模型
公文書

'18.11.4  模型

ジオン鹵獲型モビルスーツ「GM」MS-79(E)

HGUC-020 RGM-79 GM '01年4月発売 定価700円 購入価格547円(込)
 随分前だが、長いこと押し入れの奥に組み立て済みの旧キットGMがあった。中学生の頃作った物ではあるけれど、頭部のカメラアイを透明プラバンで作り叩き割られた造型にするなど手を加えていた。そうそう、当時からジオン派だったのだ。そのくせジオラマとして対になるはずのジオンMSはなかった気がする。

 ともあれ、まさかまたGMを作るとはなぁ。先に鹵獲型ボールを作っていたので、その添え物的に思い付いたのだった。

 しかしこれ「HGUC 020」の品番の通り結構古い製品なので、手足は貼り合わせが丸見えになるためパテ埋め+サフが必須になる。色の置き換えは必要にしてもボールの様にほぼ枝塗りで済ますというわけにはいかない。ザクがパチ組みなのに、なんで連邦を真面目に作らなきゃならんのだろう。

 貼り合わせて、削って、パテ盛って、均す。で2日。サフ〜塗装〜組み上げで1日。時間を要する趣味だなぁ。というか、ちゃんとした人はもっと時間掛けるよな。

 可動部分を避けて塗って組むガンプラ独特のアトハメ製作法というのがあるが、あれを施して組むのは凄いなぁと思ってしまう。さすがのバンダイもそれ前提では製品を作っていない訳だし。今回は面倒臭いので頭とボディは合わせ目消しをせずに組むことにした。

 運用上、鹵獲兵器なのにわざわざモノアイにまでするメリットないよなと思いつつ、そこは演出効果ということで。改めて全身を眺めると、このキットは膝下が妙に長くてバランス悪い様に思うのだけど、そこまでは弄らない。前作ボールに倣って、塗装はザク用塗料で塗ったという設定。ザク風に塗ると、玩具チックなGMも兵器ぽく見える。

 鹵獲兵器というのは勿論現実にも多くあるが、大戦独だとやけに多かった気がする。その発想でつい作ってしまった次第。トロイの木馬的な運用ではなく、あくまで前線での員数合わせという設定で。

大河原デザインでこういう色のガンダムがあった様な。ほぼ枝塗りながら全塗装。缶スプレーって不経済だなと実感。


宇宙空間の連携で色の違いなんてあまり重要でない気もするが。失敗したのがモノアイ。手持ちのカスタムパーツが大きいのしか残ってなくて、仕方なくランナーから切り出したので出目金になってる(苦笑)。


'18.7.1  模型

ジオン鹵獲型モビルポッド「ボール」MP-79(E)
HGUC114 RB-79 ボール ツインセット'10年9月発売 購入額1,120円(込)
 ガンプラは1/144のザクとその系統だけを作ると決めていたのに、なぜ突然連邦のボールを、それも改造しようなどと思ったのだったか。

 twilogを見返すと、今年の1月にジオンのポッドであるオッゴのキット作成記事を読んで「オッゴかぁ。ボール買ってジオン鹵獲バージョンに改造するより楽だよなぁ」と話題にしていたので、発想自体はそこだったらしい。

 その後2月に、例によってメイナンてんちょとのタミヤMMのゴリアテが2台セットという話から「なんか得したような気になる(w ボールは2機い
らんと思ったけど」と返していた。そう、HGボールは2機組みなのだ。

 そしてそこからいきなり4月後半「GWに向けて」買っていた。尤もこの時は「連日呑んだくれて寝ている予感」の通り放置されていたのだが。

 マイナーで弱いジオンのオッゴと違い、連邦のボールは、やられ役のことも多いもののメジャーでそれなりに活躍もする。実戦ではあるいは鹵獲使用というのもあったのではないか。大戦独軍に倣って鹵獲バージョンというのを作ってみたくなった。

 独軍では鹵獲兵器を自走砲にして使用したりもしていたが、元々ボールはコクピット丸見えで巨砲1門のみという自走砲みたいな機体である。逆に、ジオンだったらこれでそういう運用をするだろうか。もっと整備性と汎用性の高い兵装にして後方で使うのではないか。

