随筆/myhome
公文書

'15.10.22  myhome  随筆 

10月のみどりと10月の足
 そろそろ80に近い母は、週2日は自ら運転して近くのスイミングスクールに通う位に元気であるが、耳が遠くなってきているので、付けっ放しのテレビはいつも大音量だ。そんな母だからテレビに向かって喋っていても、まあ歳だしとは思うが、正直あまり良い感じはしない。ところが最近、テレビもつけずに誰もいないのに母が喋ってることが多くなった。

 みどりである。確かに猫とテレビは違うが、ともあれ、母に限らず皆が話しかけ過ぎである。勿論相手は猫であるから大概は聞き流しているが、よく鳴く猫なので応えることも多い。これが可愛い。

 最近のみどりのお気に入りは60cm位のふさふさした玩具。立ち上がって食いついてくる。反応が面白いので、こちらも「用もないのに」遊んでしまう。ところが昨日、この玩具は元々は妹が買ったばかりのマフラーなのだと判明。紛らわしいんだよ。

 話変わって私の不全骨折であるが、そろそろ3週間くらいだがまだまだ完治は遠い。ある程度普通に歩き回れるのだが、後で痛くなる。先日ギプス付け替え時に、骨折部分に変な跡がついているなと思ったら、ヒビに沿って赤くなっていた。

 整形の治療を始めて1週程で腫れは殆ど引いたが、ギプスが踝に当たる様になった。これが結構患部より痛い。このギプスの素材が水硬化性ファイバーグラスだというのは先日書いたが、要するに補強繊維入りの硬質なプラスチックである。「調整」のためだけに1回通院するのは煩わしいので、自分で削ってしまった。後日整形で話したらなぜか笑われた。

 ギプスをしている方の足は当然靴が履けない。それでなくても大きい足を更に大きく包むサンダルなぞ探すのが面倒だったので、ちょっと高かったが専用のカバーを買って使っていた。引き摺る様に歩くので底が早く摩耗する。1週間ほど経ち底を補修したところ、まわりには「あぁ〜」という顔をされた。

 面倒なので骨の補修も出来る様になっておきたい。

止まった絵を撮るのが難しいので動画から。既に完全に玩具。


日々増えていくグッズ…。


ふと振り返ると、棚に乗って伸び上がり、漁っていた(笑)。


結構硬い。鋼鉄用ソウで切って、ヤスリで整形。

素材も柔らかいので摩耗も早い。

お馴染みのセメダインシューズドクターN。

'15.8.27  myhome 

いずれ壊れる。だがそれが今では駄目。
 出掛けに「トイレの給水が悪い」と家人に言われた。自分が使う頻度が低い方のトイレだったので気付いていなかった。タンクに手洗いが付いていない外からの汚れは入りにくいタイプだが10年以上経っている。朝から細かく見る訳にもいかなかったが、流した後の給水が妙に遅くて、タンク内を見るとバルブらしい部分から少し水が漏れていた。

 こういう日に限って仕事が立て込んでいた上に、帰り際に急な胸痛で倒れ掛けて病院へ行く羽目になった。あと、ウイスキーを切らしていたので酒屋に寄らねばならなかった。(いろいろ大丈夫か俺?)

 帰宅して、まずシャワーを浴びようとしたら、給湯器の反応がない。「最近時々止まっていた」という証言。どんな伏兵の波状攻撃だよ。とにかく、まずはトイレだ。

 水洗トイレは、レバーを回すと便器に流れる水を堰き止めているフロートバルブが引っ張られて開いて水が流れ、流れ切ったら閉じる。同時に、水位が落ちると浮球というのが下がって水道のバルブが開かれてタンクの給水が始まる。タンクの水位がある程度になると浮球が押し上げられてバルブが閉じる。この浮球側のバルブからの水漏れだった。

 バラしていくと、この浮球側バルブのダイヤフラムのゴムに裂け目があった。普通は部品交換なのだが、その辺のDIY屋にあるとも思えないし、取り寄せるにしてもそれなりに時間が掛かるだろう。

