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公文書

'14.12.25  bicycle 

勝手口裏にて
 頻繁に自転車整備をしている様でいて、実は家人の電アシが放置状態だった。電アシと言ってもバッテリーが死んで何年にもなる。今は単なる変速器なしの重いママチャリだ。

 弄ろうと思う時に大抵車庫になくて、タイミングが合わない。ある夜、妙な小型ライトが変な位置にクリップ止めされているのに気付き、ダイナモが死んでいることを知った。ついでに見るとFブレーキは掛けてもガクガク動いて殆ど効かない。

 先週末は使われていなかったので、気になるところを修理することにした。

 ダイナモは、乗らなくなったもんちゃんの児童車にまだ新しい物が付いていたので移植することに。長女からのお下がりを改修したものの、2年でサイズが合わなくなり乗り換えてそのままになっていた。Fブレーキのパッドは変えねばなるまい。あとグリップが劣化して汚いのでこれも替えよう。さっさと近所のアサヒで購入してきた。

 Fブレーキは車体に付けたままでは、カゴやステーが邪魔してスパナも噛ませられないのでまず外した。よく見れば正直なところブレーキ自体が寿命だった。掛ける度にひねりが入りガクつくのは、2mm弱厚のナイロンワッシャーが潰れていたからだ。内径はM6相当らしいがストックのワッシャーはM4とM5しかない。適当な2mm厚くらいの大きめのナット(M8?)があったのでそれを噛ます。これで2年位は持つだろうと考えたものの、ワイヤーを買い忘れていたという痛恨事。これは数週間で切れるだろうというくらい錆びていた。


交換前後比較。こんなグリップ握りたくないよな。

外装が劣化崩壊したダイナモに、斜め上を向いてるブレーキシュー。

片減りし、溝が消え、硬化してるシュー。
 ホイルはアルミなので、鉄やステン用より割高のパッドに交換。と言ってもロードとは比べ物にならない420円だが。すっかり磨り減ったパッドからの交換なので、ワイヤーの押さえを変えなくてはならず、ワイヤーは益々危ないことになった。

 例によって自己満足の修理である上に充分ではなく、従ってちょっと弄った位にしか言っていない。隙を見てまた弄らねばならない。

読書 三浦しをん「木暮荘物語」祥伝社文庫

わざわざそんな苦労をしないでも生きられるだろうにという思いは、若い頃はエネルギュッシュな人物に主に抱いていた訳だが、歳を食うと色んな種類の人にそう思ったりする。この連作短編小説にはそういう人ばかりが出てくる。皆が互いにそう思っているのだろうか。



'14.11.11  bicycle 

カインズ ソヴェール、スペックアップしてどこへ行く?

 この数ヶ月で、弊サイトの検索ワードに再び「カインズ ロードバイク」が掛かってきた。

 以前本欄でカインズサイクルのロードバイク「ソヴェール」を取り上げたのはちょうど
2年前の今日(左画像)。安価なロードバイクについて何度か書いていた時期で、サンスポの自転車サイトcyclistの記事を読み、近所のカインズサイクルへ行って写真まで撮らせて貰ってきた。ただ、このソヴェール、思った程には評判は良くなかったのか、1年で姿を消してしまっていた。

 しかし2014年ソヴェールは再登場する。「スペックアップモデル」と称して、コンポ全てをSORAに一新していた。…私的にはそこじゃなかったんだが、まあそれは良い。問題は価格だ。税込91,800円は高く感じないか? 入門アルミロードバイクにしては割高感が拭えないのだが。ちなみにサイト上に出ているスペックアップしたパーツ群の価格は、他店での単品販売価格より安いのだが(SORAのRDが1,980円。CBアサヒだと2.523円)、それらを全部足した金額を本体価格から引くと、オリジナルのソヴェールの価格殆どそのままなのである。では元に付いていたパーツ分高いって事になるのでは?

 そもそもロード入門用コンポにはClarisがある現状で、弱小メーカーが敢えてフルでSORAを採用するメリット自体、ちょっと分からない。ちなみに同クラス・SORAずくめだとルイガノならLGS-CENがあるが、税込87,480円(CBアサヒ調べ)。M価では97,200円だが…鉄コラムとは言えFカーボンだし、これならアサヒでルイガノCEN買うんじゃないか? 圧倒的な差は、ソヴェールが1サイズ1色なのに対してCENは4サイズ2色あること。初心者用にはそちらで差が付くのでは。

 シーズン売りきりのメーカーと違い1年中安定して買えるとかならまだ戦える気もするが、1年で消えるのでは…。是非踏ん張って欲しい。


販売終了しているはずのモデルが検索で直リンクできてしまうって、通販サイトだったら致命的だけど大丈夫でしょうか。2012年の旧モデルソヴェール

自転車的には説明がかなり雑になった新ソヴェール。スペックシートなし。この情報でロードバイクを買う気にならないんじゃないかという気が。 2014年スペックアップモデル

'14.11.10  bicycle 

地味なパーツと、自作の道具
 RC20に付けていたNITE RIDER製リアフラッシャーが壊れて修理不能になっていたので、久し振りに専門店の店頭でライト類のコーナーを物色した。その時に、キャットアイのブラケットに新種を発見した。商品情報の取得にネットは便利だが万能ではなく、特にこういう極めて地味なカテゴリーはクローズアップされにくい。正方形のアダプタ用の台座で、サドルレールに取り付ける物だった。これだよこれこれ、こういうのが欲しかったのだ。

