慌てて視線を返す。

「フォカッチャで」

 そこからの所作がなぜだか辿々しくて、なかなかその四角いパンを摘み上げられない。その後見ていると、お代わりを持って回るのは新人の役割の様で、彼女はその後2回も私の所に来た。

 私はパスタを食べるので精一杯なのだ。しかもこれ、アルデンテなんかになっているし!


カーロアルマートを作った奴らに偉そうにされてもな。なんだお前、チハって言ったか? チハって!?

件のトイガンレポートに注力する予定だったが、通販手順の関係で結局発売日後2日経ってしまったし、某父母会関係の更新もあるはで、休みに入ってからゆっくりやることにした。

'09.6.26  随筆

忘れっぽいナポリタン

 私は忘れっぽい。そして忘れるということに関しては公平だ。大局的なことも些細なことも、忘れてはならないこともどうでも良いことも、分け隔てなく忘れる。

 ところで、学生の頃に当時付き合いのあった女性に別れ際半ばなじられるかの様に「あなたの夢は建築のデザインに携わることだったよね」と言われたことがあった。この時ばかりは、忘れっぽいのが自分なのか彼女なのか判断できず、ぽかんとした。その後私は経済学部を出て広告制作会社に入ったが、理系を断念したのは高校2年の夏だったはずだし、少なくとも建築を目指そうと考えた記憶はなく、そもそもそんな話を彼女にしただろうか。彼女は私をアドルフ・ヒトラーか何かと勘違いしていないかと思った。

 閑話休題。そんな忘れっぽさのためか、この2週間ばかり、煙草を吸うのを忘れていた。元々酒場でしか吸わないし、酒場に置いていない銘柄を愛飲しているというためもあろうが、気付いたらそれ位経っていた。禁煙のつもりもないせいか、特に健康になったり食べ物が美味しくなったりしている実感はない。食べ物と言ってもどうせナポリタンばかり食べているからでしょうという声も聞こえてきそうだが余計なお世話だ。

 ところでそのナポリタンも、どこかで旨い店を見つけても忘れてしまうことがある。大概が場末の喫茶店や洋食屋であるから、「○○町にある、ホラ…」と人に振っても通じない。そういう意味では「ナポリタン×ナポリタン」の様なサイトは大変助かる。

 しかし他方では「B級グルメとかのブログってさ、自分の足じゃなくてどこかの情報元にして行くから、結局レポートされてる店も、レポートの内容自体も似通ってんだよね」との意見も聞かれる(ナポ〜は別)。隣席のBグル師(?)M嶋さん談だが。

 栴檀林の記事はレポートにすらなっていないじゃないか、というご意見もあろうが、聞いても多分すぐに忘れるだろう。

 

以前批判的に書いた「日本橋ベラミ」だが実はしばらく通っている。黒胡椒は言えば入れないで作ってくれる(最近は言わなくても顔見て除く)し、カレースパはルーが旨い上に無料で途中追加できる。

品川駅ナカ「品川ダイナー」にアルデンテは無縁。生パスタだからね。昼は大盛無料。皿がワンプレート料理用なのでデカいから判りにくいが結構な量。溶けて薄ら絡まったチーズが良し。800円

神田にも駅ナカあり(?)。「エリゼ」に寄ってみた。立地も雰囲気もそれらしいのに麺にコシがあって白ける(どういう基準だか)。靴脱いで脚組んだオヤジ率高く座る場所に注意。650円

件のサイトにケチャップで炒める沖縄ソバを出す店が紹介されていた。活動エリア内の銀座だが夜のみの店なので断念。代わりに新宿「やんばる」で沖縄焼きソバ。スパムが良い。しかし量多いよコレ。

'09.5.14  随筆 

想い出のナポリタン

 今月末に定期健康診断を控えつつ、風呂上がりにふと我が体躯を眺めるに、昨年より腹が出ている様に思われる。今年はメタボ基準に引っ掛かるんじゃないか? 自転車は相変わらず乗っているんだがなぁ。とりあえずしばらく外でラーメン喰うのは止めておこう。それで代わりがナポリタンじゃ大差ない気もするのだが。

