模型
公文書

'16.12.17  模型 

積みガンプラ 消化編〜旧キット、FG
 この2つのキットは、モナカ構造の単色成型という所は共通しているが、生い立ちは大分異なる。

 旧キットは言うまでもなくガンダムのプラモデルが出始めた時の最初のシリーズ。まだガンプラという呼称もなく、プラモ屋(街中に健在だった)での抱き合わせ商法が問題になる位売れていた頃の製品。3Dデータどころか2面しかない設定画から起こされている*1上に簡略化されていて、フォルムはブリキの玩具並。30年以上前の製品なのに、まさかまだ売っているとは思わなかった。

 ファーストグレードは、その後出されたHGやMSVシリーズで価格が上がってしまったため、改めて子供の買いやすい価格という事で出されたそうだ*2。スナップフィットだが、多色成型とポリキャップ関節はオミットされてやや先祖返りした様な造り。だが原型はその時のPGなのでフォルムは当時レベルに。

 今回は2体同時に組み立てたのだが、同様の手間が掛かるので一度に済ませるためそうした。1/144ザクを集め始めた時点では、製品特有の違いが隠れてしまうし、何より自分が不慣れなので、塗装はしない事にしていた。しかし並べたところを想像するとさすがに味気ないので、成型色である主となる色(薄い緑色)は残して、それ以外の部分を塗装することにしたのだった。



 同じザクでも、時期によりなぜか組説の指定色が微妙に異なるので、面倒だからガンダムカラーを使う事にした。そもそも「よもぎ色に白を少量」とかは色指定とは言えないだろう。モデラー諸氏はどうやっているのだろうか。しかし初心者向けのはずがこの塗料、油性なのな。

 また、困った事に細部の色分けもなぜか時期により異なる。動力パイプが本体色だったりグレーだったり、ランドセルの色分けも時期により違っている。これは箱に載っている作例に概ね従う事にした。

 この2体を並べると、他のモデルにはない感慨がある気がする。



[左]旧キット('81年1月発売)定価300円(別)
[右]ファーストグレード('00年5月発売)定価300円(別)
ボックスアートのポーズが同じなので、つい関連付けて見てしまうが、なんと約20年差。

いずれも現行キットの半分サイズの箱に、パーツ数はいずれもこんな感じ(上と左右逆で失礼)。

塗装しない=パテ使えない なのでランナーの削りカスパテ作ってこれで埋める。

凹部の合わせ目消すために模型用彫刻刀を購入するなど。

旧キットの、プラ製Cリングを使ったよく分からない腕の付け根の構造。 ボディ貼り合わせに腕の保持を依存しないためだろうが、他で見ない。

RG以外の1/144量産型ザクが一応勢揃いということで。左から古い順に、旧キット、HG(第08小隊)、FG、HGUC、F2。オリジン版発売が待ち遠しい。
原型と縮小版の時系列関係
'95年 1/100 MG(マスターグレード)ガンプラ15周年記念
'98年 →1/144版 HG(ハイグレード)
'99年 1/60 PG(パーフェクトグレード)ガンプラ20周年記念
'00年 →1/144版 FG(ファーストグレード)
*1 Wikipedia「ガンプラ」開発
*2 Wikipedia「ガンプラ」FG



'16.11.28  模型 

積みガンプラ 消化編〜J/F(HG)
 世代的には自分はガンダム世代ど真ん中のはずなのだけど、つい最近までいわゆるファーストしか観ておらず、Z辺りでも設定すら知らずにいた。

 そんなだからガンプラも、最初期のモナカを中学生時分にちょっと作ったくらい。その後はネタ的にクリアープラの1/100ザクを組んだことがあるのを、自サイトの記録で思い出すという程度だった。

 そもそも集め始めるとキリがないタイプなのだが、同一メーカーが同じモデルを繰り返しモデルアップして、しかも出す度に違うというのがコレクター心にはツボだったのだという気がする。

 そして、何事にも先達はあらま欲しきことで、近しい先達(やすさんとかたぐちさんとか)がいたことが幸い(災い?)した気がする。そのツイッター上のやりとりで知ったのがこの製品だった。検索で見落としていたのだが、他製品との差異が分からなかったのだった。