 裂けている部分を取り敢えず直した。初めはゴム系接着剤だけで塞ごうとしたが、筒状の部品を保持するために当てていたおゆまるがドライヤーで溶け始めたので、そのまま伸ばして接着することにした。明らかに応急処置だが、ちゃんと稼働した。

 給湯器は、隣に置いてあった脚立が倒れて引っ張られたらしく電源コードが抜けていただけだった。

 時間の経過と共に、いろんなものは損なわれていく。諸行無常を感じつつ、ちなみに誰からも感謝の言葉とか聞いてないけど、どうなの。

TOTO SJ81BABFタンク内。浮玉レバー基部の矢印の部分にダイヤフラム(弁)がある。

外したダイヤフラム。一緒に摘まんでいるが、レバーは先に外している。

裂けているだけでなく、加水分解か全体にベタ付いて指先が黒くなる。

外れていた給湯器のコンセント。

'15.6.25  bicycle  myhome 

梅雨の晴れ間と車止めの隙間
 梅雨時はなぜか決まって週末に天気が崩れる。週末に自転車で50km走る程度の目標も、深酒や保護者会でキャンセルが続いた上に雨天。尤も、ならば何のためのローラーだとも言えるが。雨が降ったら自転車整備でもしていれば良いかとは思うのだが、あれとこれとそれをしたらと考えるとつい面倒になってしまう。

 そんなことを考えながら、雨も降っていないのに結局どちらもせずに週末を過ごしたりする。ひたすら猫にブラシを当てて嫌がられたり、構い過ぎて嫌がられたり。後は延々ポリパテの固まりにヤスリを当てていたり。いずれにしても呑んでいるという気がするが。

 そんな私でも呑まずに近隣に出掛けることはある。最近出来たドイトプロを覗きに、近所を通る通称「多摩湖自転車道」をいつもとは反対方向の西東京市方面へ走った。

 都道である通称多摩湖CRだが、各種表記だけでなく車止めの形状まで自治体によって異なる。近年綺麗に再舗装されたが、この車止めが西東京区間だけ改悪されていたのは地元民の実感だっただろう。くぐり抜ける自転車を漕ぐ脚の部分に向けた様にT字型の柵が突き出ていた。小平区間は通り抜けやすい様に間隔を広げた物に替えていたというのに。それがいつの間にか違う物に変わっていた。小平市区間同様のフラットで幅のない物になっていた。

 ただ驚いたのは、今まで殆ど区別されていなかった自転車道「多摩湖自転車道」と歩行者専用道「狭山・境緑道」が明確に分離されていたことだ。市民だってそんなのは知らない。しかも文言で明記されているのは西東京市区間だけ。同区間の狭山・境緑道側の車止めには明確に「自転車はここを通ってはいけません」と表記されていた。小平にはないぞ、これ。こういうのが事故や揉め事の原因になるんじゃないか?

 インフラは、マナー・ルール・ハードが揃ってこそだが、洗練された順序はないのかも。

DIY屋のペット関連売り場担当が飼い主だとこういう事に。

満腹になってマッサージチェアでひと眠り。げっぷ。

ただ、母のベッドの上だと未だにこれ。巨大吸水シートが敷いてあってもその上でする。

西東京市区間の車止め自体は改善された。しかしサインに難が。


左の“色分け部分”は、よく見ると、通るなと書いてある。

その右にはこれ。間違い探しか? デザイナーの気持ちも分からなくはないがダメデザイン。

'15.6.8  myhome 

膝の上
 今期、持ち回りで町内自治会の班長になり、会費回収で近隣を回ることになった。ご近所さんとは道端で挨拶ぐらいは交わすが、個宅を訪問することなどまずない。前回も書いたが近所は殆どが年寄りだけの世帯で、みな母よりやや上の世代な位である。午後早い時間に回ると2/3は回収が出来たが、あるお宅では「この時間で良かったわ。もう少ししたらお昼寝しちゃって出られなかったから」と言われた。お昼寝か。そういうのもあるのか。