 社会人となって初めの会社が当時銀座3丁目の古い雑居ビルに入っていた。その地下に「再会」という喫茶店があったのだが、ここのナポリタンが忘れられない。店自体はビル同様に古くて小汚い。店内は始終競馬中継が流れていたり、社会人の先輩としてあまり見習いたくない様なおっさん達が、グテーっとしていたり週刊誌のページをつまらなさそうに繰っていたり、そういう店だったが、喫茶店ナポリというのはそもそもそういう店の方が旨い物なんだ。不思議な話。

 もそもそした中太麺はセオリー通りだが、ここのナポリの特徴は、具がイカだということ。別に海鮮ナポリタンとかそういうふざけた物ではない。単にハムやベーコンではなくてそこがイカという。何だったんだろうな、あの選択は。粉チーズは薄ら甘い明治製だった。

 店主は典型的なやる気なさげな雇われ店主。あんたそんな接客ってありかよとしょっちゅう思いながら見ていた。通っている内に愛想は良くなり、あまり不快な感じもしなくなったものだが、いい加減なのは変わらなかった。

 大概は1人で利用していたが、一度だけ保険外交員の人と一緒に入ったことがあり、ナポリタンを奢って貰った。なにせ当時付き合っていた女性の母親だったのだ。分かれてからも保険を止めたりはしなかったが、「前の彼は、すぐ止めたら損をするのに別れるとすぐに止めちゃった。S君は偉いね」と言われたのを覚えている。しかししばらくするとその人自身が辞めてしまい、私も保険会社を変えたのだった。損をしたのか、何が損なのかはよく分からない。

 「再会」のナポリタンというとそのことを思い出す。

思い出話はそこそこに、“活動報告”は各キャプションを参照されたい(笑)。


日本橋小網町「桃乳舎」
再訪。大盛にフライエッグを頼む。どこで見たのだったか勝手にスカッチエッグみたいなメニューを思い描いていたが、単なる目玉焼きだった。文句はないのだが、もう少し柔らかく、そして油っぽくても良いかなと思ってみたり。古典にケチ付ける様で恐縮だが(苦笑)。

大手町「リトル小岩井」
とうとう初訪。ロメスパ聖地の一つである。これこそロメスパだ、と思うのだが、小さいテーブルに同席で寿司詰めというスタイルがどうにも…。これならカウンターに向かって立って喰う方が絶対良い。味はケチの付けようもなし。なぜか皆、通のナポ喰い師に見える。

神田紺屋町「ビーバー」
神田と言えば「ビーバー」とばかりにeatnapo師からもお薦めいただいたが、会社のすぐ近くなもので、実は元々よく利用している。座る場所は椅子のクッションが残っているかどうかで決めた方が良い。たまに木枠にビニルシートみたいのがある。

読書 重松清「うちのパパが言うことには」角川文庫

'01年〜'04年にあちこちで書かれた単文をまとめて'05年4月に単行本化したものを、昨年5月に文庫化していて、それを買い忘れていた。請負仕事の短文ばかりだから仕方ないけど、ちょっと話を小綺麗にまとめすぎていて鼻につく物が多いんだよなぁ。1誌での連載エッセイとかだったらもっとざくっと書けるのだろうが、でもこの人はあまりざくっとエッセイを書いたりしないタイプの作家だと思うので同じ事か。


'09.4.19  随筆 

ナポリタンを求めて

 またナポリタンネタ、と言うほどでもないか。しかし食べる方はこのところ頻繁だった。何かを食べたいとなるとどうにも続けてしまう傾向がある。

 きっかけは東京駅エキナカに3月出店した「RF1」の店頭で見つけたナポリタン。麺がリングイーネ(楕円平麺)なのだ。ともあれナポ麺は太くないとな。高級惣菜の店なので価格はちょっと高めなのだが、量が意外に多く具材も豊富である。この店舗はバックヤードの厨房で調理しているので出来たてというのも良い。

 こんな話を、最近よく覗く様になった「ナポリタン×ナポリタン」のeatnapoさんにお知らせしたところ、既食でレポ済みであった。確認足らずの非礼を詫びつつ、逆に、神田にはまだ未体験のナポが残っているという情報をいただく。