 という事で輸送部隊の警護用という設定にした。武装は、絵面としてはザクバズーカ辺りが見合う気もするがザクマシンガンに換装し、それだけではつまらないのでモノアイを付ける事にした。オッゴの様に剥き出しだと分かりにくいし迫力がないのでレール状にした。中が丸見えの前面ハッチ代わりに増強シールドを付けて、組み合わせた。カラーはザクモチーフにしたが、工作より塗料の使い分けに難航した。

 前線だとこういうのもいるだろうという仕様だがどうだろう。というかこれ、約35年振りの全塗装ガンブラじゃないか?(w

ドライヤーで地道に曲げたプラL字材を組み合わせたモノアイレール。

今回は複製ではなく流用の、C型付属ベルトリンク給弾ザクマシンガン。

ノズル1個をφ3mmの穴にすればキットも妙なスタンド付けなくて良かったのにな。

ガチャガチャ「ザクヘッド」の不使用部品を使った増強シールド。当然、曲面は合わず(苦笑

'18.4.8  模型 

卓上セーブポイント DX
 初めてこの卓上セーブポイントをネットで目にした時、ああこれ面白いなと思った。

 念のため私以上に疎い方のために説明しておくと、セーブポイントとはいわゆるロールプレイングゲームの中で、進んだところまでのデータを記録するためのアイテムとして登場する物で、これはその最大公約数的なデザインを立体化したもの(だと思う)。別に説明しなくても良いか。

 クリスタル風の透明樹脂パーツ部分が光る様になっているが、このアイテムには、単なる綺麗なだけの模型ではない必然があると言える。

 制作元「くだらないもの工房」のサイトトップに「人生には分岐点が多過ぎる」というコピーが掲げられている。

 確かにそうだ。現実にこれが使えたとして、いつの分岐点の自分を呼び出せば良いのだろうか。あるいは、いまセーブをしたらどんな事に挑戦できるだろうか。薄暗くした部屋でこの卓上セーブポイントを眺めながらぼんやりと酒を呑んでいると、そんな考えても答えの出し様のないことが頭の中に浮かんできては消える。


卓上セーブポイント DX 077/365 LillyClover 7,600円(税込) フィギュアは付属しません(w
 そう言えば攻殻機動隊SAC2で、ゴーストを今で言うクラウドサーバに集めるというのがあって、あれもある種セーブポイントぽかったな。という訳で、あまり格好付けた事書いていても何なので、他の購入者諸氏を真似てフィギュアと並べて撮ったりする訳だが。最近買ったばかりの少佐を。

 私がこのアイテムを楽しむにあたり、唯一問題らしきものがあるとしたら、私自身はセーブポイントの登場するゲームをやったことが一度も無いというところだろうか。RPGの類では初代フロントミッション位しかやったことがない。確かあれでセーブポイントに相当するのは、いちいち立ち寄る酒場だったのではなかったか。まあ、その方が私に合っているという気がするが。光るズブロッカとか良いよな(笑)。<後で調べたら酒場ではなかった

くだらないもの工房


'18.1.28  模型 

成型色と言い掛かり ザク地上戦セットとザクV


ザク地上戦セット '09年2月発売 購入額1,770円(込)定価2,200円(抜)

HGUC(左)と比べ確かに成型色が濃くて、F-2(右)と同色に見える。非塗装派向けのコレクションだな(w
 注文していたガンプラが届いた。最近発売になったばかりの話題作…ではなくて、ザク地上戦セットとザクVという、それぞれ2009年発売と2000年発売の、むしろなぜ今買えるのかが不思議な位の製品なのだが。

 ザク地上戦セットの存在は知っていたが、どうせ既存品の組み合わせ品だしと思っていたところ、ザクが成型色違いだという文言が目に止まり勢いで。ちなみにむしろそれ以外の物が全て新設なのだが、ワッパとか別に要らないし、更に連邦の61式とか組む気もないんだけど(でもセットの中ではこれが一番出来が良い)、成型色に釣られた。

 1/144では珍しくフィギュア付きだが、ザクとワッパに随伴してるのに仁王立ちで拳銃構えてるジオン兵とか意味分からない(「重力戦線」本編に出てくる)。ちなみにザク以外の造型は、全て単色成型というのが残念。ザク本体も2003年発売の物と成型色が異なるだけではあるが。

