CARLIFE
公文書

'04.8.24  carlife

車検その2

 週末、久しぶりに家族で墓参りとなった。盆は過ぎているが、父の命日が近い。先週半ばにE46は車検から帰ってきたばかりなので、少し走りたい気持ちもあった。1時間弱の丁度良いドライブでもある。母と妻と娘2人を乗せて出発。上の娘はすぐに「気持ち悪ーい」と叫びだし、「まだ着かないのー」を連呼しだす。

 後席は下の娘のベビーシートがセットされており、確かに狭い。クルマに弱い2人にとっては辛いかもしれない。クーラー全開のまま天井を開けた。E46は(というかBMW車は)FRなので後席足許がセンターで分断される。Cピラーは丁度頭上まで倒れており、ある程度圧迫感もあるかもしれない。

 前後のGがなるべく掛からない様に走る。盆明けのお陰で道は空いているが、純粋にドライブとしてはあまり嬉しくない。妙な運転のクルマが少ないのが救いか。

 帰路、ファミレスの駐車場でステップワゴンと並んだ。母が、隣にいた家族が乗ってきたクルマかしらと言うので、かもねと相槌を打ちながら、
でもこんな大きなのに日常乗るのは厭だよ。第一乗って楽しくないと思うしと、言い訳じみた事を言う。

 すると母は、お父さんも同じ様なこと言ってたわよと言った。ワゴンみたいのが良いって言ったんだけど、格好つけてねぇ、セダンが良いって(正確には父のクルマはどれもセダンではなくハッチバックかリフトバックだったが)。

 そんなだったかねぇと返しながら、何となく嬉しい気がした。

レギュレーター
これが交換したレギュレーター。私の場合はワイヤーが延びたか何かで外れて絡んでいたそうだ。初遭遇のトラブル。

車検ステッカー
小さくなった車検のステッカー。サイズが小さくとも、このデザインには閉口。職員がワードか何かで作ったのか?

ワゴンR…
4台目の配備。…の訳はなく、今月は妻のVIVIOも車検なのでその代車。ワゴンR、子供連れではVIVIOの数倍乗り易いが…。

'04.8.20  carlife

車検

 前回の[carlife]で書いた様に、E46の右後席側窓がレギュレーター故障で開いたままになり、工場入りとなった。来月に車検を控えているので、それも一緒に済ませてしまうことにした。

 入庫後半日を待たず見積が出たとサービス担当者から電話が入る。やけに愛想が良く、厭な予感がする(これを被害妄想と言う)。総額だけ聞いても仕方ないと思っていたら、先方からまずファクス致しましょうかと言われたので、いよいよ覚悟を決めてそうしてくださいと返答した。もとより車検だし、それに加えて件の故障もあったので、これは25〜6万かと覚悟していたのではあるが。果たしてファクスされてきた見積は約34万だった。妻の中古VIVIOの本体価格とほぼ同額である。もう1台VIVIOを買う様なものである。

 こういう見積を受け取った時、読者諸兄はどういう反応を示されるだろうか。落ち込む人もいるだろうし、怒る人もいるだろう。私は笑ってしまった。とりあえずビールを呑みながら居間を1周し、見積を何度も見返す。開き直っているのではなく焦っているのだ。

 個々には高い物もあれば適価かと思う物もある。外車ディーラーとて何もかも無闇に高いわけではない。まあ知っている外車ディーラーは2つだけだが。モトーレン東都は少なくとも、予算やこちらの希望を聞いた上で嘘のないアドバイスをしてくれる。5年毎が推奨のフューエルホース交換はなんとタンク脱着を伴い7万超だが、それをやらなくてすぐ火を吹くなんてことはない。オイルの滲みは程度問わずほぼ毎回あり、その都度パイプやラインを交換してはいられない。愛すべき車載コンピュータによる「エクゾーストカムシャフトセンサーの故障の記録」というのも無視。

 かくして見積は20万ちょっととなった。こんなもんでいいだろう。既にして疲れ切っている。


読書 角田光代「まどろむ夜のUFO」講談社文庫

'04.8.15  carlife 

1944年製キューベルワーゲン

キューベル前部原色を忠実に再現した空軍色はもっと青いと思っていた。意外に黒い。ジャーマングレイは更にもっと黒いとのこと。

実車を目前にすると自分の無知を思い知らされる。そもそも空冷ワーゲンの基本構造もよくわかっていない自分ではあるが…。
キューベル運転席
 私の得意先は流通関係が中心なので盆だから休むという必要はない。しかしメーカー勤務の妻は、盆が夏休みなのである。大してない有休まで消化させられる。で、この時期に2泊3日の家族旅行である。旅行オンチの私に宿なぞ取れる訳がない。妻がインターネットやら会社関係の優待やらをフルに駆使して2泊分の宿を格安で取ってしまった。1泊目は美津(静岡県沼津市)の海沿い、2泊目は宇佐美(静岡県伊東市)の別荘地。旅行に行くと言えば私がどんな寄り道をするかに期待する向きがあったようなので、それが今回の本題である。静岡にも"名所"は多々あるのだが、なかなかついでに寄れる位置になかった。