 HG(ハイグレード)と称する、1/144多色成形+ポリキャップ可動製品の、初めてのザクが実はこれだった。当時は作品毎に出されていた様で通しナンバーはない。元型は1/100のMG(マスターグレード)と言われる。これは前出のクリアーの物がそのバリエなので見比べた。スケールが違う故にいろいろ違うがフォルムとモールドは同じだった。

 J型(地上用)とF型(宇宙用)のコンバージョンだが、足首近くのスラスターと手首近くの形状が異なるだけ。MGでは違っていた背面ノズルも同じになっていた。

 この製品、どうも造形に難があるらしく、部品の合いが悪いと書かれていた。MGは文句のない出来だったが、縮小型を作る技術に問題でもあったのだろうか。確かに最近のHGUCシリーズと比べてしまうと組みにくさはあるが、充分お手軽だとは思うけどな。98年の製品だから、無理もない気がする。

 それよりこの製品、成型色が好みだな(塗らない言い訳か?)。


MGの1/100ザクと。


機動戦士ガンダム第08MS小隊 MS-06J ザクII(HG) (1998年4月)800円(別)


RGを含めても、以前に唯一コクピットを再現している1/144のザク。


元になった1/100MGと同様に独特のオフセットされたマガジンは「第08MS小隊」独自のバージョンらしい。しかしこれどうやって給弾してる設定なんだ?(苦笑)


どうせならこの膝の構造も流用して欲しかったところ。


腕のコンバージョン、J(奥)とFでこんなにもモールドの出来が違うって何だこれ?


箱出しで組んでこれは…、確かにないなぁというズレ。


'16.11.20  模型 

積みガンプラ 消化編〜FZ(HGUC)
 早速積みザクの「消化」が始まっている。実際積んでたらほんとに積みっ放しになって、そのうち名古屋方面に送りつける事案が発生するだけの様な気がして…。

 どれから手を付けようかということなのだけど、簡単な物から進めていく事にした。勿論新しい製品ほど組み易くなっていると思うが、RGは箱を開けただけで眩暈がする部品点数なので、取り敢えず最後に取って置く事にした。

 旧キットとFGは点数こそ少ないが、多色成型ではないのでそのまま組むとただの緑色の塊になる。それはそれでとも思うが…、模型キャリアもないくせに良い歳の大人がやることではない気もする(笑)。多色成型の製品は、基本的に成型色を生かす(つまり塗らない)前提で組む事とした。

 順序としてはHGUCのFZが最初だろうが、逆にこの成型色のまま組む気にはなれなかった。私の世代だと「サンライズって配色駄目だよな」というイメージが強くある気がするが、この機体はまさにそういうイメージ通りだった。

 緑色部分はミリタリー系と色相も違うし彩度が妙に高い。加えて今までグレーだった部分(組説上ややブルーがかっていた指定も含めて)が、紫や紺になっている。調べれば、これに続くザクIIIもこの系統の配色になっており、移行期なのだとも取れるが(アニメのメカ設定の人が変わったのだとか)、少なくともここだけは塗り替えたい。とは言え、組んで隙間均してとかは信条に反するため、枝ごと塗った。

 大体、兵器のくせに数年でころころ色が変わるMSってどうなんだとか思いつつ、そう言えば組説を見ると、一時期は「ガンダムカラー」なる専用塗料で指定されていたのに最近は配合で指定されている様だ。ガンプラをわざわざ塗装するのは既に上級者だという証左なのだろうか。ともあれジオンなので、独軍基本色のみで塗る事にした。

 やはりこれは…「量産型ザク」とは呼び難いなぁ。


まだガチャガチャした色合いではあるが、幾分マシになったかと。F2と。


MS-06FZ ザクII改(2008年5月発売)定価1,200円(別)

ランナー全景。特に薄紫色のランナーが浮いている。

ランナーごとスプレー塗装。ジャーマングレーと適当な黒。

最大の特徴が前後する股関節周り。個人的には有用性を感じないのだが…。

F2付属銃(下)との比較。よくあるスケール間違い(苦笑)と思ったが、同じ90mmでもF2のはMMP-78、FZのはMMP-80で型番が違った。間違い。MMP-78は120mmのザクマシンガン改良型の方で、本来この2挺は同じ物。

