歌舞伎町から馴染みの店が消え、“取り敢えず寄る”酒場が無くなった。寄れる店自体がない訳ではない。だが何の用事もなく大して呑む気もないのに取り敢えず寄ってしまうという店はなくなった。それが良いことなのか悪いことなのか、あるいはどうでも良いことなのかは、はっきりとは分からない。
そこで知り合った皆さんは、結局散ってしまった。SNSをやっている人に関しては動向が分かるのではあるけれど、以前の様にたまたましょっちゅうどこかで出会す訳ではない。
一部の人は元々4つくらいの店から流れて来てはいたが、皆そこには戻らなかった様だ。その内のある店(M)には数回顔を出して、U上さんとKムさんに偶然出会しはしたが、それはたまたまの話。
大体、自分自身がそのMに通う姿を想像できない。スタイルが違い過ぎる。同年代くらいの店主や若いけど酒オタっぽい新人店員も悪くないが、30代の男性客が集まって流し放しのTVのバラエティ見ながら談笑っていうのはどうなんだろう。友達の部屋じゃないんだからさ。自分がそれくらいの歳は、もっと緊張感のある酒場で呑んでいた気がするのだが。別に高尚な話や艶っぽい話をしようって事じゃない。話題の“出され方”がダレていて格好悪いだろという事だ。
結局、無くなったBBL/BBCより前に通っていた店で馴染みだった成田さんがやっているDewというバーに寄っている。サッカー中継が流されていてダーツ台がある所は趣味に合わないが、勿論悪い店じゃないし(場所は柄が悪いが)、何より知り合いの店は落ち着く。
そういう流れではG街Bar Plastic Model(BPM)にも行く回数が増えたかも。8時開店はネックだし、鞄を預ける店はもう無いが。早い時間はクリシュナに行けば良いか。
いや別に、わざわざ酒場に顔出さなくても良い訳だが。なんで取り敢えず酒場に寄る習性なんだろうか。…今更か。 |

このアーチ、常に壊れているイメージだったんだけど、ある日見上げたら綺麗になっていた。

bpmでは大抵シトロンかカラント(のアブソルート)。この日はクラフトワークのカバーメドレーから始まって、自転車テーマの曲あれこれ。他のお客には全く分からない私だけの至福。 |