模型
公文書

'17.9.10  模型 

現状決定版の1/144量産型ザクU HGTO MS-06C/C-5



'17年9月発売 購入額1,650円(込) 定価だと1,800円なので、2,500円のRGとはまだ若干開きはある。
 待望の量産型オリジンザクがやっと発売となり、先週末手元に届いた。予約開始から発売までも2ヶ月待ったが、バリエーションの元となるS型(シャア専用)とR型(黒い三連星)からは2年待った。量産型発売までこんなにも間が開いたのは「THE ORIGIN」本編の画面に出て来ないからだろうが、勿体つけ過ぎな気もする(1話で出ていても不自然ではなかったのに)。

 前出SとRについては既にネットのレビューを読み漁っていたので、出来に関してはよく分かっていた。自分に高度な塗装技術があったら、とっくにシャアザクを買って緑色にしていただろうな。

 量産型と言っても1年戦争初期の設定なので、ポピュラーなF型ではなくC/C-5型。現実なら僅か1年の期間にそんなバリエないでしょとか言い出したら1st成り立たないか。

 ちなみに、Cの耐核装備を外したのがFで、Cの地上型がC-5で、Fの地上型がJだそうだ。宇宙用と地上用でこんなに違いがない訳ないよなとか言い出したら(略)。ところで宇宙/地上用コンパチだと初期HGのF/G型('98年発売)があるが、あれと同様に何だか随分と成型色が濃くてちょっと違和感を覚える。


パーツがパンパンに詰まった箱。実際、店で積み続けたら、傷つくよねこれというレベル。

HGTOザクT/Uシリーズ付属の小火器が全部入っているという大奉仕。思わず本体より先に組んでしまった。

手前のRGと比べても全体に色が濃い。MSグリーンはダークグリーンに、ファントムグレーは黒になっている。

長いことポリエチレンの単体だった首が、分割されて前後に曲がるパーツに。ただ、ちょっと緩い。

胸部のパーツ。細長い上にきつくて填めにくい。しかも軽く填め外ししただけで基部が白化。危ねー。


 繰り返しモデル化される量産型ザクなので、都度進化が見られるのが楽しい。だからつい全部集めてしまったのだが。このスケールのザクとしては圧倒的な可動領域が魅力的。胸部のスライドはROBOT魂ver.A並みに動くが、首は残念ながら期待した程ではない。とは言えRGの様な、上位モデルながら部品の外れやすい物と比べて、遊びやすさは勝る。

 今までのベストと言われるF2はちょっとキャプ翼体型だし、サンボルはアレンジし過ぎだし、かと言ってHGUCは設定画まんま過ぎるし、やはり現状の「1/144ベスト量産型ザク」はこれで決まりだろう。…で、良いよね? まさかまだ?


ベルト給弾式MGと腕MG。いずれもC型用の装備ではないらしいのだけど、ちょっと格好良くてな。


ちょっと角度が違うがPVと比較。バズーカはカート式じゃなかったんだね。

変な祈りを捧げているのではなく、腕が90°以上曲がるザク4体の集合。右からROBOT魂、ROBOT魂ver.A、RG、HGTO。首の角度はver.Aに全然敵わない。

さすがビシッと決まる膝射。


'17.8.30  模型 

ジオン量産機系統の補完? マラサイUC Ver.


並べると、同じUC世代でも色調の違いが気になるマラサイ。ギラ・ドーガの脚のパイプはついでに塗ったもの。


'13年5月発売 購入額1,230円(込)

 ここ暫くの私のザク事情は、HGTOのザクII C型/C5型待ちという状況。紛う方無きF型前の量産型ザクUで最新フォーマットあるが…発売は9月。正直手持ちぶさたでいた。

 そこへある日、TLで「UCマラサイやザクウォーリアも入れてほしいところ」というリプがあった。

 設定では、ザクの活躍した1年戦争終了後に、敵側の連邦「ティターンズ」向けでザク風に作られたのがハイザックで、その後継がマラサイ。うーん、どうなんだ、これザクか? デザインモチーフは確かにネオジオンの量産機後継ギラ・ドーガに通じている。

 自分の中では、UCの“ジオン同窓会”までの量産型ザク系統を集めると決めていたので、そういう意味ではマラサイも範疇と言えなくもないか。元々のマラサイはなぜか赤基調という量産機ぽくないカラーリングだったが、UC版ではジオン量産機風になっていた。

 そんな訳でUCマラサイ熱が高まりつつ、バチ組み基本の私ながらも、それでも弄らなければならないところはないかと考える。

 取り敢えずは動力パイプの成型色が気に入らない所か。なぜか劇中とも箱絵とも違う。FZ〜ハイザック〜ギラ・ドーガの系統なら、カーキだろう。

 付属の手持ち武装は、元キット付属のハイザック共用ビームガンに、UC版としてガブスレイ用フェダーインライフルとハンブラビ用海ヘビが追加。コレ劇中出番はほんの一瞬でしかも格好悪い。Z-ZZ代の手持ち武器は個人的に子供ぽくて兵器らしくない物が多いという気がする。ギラ・ドーガのでも複製して持たすか。

 UC版として発売されたのは2013年だが、付属武器と成型色が違うだけで、キット自体は2005年の型。各所のレビューでは頭の合わせが悪いなどと書かれていたが、不思議と自分の個体はそうでもなかった。確かに平面がイマイチな箇所もあって削ったりはしたが、盛ったり塗ったりはしなくて済む程度だった。気にしてないだけか?


