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公文書

'08.8.29  告知 

400,000

 サイトトップのカウンターが、27日に40万を超えた。10年で40万か。日々更新しているコンテンツ「小隊司令部発」をブログのサーバに移してから伸びがイマイチになっていたが、1日平均約109アクセスとなるから均せば確かにそんな感じか。なんて、細かい計算をしたりして。いや、全然細かくはないか。ともあれ、ひと区切りという感じがしている。もっとも、だから何かをやるというわけではないのだけれど。アクセス数はもちろん本当の“読者数”ではないのだけれど、それでもありがたいし嬉しい。

 更新記録を残していない当サイトなのだが、トップページのとっ散らかり具合が、用意周到に組み上げられたサイトでないことを露呈しているとも言える。例えば栴檀林“小隊”と命名していながらミリタリー系のコンテンツは全体の数分の一でしかない。ガンマニアの資料コンテンツであったり、パワーブックフリークの情報交換であったり、自転車日記(ちょっと違うか)とか、欠陥住宅の糾弾等々。まあそういうのは個人サイトにはよくあることじゃないかとも言えるが。


読書 井上荒野「しかたのない水」新潮文庫(再読)

再読、それも今年の3月だった。その時も書いているが、これは「恋愛小説」なんかではない。男女がいて、様々な想いや思惑が交錯して、セックスしたり自慰をしたりするけれど、それを「恋愛」などという言葉に置き換えるのは安易すぎる。そう実感させられる小説だと再確認。



'08.8.2  告知

「コンビニへ」そして「言い訳」

 「ここのところ更新、頻繁じゃないですか?」

 「そう? そうかな」イベント多き生活…じゃないけどね、全然。というか毎日寄ってるバーだと、話したことか書いたことかすら分からなくなる。やれやれ。

 プログは鮮度が命、と誰かが言っていたっけ。でも実は私は書き貯めをリライトしてアップすることもあるのだけど。

 「文語体のブログって、そういえばあまりないね」でも誰も気にはしていないだろう。自分がそうだから気になっただけのことだ。

 ところで文章であれこれ伝える・伝えてもらう仕事に就いている割には、私はあまり人の文章を読まない(知り合いのサイトを覗くとかそういうのは別の話)。向上心が低いのかもしれない。特に物語については、専業者でない人の書いたものは読まない。ケータイ小説の様な物を書き続けている知り合いがいて、歌舞伎町の路地裏で薄暗いガードに腰掛けて、携帯電話でよくもあんな文章が書けるものだと本当に感心してはいるのだが、しかし申し訳ないが半年に1回くらいしか読んでいない。

 そんな私だがたまに小説というか掌編を書く事がある。今回は2本同時掲載にした。分けりゃ良かったかな。まあいいや。初めての方は、まあこういうのも書いてます、ということで。気が向きましたらどうぞ。ご存じの方は、いつもの通りです。

空調完備の部屋にはタロがいる。携帯の向こうにはあたしの知らない久米さんがいる。あたしはよくわからない街を目的もなく歩いている。あたし達は繋がっているようで、やっぱ全然バラバラにそこにあるんだと急に実感する。何の前触れもなくあたしはそう実感した。

 >「コンビニへ」


俺は彼女といると気が緩む。安らぐのではない。妙な感覚だ。しかしその結果、何かとても狡いことをしている様な気にもなり、彼女と逢っていない時に、そんな自分が厭になってくるのだった。

>「言い訳」


読書 重松清「みぞれ」角川文庫

珍しくアンソロジーでないところが。「息をするようにお話を書きたい」には敵わないね。書けませんな、普通。一般ウケは「へなちょこ立志編」か。個人的(嗜好上)には「メグちゃん〜」「ひとしずく」かな。


'08.7.2  告知

栴檀林サイトは10年で疲れたか?

 mixiにゼミのコミュを設けて学生が参加するというケースが増えているとか。楽しいような疲れるような。コミュニティ内でコミュニケーションを取るインフラがますます便利になっているのは確かではある。写真の受け渡しも簡単だし、情報の共有にもタイムラグがない。そのうち小学校の父母会も参加必須のコミュになったりして。

  しかし一方では、それにストレスを感じる人も多くいるだろう。MLはまだいい。連絡の類は別として発信は必須ではないのだから。mixiの様なSNSのダイヤリーやブログは、確かにその人の日常や人となりを把握しやすいが、あるからには更新しないとならないし、見たからにはコメントを残さないと不義理だと感じる人も多い。ネットコミュニケーションはとかく儀礼的になりがちである。それが悪い方に転んだブログを見ると、コメントの返し様もないエントリーに、わざわざ書くほどのこともない良い様なコメントが付いていたりする。あらゆるリソースの無駄だという気がする。

 当サイトが10周年を迎えた。色々変えるつもりだったが無理はやめた。元々は20年ほど前に発行されていた同窓会報の名を借りた同人誌だった物が、BBSを経て10年前にウェブサイトに。そして今の様になった。HTMLがDB記述用の言語だからという訳でもないが、検索で掛かる資料性の高い情報が必要と考えてレポート物を作ってきたが、しばらく更新していない。ブログ導入は'05年9月からだが、そろそろ原点回帰でコンテンツを充実させなければと考えている。この10年間サイトを支持してくれたのは、同じ趣味人としてそういうコンテンツの価値を認めてくれた人達だと思うからである。

 10周年、ありがとう。そして引き続き宜しく。

'08.2.8  告知 

「人気ブログランキング」

 「もう6月ですね」という得意先の言葉に「早いですねぇ」と相槌を打ちつつ、頭の中では、相手の都合で進行の遅れている制作物のことではない全く別のことを考えていた。「もう何月」なんて台詞は毎月口にしているのではあるが、他の月ではなく7月が目前となってしまった焦りは大きい。会社の決算月を間近に今期の業績に焦りを感じているとかそういう話でもない。

 7月、当サイトは10周年を迎える。

 特に何かイベントをするとかそういう話でもないんだが、何か変えるとしたらこういうタイミングだろう。ところが私は毎年周年の度にその機を逸している。

 デザイン、特にナビゲーションの悪さは解消したいのだが、なにせコンテンツは膨大だわ面倒くさいわでなかなか手を付けられない。…後者は自分自身の問題か。

 まずはいらないコンテンツを削るかと思い立つも、片付け事のお決まりで、つい見る事に没頭して取捨選択どころではなくなる。奥の階層には今年10歳になった娘が生まれたばかりの頃の画像とか残っているし。

 ともかく段階的にやることにして、まず「公文書」を修正した。ブログとして継続している本欄「小隊司令部発」の、sendanrinサーバ上のバックナンバーである。ブログの方は期間も短く手間が掛からないので既に整理済み。今まで「car&bikelife」ジャンルとしてクルマの話題の枠に書いていた自転車ネタを独立させた。初めて見る方が混乱なく見やすくなるだろう。書いた本人が見返すための便宜が大きいという気もするが。

 そして見返して驚く。こんなにクルマのことを書いていたのか、私は! 今はからっきしであるというのに。そして、コンテンツの整理よりミニチュアカーコレクションの整理の方が必要ではないかと、暗澹たる気持ちになる。

「公文書」
栴檀林バナー


読書 堀江俊幸「河岸忘日抄」新潮文庫

留まりながらも漂流する感覚は、異国の運河に係留された古い平底船での生活によってもたらされるのか。読んでいる方まで漂流して、何の話を読んでいたのか見失ってしまう気がする(笑)。