腕の接合が固くて、外そうとしたら肩可動部の基部が折れた。これは折れるよな。この後新品なのに無意味にワイヤー接合。


'16.11.7  模型 

積みガンプラ 研究編

 さて、とうとう「積みガンプラ」を始めてしまった訳だが、ザクの系統で集め始めたものの、wikiやネットで調べると本当にきりがない事を知った次第。なので、取り敢えずはザクII、それも専用機や特殊型を除外した量産型だけを集める事にした。

 しかしここで問題なのは、どこまでを「量産型ザク」とするかという事だ。基本的にはパッケージがそう謳っていればそれに準じる事にしたが、表記自体が統一されていない。

 ともあれ、結果として表Aの8体を買った(この内5、7は既に組んでいる)。

箱の小さい1と4。懐かしの1だが、まだ生産する意味とは? 3だけデッドストックみたいなコンディションだった。 先に7を買ったため、5は過小評価してしまったかも。

表A 購入済の量産型ザク

1 旧キット 機動戦士ガンダム
    MS-06 量産型ザク (1981年1月)300円
2 旧キット 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション
    MS-06R ザクII(1983年4月)500円
3 HG 機動戦士ガンダム第08MS小隊
    MS-06J ザクII (1998年4月)800円
4 FG03 機動戦士ガンダム
 

 

MS-06F 量産型ザク (2000年5月)300円
5 HGUC 040 機動戦士ガンダム
    MS-06 量産型ザク (2003年9月)1,000円
6 HGUC 087 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
    MS-06FZ ザクII改(2008年5月)1,200円
7 HGUC 105 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
    MS-06F-2 ザクIIF2型 ジオン軍仕様(2010年2月)1,500円
8 RG 04 機動戦士ガンダム
    MS-06F 量産型ザク(2011年7月)2,500円

HG:ハイグレード FG:ファーストグレード(廉価版) HGUC:ハイグレードユニバーサルセンチュリー
RG:リアルグレード

腰周り中心に斬新な構造の6だが、とにかく成型色が苦手。 7はベストプロポーションと言われるけど…ちょっとキャプ翼体型(w 新技術と新素材と多部品点数の8。正月休みに作るか…。
 但し2のMS-06Rはよく調べていないうちの勘違い買い。パッケージの表記は単なる「ザクII」だが、R型なのでこれは高機動型なのだった。量産型と呼ばれるのはF型、J型、F2型、FZ型の4種類だった。しかし旧キットは仕方ないとして、HGUC最初の量産型ザクである5にも型番は振られていない(組説にはFかJだと記述)。

 一方で表Bだが、2014年発売の1は最も新しい1/144の量産型ザクだが思慮中。このキットは前年発売のビッグ・ガン付きからザクだけをパッケージにした製品。劇中複数出てくるので確かに専用機とは少し異なる気もするが、背面の装備や配備宙域対策のシーリングなどから量産型とも云い難い。「量産型リビングデッド師団仕様」位が適当ではないか?

表B 未購入の量産型に近いザク

1 HGTB ? 機動戦士ガンダム サンダーボルト
    MS-06 量産型ザク (2014年2月)1,800円
2 HGTO 003 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
    MS-06R-1A 高機動型ザクII ガイア/マッシュ専用機(2015年6月)2,000円
3 HGTO 005 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
    MS-06R-1A 高機動型ザクII オルテガ専用機(2015年9月)2,200円
4 0080 3 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
 

 

MS-06FZ ザクII改(1989年) 600円
    この旧いFZは、旧キットで多色成型でもスナップフィットでもない上にあまり好きなモデルでもないので今更良いやという。
 しかしこれ以降のHGUCザクはフロントスカートが左右分割になっていて(FZも切れば可動)、腰周りの構造も異なり、RGを別とすれば画期的な可動範囲が期待できる。加えて名作扱いになっているF2はちょっと頭が小さ過ぎるのが気になっていたし、この流れで完全な量産型…はさすがにもう出さないかとも思ったが、The Originのルウム編辺りで来そうだ。(追記OriginはRの前にS[シャア専用]が発売済みだった)