 それが「キッチンおやじ」。今年1月に出来たばかりで白い内装の明るい店である。テイクアウトができるというので頼んでみた。しかし今ひとつ味が薄い様に思った。すると後日、件のブログでワインが強過ぎないかという指摘があり、気になったので今度は店で食べてみた。…隠し味が隠れてない。前回はテイクアウトだから飛んでいたのかも知れない。

 失意のまま、ああやはりナポはうらぶれた喫茶店でなくてはと思い直し、得意先への道を走っていて見つけたのが「ベラミ」。雰囲気はまさにナポの旨い喫茶店。と思ったのだが、黒胡椒が強過ぎてナポらしくない。ていうか黒胡椒いらんだろ。ああ、これも駄目だ。

 そんな私の失意を知ってか、隣席のM嶋さんからお薦め店情報メールが届く。「蛎殻町へ出没することがあるのなら、「桃乳舎」を検索(いわゆる風俗ではない)」先日訪れた自転車カフェ「カーネネーロ」のすぐ近く、元ミルクホールの渋い喫茶店だった。これが、まさに、文句の付けようもないナポの中のナポだった。

 それにしても、何で大盛りにするときに限って外すかな。「桃乳舎」へは今度、大盛り喰いに行くぞ。


「RF1(東京駅グランスタ店)」680円 他の店ではハーフサイズ(450円)というのもあるらしい。写真はイマイチだが味はかなりイケる。

「キッチンおやじ」500円(店内テイクアウト共スープ付き)。本来はフォークが付く。 

「日本橋ベラミ」場所は常盤小学校の真向かい。

680円(大盛) カレーのスパもあり、そっちの方が良かったか。

「キッチンおやじ」こちらは店内で食べた大盛(+100円)。

「桃乳舎」M嶋さんはブックマークから家族にあらぬ疑いをかけられたとか。

これまたレトロなショーケース。

450円(!) これこそ大盛りで食べたかった。
ナポリタン情報ならここ→「ナポリタン×ナポリタン」
しっかりレポートされてました ☆今日のナポリタン☆RF1(デパチカのお惣菜)
再訪されても無駄な気がいたします… 〔今日のナポリタン〕キッチン おやじ(神田)
行ってから、やはりレポートされているのを確認 ☆今日のナポリタン☆桃乳舎(茅場町)

読書 原作 久住昌之/作画 谷口ジロー「孤独のグルメ【新装版】」扶桑社

以前、B級グルメネタの時、コメント欄に迫撃砲班がこの本について書いており(主人公が私にイメージが似ているそうな)、気になってつい買ってしまった。久住昌之でグルメいうと泉昌之としての代表作「かっこいいスキヤキ」が思い浮かぶが内容は失念(おいおい)。谷口ジローというと「犬を飼う」のイメージが強く、いずれも随分昔に流行ったという印象があるが立派に現役であった(失敬な)。主人公がヘビースモーカーで、新幹線で一服し始めて子連れの母親に遠慮して欲しいと声を掛けられる場面などから古い漫画なのかと感じてしまうが、15年前というのはそんなにも前のことだったか。主人公の愛車は当時私の乗っていたE30型のBMW3シリーズという辺りが何とも。


'09.2.9  随筆 

B級グルメ〜ヱスビー ホンコンやきそば

 上の娘が風邪でダウン。幸いインフルエンザではなかったが、彼女が楽しみにしていた週末の予定は全てキャンセルになった。恒例の義母とのお食事会とテニス教室で充実する予定の土曜日は、ゴロゴロしながらDS。…なんかそれでも良さげだな。ちゃんと寝とけよ。

 ちなみに私はといえば、それでなくともここしばらくはテニス教室送迎をクルマでやらさられて、週1回の多摩湖往復もなくなっていたが、さすがに風邪で寝ている娘を置いて走りに出るわけにもいかず、仕方なく留守番となった。

 そして、まあ、昼飯も私が作る事になるのだが、実はこれが楽しみだったのだ。この日のメニューは「ヱスビー ホンコンやきそば」。先日のB級グルメ話題の時に馴染みの青鍛冶さんが紹介されていたあれである。

