'99.11.26

MGC MP5K-PDW
'93年2月発売
定価22,800円

C/Plus BBSで話題になったので、なんとなく引っ張り出した。

モータードライブとか何とかとか、結局呼称が定着する前に自然消滅してしまったこの作動方式は、弾をチャンバーに送りバルブを叩くまでの部分がモーターライズになっているが、要するにインパクトバルブ式。他社では、WAのヤティマチックとオート9、ヨネザワのMP5Kが出ていた位か。

このMGCのクルツには3代ある。

「93Rをモータードライブにした構造」という初代は、機械式のセレクターが不確実で、セミが不得手で給弾も不安定だった。

IC搭載で3点バーストを実現した2代目は、途中でトリガーを戻しても律儀に3点射する妙な作りだったが、他は初代と変わらなかった。

最後のモデルとなったPDWは、ストック付きでマズルも伸びて外観が変わったという違いもあるが、実は内部構造が一新。前2作はバレルが後座して弾をすくい上げる形式だったのが、ノズル側が可動する構造に変更され、給弾性能がアップ。また、モナカのボディはメカが金属製のシャーシに収まる構造になり剛性もアップ。また、ハンマーの打撃方法が変わりマガジンも変更され、それまでのマグ内に収納した専用バーを使った特殊な給弾から一般的な形式になり、給弾不良が減った。

↑手前がPDW。真ん中が初代で右端が2代目。

一つのモデルをよくぞここまで改良してくれたと思ったが、時既に電動ガンの時代が始まっており、ゲームでの実用性は勿論、リアルさでも上を行くマルイ製電動ガンに淘汰されてしまった感がある。また、間もなくMGCが倒産。その後メンテだけをKSCが継いだものの、再販されることもなく、そのまま消えてしまった。

MGC健在の頃、当時の小隊報(コピーで配布してた)で「次は絶対ガスブローバックのクルツが来る」と書いていたのを今読むと虚しい。


そういえば栴檀林小隊の初期のゲーム('90年の春だったかな)でツツキ隊員のメインアームが初代のMGC MP5KA4で、メチャメチャやられてたな(笑)。あの頃はみんな変なガン使ってたよ。上級曹長はMGC XM177E2(ユニット式ガスフルオート)だったし、藤が丘電算教導班はファルコンMP5SD3(先込めチューブマグ)、迫撃砲班なんざ、MGCキャリコだった。あ、これは今もだ!



 


この前のは… / さて次は…