 先週の奥多摩で、バイクラックに掛かった4台のロードバイクを眺めながらあれこれ話して時間を潰していた時にリアのライトが4者4様なのが話題になった。サドルバックに装着してる人、シートポストに装着してる人。小型のLEDだったりファイバーライトだったり。私は細長いLED型をサドル直下に縦に取り付けている。都心のメッセンジャーがその様にしているのを何度か見て、これは良いなと思ったからだった。位置は高いが幅が狭く邪魔にならず、視認性に優れる。それとフィン状で格好良い。

 JEDIでは長いことアダプタのベルト部分を熱で曲げて無理矢理レールに渡していたが、当然固定は甘く、耐久性も低かった。RC20では諦めてシートポストに取り付け、やや後方へ延長する様プラ片を噛ませて接着していた。トピークのサドルバッグ取り付け基部を流用できそうだったが、あまりにコスト高だった。しかしこのアダプタがあれば全て解決ではないか。

 惜しむらくはこのパーツ、同種のブラケットと比べるとちょっと高い。1000円する。レールを挟む部分の基部が金属製なのと、角度固定が従来のフリーと違いレバーで固定できる様になっているからだろう。ロードの後端に取り付けるならこれ位が安心だが、もっと違う需要もあるはずなので、同じ形態で安価な物も欲しい。

 その他、週末の作業についてはキャプションで…。


雨を被ってSWが固着? NITE RIDER TAILFAZER、防水のはずじゃ…

そのブラケットにCAT EYEの旧製品(JEDIに付けていた)がまんま付く。

サドル用ブラケットRM-1で取り付けるとこの通り。

これがそのRM-1。


何やらT字継ぎ手付きの塩ビ管が転がってますが…

適当に切り繋いで、不要なFフォークと組み合わすと、

これ、ふれ取り台じゃないですか!?
← ゲージの代わりに貼った厚紙に親指を添えて、爪の擦れ具合で計る。

→ こういうレンチは使いにくくてダメ。うちのは皆14で足りるのに。
塩ビパイプ製の自作ふれ取り台、実はこの時に購入しているTS30というソケットパーツが要なのです。

'14.11.7  bicycle

峠と釜めし
 連休に奥多摩へ釜飯を食べに行こうというお誘いが来た。私一人ではまあまず立案されない。主催者のRionさんやキルハさんの様に何か旨い物を食べに行くために走るというのも一人ならあまりしないし、せんがさんの様に坂が好きだという訳でもない。そもそも休日にあまり早起きはしない(そこか)。

 目的地は「釜めし なかい」。文字通り峠の釜めしという訳だが、結構な人気店らしかった。11時の開店に向けて、いつもの四谷セブン前に9時前の集合。奥多摩へ向かう。

 実感として、人と一緒に走ると時間の過ぎるのが早い。一人だと休憩するのを面倒臭がる上に飛ばし過ぎて疲れてしまい、後が長いというのもあるだろう。

 ところでこのメンツでいつも思うのは、みんな自転車に注ぎ込んでるなぁという事か。最近は物欲自体控え気味だが、RC20もそろそろ8年。ホイールのガタが目立つのでもう少し良いのが欲しいなと思っていたら、帰路の急激下りで前輪にシミーが発生してひやりとした(死ぬよ)。装備よりまず整備か(愛だろ愛)。

 到着は11時半頃。山奥の街道沿いの集落は、そこら中に人とクルマが溢れ始めていた。着いた時点で14組待ち…だっただろうか。店の席数は知らないが、建て構えからして2〜3回転分位か。結局1時間以上は待った。

 釜飯自体はRionさんの話通り数分で出てきた。その時間帯の選択肢は3種になっていたが、下部分は共通で、ある程度拵えて置く様だ。でもそれなり旨い。ボリュームが結構あって熱々なのが少食猫舌な自分にとって逆に残念だったが(笑)。


往路休憩。左からキルハさん、せんがさん、私。(Rionさん撮影)

「この下りは喜んで良い下りなんすかー!?」と叫びながら峠を進む。(Rionさん撮影)

奥多摩大橋北側の河合交差点近くから青梅線を望む。キルハさんのBMCとRionさんのデローザに挟まれて。

奥多摩町都道202号線沿いの「釜めし なかい」。

小駐車場を一段上がった中庭に素朴なれどバイクラックあり。

きのこ釜めし1,550円<釜飯/水たき/漬物/刺身コンニャク/ゆでまんじゅう> この場所にこの内容でこの価格は、結構満足度高い。行列も頷けるけど…。近くに自販機もなさそうなので、ボトル必須の自転車野郎以外はポット持参がお勧めかも。
 例によって夕刻帰宅のために途中で抜けさせて貰う。時間の心配をさせて申し訳なく思いつつ。帰路は長くつまらない道だろうなと思っていたが、往路と違う平坦の多い青梅街道のためか、なんと半分の1時間半程度で家に着いてしまった。

 しかし逆に、1時間半で一人で奥多摩に来ても特に楽しい事はないだろう。たまに人と走ると道も楽しいし、飯も旨い。

RC20の記録(初アップ時に忘れていた…)
走行時間3h51min/走行距離94.02km/平均速度24.3km/h/総走行距離13,621km
峠昇ったのになんだこのアベレージ(W