 ところが、3日目に急遽御殿場を通過することになった。御殿場と言えばクラブキューベル小林氏の拠点がある。前日の夜にも関わらず、連絡を取ると温かき歓迎のお言葉を頂いた。

 小林氏がクルマ屋さんなのは存じ上げていたのだが、白状すると「峠道の途中に喫茶店兼の店舗があって屋根だけのバックヤードに旧車のパーツがゴロゴロ」というのを勝手にイメージしていた。「(昼は)店番してますから」というおっしゃり様なので、益々そのつもりで考えていたら…全くの大違いであった。

 小林氏のキューベルは、1944年製のオリジナルである。「靴の手入れも出来ない」私にはおおよそ手の届かぬクルマではあるが、実車には、触れなければ分からない魅力が確かにあった。店先でキューベルを眺めて帰るつもりが、結局は助手席に同乗して近隣を1周させて貰ってしまった。

 さて、そんなことばかり考えていたのを察せられて愛車の機嫌を損ねてしまったのか。帰路に後席ウインドウがレギュレーター故障で開きっ放しになってしまった。車検目前である。

助手席前が燃料タンクであるが…

キューベル足元
足元に収納スペースがあり、ジェリ缶が。予備燃料用という説もあり、水を積んでいた場合もあったらしい(その場合は白いライン付き)という説もあるそうだ。

キューベル座席
ポーランドから取り寄せた布地を使ったシート。幌を降ろしての走行時に後席裏からのエンジン音がインターメカニカより大きく感じ、席の裏がすぐエンジンルームかと思った(苦笑)。実はオリジナルの方がトランクは広い。

キューベル ステップ
インターメカニカ製では省略されているステップ。あおの26号さんがスクラッチしていたが、実物がこれ。ボルト留めである。

キューベル 後部ランプ
前オーナー木村氏の手でルーバー奥にストップランプとウインカーが設けられていたが、近々戦後版純製テールランプに交換されるとか。

'04.8.1  carlife

HONGWELL BMW ISETTA 1/72 1/48

 

 「営業は待つのも仕事の内」とは、駆け出しの頃に得意先の担当者に言われたことだが、待つのはともかく時間潰しにかけては私はプロである。しかし考えてみれば傲慢な物言いだな(苦笑)。それに「ともかく」はいいか、「ともかく」は。それはともかく、得意先近くの専門店を久しぶりに覗いた。全然「ともかく」じゃないけど。

 するとBMWイセッタの見たことないモデルが並んでいたので衝動買いをしてしまった。いずれもホンウェル製Cararamaシリーズである。このシリーズ、1/72は328iやビートルなどを持っているが、1/48があるのは初めて知った。いずれも価格が魅力的であるが、出来は価格以上である。

 ちなみに1/48のイセッタと言うとシュコー製がポピュラーで、多くのバリエがあるが、あちらはサイドウィンドゥが開かない旧タイプの250である(関係ないが、常日頃「はめ殺し」って変な言葉だよなと思っているのであえて「開かない」と書いた)。で、このホンウェル・イセッタはOEMで最近シュコーにも供給されている。価格が1/4で同じ市場に存在しているというのが不思議である。

 私の憧れグルマは目下、製造年が新しい順にインターメカニカType82、タケオカアビーキャロット、BMW2002と、BMWイセッタ
の4車である。一番古いイセッタは、靴の手入れもろくに出来ない私には無条件に所有資格がないと思っている。モデルカーを買うしかないのである。

 それにしてもキュートなクルマだなぁ。実車が停まっていたら尻なでてるよ。

HONGWELL BMW ISETTA
1/72が315円。1/48は630円(共に店頭購入価格)。

HONGWELL BMW ISETTA
1/48はドア開閉。ハンドル連動はしないがホイル可動。(クリックで拡大)

BMW ISETTA&E46
1/18、1/48、1/72のE46とイセッタ。


読書 重松 清「エイジ」新潮文庫