 それよりも目下最大の懸念事項は、とっとと組み上げて行ってしまって、“積み”ガンプラにならないのではないかという事だ。

'16.11.13  模型 

積みガンプラ 始動編
 趣味の世界には積み何とかと呼ばれるものがある。尤も、完成品を集めるだけの趣味には使われないので、私のトイガン趣味の様に二百何十挺積んでいても積みエアガンとか積みモデルガンとは呼ばない。まあ時々引っ張り出して整備くらいはするし。買っただけでは中身が分からない書籍とか、完成品ではないという前提である模型の場合に、しばしばこの形容がなされる。

 以前も本欄に書いたが、戦車類(以下AFV)のプラモデルは高校生時分に買った物がうちには積まれたままになっている。最近になってほぼ三十年振りに模型熱が昂まりいろいろ弄り始めてはいるが、依然としてAFVには二の足を踏んでいる。それは、AFVの模型は塗って完成する物で、塗っていないと全然完成にはならないから。パテで埋めた部分や、真鍮線を刺した部分があくまで未完成品であることを強く主張する。

 また、本体以外の必要物が多い。過去に処分した塗料の極一部を最近買い直そうとしたら、独軍基本色の一部と筆を揃えただけで5千円が消えてしまった。エアブラシなぞ夢のまた夢だ。

 そこへ行くと、最近始めたガンプラは、組み上げるだけでもそれなりに楽しい。可動部分が多いので、ちゃんと塗ろうとすると一気にハードルが上がる気もするが、逆にそれならば塗らずに組むだけなのも一つの完成と見れば気が楽だし、実際それでも充分綺麗に出来ている。


1/35ヘッツァーの山(w たまにこうして枝付きのまま眺めるのも良いだろう。


ザクの迷路に迷い込むザク。
 元々ガンダムは所謂ファーストしか見ていなかったのだが、最近になってオルフェンズ、UC、GBFTと観てしまい、ギラ・ズールを買ってみたり、すーぱーふみななぞ買っただけでは飽き足らず改造して塗装してしまったりしていた。

 ただ、やっぱりザクが好きなんだよなぁ。1/144ならF2が格好良いのは分かったけど、他にも基本形ザクに近い物が何種類も出ているぽいんだよなぁ。

 なんて考えていたらこの画像のザマである。こうまでなると取り敢えず積むしかあるまい。

'16.9.20  模型 

「袖付き すーぱーふみな・ディアンドル(Dirndl)」

お? どうした、栴檀林ブログ!? 一気にガンプラに美少女かよ、おい!
 さて困った。イベントに乗ったは良いが結果が出せずにいた。先月振られたお題ありのプラモデル製作の話だ。

 ガンプラ「すーぱーふみな」を組む。しかし身近な先達があれこれやっているのに、ただ組むというわけにもいかない。私も初心者レベルとはいえ模型の心得もないでもないし、モデルの背景を調べるうちに、ますますこのまま組めない気になってきた。

 まず連邦は厭なのでジオン寄りにしたい。ところが1年戦争後の世界はほぼ何も知らず、最近TV化されたUC(機動戦士ガンダムユニコーンRE:0096)の部分でしか分からない。いいよねUCで。袖付きでいいよね。サカイ・ミナトがUC放映記念で作ったとかいう設定で。

 そんな訳で「パワードジムカーディガン」から「ギラ・ズール」風すーぱーふみなという事にした。直前に買った同製品の余剰パーツを使える利点もある。

 メイド風造形をひっくり返すのは面倒なので、その上で独風にするためにドイツの民族衣装ディアンドルぽいアレンジを施す事にした(主に胸部周り)。

 ジオン風パーツの雄スパイク付きショルダーアーマーは、「ギラ・ズール」を買っているのだしパーツ注文すれば良さそうなところだが、貧乏性なのか挑戦根性なのか、おゆまる型取り+ポリパテ複製をしてしまう。これが余計な手間だった。スパイク先端の複製が甘かったのを逆手に全体の雰囲気を崩さない“先の丸まったスパイク”にした。

 一番の難関は塗装。なにせプラモの塗装なんて30年以上やっていない。何が厭って、塗料を買い揃えないとならない。ましてや先達は肌の色やらで悩みまくっている。そんな折、いつもの様に安酒を買いに寄った地元のスーパーの文具売り場で、ぺんてるのアクリルガッシュ(不透明水彩・乾燥後は耐水性)が目に止まった。「これで調色すればいいんじゃね? 飾るだけなら塗面の強度もいらんだろ」