ランナー全景。

「ちょっとこの動力パイプの色、おかしくね?」「それな」

ランナーを見ながら調色。アクリルガッシュ使うって、どれだけ低予算なんだよと(苦笑)。

銃床に銃剣付くとか意味不明でアレな手持ち武装。ブレードアンテナもアレなので、ランナーを削り短いのを作って換えた。


'17.6.11  模型 

HGUC-012 ハイザックを、12年後の今さら。


ビーム兵器使える仕様だけど、90mm実体弾のMMP-80が似合う。件のフィンは適当なアレンジでランナー削り出し。


'05年5月発売 1,000円(別)購入額740円(込)

 ハイザックというMSの意味が、自分にはよく分からなかった。と言ってもZガンダムを初めて見たのは昨年であるが。

 戦勝国が敗戦国の旧式機に似せた兵器を作る意味が分からない。ジオン残党狩りに心理効果を狙ってジオン風のMSを充てるとか、模擬戦の敵役だとかいうのは、どう聞いてもちゃちな後付けぽい設定だし。その後の調べでは、Zガンダムという話が連邦側同士で敵対する設定だったため、ガンダムvsモノアイの敵という絵面を維持するためだったというのが有力な説らしい。私は知らなかったのでいろいろ調べたが、そもそもの常識だったのだろうか。ともかく、当時の子供が直感的に敵役だと認識するのに役立ったのであればそれでいいが。

 私はガンプラの1/144ザクを一通り買い揃えてしまった後にアクションフィギュアに行き詰まり、なんか手持ち無沙汰になってしまった。ハイザックでも組んでみるかと考えたのはそういう訳で、非常に失礼な理由である。

 しかしハイザックはHGUCシリーズでは初期の製品なので、いろいろイマイチらしい。同シリーズではMS-06Fの他は作品の発表順で発売されているが、作品の時系列と作中の時系列がむしろ逆のため、旧型の方がフォルムも構造も良いという矛盾も生じている模様。

商品名 商品番号 発売年 初登場作 発表年 作中年
ハイザック HGUC-012 '05年 Z '85年 UC0087年
MS-06FZ HGUC-087 '08年 0080 '89年 UC0080年
MS-06F2 HGUC-105 '10年 0083 '91年 UC0083年

 それも含めてそのまま組むのには抵抗がある。そもそもZ/ZZの作品世界は興味がないので、UCの後方配備鹵獲(払い下げ?)兵器バージョンという脳内設定で組むことにした。フォルムを整えられる程、自分に技術はない様に思うが、取り敢えず気に入らないディティールはアレンジして、気に入らない成型色は塗ることにした。

 浅い所で切り上げたが、それなりに気に入っている。聞いたところでは、これをデザインした人も悩み悩みであったらしく、そうであれば、変な色も、過剰な動力パイプも、意味不明な背中のフィンも許せる気がする。うんうん、会社員だものな(何か違う)。


Aランナーの酷い配色(苦笑)。この代の色設定に見られる薄紫とザク系緑との組み合わせは酷いと思う。

動力パイプは流れ上カーキ色。表示はPSなのにここだけ妙に柔らかい素材になっている。

表面の荒れは型の経年劣化だろうか…。

薄紫はジャーマングレイに置き換え。赤いアクセントは趣味じゃないし、胸の黄色いルーバーも同様に。

妙に大きいモノアイ開口部の上下を詰める事にした。

間抜けな縦枠まで取ってしまったので、FZ-A型みたいになってしまった。

物語年代順に左から、FZとギラドーガと共に。紫をグレーにしたからまだマシだが、それでもこの彩度はないな。


'17.5.28  模型 

ザクU改 Bタイプ ユニコーンver.(限定品)


左からオリジナル、ユニコーンVer.、ギラ・ズール。オリジナルは余りに酷い色なのでグレー系の部分は塗ってしまって正しい比較にならないが、無塗装部分の色の彩度だけ比べてもUC Ver.がまともなのが分かる。以前の記事で適当に黒にした胸部、ランドセルや足はガンダムカラーのファントムグレーに塗り直している。
 プレミアムバンダイでの予約告知は大々的だったのに、発送日はメールで1回知らせが来ただけのため、忘れてこそいなかったがいつか届くだろう位にしか思ってなかった。何せ3月頭に申し込んで届くのが5月後半って、受注生産かよと。

 ザクUFZ(ザクU改)は、元は単にOVA「0080 ポケットの中の戦争」('89年)向けのリメイクデザインだったはずが、あまりに見た目が違うのと、プラモ商品展開の都合による後付け設定によって別バリエとしたとか。昨年買った時はそれすら知らなかった。出渕裕氏のデザインは割と好きなのだけど、初めて見た時(昨年w)これはザクではないよなぁと感じた。何より色彩設定が酷くて閉口した。なんでこんな彩度なんだと思った。

 後にこのFZは「ユニコーンガンダム」('00年)の“ジオン同窓会シーン”に2カットだけ出るのだけど、それをモデル化したのが今回のプレミアムバンダイ限定のユニコーンVer.。成型色がUC設定で、ギラ・ズール等と同系統の色味になっている。

 手持ち武器も作中に合わせてバズーカが加わっている。武装セットのEランナーには「HGUC1/144 MS-06RザクU」とあり、調べるとHGUC三連星やシン・マツナガ機等のEパーツの2/3を流用した物だった。