 ザクIIIの方は前から延々逡巡していたのだが、ついでに買ってしまった。ZZ自体あまり好きな作品ではない上に登場するMSもいちいちデザインが好きじゃないのだが、でもこれ曲がりなりにも「ザク」だしな、と。量産汎用機の系譜としては押さえておくべきなのかとか。一応UCにも出てくるし。

 黄昏アクシズに出ているから、昨年再生産が掛かったのだろうかと思う。出てくるのはこの量産機ではなくてザクV改だけど。でもあれも元々あった旧いキットの成型色変え・組み合わせなので、型自体は20年前の物なのだった。

 それにしても口からビームやエプロンビームとか、兵装としておかしくないか。マジンガーZか何かか? あとプロポーションが変で足デカ過ぎ。…おーい、ここに20年前のプラモデル前にして、作品の設定ごと言い掛かり付けてるオッサンがいるよー!! まあ楽しみ方は人それぞれという事で。(こっち組むのはまだ先になるな)


A・B・CランナーがHGUCシャアザクU。2つずつあるD・Eランナーがジオラマ用セット。

HGUCザクUとランナーで成型色比較。たまたま積んであったんだからねっ。下が今回のキット。

組まないはずの61式、大きさ比較に。WTMの現用は持ってないのでティーガーUと。戦車としてはまともだけど、上にザクが乗っちゃうマゼラタンクとはえらい違いじゃないかこれ。
HGでMS足サイズ比較。足寸はHG実測から算出。左から設定年代別にザクU(全高17.5m/足5m)、マラサイ(17.5m/7m)、ザクV(23.1m/8.8m)、ギラ・ドーガ(20m/7.7m)。全員175cmの人間だとしたら、ザクUでも50cm(!)だが、ザクVなぞは67cmあることになる。
ザクV '00年9月発売'17年9月再生産 購入額1,370円(込)定価1,500円(抜)


'18.1.15  模型 

旧ザクを、1体だけ買うとしたら? HGUC MS-05B


'06年発売 1,080円(込) パッケージからしてこの色だからなぁ。

青い成型色のパーツだけ塗り替えてパチ組み。HGTOの量産並に渋い色にしてしまった。
 量産型ザクを集め始めて、系譜としてのハイザックやマラサイまで組んでおきながら、実はザクTに全く触れていない事をある時に気が付いた。

 ガンプラでももちろん何度もモデル化されているが、それらを全部集める程には好きではないんだよな。色も顔も変だし(失礼)。そんなではあるが、それでも1体だけとしたらどれかと考えた。

 旧ザクことザクTには固定の人気があるのか、ROBOT魂ver.Aでも今年の発売が発表されている。ちなみにファーストでは第3話でしか出ていないのだと改めて知る。

 しかし、アニメ現行作「THE ORIGIN」は1年戦争前夜を描いているので沢山出てくるため、ガンプラの最新フォーマットでもあるHGTOでは複数モデル化されている。量産(デニム/ジーン)、シャア専用、シャア用(紛らわしい)、三連星が2種、キシリア部隊まである。そして出来は文句なく良い。でも…、先日発売のザクU(C/C-5)とあまりに変わらないし、こうまでフォルムも格好も良くなくて良いのにと思ってしまう。

 適度に旧くて良い感じなのが'06年発売のHGUC。しかも先発のお馴染みHGUCザクU('03年)のフォルムには沿っているが、かなり改良されているため差異が多い。肘と膝の二重関節化や足首の構造、回転する腰など、別物の様だった。

 ところでこのザクT、パンマガジンを縦に装着したザクマシンガンとか、核弾頭射出可能バズーカ(意味なく要動力パイプ)とか、右肩に付くのではなく左手で持つシールドとか、改めてそんな設定どこにあった? という装備をしている。ファースト後もリアルタイムで観てれば分かってる事なのか?

 同じHGUCでもザクUとの間には3年の歳月もあるし、構造がそもそも異なるので、パーツ構成も全く異なる。もしここがフィードバックされて共有されていたら、HGUCザクUは更に名作となっていただろうと今更思った。…本当に今更だな。

アニメと比べても、この青いパーツは鮮やか過ぎる。

ガンダムカラー「ファントムグレー」とMr.カラー「ネービーブルー」で枝塗り。…これ全然ブルーじゃないじゃん(苦笑)。

HGUCザクUと。3年間も開いてるので、旧型なのに逆に構造は格段に良くなっている。