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公文書

'13.12.23  bicycle 

自転車屋不信
 同じ自転車趣味でも、自転車との関わり方は人により様々だというのが同好の志と話してもよく分かる。例えば「ペダルを換えた」と言っても、自分で換えるのと自転車屋に換えて貰うのは別のことだが同じ「ペダルを換えた」である。換える理由も消耗・故障のためだったり物欲だったり、場合によっては技能上の挑戦ということもあり様々だ。いずれも善し悪しではなく趣味の問題だ。

 私は大抵の機械類は自分で弄る様にしている。とにかく自分で弄りたいというさがだと思う。風呂桶の外板やインターホンのスピーカーなんかわざわざ自分で換える物ではないだろう。自転車も本格派には到底及ばずホイールを組んだりはしていないが、フォークの組み付け位は自分でやる。

 ただ自転車に関しては、実はあまり自転車屋を信用していないという理由もある。いや、立派な専業者は沢山いるのだろうが、市井の自転車屋はそうでもないだろうという事である。

 娘の自転車に付けるリングキーを探した。価格に大差ある訳でなし大型量販店より地元(同級生)の店に行く事にした。取り付けは自分でやるつもりだったが、サイズ合わせからそのまま作業に入ったので、そこで止める訳にもいかず作業を眺めた。アルミフレームの小径車なのでフレームが太いし塗装ははがれ易い。自分だったら取り付け用バンド金具は鉄パイプで形を馴染ませてから、間にゴム板を挟むところだが、そのまま現物合わせで電動ドライバーで組み付けてしまった。専業者の作業効率として当然の事かも知れないが、案の定塗装は一部欠け落ちて、バンドの固定角度も左右で若干違っていた。用は足りるが綺麗ではない。所謂プロショップのプロは違うかも知れないが、それも極一部で、実際作業を見て「粗いなぁ」と感じることもあった。

 技能的には劣るし、効率も悪いのだが、どうしても自分で手を動かしてしまう。命に関わる部分でなければその方がやきもきしなくて気が楽というだけなのだが。


折り曲げられたエッジが塗装を削っている。自分ならバンドを削って填めてるところだがなぁ。

以下、週末補修祭。革コートの色剥げ補修。やっとシーズン初投入。

安サンダルのストラップ切れ。タイラップだけではズレると考えて元のピンを加工。

だがストラップが踵側に回らないのはなんにしても同じ。


'13.12.16  bicycle 

陽の傾くのが早い週末
 週末。予定していた長女の学校見学がキャンセルとなる。よくよく吟味したら通えそうもないのだそうな。電車+バスで1時間。私の高校通学はバス+電車+徒歩で1時間半近かったけどね。まあいいや、女の子の通学時間は短いに越した事ない。なんなら自転車で通ってくれ。そしたらロードバイクをだな…。

 という訳で、いつまでも羽毛布団に包まってオムレツ状になって寝ている長女と、ようつべで延々進撃ネタを観ている次女、どっか行った妻とプール行った母。そんな週末だった。つまり手持ち無沙汰。

 工作事の準備として、使い古しの「おゆまるくん」の目立つ気泡をクリアに出来ないか試してみた。結果は徒労。湯煎で溶かしてと考えたが、湯煎すると樹脂内の気泡が爆発的に増加して型取り材としては使えなくなった。ま、値段が値段だからそうまで酷使してはいかんという事だな。

 一方このところすっかり調子を崩している普段乗り用JEDI。7月のRDクラッシュ以来全然駄目で、このところシフトアップの度にチェーンリング側でチェーンが落ちるという始末だった。子細に調べると、やはりRDのアームが曲がっている様であるし、繋ぎ直したチェーンはどうにも長さが足りなくなった様である。チェーンは買うしかあるまい。記録では2千キロも走っていないのだが。RC20から下ろしたRD6600(アルテグラ)が余っており、これを載せるかと考えたが、調べると8速用のシステムには組み合わせられないのだった(そりゃそうだよな)。最も安く済む方法は…現行SORAのRDを買って8速で使う。これなら2千円ちょっと。アルテを活かして9速以上にすると、STIレバー/スプロケットを替えてチェーンもちょっと高いのにしないとならず、費用は3倍以上。今、JEDIにそんな投資をする気はない。