 サイズがおかしいと不評のMMP-80 90mmマシンガンはランナー上そのまま。ちなみに同型銃は他にはHGUCのリックドムU、ドムトローペン、そしてザクUF2に付属しているが、いずれも二回りは細身となっている。

 UCのFZ頭部はBタイプという独軍ヘルメット風。オリジナルの時から両方付いているのは、元が漫画「ギレン暗殺計画」('07〜'10年)に描かれた物のため。

 主には成型色違いなので塗装派の人にはあまり意味のない製品かも知れないけれど、パチ組み派の私は大満足。色味が違うだけで随分格好良くなる。まあ、劇中ではあっさりやられちゃうんだけど。


'17年5月発売 1,400円(別)。限定品の単色パッケージが渋い。

ランナーを眺めても怪しい色のパーツはない(苦笑)。

武器セットのランナー。元は06R用。

UC劇中の装備はバズーカのみの様だった(拾い絵御免)。

比較ポーズ。動力パイプ、グレーでしたけど?…。

MMP-80 (オリジナル付属品)。F2付属品(下)との比較。


'17.5.26  随筆  模型 

人畜無害にガンプラで安スコッチ。

 割と長いこと家呑み用の安スコッチとして愛飲していた「インバーハウス」が突如市場から消えてしまい、代わりにと呑み始めた銘柄がどれもが今ひとつしっくり来ていなかった。しかし先々週辺りに信濃屋で見つけたこの「クラン・ロイヤル」は、結構相性が良い模様。それでいて税込千円を切る。

 サイトの説明だと「グレンフィデックを中心にスペイサイドの原酒を使用し、WG&S社が所有するカーヴァンのシングルグレーンをブレンド。ウイスキー自体の味わいを最優先したスタンダードスコッチ」とある。グレンフィディックは好きだし、モルトはスペイサイド派なので申し分がない。惜しむらくはボトルが安っぽいのが残念だが、それは家呑み用だし価格相応でもある。

 ちなみにネットで「クラン・ロイヤル」について調べようとすると、意外に個人のインプレ記事は見当たらず、リストには「クラウン・ローヤル」という全く異種のカナディアンウイスキーが引っ掛かってくるがそれはまだマシで、極めて紛らわしい「クラン・ロイヤルスペイ」なる名称の釣り竿(縁がない)や、下手すると駄洒落みたいに「クラウン・ロイヤルサルーン」(これもまた縁がない)まで引っ掛かってくる始末だった。

 このところ、それでなくとも少なくない私の酒量は増えており、ちょっと調子に乗ると(調子が悪いと)ボトル半分空けていたりする。これは勿論家呑みの話だが、いかんなぁとは思うのだが、まあ家で呑んでる分には泥酔などはなく寝てしまうだけだし、当然部屋にある分を呑むだけで持ち金がそこから減ることもないし、まあ良いかと思っている。

 娘達や家の人間に絡む訳ではなく、ただおとなしく書斎でガンプラを弄ったりアニメを観ているだけである。極めて人畜無害である。呑んだくれだがイイヒトなんである(そうか?)。家で呑んでる分には…いや、街でも呑み屋にいる間は、温厚だったり陽気だったりするらしいですよ。ええ。


'17.4.7  模型 

量産型ザクのアクションフィギュア〜ROBOT魂
 新しい1/144ザクが届いた。F2とFZを含むと11体目、アクションフィギュアとしては3体目になる。新しいと言っても最新現行品は同じROBOT魂でも過日レポートしたver. A.N.I.M.E.(以下ver.A)なので、今回はデッドストック品となる。

 同シリーズなので当然比べるが、これが意外な程に違う。間が5年経ってはいるが、根本的に違うのは、ver.Aが劇中ポーズの完全再現を謳う可動と装備が売りなのに対して、本製品は「ハードポイント」と呼ぶ六角形の接続ダボによる拡張性の高いパーツ組み替え遊びにある様だ。

ROBOT魂 No.097 '11年7月発売('14年11月再販)3.500円(別)

左右×4種の手首と武器フルセットに、肩が2つずつある。

ver.A(右)と。いろいろ違う。
 シールドとスパイクアーマーは2組あり、左右入れ替えは勿論、左右同じ物にも出来る。ちなみにハードポイントはφ2.5-3.0mmでガンプラのベースなどとも互換性はあった。肘膝以外の可動部はボールジョイントが主で、これはこれで良く動く。ver.Aにはやや劣るが、あれが出来過ぎなのだと思う。重心が低く作られているので安定が良く、遊ぶのには都合が良い。
膝射。問題なし。但し露出した膝の中身がイマイチ。
 毎度しつこくとらせる膝射ポーズは問題ないが、それ以前に、手首の填め替えが難しくてまいった。見比べると、デフォで付いてる握り手と替えの手の穴の径がそもそも違っていた。ノギスを当てるとボール直径が3.1mmで握り手の穴は2.8mmだが、替えのは全て2.4mm。なんなんだこれ。

 ネットにも書かれているところが無いので、返信なしを覚悟でオク売り主氏にこんな仕様なのか訊いてみると、丁寧な返信が頂けた。本品同様に未使用(ブリスター未開封)で複数所有されている2個(!)を確かめたら同様なので、メーカーの仕様ではないかとの事だった。他の商品まで開けさせてしまい申し訳ない。

