私がトイガンの情報から遠ざかっている間に、「ニュー銀ダンエアガン」のシリーズに「RF銀ダンエアガン」が加わっていた。RF=リアルフィニッシュの名の通りに塗装がリアル(っぽいもの)になっている。

 “銀ダンガン”が発売された当時、ウェブ上では色の塗り替えやお手軽カスタムが流行った。赤・青・緑の色が着いた拳銃は、やはり玩具っぽいというのもあるだろうし、逆に造型が子供向けには勿体ないくらい良く出来ていたからという事もあっただろう。しかしオリジナルの塗装は一体の部品なのに別部品の様に見せる程の物で、塗装に慣れていない人には同様の仕上げは難しかろうと思う。だからこその登場とも言える。

 もう一つ期待のポイントとしては「10才以上用」になったこと。つまりパワーアップが図られているのではないか?

 しかし両製品間の価格差はメーカー小売希望価格で250円。そこから考えるとそうそう劇的な差異を付けられるものとも思えない。そんな訳でちょっと疑り深く手に取ってみた。それはいつもの事か。

 例によって家まで箱を開けずには持ち帰れず、馴染みの酒場で試射。何か、撃ち心地あまり変わらないけど…。そしてなぜか店に常備の銀ダンガンと撃ち較べる。分からない。結局、的ではなくて掌を撃ってやっと違いが分かる程度だった(よい子は真似してはいけません)。でも、そんなには違わないかな。

 後日弾速測定器で測っても、バラしてバネを較べても、実は大した違いはないのだった。ちょっと残念。ちなみに10才以上用のパワー制限は上限0.135Jなので、どちらの銀ダンガンもその半分以下のパワーしかない。

 ところで、ガンから離れていた私がなぜRF銀ダンガンの発売を知ったのかというと、父親仲間から小3の息子や友達がトイガンに興味を強く持って仕方がないという話を聞かされて、そんな子供とトイガンと付き合わせるにはと考えた時に、銀ダンガンを改めて調べて知ったのだった。

'11.1.28更新


RF銀ダンエアガン「ポリスピストルSS」。定価1,260円。パッケージは10才以上用コッキングガンと同系の物に。写真では分かりにくいが、上半分は蓋の内側。

勿論今回も弾速測定器で測った。
 
銀ダン
RF
電ブロ
ガス
平均
22.82
25.37
33.90
63.26
2.39
1.24
0.96
1.23
J
0.05
0.06
0.11
0.40
銀ダンとRFは今回の測定。弾速はm/secで、差は6発のバラつきの差。

私の書斎から発掘した装備を勝手に身に着けたもんちゃん(私が着せたのではない)。カラスに向けて対空砲火なう。勿論届かず。

塗装の差(1)サイトのドット。個人的には不要。

塗装の差(2)プラの地肌で表現していたEJポートが別色での塗り分けに。

ASGKは刻印でなく塗装。

バネが異なるだけで他は同じだろうと考えながらバラすと、チャンバー周りのパーツ形状が違う。

ということはとフレーム側を見ると…、パーツが1つなくなり、代わりにフレームに突起が付いていた。

一方バネは素材が違うが、線径は同じ0.8mm。全長も一巻き多いだけ。

後日

 しばらく経ってから知った事だが、このRFの登場と入れ替わりにオリジナルラインのST規格7歳以上対象製品の方は市場からなくなっていた。事情通の方の情報では、ST規格の基準が変わったためらしい。

 ちなみに対象年齢が上がりSTマークもなくなったこのRF、部品もやや変わり、実測では微細ながらパワーの違いがあったのだが、東京マルイTwitter公式アカウント氏に伺った所それは個体差で、性能上は同じ物だという事だ。

'13.11.17更新