 そんなこんなでできたのがこれ。肝心の顔の塗りが落第点ながら、全体的には気に入っている。


最近数十年ぶりのプラモ熱再燃で、本来ならストックしているイタレリ「ヘッツァー」やタスカ「ルクス」に向かうべき情熱が、なぜかここに…。

おゆまるでショルダーのお手軽複製。しかし整形に手間が掛かり過ぎ。

胸部の整形。ここはまあ、手間を掛けないといかんところだろう(笑)。

黄色をザク暗部色にスプレーで置き換える。支えは主に爪楊枝。

梱包の箱がここで大活躍(笑)。ガンダムカラーは扱い易いスプレーだった。

西友の文具売り場で買ったアクリルガッシュ。これでいいだろ!

肌色作るのは何にしても手間。ていうかこのトレーってどうなの。
■少し前の私同様に「何も知らない方」向けご説明…
 モビルスーツ「すーぱーふみな」が登場するのは一連のガンダムシリーズの中の「ガンダムビルドファイターズトライ」(2014-2015)。ガンダムの名前を冠した作品は山とあるが、全てが繋がっている訳ではなく、時系列どころか世界自体も全く異なっており、知らない者は戸惑う。
 本作は繋がっていない方であり、ガンダムのプラモデルで行うシミュレーションバトルを描いている。なので登場する機体は他の作品に出てくる“原型”をモチーフとした何かとなっている。ところが「すーぱーふみな」は、主要登場人物ホシノ・フミナ自身をモチーフに、彼女の愛機「パワードジムカーディガン(これ自体もパワードジムモチーフ)の要素を取り込んで作られたもの。本人の希望ではなく、彼女に気のあるビルダー(製作者)サカイ・ミナトが勝手に作った物。番組演出上は最終回のネタ用機体だったが、バンダイはしっかり模型化した。
 文中の「ギラ・ズール」は、正統派「機動戦士ガンダムUC」に出てくる機体。トップ画の右のやつ。2010-2014に発売されたOVAだが、今年TV放映された。

'16.8.28  模型 

ふみな、どうする?
 友達と遊んでいると誰かが新しい玩具を持ってきて、仲間内で妙に熱を帯びた遊びに発展したりする事がある。ネット上でもだけど。自分の仲間内の場合、8割方以上その誰かはやす…名南店長な訳だが。素体ミクロマンも中華デッカード銃も、あれもこれもそうだった。

 またぞろ「美少女フィギュアだけどガンプラ」という妙な物を引っ張り出していたので警戒していた時期があった。まあ、ガンプラは専門外だしな。

 そう思っていたのに、ガンダムUCを観過ぎたせいか、うっかり1/144「ギラ・ズール(親衛隊仕様)」なんぞを買ってしまった。ザクっぽくて格好良いんだもの、だなんて劇中の袖付きの思惑に私が乗ってどうする(そういう意識高揚のためのデザインらしい)。取り敢えず素組み。白線シールだらけだが、曲面にピタリと合う。凄い時代になってるな。

 などと遊んでいたら、背後から「これは一緒にすーぱーふみながいるな」「1体確保してありますよ」のツイートが来た。これは乗らない訳にいかないか。

 ところが一つ問題があった。実はこれの登場作「ガンダムビルドファイターズトライ(GBF-T)」、ただの1回も観た事がない。だからこの機体がなんでこんななのか、どういう場面でどう活躍するのか全く知らない。アレンジするにしても元を知らずにというのでは、いくら「ガンプラは自由だ」と言ってもデタラメ過ぎる。

 と、まあ、劇中のセリフが出てくる程度には観てみた次第で、いろいろ考察してみた。しかし、こういう作業はガンでもガンプラでも風呂場の取っ手でも同じなのだが、技術より勢い、資金よりモチベーションなのだ。平たく言うと、できそうな範囲でさっさと手を付けたほうが勝ち。いやナンパ指南じゃなくて。