 ともあれ、この製品はこの製品で悪くない。変な話最近になってやっと「ブンドド」という言葉を知ったが、それに正に相応しい玩具だと思う。

目視で径の異なる手首。湿らせ回しながらやっと押し込めたが、精神衛生上宜しくない。

独自の、変なランドセル(笑)。ポイントに色々挿せる角度を出すためだろうか。

腕は割と単純なボールジョイントで前後スイングもない。

股関節付け根の回転はあったが、ver.A程ではない。

初シュツルムファウスト(w 初出は0080だそうな。

読書 (再読)三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」文春文庫
(再読)三浦しをん「まほろ駅前番外地」文春文庫

自分の中で三浦しをんフェア開催中。行天、絶対に松田龍平のつもりで書いてる説、有力。


'17.3.22  模型 

「量産型」とは? HGTBサンダーボルト版量産型ザク
 ガンプラの1/144量産型ザクUを買い集めるのは楽しい。一つのメーカーが同じモチーフを40年近くにも渡り何度も製品化していて、しかもそれが全て今も新品で手に入るというのは他にはない。組んでいると技術の発達や造型の流行などが見て取れる。そして大して高額ではない。 機動戦士ガンダム サンダーボルト MS-06 量産型ザク (2014年2月)1,800円
 量産型ザクはガンダムの宇宙世紀物に例外なく出て来るが、都度メカデザイナーは変わっているので、その点でもちょっとずつ異なる。あんなに違うFZ型ですら元々は単なるリデザインの設定だったとか(後に設定追加)。


RG(左)、F2(右)と。どれも量産型ザクUなんだけど、やはり大分違うな。



恒例の膝射は…ちょっと苦しい。仰け反ってるし傾いてる。
 ただ…これは「量産型」と言えるだろうか。本体の造型はFZよりもFぽいが、背負ってる装備が全然Fではない。MSVでバリエーション増やすのが主流だった時代なら明らかに別の型番なり呼称が付けられていただろう。だからか「量産型」を謳ってはいるがFとは付いていない。

 それでも1/144量産型ザクUとしては現状最新型なのだ。最新作「ジ・オリジン」ではまだS(シャア専用)とR(黒い三連星)しか出ていない。…取り敢えず作るか。

 結局F型のリビング・デッド師団の現地改修型という脳内設定にした。しかしデブリや放電だらけの特殊宙域とは言え、狙撃任務が主な彼らにこんな高機動でサブアーム付きの特殊装備が必要だろうか? そんな事を書くと太田垣康男ファンには石投げられそうだが。

 なので模型では標準型のバックパックに交換して、後方配備仕様とでもいう設定で組もう。

 ともあれ基本はパチ組みなので、バックパックを新設しただけ。予備やジャンクパーツは持ってないので、F2の物をおゆまる+ポリパテで複製した。他の量産型ザクUと並べた時に違和感が少ないことを旨とした。

 製品の気になる点としては妙に緩い部分がある事。モノアイはスカスカで傾けるだけで回るし、手首はF2共用のPC5というPE製パーツで保持されるが、ポロり易い。

 ともかく早くオリジン版出ないかな…。

他に見ない手首の多さ。右手のグリップ手首はマシンガン用とバズーカ用の2種。平手はない。

RG付属品(上)と比べると旧っぽくて太ましいザクマシンガン。


F2(右)との手首比較。同じパーツ構成なのに保持力が落ちてる?

複製したF2のランドセルを、適当なダボで填め込む算段中。あくまでもパチ組みで。

複製ランドセルで量産型を演出。可動の肩は他と異なり上面に突き出ている。

F2(左)との腰部比較。見た目程には可動範囲は変わらない。

読書 三浦しをん「舟を編む」光文社文庫

実は先にアニメを観ていた。当時は丁度ドラマ「校閲ガール」が流行っていた事もあり、ドラマでぶつからなくて良かったなぁとか思っていたが、文庫を読んで改めてそう思った。なにせしっとり地味な話だからなぁ。ただ困ったことに、文庫を読んでいた間「昭和元禄落語心中」を観ていたものだから、アニメ版キャラ原案の雲田はるこの漫画なのでイメージが被って、更に「仏果を得ず」とも混ざってしまった。文庫版のみ巻末に「馬締の恋文」全文が収録されており、これ多分執筆前に書かれていたんだろうなと思うが、三浦しをんって凄いなと思ってしまう。<そこかよ 表紙は通常版の上からアニメ版が巻かれていた。



'17.3.9  模型 

量産型ザクのアクションフィギュア〜可動戦士ザク
 私の世代で超合金と言えばポピー社製品であるが、いまはバンダイ、正確にはバンダイボーイズトイ事業部及びコレクターズ事業部のトイブランドとなっている。そしてバンダイと言えばガンダム。ガンダムと言えば、本欄的にはザクである。

 超合金と言ってもご存知の通り特殊な金属が使われている訳ではなく、亜鉛ダイキャストを主にした製品ということである。だが、製品名の通り可動を売りにしたアクションフィギュアで、どれだけダイキャストが使えるのだろう。どうも限られた部分だけの様で、現物を手にしてみると、「上半身の緑色の部分」「フンドシと呼ばれる腰部」「足の踝から下」だけがダイキャストとなっていた。それでも重量感はたっぷりである。


超合金 可動戦士GD-26 '00年発売 4,500円(別)