 そう言えば確かに母も寝ていることが多くなった。休日の午後、出掛ける訳でもないのにいつも点け放しのテレビを急に消したと思ったら、居間の奥の寝室で寝ていたりする。布団に入るのではなく、マッサージチェアでうつらうつらとしている。今更ではあるが母の老いを感じる時でもある。

 最近それに新しい光景が加わった。寝こけている母の膝の上でみどりが寝こけている。絵になると言えば絵になるかも。なかなか撮れないのだけれど。チェアは窓際なので、外を眺めるにも絶好の位置なのだろう。

 そう言えば、みどりがうちに来てそろそろひと月が過ぎる。トライアルはもう良いんじゃないかと、妹も母も話している。

 最大の懸念事項であるトイレ外しっこは、相変わらずらしい。回数自体は減った様だが、話題にしない程度に慣れた様でもある。母のベッド上でしかしないのだが、シェルターさんから貰っ た布団用防水シートというのがそもそもしっこ場所扱いなのではないだろうか。

 とは言え、ともかくみどりは既にうちの一員になっている。みな暇があれば構いに行くし、見当たらないと声を掛けて探す。何をどうすれば良いかは、可愛いと思えれば気持ちの上では8割は解決だろうという気もする。だから黙ってお腹を撫でさせなさい!(基本が間違っている)

トイレ外しっこ、ごめんなさい。

(ペロッ)

'15.5.31  myhome 

みどりに至るまで
 何かしらペットを飼い続けているのに、猫を飼うのは初めての我が家。主な理由としては、母があまり猫好きではなかったためだ。ペットを連れてくるのは大抵上の妹なのだが、家にずっといるのは母なので、基本的に母がうんと言わないものは飼わない。しかし今回は最終的に母が折れた。ペットに全く関心のないツマを除いて皆が“猫モード”になっていた。

 名前をどうするか悩むのは楽しいが、なかなか決まらなかった。長女が「ヌコ」が良いと言って速攻却下したが(母は意味も分からなかった模様)。シェルターさん宅では「せんべちゃん」と呼ばれていたが、女の子ぽくないので「あられ」が良いと妹が言い出した。どちらも特定の漫画キャラを想起するし、私はどちらも好きではないので渋ってTLで話題にしてみたところ、その方向性なら「おかき」ではどうかと。和風の女の子ぽい名前で洒落ていると思ったが、母が覚えにくいと却下。

 最終的にうちの“3人目の娘”ということで「みどり」にしようという話になった。娘2人は緑系の色の名前なのだが、それにしてもみどりじゃストレート過ぎるだろう。ちゃん付けで呼びにくいなと思ったが、よく考えたらよその猫もあまりちゃん付けでは呼んでいなかった。

 うちの前の通りは行き止まりの4m幅道路で、居住者と宅配便以外のクルマはあまり入ってこない。それもあってか夕方になると十数メートル間隔で野良猫が道に転がっていたりする。近隣に高齢者が多く、子供は少ない。野良猫には良い環境かも知れない。逆に言えば、事故の危険は低いが周りは誰かの縄張りだらけである。シェルターさんの懸念以上に逃亡防止策は重要になる。引き戸の方は木の端材で作り直したらさすがに開けられなくなった様だ。それよりもこれからの季節、網戸の網を強化素材に替えるか否かに意識が…。


当初本欄の800字以内という規定分は猫だけで書けないなと思っていたがそうでもないらしい。

実はチップ埋め込み時に付いたハゲがある。見ちゃいやん。

定位置の一つ母寝室のクローゼット。静かな時は大抵ここ。

新旧引き戸シールド。さすがに開けられず。

'15.5.26  myhome 

ドメスティックアイドル・みどり2歳
 先々週、うちに猫が来た。妹が地元のシェルターさんから譲り受けた。正確にはまだトライアル期間であるが。

 2歳くらいのメスのキジトラ。人懐こくて妹と母に初めて会った時から頬を寄せて来たそうだ。まだ幼いからか、高めの声でよく鳴く。

 うちは長いこと常に何かしらペットを飼っている。飼うのはその時により様々で、一番長かったのは犬のコロだった。ブログになる前の本欄にも登場していたが最期からもう15年。それまで15年程うちにいた柴の雑種のオスだった。その後さすがに犬を飼う気にはなれず、ハムスターやモルモットなどをずっと飼っていた。