 そんな訳で、難易度・優先順位と理屈(端折る場合の自分への言い訳用)を書き出してみる。そして、やる気と面倒臭さがダブルゲージでせり上がってくるのだった。どうすんの、これ。
■全体テイストの変更
できればジオン寄りにしたいのだが(苦笑)、フミナの使用機はいずれも連邦。パーツ取り用他製品必要な大改造となるので断念。→ギラ・ズールの余剰パーツ使えないか? あとは何ならおゆまるコピーとか。
■基調色の変更
黄色はフミナのパーカーの色。制服なら紺(先日発表のティターンズver.はそれ?)。どちらにしても書斎の棚に飾るには、他のアイテムと色が合わない。半分銃だしね。黒・緑・茶にしたいなぁ。

まあ、この棚自体どうなんだって話ではあるが…
■ディティール改善
凝り過ぎが徒になってる顔は余計な段差をなくし、塗りで対応。

だからメイク前だっての

'16.5.27  模型 

「私は、行きます」
 コミカルで可愛いメカという物にあまり興味が湧かない。子供の頃にはロボダッチを集めていたが、それよりはミクロマンが好きだった。だから途中路線変更でアクロイヤー軍団(タコロイヤーとかイカロイヤーだなんてふざけたやつ)が出てきたときは、オレのミクロマンに何するんだと思った。

 ともあれ、そんな訳でメカトロウィーゴにはあまり興味を持っていなかった。逆に、わざわざ興味を抱かないようにしないとならないほど、なぜだか周り(ネット上)の知り合いは盛り上がっていて、全然カテゴリーが違う人同士が「この人たち友達だっけ?」と思うほどツイッターのTLにウィーゴを並べてたりする。

 大昔に模型専門誌ホビージャパン界隈で流行ったSF3Dぽい印象があったが(後の“マシーネン”時代を私は知らないので、初期のヘリのキャノピーに手足を付けた様なやつ)、フォルムはどうにもコミカルな感じであまり趣味じゃない。プラモとダイキャストトイでメーカーを分けての2方向展開がロボダッチを彷彿とさせて、それは面白いと思った。

 1体しか買わないならダイキャストかなと思い始めた辺りで、ライムグリーンの1/35ダイキャストがあるのを知って、衝動的に購入。

 大昔にミリタリー模型を集めていた事もあり1/35というスケールが自分に馴染む。そして手にすると、これが程良いサイズ。

 しかし弄っていると少し不満に感じる事が出てくる。所謂「超合金」みたいなイメージで手にすると、意外にギミックがなくて拍子抜けする。後で気づいたが、パーツ組み替えで遊ぶために、ハッチ類は取り外し式になっており、開閉可動がない。ミサイル発射もない(当たり前)。

 これならもっと気安く弄れるプラモの方が良いかなと思い始めた。あちらには乗員フィギュアが付いているし、安い上に2体セットだ。「日常」版があるので、これにした。

 …しまった。増えてるよ。

自分のサイクルジャージに似ているので「アディダス君」と命名。タミヤ旧キューベルと。

事務所に連れてきたところ、完全に文具と同化。


1/35フィギュアと大きさ比較(w この色は時定高校の制服の色だよね。

何かを撮る時の大きさ比較になると言えばなり、当たり障りもない。

パーツ構成の違い。ダイキャストにはもっと動いてほしかった気も。

読書 村上春樹「雑文集」新潮文庫

私はこういう少し気の抜けた村上春樹も好きなのだが、それにしても本当に雑文集だったな。あまり興味のないジャズの話を跳ばそう思ったのだが、ごっそり跳ばしてしまいそうなのでやめた。


'16.3.27  模型 

カプセル素体の素ボディを複製
 エポック社のカプセルトイ「カプセル素体 素ボディ&レーシングカート」発売日に4個買った。その内1個にパーツが足りなくて組めない物があった。カプセルトイのパーツ点数として30点はきついのかもしれない。300円の玩具の話であるし、ちょっと遊んでみる事にした。

 件のパーツは素体の背骨になる脊髄パーツの下半身で、上半身の穴に挿さって回転し、腰のパーツを繋ぐ。挿さる部分の精度がある程度あれば、大したモールドもないので複製には楽なパーツと言えるかも。おゆまるの型取りで充分複製できそうだった。成形は黒いポリパテがあれば楽だが家には黄色しかない。試しに成形もおゆまるでやったが、まったく問題なく自立もした。