左右×4種の手首と基本武器に、ドップ。

劇中画っぽいと言われるHGUC('03年)と。フォルムも色も大分違うな。

 一方で、例の膝射でいつも話題にするスカートについては、柔らかい素材で、ある種アニメ通りに、ポーズに合わせて歪む仕様となっている。但し少し厚めで弾性がある。



左右シールドが、装着方法故の独特な位置。がに股で妙に腿が長いが…

綺麗な膝射。17年前に既に出来ていた。
 発売の2000年はガンプラで言えばFGが出た辺り。ミニチュア品を含めた殆どのザクが、そのFGの原型である当時のMGに準えて作られていた時代に、可動戦士は全く違うと言える位の造型で出されている。かなり特徴的なフォルムはアニメ1stに近付ける志向だった様だ。可動範囲確保のためか短く幅広なスカートと、妙に突き出たフンドシが特徴的。アクショントイのザクとしては、PVC素材のMOBILE SUIT IN ACTION!!の次に当たる。[→年表]

 ちなみに現在ではさすがに新品はなく、ネットオークションで中古専門店の出品物を買った。ただ買えれば良かったので程度は問わなかったが、「一部色欠け」となっていたのは前所有者が人差し指の先に整形のためパテを付けていた(下地は無傷)だけで状態は極めて良い物に当たった。これで送別3千円以下なら良しだろう。

 長くスケール唯一だったドップが付属するが、先発のシャア専用では代わりにシャアの立像がここに入っていた。

やけに幅広な肩シールドは、拘りの前後動。ガンプラだとRGでも再現していない。

驚く程単純な構造の股関節部。そして微笑ましい足の裏(年号は前年に出たシャアザクの物)。

とにかく肩は両方共すぐポロる。経年のためではないらしい。

背面。やむなくビスだらけ。

珍品1/144ドップ。パイロットもおるでよ。


'17.3.9  模型 

量産型ザクのアクションフィギュア〜ROBOT魂(ver. A.N.I.M.E.)
 いつの間にか1/144ガンプラの量産型ザクを集め続けてしまっているのだが、それらはほぼ素組みで、塗装をしても部分的。比較用コレクションなので下手な塗装はない方が良いだろうというのは言い訳で、自分が塗装は下手というかそもそも本格的にガンプラを塗った事がないので勝手が分からないから。何より、何度も動かしては眺めるという様な事が多く、ある種アクションフィギュア扱いなので、より強度ある塗装面が必要になってしまうからでもある。

 そう言えば…アクションフィギュアも出てたんじゃないかな。何かで見た記憶があった。調べると…やはりあった。それも集めている1/144スケールで何種類も。調べなければ良かったかも(苦笑)。

 ただ、ガンプラの様に古い製品が何度も再販されることはない様で、一部例外を除きいずれもそれ程の長期間販売されていた訳ではない様だった。とは言え、少なくとも「量産型ザク」に関しては、ネットオークションや中古専門店で今でもその多くが手に入るらしい。

 取り敢えず、まずは現時点で新品が流通している物を購入する事にした。プラモデルに比べれば勿論高価なのだが、そうは言っても1万2万する訳でもない。


ROBOT魂No.197(ver. A.N.I.M.E.) '16年5月発売 5,500円(別)

前作(No.097)と異なる劇中装備。発射効果もあり。空いてるスペースは腰に付けたクラッカー+ホルダーの戻し忘れ。

RG('11年)と比較。ガンプラとしては製品化時期が近い(?)だけあり似ているかも。

正面。

綺麗な膝射。
 最新が必ずしも最高峰ではないだろうが、取り敢えず現行最新の量産型ザクのアクションフィギュアとしてROBOT魂(ver. A.N.I.M.E.)を買った。と言っても、某店のカードのポイントが5千円分とかなければ買わなかったかもしれないが。

 ところがこれの出来が素晴らしい。この所心捕らわれている膝射は勿論、諦めていた伏射までできる。このスケールで出来るなら、ガンプラでだって出来るんじゃないのかなどと考えてしまう。


脚の基部が前の方にある軸(銀色)を中心に90°動く。

大腿骨頭(付け根)が動くのはおかしい気もするが、真っ直ぐな骨幹部から転子部(付け根)までの角度(頚体角:120-126°)の分を代替するためのギミックなのだろうか?。

折り曲げた膝の内側が可動パーツになっているのが他製品にない特徴。

どうやらアクションフィギュアはこのシールド前後動に拘る物らしい。

 そんな次第で、1/144に限ってだが量産型ザクのアクションフィギュアも集めようかという気になっている。



で、調べたら沼は深かったというのが下段の一覧という次第。


夢の伏射!

