シースルーP-08と、裸体
(先に番外編。ていうかまだ裸体の話から入るのか?)


 私にとってのミクロマンは、子供だった70年代に遊んだ想い出の玩具であるが、長きに渡りシリーズ展開をしており、いつの間にかマニアでなければ全体像も掴めない様な物になっていた様だ。だから今回頂いたマテリアル・フォースという改造用の素体の存在は全く知らなかったし、ここに至る歴史も把握していなかった。

 ミクロマンは'74年に登場し、長くシリーズ展開されたタカラ(現タカラトミー)の男児向け玩具。それより前の時代に変身サイボーグという男児用着せ替え人形があった。米ハズブロ製G.I.ジョーの様な子供向けの12"(1/6スケール)可動フィギュアの日本オリジナル版として同社が販売していた物である。このブームが一段落した後に、代替として10cm(1/18スケール)にダウンサイジングして登場したのがミクロマンだ。掌サイズの手軽さと、乗り物や基地などと組み合わせる商品展開で人気を博した。

 アニメや漫画へと広くキャラクター展開もしたが、玩具としてのシリーズは大別すると次の4つに分けられる。

何せ遊び倒しコンディションなのでボロボロ。
ミクロマン('74〜'80)
 オリジナルの初代シリーズ。と言っても、ダイキャストボディやマグネット関節など多岐に渡るバリエーションが含まれる。

 うちに沢山残っているこれらはこのシリーズ。勿論コレクションではなくて“現役”の時に私が主に祖父に買って貰った物なのでボロボロ。昔は基地やロボットも持っていた。
ニューミクロマン('81〜'85)
 世界観が再構築され、変形に主眼を置いたメカ物中心のラインナップ。後のトランスフォーマーの元となったという。

 あれ? ひょっとして平賀さんに昔譲っていただいた変形するワルサーP38ってソレだったのか!? ミクロチェンジ・ガンロボMC-13。後にそのまま顔だけ替えてトランスフォーマーとして発売されたが、それはやすさんが持っていた。
ちなみに、ミクロマンに見えない手前のワルサーP38の方が、ニューミクロマンのミクロチェンジ・ガンロボ。


足元でアジってるシースルーな奴がエジソン。胸に鉄球、左腕に磁石。誰だギプスだとか言ってるのは。
ミクロマン・マグネパワーズ('98〜'01)
 ボディにマグネットが内蔵され、TVアニメとの連動に主眼が置かれたシリーズ。後に磁石がLEDに変わりレッドパワーズとなった。

 いつだったのか、何かの気紛れで大して興味もなく買っていた物がマグネパワーズ004「エジソン」だったらしい。当然、選んだ理由は緑だったから。可動部も少なくちょっとチープ。

ミクロマン200X('03〜'06頃?)
 この最後の200Xの代で可動パーツが30になり、その中の「シスター素体」や「レディ2素体」と称される物では36箇所を数えた。後にそれらをデッサン人形の様な体裁にした物がマテリアル・フォースとしてトイザらス限定で販売された。
1/18のイセッタまで持ち出して小芝居させる意味って?(W。女性素体バストS嬢(左)と少女素体バストM嬢(右)。

 こうして見ると、図らずも私は各世代持っていたらしい。やれやれ。ともあれ、今回譲っていただいたマテリアル・フォースについては、つい最近までその存在自体を知らなかった。確か1/20スケールの模型に合わせるフィギュアはないかとTWで話していたら辿り着いたのだった。いま流行のマシーネンと称されるSF模型のスケールに近いので、もっと残っても良い玩具だと思うのだが。…え、パイが少な過ぎますかそうですか。


この前のは… / さて次は…