CARLIFE
公文書

'12.9.18  car

スローダウン、シフトアップ
 今、うちの駐車場にはシトロエンC3が真っ直ぐ停まっている。母なら出し易さを優先してやや斜めに停めるが、ここ暫くは私しか運転していないのだ。

 母はひと月ほど前に骨折をしてクルマの運転が出来ない。骨折したのは手首なので、歩き回ることは出来る。72歳の骨折だなんてぞっとするが、不幸中の幸いとしておこう。それに利き腕でもない。

 亡父が一度目の脳梗塞で倒れた時は復帰意欲ばりばりで(それも良くなかったか)、ハンドルに治具を付けて運転しようとまでしていた。もっともあれは五十代前半だったから、今の母とは状況が違う。さすがの母も、治具を付けてまで運転したいとは言い出さない。

 クルマに乗れない上に週の半分通っていたプールもお預けなので、仕方なく万歩計を着けて近隣を歩き回っている。いつもはクルマを停められる店にしか行かないものだから、「街中の薬屋の方が品揃え良くてサービスも良いのよ」などと驚いている。スローダウン生活だが、ある種前向きである。

 そんな母が「あんた、時々は“シトロンちゃん”に乗ってね。閉めっぱなしだと車内も臭くなるし」と妙な気の遣い様である。私はさしてクルマに乗る用事もないのだが、怪我人の願いである。などと偉そうに言っておきながら、自転車ではビールのカートンは運べないので利用させて貰う。

 そんなわけで週末毎にC3に乗っているのだが、やはりシフトアップの遅さが気になる。そんなに非力なエンジンなのだろうか。そもそも別にスポーツモードの設定があるのだから、平常時はもっとトロトロ走ってくれて結構である。エアコンなぞ付けようものならいつまでもどこまでも2速なのである。

 消去法の選択肢で行き着いたC3であるが、乗ってみないとわからんところはわからんなぁ。各種レポートにこんなこと書かれていただろうか。ま、大概の買い物で下調べが甘過ぎるのではあるが。

 後席の座り心地の良さは、怪我人を運ぶのに適してはいるが。

いつもは屋根下から半ケツはみ出している。


時期が時期だけにすぐ錆びてしまう訳ですよ。


'12.7.4  car

シトロエンのメンテナンスサービスについて
 先週、母がシトロエンC3をメンテナンスに出したが、少し気になることがあったので書いておきたい。

 その週頭に母から「メンテナンスに出すけど乗っていて何か気になることない?」と訊かれた。相変わらずシフトアップが遅いのが気になったが、これは個体の問題でなくこのクルマの仕様らしいので「取り敢えずないよ」と答えた。何か月点検だろう、もうそんな時期か。初期不良らしきものもなく概ね順調に稼動している様だし、このクルマは当たりなのかも知れない。

 ところがクルマが検査から戻った日に「4,200円払ったけど、メンテナンス無料の何とかとか入ってなかったっけ」と母が言い出したのである。「次の1年点検は無料だけど、6ヶ月のは有料らしいのよ」と説明を受けたという。なんだそれ、という勢いで問い合わせのメールを出してしまった。

 担当氏からの返信はすぐ届いた。曰く6ヶ月点検は任意であり有料であると。DMをご覧の上で予約いただいていると説明があった。

 改めて(母がゴミ箱に棄ててしまった)案内DMを見ると、確かに有料の旨が明記されている。だが、その「エクスプレスプラン」と称するものが、新車購入時に加入したメンテナンスサービスとは別だという事もどう違うのかという事も書かれていない。26項目の点検とおそらくは善意でやっていただいたバッテリー充電を含めて、4,200円という対価に異存はない。ただ、これがオプショナルのサービスである旨は注釈程度であれ謳うべきではないのかと思った。

 DMを手にしたのが自分なら「申し込んだメンテサービスと違うの?」位訊いたはずだが、その意味ではよく確かめもせず申し込んだ母に非があるのかも知れない。とは言えこの文面は正規ディーラーの物にしては言葉も足りないし脇が甘いのではないかと思った。職業柄注釈の多い制作物をよく作るので余計そう思う。担当氏もDMについては会議の俎上に上げてみるとの事だった。


案内DMの文面。下段はディーラー名と住所、営業時間などのみ。これ単体では特に訝しく思うところもないが…。

こんな図が入ってるだけでも違うのにと思うのだが、どうだろうか。
少なくとも、「シトロエン・メンテナンス・プログラム」申し込み済みのオーナーには これ位の図説が必要だと思うよ。

'12.5.23  car

シトロエンC3、納車半年異常なし。
 ちょっと大きな物を買いに行くのにクルマを貸してくれと言うと、妻は露骨に厭な顔をする。一方で母に頼むと何故だか「よくその気になってくれた」とばかりに喜んで貸してくれる。あるいは私に何かの検査役でも期待しているのかも知れない。実際ポロの時もそれで母が「ちょっとおかしい」と思っていた箇所を具体的に確認することができた。