対空砲火姿勢で確認した喉部分。上を向ける数少ないザク。

ガンプラではオリジン('15年)で採用された胸部スライド。擱座しても脱出できる可動幅の様で安心した(笑)。

首の構造。基部がZ状のヒンジで起き上がり、首そのものは奥のヒンジを支点に扇状に動く。
1/144(またはそれに近いスケール)アクションフィギュアの「量産型ザク」
シリーズ名 MOBILE SUIT IN ACTION!!(MIA)
発売時期 '99年6月(1期) '02年12月(2期) 
主な素材/スケール PVC、ABS ノンスケール約1/150
特徴 破損しにくい軟質素材を用いて海外輸出向け商品から始まる。2期は関節を二重関節化。
シリーズ名 超合金 可動戦士
発売時期/価格 GD-26 '00年 4,500円(別)
主な素材/スケール ABS、亜鉛ダイキャスト、PVC 1/144
特徴 1stアニメ版安彦ザクを再現。
シリーズ名 THE ORIGIN アクションフィギュア
発売時期/価格 '02年 3,000円(別)(バンプレスト製?)
主な素材/スケール PVC〜ノンスケール?
特徴 安彦良和劇画版、汚し塗装
シリーズ名 GFF ZEONOGRAPHY(ジオノグラフィー)
発売時期/価格 '04年 3,680円(別)
主な素材/スケール ABS、PVC 1/144
特徴 カトキハジメ版、MS-06F2のバリエーションコンパチセット
シリーズ名 EXTENDED MOBILE SUIT IN ACTION!!(EMIA)
発売時期 '05年9月
主な素材/スケール PVC、ABS ノンスケール約1/144
特徴 MIAの改良版、汚し塗装
シリーズ名 スーパーハイコンプリートモデルプログレッシブ
(SHCM Pro/スーパーハイコンプロ)
発売時期/価格 '08年7月 6,800円(別)
主な素材/スケール ABS、PVC 1/144
特徴 HCMPro(1/200)のスケールアップ版。内部メカ再現、ドック型ディスプレイベース付MS-06J。80年代中盤販売のハイコンプリートモデル(HCM)は主に1/144だが量産型ザクはなくMS-06Rのみだった。続いて'04年から始まったハイコンプリートモデルプログレッシブ(HCM Pro)には量産型はあったが1/200だった。
シリーズ名 スペシャルクリエイティブモデル(s.c.m.EX/スペクリ)
発売時期 '09年 (バンプレスト製プライズ品)
主な素材 PVC、ABS、ほか
特徴 前スカートに他と比べてより軟質の素材
シリーズ名 ROBOT魂
発売時期/価格 No.097 '11年7月('14年11月再販)3.500円(別)
主な素材/スケール ABS、PVC、POM 1/144相当H125mm
特徴 ショルダー入替可、パンツァーファースト、背面ラック付
シリーズ名 ROBOT魂(ver. A.N.I.M.E.) 
発売時期/価格 No.197 '16年5月5,500円(別)
主な素材/スケール ABS、PVC、POM 1/144相当H125mm
特徴 アニメのシーン完全再現可な可動、発射煙付ミサイル


'17.2.19  模型

1/144ガンプラ・ザクは膝射の夢を見るか?
 本欄[模型]カテゴリーの記事を読み返すと、自分が妙にザクの膝射に拘っているのが分かる。要するに、片膝を接地して自立できるかという事なのだが、これが結構難しい。ガンプラの1/144量産型ザクは、F2とFZまで含めると7体になるが、この内それができるのは最後発のRGのみである。

 そもそもなんで膝射かといえば、それが兵士の射撃基本姿勢の一つだからだ。基本姿勢の取れない兵隊人形というのもおかしな話ではないかと思ってしまう。少々偏狭だろうか。

 これが他のガンプラだったらできるのだろうかという事にはあまり興味はない。多分買わないし。だが念のため試すと、現状持っているギラ・ズールはできる。グレイズが小改造で出来たのは以前の記事の通り。

 ザクの場合、フロントアーマーとかフロントスカートなどと呼ばれる腰前部のパーツが妨げになって腿が上がらないことが多い様だ。ということは、このパーツを外せば膝射姿勢が取れるのだろうか?

 ここが別部品になっているモデルで確かめてみた。画像の通りである。このパーツの保持方法を変える事が出来れば、少なくともUCHGとF2は膝射姿勢を取れそうだ。

 だが不思議に思うのは、私が試す程度のことは数多くの先達が既に確認済みなのはずだが、取り敢えずネット上でその検証や改造を披露している人が見当たらないのだ。ちなみに「ザク 膝射」で検索を掛けると 、ほぼ1ページ栴檀林の記事で埋まる(笑)。

 現状、S型(シャア)とR型(黒い三連星)しか出ていないオリジンHGザクもしっかり膝射姿勢がとれるそうだ。F型(量産型)の発売を心待ちにしている。

 以上は1/144ガンプラの話であって、1/100では問題なくもっと色々な姿勢が取れるらしいし、1/144でもアクションフィギュア系の製品は問題ないが、それはまた別の話で。


これが正しい膝射。(タミヤMMドイツ歩兵セットパッケージより)

HG 分かりにくいが右膝は接地していないし左爪先も浮いてる。

UCHG しっかり接地している。

F2 接地している上に右足を身体の中心側に持ってこられる。

FZ 残念。全然接地しない。

RG フロントアーマーありで難なく接地し、右足もセンター。

'17.2.12  模型 

ザク史の空白を繋ぐ者
 歴代の1/144量産型ザクを並べて眺めると、ちょっと間が飛んでる感を覚える代がある事に気付く。そんな機会はそうないかも知れないけれど。取り敢えず、初代の旧キットとHGは全然別物の様に違う。


 しかしそれもそのはず、旧キットが'81年、HGが'98年の発売で、間は17年も開いているのだから、当然と言えば当然かも知れない。でももうちょっと、その間はないのかと思っていた時に、その期間にシリーズ展開していたMSV(モビルスーツバリエーション)の中に、コンパチで量産型にできる奴があったのだと教えられた。それがMSV25番目の「MS-06F ザクU マインレイヤー」だった。

 調べると'94年製。しかもこれ、未だに買える。なぜなんだ。モデルが不変の戦車やクルマとかならまだ分かるけど、キャラクター商品で、しかも模型オリジナル版とか、なんで20年経ってもまだ再販とか市場在庫とかあるんだ。

 という訳で、ともかく取り寄せた。

 古い物なので当然色プラやポリキャップ接続なんかないモナカキットなのだが、それより大きな問題があった。成型色が量産型とは違うのだ。ライムグリーンみたいな色なのである。だから旧キットやFGを組んだ時の様に「成型色を生かして部分的に塗れば良し」では済まない(いずれも自分基準)。

 真面目にやるとしたら関節部改造+全塗装という、ザクコレクション最高のハードルとなってしまう。なんだこれ。わざわざ古くて格好悪いモデルに手を掛けるとか、意味が分からない。不人気ビンテージカーのレストアか?