 初めての猫。そして初の室内放し飼いでもある。うちの様ないろんな物が転がって散らかっている家で猫を飼うというのはどうなんだろうかという不安もあったが、暫くは家に慣れるためケージ飼いの予定だったのでその間に片付けようという話だった。尤も結局すぐに部屋に放してしまったのだが。

 逃走防止策の徹底が飼う条件の一つで強く言われていた様だが、理由はすぐ分かった。みどりはよく戸を開ける猫なのだ。戸を開けるかどうかは猫によって大分違うらしいが、みどりは引き戸を簡単に開けてしまう。外に通じる引き戸は天井まである二重サッシで人間も難儀する重さだが、部屋間の引き戸は3.5キロ程度の体重でも動かせるらしい。

 もう一つの悩みの種はトイレ外しっこ。前のトライアルでリターンされてしまったのもそのためだそうだ。多頭飼いの崩壊現場で保護されており、人のベッドをトイレにしていた可能性があるとか。しかしみどりの場合は環境の変化などに因る分が大きいらしい。来て間もないストレスもあるだろう、うちでも何度かしでかした。しかしなぜか決まって母のベッド上。しかし羽毛布団の上ではなくしっこ避けの防水カバーの上でだけするのだ。ケージの他に母のベッド脇にもトイレを置いたら、しっこはそちらでするようになった。当面様子見である。

取り敢えず箱に入れる。喜ぶ。

引き戸シールド。翌日破壊。

わたしの家ですけど何か?


'15.1.6  myhome 

アナを網で修繕
 本欄では、年中私は何かの修理をしている様に書いているが、暇があればいつも修理作業をしているという訳ではない。しばらくの間「あそこを直さなきゃ」と思っていてもいまいちモチベーションが上がらず、放置している場合が殆どだ。と、言い訳の様なことを書きつつ、今回は大物の家である。いや、家と言ってもその極一部であるが。

 昨春、我が家にネズミが発生したことは以前に書いた通りだが、結論としてそれは家の中に住んでいるのではなく、屋外から侵入していたらしかった。壁の間から室内に侵入する経路(コンロ裏)は塞ぎ、網戸を突き破る経路は突き止めたが収まらず、妹が業を煮やして新製品の強力殺鼠剤を撒いたため、取り敢えず今年の騒ぎは終息した。

 秋になってから、テラスの隅に妙なゴミが溜まっているのに気が付いた。よく見ると、断熱材と隙間埋めぽいスポンジ状の物の切れ端だった。…明らかに、壁の間を移動したネズミが掻き出した物だった。両手一杯程あった。しかしそれでもその時は、一体どこから進入していたのかまでは分からなかった。

 家はユニット工法の家で、躯体と基礎の間は全周に渡り通気のための2cm程の隙間がある。隙間は樹脂コートされた金網らしき物で全周が塞がれているはずで、外周を見て回っても隙間はなかった。

 ところが大晦日の掃除でテラスを久し振りに流した時、凹状に曲がる内側部分を覗くと継ぎきれていない継ぎ目が2箇所あり、どちらも幅数cmの隙間が空いていた。これは必要な隙間と言うより、単に切り過ぎただけの様に見えるのだがどうなんだミサワホームよ。

 床に寝そべり、やっと手の入る隙間の奥にあるやっと指先の届く場所に、ロール状にした金網を密着させて接着剤で止めた。取り敢えずネズミが突破することは出来ないだろう。

 これ、業者呼んだらどんな処置して幾ら掛かるんだろうか…。それにしてもミサワホーム、10年目点検とか来る気配もないんだけど。

高圧洗浄掛けたテラス。あまりに綺麗なので寝そべってみれば…

これか。これだったのか。こんなのが2箇所。

カラー金網をロール状にした物と、適当な強力接着剤。

,これでネズミは勿論トカゲやらカメムシも侵入できない。ていうか今までしてたんだろうな。