WESTERN ARMS
AR7
HIGH POWER CUSTOM

発売時期 `85年5月頃
定価18,000円

今回の銃は、実はちょっと"デスクサイド"には大き過ぎる。しかし、たまに引っ張り出しては眺めてしまう一挺だ。

私の、年齢相応の長さのガン関係の趣味にも数年のブランクがあり、その間にガスガンというものが出てきていた(随分昔のことだな)。カムバックした'89年頃ですら、WA AR7の店頭在庫はほとんど無かった。モデルガンの時もちょっと欲しいなと思っていたが、ガスガンのAR7はプルバレルが何とも"道具な感じ"でますますそそる。携行用の.22LRライフルにブルバレルというのはちょっと矛盾している感じがしなくもないが、それはまぁ良しとしよう。本当はピストル版の「ヒットマンカスタム」が欲しかったのだが、これはついに現物を見つけることが出来なかった。

このAR7は、小さな玩具屋で埋もれていた特価品だった。インパクトバルブ周りからやけにガス漏れするので、渋谷の直営店に直接持ち込んだが、催促をしても何の説明もないまま半年帰ってこなかった。受け渡しの時に「バルブを改良型に変えました」とのコメントがあったが、感謝した方が良かったのか。梱包を解くと、サイドパネルははまっていないは、フレームの中は削りかすだらけだは(勝手にフレームを削ってパーツを変えているのだ)、とどめは前ほどでないにしても(多分)相変わらずのガス漏れなのだ。その時私は、クレームをつけて半年預かられっ放しにするよりは、押し入れにしまい込んだ方が精神衛生上好ましいと判断した。「WAって随分なメーカーだな」という印象はこの時以来、未だに払拭できていない。100何十挺の所有銃のうち、WA製は3挺しか持っていないのはそういうことでもある。良い銃を作るとは思うので買ってしまうこともあるのだが、アフターサービスは決して信用できない。

しかしそれでもこのAR7自体は割に気に入っている。

↑主要パーツはモデルガンからの流用。どうやら細かいバージョン違いがあるらしく、後になくなっているチャージングハンドル(ダミー)が付いている。

ストック内に専用の小型ボンベを収納する形式なのだが、そのボンベ自体入手難で、空きのボンベにガスを移すのも手間なため、安価なガスガンから注入バルブ付きのガスタンクを取ってきて付けてある。ゴム関係は一度全て外してシリコンオイルに浸けたが、やはり時々ガス漏れする。

それ以外はこれといって手を加えていない。カン高い独特の発射音が心地良い。感触の良くないトリガーフィールも、キットガン(非常用にバックパックに詰め込んで携行するという様な意味か)の様な実銃を考えると気にならない。

事情通の情報では、タニコバ氏の10/22に続き六人部氏はマークワンのモデルアップを計画しているとか。これにWAがマグナAR7で挑んできたらちょっと見モノだとは思うけど、その前にアフターセールスのサービスをきちんとしてくれたらと思うが。



 


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