'99.12.7

MGC H&K P7M13
'92年末発売
定価19,000円(ステンレスモデル)

ここしばらく、マルゼンワルサーP99を手許に置いているわけだが、よく出来たコッキングインジケータを見ながら考えた。そういえばガスガンでこれがちゃんと機能している銃が他に思いつかない。まあ、そもそもコッキングインジケータの付いている実銃自体が少ないのだが。コッキング式ではマルイのP7やKTWのP99などが再現している。

で、思い出したのがこのMGC H&K P7M13だ。確か機能はしていなかったという記憶だったが、どうだったろうかとひっぱりだした。果たしてそれは全くのダミーで、可動すらしないのだったが。

実銃のP7のインジケータは独特の動きをする。グリップ前面のスクイズコッカーを握り込むとコックされていき、力を緩めるとデコックされていく。ガスガンでこれを再現するとなるとかなり難しい。DAO(ダブルアクションオンリー)とも違うし。

MGC P7のスクイズコッカーは、コッキングインジケータやストライカーとは連動していない。というか、作動方式がグロックと同じプッシュバルブ式なので、そもそもコッキングされる部分がないのだよな。機能としてはスライドストップのリリースとグリップセフティの兼用になっている。しかしMGC製品の多くに見られるように、作動の具合がプレス部品の微妙な曲がり具合に依存しており、頻繁な調整をしないと快調作動が望めない。特にスライドストップのリリースはかなり不調が多く、ホールドオープンしたまま途方に暮れてグリップパネルを外すなんてことがしばしばあったのは私だけだろうか?

↑左下:マルゼンP99との比較。右下:左グリップ内はプレスパーツがギッシリ。

当初HWモデルのみだったが、作動の重さと価格のためか、ABSモデルが後にリリースされている。私の所有銃は、HWのシルバーメッキタイプだが、安物の塗装のようによくはげて興ざめした。マガジンもよく塗装がはげた。しかし唯一のリアルなP7であり、またその重量感たるや他の追随を許さぬ迫力で、逆に「実銃でこれをコンパクトって言ってたのはサギだよな」なんて実感できたりもしたものだ。

P7のシルバーというと、「ダイハード」で悪役が使っていたそうだが、私の場合は、"あまり改造したりしない保存鑑賞用の銃はよくシルバーで買う"というだけなのである。とはいえ、アクセサリーパーツを安くなっているときにちょこちょこと買っており、金属製アウターバレルと、キック増強シリンダーが組んであり、サイレンサーと接続セットもある。

プレゼント
何の気まぐれか、そのうちブラックモデルを買おうと思っていたらしく、ブラックの金属アウター(アングス製、定価2,000円)を持っている。他に使い道もないので、ブラックのP7オーナーの方に差し上げようと思う。メールでお申し出を。


'99.12.23
先日の「今週のデスクサイド」のプレゼントに1件だけとはいえ応募があった。良かった良かった。P7を愛する人はまだいるのだな。応募して下さったのは、C/Plus BBSでもお馴染みのたぐちやすたかさんでした。



 


この前のは… / さて次は…