 ちなみにこれらは変化の系譜を見るためのコレクションなので、フォルムを良くするとか、そういう加工はナシ。これ自分でハードル上げてるのか下げてるのか分からないけど、そもそも飛び越せるのかがよく分からない。

 という事で、これはいつ完成するのか現時点では全く分からない。ご承知置き下さいという宣言であった。
機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション MS-06F ザクマインレイヤー(1994年)500円(別)


頭部は変な仕組になっているのでごっそり差込式か何かに。 肩と手首は元々差込式だしPC化しなくても良いかも。腰もともかく差込式に置き換えれば、塗装後に組める。 難関は…肘・膝・足首のPC関節化かな。


こうして見ると随分とメリハリとボリュームが増している。

後ろから見たらまるでザクとドムの様な違いだが。


そんな次第で、マインレイヤーのパーツがまるまる余剰品。どなたでも差し上げるので、ご希望の方は、twなり連絡所なりにひとことを。


'17.2.5  模型 

グレイズは、RGザク並みの膝射ができるか?
 アクション物の映画を観る時にトイガンを傍らに置くのと同様に、ガンダムを観る時にはガンプラを手元に置いて観たりする。と言っても私の場合持ってるのはザクばかりなので、「鉄血のオルフェンズ」を観るのにもザクだったのだけど。しかしそれもなぁという気持ちもあって、鉄血界のザクとも言えるグレイズを買ってみた。

 改めて見ると、そもそもデザインからしてガンプラにするのが前提の様に見える。アニメでも、1stガンダムの様に金属の腕や腿がうにゃんと曲がる様な作画はなくなり、殆ど3DデータみたいなMSが動き回っているのだから、模型だって同様のデータを使い素晴らしいことになっているだろうという期待はあった。結論としては確かに凄いのだが、これちょっと模型に寄り過ぎてないかとすら思えてしまう。

 ともあれ、さすがにここ暫く買い集めていたザクに比べれば格段の進歩。だが一つ、どうしても納得のいかない点があった。


機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ グレイズ(一般機/指揮官機)HG IBO 002('15年10月発売)定価1,000円(別)

RGザクとのフォルム比較。

無理矢理のギミックだが、綺麗に膝射(しっしゃ)ができる。


腿を開き気味にしないと、ここまでしか上がらない。


腰部前面装甲が上に動けばスカートに当たらないんじゃ…

 膝射が出来ない。片膝付いて銃を構えられないのだ。兵士の基本射撃姿勢だよ? まあそれを言ったらそもそも伏射のできるMSがまずないのだが。それにしてもこれほど可動範囲が広いのになぜだ。

 ザクがそうである様に、スカートとかフロントアーマーと言われる部分が腿に突っ掛かる。と思ったら、その基部自体が腿に当たっている。これでは脚は上がらない。

 しかしよく見ると、この部分をまるまる上にスライドできれば問題がなさそうだった。

 ボディ側の取付部をT字にし、スカート基部にそこへ咬む溝を掘った。成功。あっさり膝射姿勢が取れた。

プラ板と模型用彫刻刀でレール状に加工。

上の写真と微妙に撮った角度が違うが、腿がより上がっているのは分かる。

きっちり、脚を開かずに膝射できる様になった(箱絵のは随分開いている)。

 早速、一緒にアニメを観る次女もんちゃんに見せる。
「あっ、何だっけこれ」
「クランク二尉〜ってやつ」
「あぁー」
 ガンプラは父娘の会話も生むのだった。(ていうか、それ膝射に関係ねーか)


読書 (再読)三浦しをん「むかしのはなし」幻冬舎文庫

僅か半年ぶりでの再読。なのに、短編の中で筋忘れてた話あり。いかんな。それはともかくもうちょっと本読まないと。作文能力が落ちるだけでなく、思考が文章的でなくなる。



'17.1.24  模型 

1/144 ザクマシンガンM-120A1
 ガンマニアの習性として、映画なり漫画なりで銃器が出て来るとどうしても気になる。それが実在の銃器でなくても気になってしまうものなのである。

 実在しないと言っても人型が使うのでなければそもそも銃の様には見えない。そういう意味では、人型兵器の雄であるMSは、銃器に限らないが妙に人間臭い武器を携えている。
↓ 1/144ザクが一通り揃ったので、ザクマシンガンを比較してみた。これが…面白い程皆違う。( この後出ているサンダーボルトとオリジンの物もまた違う様だが、量産型ザクではないので取り敢えず略)

'81年 旧キット(着色)
うん。まあ…。

'83年 MSV(MS-06R)
武器がどれもペラッペラだった。

'98年 HG(第08MS小隊)
偏心マガジンの給弾位置が致命的(苦笑)。

'00年 FG(着色)
尤もらしいディティール。

'03年 HGUC
アニメイメージではベストかな。

'10年 F2(0083)
なんでフレーム、M16になった?(w MMP-78という別の型だそうな。

'11年 RG
また違う展開。ストックの肉抜きが極端。ボディに下げるフックを持ち手に固定するダボをグリップに内蔵。


 尤もMSの武装には子供の頃から違和感もあった。有視界戦闘のための人型兵器だから近接戦闘用の武器を装備する。それはいい。…しかしそれが熱で溶断する斧か? 電撃ムチか? いずれも装甲の体躯相手に有効とは思えないのだが。特にヒートホークには近接武器としての有効性を見出せない。それと、対艦船戦でもない時に大型の無反動砲を腰に担ぎっ放しというのも無駄じゃないか?