 なんて事をやっていたらあっという間に陽が傾いて作業できなくなったので、仕方なくビールを呑む事にした。

週末の修理 ? 2013年07月27日
 

湯煎中のおゆまるくん。チョコからグリップまで、よく働いてくれました。

倒れ過ぎ。90°からちょっと倒れてる位がノーマル。後から見るとアームが捩じれてもいる。

SPDシューズの方もこれ。ワイヤーが数カ所で切れている。靴屋でもこれは直せんだろ。

一方あっさり組み上がったもんちゃんグッタ。inter4のセッティングは任せろ!<需要ねぇわ(W

読書 村上春樹「村上ラヂオ2 おおきなかぶ むずかしいアボカド」新潮文庫

村上春樹は文体の作家であるという評し方を目にした事がある。読んだ後に残るメロディの様なものが心地良く感じる事がある。しかしいつまでも聴きたい訳でないこともあるし、どれもが良いという訳でもない。そういう意味では短編や、あるいはご当人が「本職でない」とするエッセイ辺りがむしろ丁度良いことも多い。すみません。謝る事じゃないか。


'13.12.10  bicycle 

「生しらす小鉢付き」ライド

 ポタリングとは、要するに自転車散歩を楽しむという事であるが、全速で走っては散歩にならないだろうし、行った先でそのままターンしては楽しんでいる事にはならないだろう。尤も私にとっての自転車は、全速で行ってターンして来るための玩具なので、ポタリングという感覚自体がよく分かってない。それだけにポタリングに誘われると、何が待ち構えているのだろうとワクワクしてしまうのである。まあ1年に1度あるかどうかという機会だが。

 先週、Rionさんからお誘いがあり、日曜の昼飯を江ノ島の先に食べに行こうという様な事だった。最近休日に家にいても大抵呑んでるだけだし、江ノ島方面も暫く行っていないので久しぶりに伺う事にした。

 問題は私よりも自転車のコンディション。ポタと言っても片道50km超だし、メンバーによっては走りは変わるのでレオパードは除外。RC20は先日ワイヤ切れを機会に駆動系を整備したばかりだが、その際タイヤの寿命を痛感していた。走行記録では交換後5千キロで、接地面の傷もサイドの劣化もそろそろ命預けるに心許なくなっており、仕方ないので前後をチューブ共に交換。試運転をすると今度はサイコンのアイコン点滅。電池切れ間際である。送受両方の電池を替えると、電池に書かれた交換日(私は大抵交換日を書き入れる)は6年前。とっくに寿命だな。

 当日の様子は写真とキャプで。概ねポタなのだが、集合地点までのデータでも分かる通り、私の行き帰りは全然ポタではない。

 久しぶりのRionさんとせんがさん。そして4年も前の飲み会以来というキルハさん。誘って下さる皆さんに感謝すると共に、走り慣れた人達と一緒だと安心快適である。特にRionさん、気を遣いっ放しで疲れなかっただろうか。いつもありがとうございます。

 そして今季はもう走れる装備でないと痛感。冬眠初心者か私は。帰路凍えながら家に電話。もんちゃんに風呂湧かして貰いましたとさ。


5千キロ前/後。モールドと成形色のセンターずれ、どうにかならんのかヴィットリアよ。

35km/h巡航のポタって何ですか?
竜宮城もあっという間に着くっちゅうねん。

しかも江ノ島ではなくて、逗子マリーナ。

自転車乗りに人気のご休憩スポット「めしやっちゃん」。

カキフライ定食。カキ小さいけど旨い。

小鉢とは言え外せぬ生しらす。

RC20の記録
走行時間5h37min/走行距離133.77km/平均速度23.8km/h/総走行距離12,444km
(集合地点までの走行時間1h21min/36.88km/平均速度27.3km/h…)

'13.12.2  bicycle  随筆 

週末修理と「吉田うどん 侍」
 この週末ぽっかりと予定が空き、土曜は暫く行ってなかったカット屋へ。この際にJEDIのチェーンが頻繁に外れて煩わしかった。直し切れていなかったらしい。ハンガーかSORA本体か。RDはアルテが余っているが…アームの長さが合ってなかったはず。(後日確認:それ以前に8速のシステムでRD6600は使えない)

 気を取り直して翌日乗るためにRC20の整備。暫く近所しか走っていない。明らかに汚いチェーンの洗浄をしたらまるでヘドロ。これでは確かに変速乱れるなと、スタンドで回していたら途端にレバーの手応えが抜けてシフトワイヤーが切れた。変速おかしかったのはこれか。前回同様厄介なSTIレバーの中でタイコ近くが切れた。買い置きは無く近所のアサヒへ行くと、PV商品しかない。仕方ないので翌日の間に合わせのため購入。タイヤももう限界のはずだし、これは近日まとまった出費になるな。'10年1月の事故の時に一通り替えて以来だからいずれも5千キロ位だ。

