CARLIFE
公文書

'07.7.23  car&bikelife

「朝の街」

 今回は久しぶりにクルマの話。

 以前、サイト内にクルマのコンテンツを設けるつもりでいた。当時はミニチュアカー集めに熱中しており、それなりのものに出来るつもりでいたが、クルマ自体を手放した今思えば作らなくて正解だったのかもしれない。

 初め、ページタイトルは「朝の街」にする予定だった。それではあまりにクルマを想起しにくいと思い没としたが、なぜ「朝の街」だったかと言うと、私自身がクルマを駆っていて時々「朝の街」を想うからだ。それはかつてあてもなく街道を走って朝を迎えたり、誰かと過ごした後に独り朝の街を走った時のイメージから来るものらしい。もっとも、それはもう随分前の若い頃の話なのだけど、私が一日を最も長くクルマに乗って過ごしていた頃の事なので、強く心に残っているのだろうと思う。今の自分は、家族を運んだり近所に重い物を買いに出掛けたりなど日中に近場を走る位であるが、私にとってのクルマは、本来は朝の街を走り抜ける乗り物なのである。

 ところで、当サイトの文中で私は自動車のことを「クルマ」と表記している。元々は習慣である。なぜ習慣かと言えば、ある自動車メーカーのPR誌を制作する会社に勤めていたとき、そのメーカーでは自動車や車を「クルマ」と表記していたからだ。なぜか、の説明は得意からはなかったという記憶なのだが、確かに「車」ではパーツとしての車輪や円形の部品まで含めて全てそうなってしまうしミクロな感じがする。一方で「自動車」というのはCARの対訳としてはいささか心許ないと独り合点がいくのである。CAR=クルマ。外来語みたいなものだと勝手に思っているが。

 今、私が運転するのは妻のラパンと母のポロを時々という感じだ。乗っていても、誇らしく思えたり安らいだり興奮したりはしない。何か考え事をするとか、気分転換に乗ることもなくなった(実際私は気分転換してばかりだが)。もっともそのことに関して言えば自転車が代替している様でもない。

1)同人活動をしていた学生時代に「朝の街」というタイトルで掌編みたいな物を書いて、それで1冊刷ったのだった。2)今回のビジュアル用にミニチュアカーのコレクションを引っ張り出したが、乗っていたE30とE46を中心に記憶よりあまりに大量で驚く。
3)本項のジャンル分けはそろそろ変えないとと考えている。クルマの話題ほとんどないし。手作業が膨大で二の足を踏んでいるのだが。