 などとたかが子供向けアニメの武器如きに大の大人があれこれ思いつつ、そんな訳で机上に並べているザク達は、腰に手榴弾を下げてる以外は、マシンガンしか持たせていない。組んではあっても箱に入れ放しである。

 自分が見ていた頃のガンダムでは、ザクの小火器と言えばザクマシンガン。後にMP40を角張らせたような形のを持つ様になったのは、うんと後になり模型で初めて知った。

 さてこのザクマシンガン、これも何かなと思うところがあった。これをデザインした人の銃器に対するセンスには首を傾げた。

 パンマガジン。ルイス軽機に代表されるように、要するに手持ち小火器用の給弾方法ではないし、近代ではすっかり廃れてしまった形式である。

 サイドスイングするフォアグリップ。マガジンなら十歩譲ればありだが、わざわざグリップをサイドスイングさせる意味とは? 射撃精度も落ちるだろう。

 しかしそうまで突っ込まれるほどの個性が、言うまでもなく逆にこの象徴的な武器を成立させているのだろう。ザクマシンガン、ともあれ変な銃。


'14年 池田工業社製水鉄砲
RGの物を模している模様。提供:名南店長(感謝)

参考動画[ルイス軽機関銃]
Lewis Gun 1916  ルイス軽機の動作が3DCGで解説されている。

https://youtu.be/oxbzMRVh6kg

Lewis Light Machine Gun ルイス軽機実射。マガジンの裏を初めて見た。

https://youtu.be/ene6LievhIE

読書 井上荒野「リストランテ アモーレ」ハルキ文庫

時折出て来るMのことは最後すっかり忘れており、読み終えて、必要だったか? とか思ってしまったが、読み返すとまあなる程とは。主人公はざっくり言うとイケメンのヤリチンなのだが、料理をモチーフに描くことでいつぞやの“単なる不倫小説”にならずに済んだという気も。いや、やっぱりあまり感情移入は出来なかったかな。


'17.1.9  模型 

積みガンプラ 消化編〜F(RG)
 昨年は何やら模型に填まって記事が溜まったので、本欄カテゴリーに「模型」を加えた。特に後半は「1/144量産型ザク」ばかり組んでいたが、随筆と称してザクが並んでいては違和感があるだろうし、ザクを検索してきて酒場の話だったら苛々するだろうという事で。

公文書「模型」


機動戦士ガンダム MS-06F ZAKUU RG04('11年7月発売)定価2,500円(別)

溜息のパーツ数。内袋を取った後でないとこの様には箱の底は見えない。


この状態で既にボールジョイントが出来ている。


バネや線状のABSパーツを芯に動力パイプを組む。カーブに当たる位置の円筒はテーパーがついている。

 さて今回の、積みザク当面の最新版であるRG(リアルグレード)は、ガンプラ30周年記念のシリーズで、メーカーとしてのバンダイの最新技術が投入されており、初心者の私にはいちいち驚くことばかりだった。技術自慢の見本市という気すらした。

 箱を開けると圧倒的な量のパーツ群。9つのランナーは、多色成型で同一ランナー内で色分けもされているが、従来一つだったパーツもパネル毎に分けられ、それが微妙な色違いに成型されている。

 素材も今までとは異なり、特に異様なBパーツは融解温度の異なるABSとPPを時間差で組み合わせて成型し、枝上は一体なのに切り離した時点からボールジョイント可動するパーツになっている。

 またタッチゲート技術を採用したF1パーツでは、所謂動力パイプを構成する円筒状のパーツが、指先でプチプチ外せる。若干残るゲート跡も全く白化しておらず、カッターで撫でる程度で綺麗になる。

ハッチがスライドするコクピット。フラッシュ焚いてしまったが、周りの色の差異が明確に写った。

よく曲がる肘と膝。中身出過ぎな気もするが、とにかくよく曲がる。

第二関節まで曲がる指。但し割とポロリ多し。手の甲くらいは手の数分入れて欲しかった。

 他の大スケールでは標準となっているらしいフレームに外装を組む形式で、可動範囲も広い。二重関節でない代わりに、外装が分割スライドして可動範囲を確保している。

 実は“兵隊人形”として見るザクには、兵士の基本姿勢である膝射が出来ない点に不満があったが、RGのザクにはそれが出来る。腿や腕がスライド分割するスタイルに是非はある様だが、これも一つの解決策だろうな。

 蛇足で冒頭の話に戻るが、「模型」カテゴリーのきっかけが何かを遡ると、それはガンプラでもウィーゴでもなく、実はファイセン シームレス素体だったことが判明(苦笑)。さて今年も続くのだろうか。



HGUC、F2との比較。頭が離れた感じだし細くてちょっと人型ぽ過ぎる気も。


オマケで、より自然な膝射の例(笑)。ファイセン嬢が自立してないのはご愛敬。




← 膝射できる! これが一番嬉しい。ただ、フロントのスカートが必ずポロる。