 ここまでが前回の記事。3日後プラリペアの別売リキッドが届いた。パウダーだけ沢山余っていたので、これで成形することにした。

 型はおゆまる成形用の片面押し付け用だったので、パーツを包んで切り分けるやり方で新しい型を作る。カッターで原型を傷つけるリスクも高いのだが、なにせ手っ取り早く出来る(雑な性格だ)。

 ここでプラリペアのニードル付きボトルがない事に気づく。ニードルの先に染み出した液で掬い上げられるだけの分の混合液が出来てそれを成形部に垂らすのだが、私はこれが苦手なのだった。

 液は適当な小径パイプで移し、粉は割り箸の先を削ったもので掬って先に液を入れて上から振り掛ける。こうすると混合率が悪くなりそうだが、艶の消えないぎりぎりを見ていれば適量は分る。

 両方の型に注型して適度な固さになったらしいところで貼り合わせる。はみ出た分はバリになればいい。ダボ穴(ズレ止めの突起)もゲート(注ぎ口)もない。こういうのは良い子は真似しない様に。

 メーカーにはパッケージ不良を連絡していたが、数日で代替品と不良品返送用封筒が同封されて送られてきた。短いお付き合いでしたが楽しゅうございました。プラリペア成形の練習になった。

型取りの注意点としては、1箇所から押さえつけて拡げること。包みやすくシート状にすると逆に型が取りにくい。

おゆまる製と交換。下部の穴はリューターで。

エポック社から届いた代替品と詫び状。

カプセルトイが添えられていた。「鮭を咥えた熊」は北海道生まれの母にあげた。

'16.3.20  模型 

カプセル素体 素ボディは俺得か?
 お気軽な玩具ネタのきっかけは、週半ばのTL上にRTされた「エポック社カプセルコレクション公式アカウント」のツイート。まあ大体こういう玩具関係のRTをするのはやすさんなのだが、今回のもなかなか興味を惹かれた。

 小型のアクションフィギュアは素体風のオリジナルで「素ボディ」と称されている。それなりにSFチックではあるが、程よい感じである。ミクロマン等とサイズ的には近い感じだろうか(やや大きかった)。これがカプセルトイで出るのだった。しかもその週末に発売というタイミングの良さ。購買意欲を保ったまま、実際に買うことができる。

 そして発売当日。どのメーカーのガチャガチャがどこにあるなどというのはそれだけでくじ的なのだけど、事務所の近くが秋葉原なので買う場所には困らなかった。店内全部ガチャガチャなんて店がいくらでもある。しかし、まあ…さすがにスーツ姿のビジネスマンとかいなかったな(苦笑)。4回回して、素ボディホワイト2体と素ボディブラック1体にブラックカート1台が 出た。非常に効率が宜しい。

 取り敢えず、定時上がりで皆で近所のアイリッシュパブに行くことになっていたので、そそくさとホワイト1体だけ組んで事務所を出た。

 翌日家で残りを組み始めると、丁寧な組説以上に関節の向きなど気をつけないとならないことがあるのを知る。そして、珍しいことにパーツの封入間違いがあった。上下2つを組み合わせる「脊髄パーツ」が2つとも上だったのだ。

 でもこれなー、形は単純だしなー。という訳でおゆまるで型取り複製したりした。いや別にやんなくていいんだけど。メーカーも対応してくれるだろうし。

 ちなみに、あくまでもレーシングカートとの組み合わせでカート自体も「好きなんだな」と思わされる造形なんだが、なぜ素体セットになったのだろう。このシリーズ今までも買い物カートとか中華料理店とかあったのに。いや、私は面白がってるのだが。

[メーカーサイト]
誰得?! 俺得!! カプセル素体 素ボディ&レーシングカート
[関連記事]
今週のデスクサイド シースルーP-08と、裸体

素材表示から見ると、ボディはPVCで関節と脊髄がABSか。関節ランナーはCとDあるが同じ物。

ハッピーセントパリックデー!