 日曜は以前に知人杏東ぢーながツイートで紹介していたうどん屋に行くつもりだった。鎌倉街道で綾部原トンネルを抜けていつもは直進する新袋橋を右折したちょっと先にある。ライド目的地としてはちょっと近い。

 「侍」は都内ではあまりないという富士吉田名物の吉田うどんの店。尤も私がそういう事で行く訳がない。とにかく建て構えが怪しい。どう見ても飲食店には見えない。いや、店に見えない。入り口も「営業中」の木札がなければそうは思えないし、木戸を開くとすぐ障子戸というのがまた。三和土があり靴を脱ぐと、右奥の部屋のこたつから店主に「こちらへどうぞ」と招かれる。店と言うより完全に人ん家である。雑然とした店内は独特の雰囲気ながら落ち着く居酒屋風。13時なのに幸か不幸か客は私だけで、それがまた変な居心地にさせる。

 メニューの方は、小平の糧うどんと較べてもうどんが太い。ほうとうの様な物を想像していたがそれとも違った。店名に相応しい無骨な一品だった。

この建て構えが何とも。ちなみに屋号は「吉田うどん 侍」。

噂通りの入口。両脇の古いクルマと周りの諸々が更に不思議な感じ。

入り口脇には店主の愛犬、姫ちゃんがぶるぶるしている。

「武士うどん」750円。無骨ながら具だくさん。個人的にはとろけたカキアゲは余計かも。あと猫舌の私は良かったが、もっと熱々で良いかとも。


洗浄皿から刮げ落としたグリス。

千切れたタイコ部分。バクテリアじゃありません。

シュワルベのバルブはキャップと一緒にコアが外れてしまう事があるので、ネジ留め剤が欠かせない。
ついでにルイガモも整備。錆と緩みだらけだった。


RC20の記録 うどん喰ってから走り回るもんじゃないよな。苦し。
12/1 走行時間2h14min/走行距離54.33km/平均速度24.3km/h/総走行距離12,298km


'13.11.20  bicycle 
コミュニティサイクル Suicle ( スイクル )とは?
 11月から中央線武蔵境駅〜東小金井駅周辺でスイクルがサービス開始となった。スイクル(Suicle)は、JR東日本のSuicaで利用するレンタサイクルで、ポートと呼ばれる専用の拠点間での借り出し・返却が可能なシェアサイクルだ。尤も、現時点での拠点は3箇所であり「どこでも」感はない。

 利用プランは、定期・時間貸し・一日の3タイプ。定期(会員プラン1)は通勤・通学想定だ。当然自分の自転車を月極駐輪場に停めるより遥かに高いが、整備された傷害保険付きの自転車を借りるコストとしては適価なのかも知れない。但し1回の借り出し時間は最大120時間なので、5日以上家に置きっ放しにはできない。駅-学校間のレンタサイクルは隣駅でICUが試運用した事があると聞くが、農工大はそれ程遠くはない。一日(ビジタープラン)は近隣公園等へのアクセス対応だろうか。

 ちなみにスイクルのサイトでは傷害保険の事は殆ど触れられていない。利用規約の中に第二種TSマーク付帯保険が付いている旨が記載されるのみ。この保険の補償は、死亡時に賠償2000万/搭乗者100万であり、現在の相場から見るとかなり低い。尤もこの保険は適正整備のオマケ程度の物だから仕方ないが、それですら加入している人は少ない。しかしレンタル業として掛ける保険としてはどうなんだろう。

 自転車自体はパナソニック製の専用車で、アルミフレームの20"小径車。内装3段/小径チェーンリング/短ホイルベースという仕様から、平地を3kmも走れば一休みしたくなる程度の機動性だろう。つまり乗って楽しい類の自転車ではない。同じ小径車でも観光地のレンタサイクルに見掛けるルイガノMVなどとは全く別物。愉しさを求められない自転車だからこそインフラ向きとまで言うと皮肉か。そもそも東小金井は観光地ではないしな。

 保険だけは見直された方が良いと思うが、新たなインフラに期待したい。

保険に関しての追加記事
Suicleほか、レンタサイクル類の保険について ― 2015年02月15日

現時点では、東小金井駅ポートと駅を隔てる都道には、横断歩道も信号もなく、アクセスは不便というより危険。
ライムグリーンが眩しい専用車。

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