 と言っても、C3には今のところ不具合らしき不具合はない。納車半年でそうそう悪いところがあってたまるかという気もするが、取り敢えず初期不良も出ていない。

 但し、相変わらず車内は悪い意味で新車臭い。今の技術ならもっと臭いなく作れたんじゃないのか、とまで言ったら言い掛かりか。これでは次女は乗らないだろう。

 シフトアップはとにかく遅い。大概4速に入る前に次の信号に引っ掛かる。シーケンシャルで本当に覚えてくれてる? でも殆どは母が乗っているのだからそう効果は上がらないか。これでスポーツモードなんかにしていたらどんな乗り心地と燃費になるんだろう。想像するのも試すのも厭である。

 また、各種表示が不親切で慣れない。日本車的でないとかいう意味ではない(前乗ってたのは独車だし)。不具合でも重要でもないのに点滅する項目とか、見なくて良い物がでかくて常に見たい物が小さいとか。

 シフトゲートはまだ悩む。いまDなの? これDなの? みたいな。

 勿論悪いところばかりではない。シートの座り心地というか尻触りは良い。サスはやはり柔らか過ぎるが。独特の前方視界は楽しい気分になる。これからの季節はちょっと堪能できないが。あと、街中で「また変な物に乗って〜」という目で見られる。どれも注釈付きの「良い」か(苦笑)。

 尤も、BMW E46に乗っていた時も、諸手を挙げて褒めてはいなかったのだが。というか、奴はあれで結構故障してばかりだったしな。

放ったらかしのもんちゃんのデッキチェアと並ぶと何かお似合いなんですけど。

最近気になり始めたのだが、リアタイヤハウス上のこのディティールは何?? 空力的に関係あるような位置でもそういう車種でもないように思うんだけど。

'12.1.3  随筆  bicycle  car

煩悩だらけなるも無欲
 「あと2日ある」というのは、夏休みが終わる前のあの感覚に似ているのかも。尤も、夏休み然とした夏休みの様な連休を過ごせたのは学生時代までなので、失われて久しい感覚ではある。勤務先は29日〜4日の休み。主な得意先は商業施設なので年末年始もそれなりに営業しているのだが、この時期には出て行かねばならない程の仕事はないため、例年勤務日通りとなっている。

 2012年というのは自分にとって特に節目でもないが、新たな年となり、自分の歳と娘達の歳とそれから母の歳を考えたりする。この位になると時間は無闇に流れてしまい、若い頃よりむしろ先が見えない。いや、若い頃には思い描く何かしらのために、先に何かしらを見ていただけかも知れないが。一緒に過ごしていても、中1と小3の娘には過ごしている時間の密度が違うのかと思うと不思議な感じがする。いや、10歳違うだけでも密度や価値は違うだろう。

 まあそんなことを考えるのも日中にビールを呑みながら庭を眺めている時か、真夜中に目が覚めて眠れない時(大概はすぐ寝てしまうが)くらいで、あとはだらだらと過ごしている訳だが。

 大晦日にミルが除夜の鐘を突きに行きたいと言うので、誰と一緒かちゃんと言っておきなさいと言うと、一緒に行く人なんて誰もいませんってと言う。連れて行けということらしかった。徒歩10分の寺であっても夜中に子供同士で外出して良い歳ではなかったか。結局は近所の幼馴染みの子(前はそれ程親しくはなかったはずだが)も一緒に連れて行くことになり、3人で近所の寺へ行った。近隣では最も大きい寺だが11時半で10人程度しかいなかった。娘達の通った保育園の「理事長先生」が読教していた。煩悩だらけで鐘を撞いた割には、賽銭投げて願うのは子供のことだけだった。

 元旦は一日中呑んでいたが例年通り。休みの間中に2回、走りに出られればそれで良しかな。

年末、がら空きの都心部をC3で走る。

除夜の鐘を撞くミル。

冷たい強風の多摩サイ。

恒例の羽田。神社ではないので、柏手を打つか毎度悩む。

RC20の記録 スカスカの多摩サイで羽田。帰路は環八。往路のアベは27km/hだったのだがこの落差。
走行時間3h16m33s/走行距離77.03km/平均速度23.5km/h/総走行距離9045.6km

読書 角田光代「くまちゃん」集英社文庫

登場人物と時期が少しずつ重なる7編の物語。こういうのは最後まで併行したり最後に繋がったりするが、本編についてはどうもいただけない。ふられ話集なのだが、最後恋愛相談会みたいな形になって締めるのがどうもと思うし、角田らしい感じもしない。