白と黒。パーツ構成に“間違い”があるのがわかるだろう。

その辺にあったおゆまるで型取・複製。

「なんかオレ腹の色ヘンなんだけど」「まあまあ」

白黒の前後。関節パーツの(-)が実際かモールドかで向きが分かるかと。

「なぜカートだったと思う?」「さあ…」

ミクロマン マテリアル・フォースとの比較。組立式としては限界スケールか。

'16.2.7  模型 

いわゆる、流行の、ファイセン シームレス素体
 このところ、何となく心に余裕が出来てきた感じがあって、ちょっと新しい酒場を開拓してみるかとか、のんびり公園でビールでも呑んでみるかとか、そういう気持ちにもなる様になった。新しい玩具を買うのも良いかな。

 …いや、言い訳です。「根拠なんていつも後付けだよ」と有名な歌の歌詞にもあるし。ともあれ新しい玩具が届いた次第。届いた、って勿論自分で買ったのだけど。

 何と言うか、ある種の衝撃の出会いだった。近い価格帯で買うつもりでいた他の趣味の物(G42とか)には躊躇していたのに、多分半日位しか悩まなかった。結構高いのに。

 12インチアクションフィギュアと言えば10年くらい前にドラゴンの大戦ドイツ兵を買ったことがあるだけで、それも1/6銃器のディスプレイ用くらいにしか考えていなかったし、実際それきり買い足すこともなかった。

 フィギュア趣味は、その後ミクロマンの素体がある事を知った。販売終了になってはいたのだが、盟友が特殊な入手ルートとストックを持っていたので3体を手にすることが出来た。机上に飾ったり、サイトのちょっとした案内役代わりに使ったり、あるいは美術部に入った次女のデッサン用に貸したりしていた。

 そうだこれデッサン用に良いぞ。…いや、デッサンするならなんだけど。すみません。中1女子には見せられんなぁ。何でこんな物が作られているのだろう。それもワンオフどころか中国で大量生産されている。全然意味が分からない。シリコンのボディにステンレスの骨格なんだそうである。いやこれ要らないだろ、デッサン目的以外に(やや棒)。

 取り敢えず今回は肌色成分控え目だが、扱いに慣れたら美術書片手に再レポかも。実際、裸だと凄い。

 ちなみに、見せたら次女には大ウケだったが…
「内臓は?」
「あるか!」


付属の取説。どの部分を持ってどの様に動かせと書かれている。私の様な初心者には有り難い。やや分かりにくい書き様だが。勘だけではなかなか回避できないこともある。前Ver.ではこの関節がクリック感のあるプラで、破損しやすかったらしい。



セット内容は本体と替えの手首4つにディスプレイ台(地味に助かる)。前Verの様にヘッドは分割しないので別部品の眼はない。


デフォのヒモビキニはチャチなオマケで、背中はこんな状態。衣装と言うより包装の一種。リアルに作り過ぎた乳首と局部を隠すためだけの物。

この個体は手首の脱着に難ありだった。両手首共この様にボールジョイント側で外れてしまう。こうなるとペンチの出番になる。

こういう図がありがたい。できれば写真で欲しいけど。

↑ うちにある12'フィギュアというとこの方だけなので、比較用に出演。なんだこの絵面(苦笑)。

それにしても、柔らかい素材のために自然に脚を組めるし、腰回りの重心移動(これは左腕に荷重を掛けている)とか、あり得ないほど凄い。

ヒモビキニ姿で飾っておく訳にもいかないのでスーツを購入。artcreator_bm製「女性秘書スーツ スカートタイプ」。なにか、とても丁寧なショップだった。購入価格6,850円。


2本のストッキングは予備かと思ったら、足部分の有無違い。粘り着いて滑らないので、シリコンボディの着せ替えは骨が折れる。

バストサイズはMとLがある。Mはボディが痩せぎすぽかったのでLにしたが、馬鹿みたいに大きいため前が閉まらず…。

価格を忘れると一見普通の12'フィギュアと思ってしまいそうだが、シリコンのボディなのでこんな感じで弾力がある。

シームレスだが首と手首はこれ。体躯を見せるためのフィギュアだしな(苦笑)。ちょっと木■佳乃ぽくも見える東洋人顔。中国人女優なのだろうか。

やるよね、こういうの(苦笑)。武器は何せ棄てるほどあるんで…。ていうかこれではシームレスボディの意味ないな(w
妖しいパッケージによれば、商品名はPHICEN社製の「SUPER FLEXIBLE FEMALE SEAMLESS BODY For 1:6 Figure / 26 Points of Artification」。バストがLargeで肌色がTanの型番PLLB2014-S08。これが最新モデル(の一つ)で俗称Ver.5と呼ばれている。購入価格13,500円