 地域限定商品で、東京に売っている店はない。メーカー通販があるのだが1ロット30食ではさすがに二の足を踏む。しかし“お取り寄せ特務将校”の妻は、5食パック単体で取り寄せられる店をどこからか見つけていつの間にかお取り寄せしていた(他商品と同梱)。

 さて件の商品。いわゆるインスタント焼きそばとは異なり、フライパンこそ使うものの沸騰したお湯でほぐして水気が飛んだら完成であり、炒めるというのとは違う。「チキンラーメン」の汁無し版と言えば良いのかも知れない。

 インパクトのある商品名だが味は別段香港風でも何でもない。何となく中華のイメージということでのネーミングらしいが、パッケージのステロタイプな中国人キャラに「カルピスの二の舞ににはならんだろうか」と一抹の不安を覚えたり。北海道・仙台・大分での地域限定とのことだが、北海道出身の母は全く知らなかった。まあ、さすがに母が上京する前にはまだ発売されていなかったのだろう。

 旧い製品の割にはマイルドな味付けだが、肝心の娘の評判は「辛い」と芳しくなかった。青鍛冶さんお薦めのケチャップ投入はかなりB級爆発の美味だった。


30食送別2,362円(税込)はメーカーサイトで。

5食入り送別498円(税込)はこちらへ。

大きく深めのフライパンなので2食一緒に作る。さっさとひっくり返すのがコツではないかと。

具は、別に調理して添えなければならないのがやや煩わしい。と言う程にはまともな具材ではないんだな。

ナポリタン風も単なるケチャップ炒めではない風味に仕上がる。短く切れてフォーク向きではないが。

'09.1.22  随筆

また、いかにもブログにありがちな話題で書いてみました。

 ケチャップ味好きは味覚が子供だと悪く言われるが、私は喫茶店のナポリタンが好きである。

 喫茶店でも中途半端に「茹で立て」と謳う店を見掛けることもあるが、大概は湯切りの悪さの言い訳としか思えない。多少極端に言えば、もそもそになっているのを炒める位が良いのであって、ましてや"アルデンテ"なぞと茹で足りなさの言い訳がごとき具合の麺で出来たナポリタンはナポリタンの風上にも置けない。

 麺類に対してそういう嗜好があるのは、ソフト麺で育った給食世代というのが影響している気もする。もっとも、給食のソフト麺には炒めるという過程がないのでナポリタン的ではない。家庭で作るなら各社から発売されている袋入りのナポリタンが理想的だが、それに相反することなのだが、フライパンを温めて油を敷いて炒めて拭いて洗って…というのが考えると億劫になる。単に私が無精なのか。そういう点では冷凍食品のナポリタンが手軽なのだがなぁ。

 話を飲食店のナポリタンに戻すと、私の嗜好の様な店は「ロメスパ=路傍の麺屋スパゲティ」というカテゴリーになるそうだ。「路傍の麺屋」とは要するに立ち喰いのことらしいが、そういえば10年近く昔の話だが池袋の地下道脇に「スナックコーナー」なる場所があり、その一角にカウンターだけのスパゲティ屋があった。メニューはナポリタンのみ。ソーセージやハンバーグといった具の違いしかなかった記憶である。その店以外に立って喰うスパゲティの店は記憶にない。ロメスパの聖地「ジャポネ」(有楽町)もスツールがある。

 最近では立ち食い蕎麦屋ですらイスがあったりするが、その立ち喰い蕎麦屋でナポリタンを出す店があるというので覗いてきた。なんとチェーン店「富士そば」である。ただし神田西口店のみとのこと。…なんでだ? 味の方には意外性はなくケチャップの味しかしない。“蕎麦屋のカレー”みたいな融合もなし。リピートする必要は感じられなかった。

「給食当番」について書いた記事

また食い物、それもB級グルメネタ。まるっきりフツーのブログみたい(いや、フツーのブログか)。アフィリエイトでも貼っちゃうか(笑)。


入り口のショーケースに、間違い探しの様に紛れ込んでいるメニューが一品…。
「こいつ何喰ってんだ?」という周囲の視線が痛い500円。コロッケが切れていたのでイカ天をトッピングしてみた次第。